TradingViewで自動売買する方法|必要なものやMT4のEAとの違いを分かりやすく解説
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「MT4みたいにTradingViewでも自動売買できるの?」
「TradingViewのストラテジーって何?」
「プログラミング不要で自動売買できるならやってみたい!」
先に結論ですが、TradingViewは初期設定のままでは自動売買ができません。
その一方、深い専門知識がなくてもシステムを構築しやすいことや、自動売買のモデルとなるストラテジーを自由に使えるメリットなどをご紹介します。
【この記事で分かること】
- TradingViewで自動売買するために必要なこと
- TradingViewで無料利用できるストラテジーの種類
- TradingViewで自動売買するメリットとデメリット
TradingViewならストラテジーのバックテストが自動で行われ、最適化もチャート上で簡単に行えます。
プログラミングを知らなくても、TradingViewで何ができるのか分かるので、ぜひご参考ください。
目次
- 無料で最強チャートツールを手に入れよう
- 最強のテクニカル分析は?
- Tradingview(トレーディングビュー)で自動売買をする方法は2つ
- TradingView(トレーディングビュー)で使える自動売買は3つの型にあてはまる
- TradingView(トレーディングビュー)とMT4・MT5の自動売買を比較した結果パフォーマンス検証や最適化が重要
- 他のトレーダーと差をつけるためのツールを紹介!
- TradingView(トレーディングビュー)で自動売買する4つのメリット
- 無料で最強のチャートツールを手に入れよう
- TradingView(トレーディングビュー)で自動売買する3つのデメリット
- TradingView(トレーディングビュー)の自動売買で不労所得を増やす
最強のテクニカル分析は?
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Tradingview(トレーディングビュー)で自動売買をする方法は2つ
TradingViewにはインジケーターに売買シグナルを示すストラテジーが搭載されており、MT4・MT5のEAに似た役割を果たします。
ストラテジーはチャート上で検索でき、トレンド系、オシレーター系、プライスアクションを検出するものから自由に選べます。
ストラテジーを使ってTradingViewで自動売買する方法は2通りです。
1.他社の専用サービスを利用する
ストラテジーが発生するシグナルをトリガーにして、外部システムが証券会社へ発注する他社サービスを利用します。
TradingViewのストラテジーを自動売買化する専用サービスとして、「メールdeオーダーwith TradingView」や「Trade Stand」が知られています。
いずれもwebhookを使用した売買注文の高速化を実現。外部システムが証券会社との橋渡し役となり、ストラテジーを自動売買化しています。
webhookは異なるアプリにリアルタイムで情報提供します。今回はTradingViewから外部システムへの連絡役です。有料プランから利用できます。
2.システムを自作する
利用者が多いGoogle Apps Script(GAS)でストラテジーのシグナルを受け取り、証券会社に発注するシステムを構築します。
JavascripitベースのGASはGoogleユーザーが自由に利用でき、Web検索でアプリの導入事例が豊富に紹介されていることから、独学で自動売買システムを作るハードルが大幅に下がるでしょう。
その他、TradingView専用のプログラミング言語「Pineスクリプト」で新ストラテジーを開発することもできます。
成績の良いストラテジーのソースコードが公開されているため、ノンプログラマーでも自動売買に挑戦しやすい環境です。
また、TradingViewはSNS機能に優れているため、コミュニティでソースコードを開示しながらアドバイスを受けられます。
TradingViewは外部サービスとのスムーズな連携、公開コードの利用、そしてコミュニティの力を借りられる、オープンで自由度の高い金融プラットフォームならではのメリットに溢れています。
TradingView(トレーディングビュー)で使える自動売買は3つの型にあてはまる
TradingViewの自動売買ソフトに当たるストラテジーは、トレンド系、オシレーター系、プライスアクションを検出する3つに分類されます。
各ストラテジーはロジックの概要や開発の背景、使い方などの説明書付きのため、トレード対象の通貨ペアや今のトレンドに適しているかの把握に役立ちます。
TradingViewの特徴の1つはユーザビリティにあり、1タブ内でチャート・スクリプト・説明書を表示できる視認性・操作性の高さに表れています。
また、自動売買のバックテストはチャートにストラテジーを適用した際に自動で行われ、ストラテジーテスターをクリックするだけで結果を確認できます。
視点を変えて、今では不労所得を得る手段として知られている国内FXの自動売買サービスと比べてみましょう。
種類 | 特徴 | サービス例 |
---|---|---|
選択型 | 用意された複数の売買ストラテジーから選ぶ | マイメイト(インヴァスト証券) |
リピート型 | 決められた値幅・価格帯で売買を繰り返すストラテジーで選択型の1つ | トラリピ(マネースクエア) |
設定型 | 取引する条件を各自が設定するストラテジー | ちょいとれFX(FXプライム) |
開発型 | 用意されたプラットフォームで自作する | ProRealTimeチャート(IG証券) |
トレーダー型 | 優秀なトレーダーを選ぶ | みんなのシストレ(トレイダーズHD) |
国内FX会社は大きく5つに分けて自動売買サービスを提供しており、TradingViewのストラテジーは選択型・設定型・開発型に当てはまります。
選択型としてのTradingViewの特徴は、3種類のストラテジーを選べる他、世界中のシステムトレーダーが開発した作品がコミュニティスクリプトとして公開されて無料で選べることです。
設定型としての特徴は、ストラテジーのパラメータを自由に変更でき、対象銘柄や今の相場に最適化できることです。
開発型としての特徴は、独自プログラミング言語のPineスクリプトを編集するPineエディタを自由に使えることです。
成績優秀なストラテジーをベースにソースコードを編集したり、0から新作開発もできます。
【補足】公開スクリプトの透明性について
「今の成績を良く見せるため、開発者がストラテジーを過剰最適化していないの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
TradingViewではストラテジーを公開してから15分を過ぎると、公式スタッフでさえも編集や削除ができなくなり、透明性を確保しています。
そのため公開ストラテジーのバックテストには偽りがなく、誰もが公平に検証可能です。
TradingView(トレーディングビュー)とMT4・MT5の自動売買を比較した結果パフォーマンス検証や最適化が重要
MT4・MT5とEAの関係と比べることで、TradingViewの自動売買の仕組みが分かりやすくなります。
取引プラットフォーム | MT4・MT5 | TradingView |
自動売買ソフト | EA | ストラテジー |
導入方法 | ダウンロード | クリック選択 |
管理・運用 | 24時間PC運用またはVPSを利用 | サーバー管理・クラウド運用 |
MT4の自動売買が使われ始めた当初は、任天堂などのゲーム機本体がMT4でマリオなどのゲームソフトがEAと例えられたようです。
運用法に違いがあり、MT4・MT5では自動売買を止めないために自宅のパソコンを稼働し続けるか、VPS(仮想専用サーバ)が必要になります。その一方、TradingViewならサーバー上で完結します。
仮に「MT4・MT5とTradingViewの自動売買はどっちがいいの?」と質問されたら、EAとストラテジーの運用コストと成績の結果次第と言えます。
コスト面において、国内大手お名前.comがコスパに優れたFX専用VPSのデスクトップクラウドを販売するなど、MT4・MT5ユーザーも大きな負担がなくVPS運用できます。
TradingViewではwebhookを使うための有料プランの料金と、外部サービスを利用した際にはサービス料金が必要です。
いずれにしても稼げるEAまたはストラテジーであれば十分にカバーできますから、パフォーマンス検証や最適化が重要になります。
他のトレーダーと差をつけるためのツールを紹介!
TradingViewは、トレード仲間とつながるSNS機能を有した次世代型チャートツールです。初回限定で、機能が豊富な有料プランを1ヶ月無料で利用可能。ぜひ最高のトレード環境を体験してください。
TradingView(トレーディングビュー)で自動売買する4つのメリット
ここからは、TradingViewで自動売買する4つのメリットをご紹介します。
- 世界中のシステムトレーダーの自動売買を無料で利用できる
- 自動売買のバックテストが1クリックで完了する
- 自作した自動売買をシェアしてコミュニティで評価を得る
- 勝てる自動売買の公開されたソースコードを編集できる
ベストプラクティスを共有する点に注目です。
①世界中のシステムトレーダーの自動売買を無料で利用できる
TradingViewは世界中のシステムトレーダーが独自ストラテジーを共有する、SNS機能が充実した金融プラットフォームです。
誰でも無料で利用でき、メニューバーのインジケーター(①)をクリックして表示されたコミュニティスクリプト(②)から自由に選べます。
ストラテジーには、英名の末尾に ⇅(③)が付いています。ロジックや使い方を詳細(④)から確認できます。
開発者がストラテジーの核心をシェアしていることから、相関性の低いストラテジーを組み合わせてリスクを抑えたポートフォリオを組むなど、計画的な資産運用に役立てられます。
②自動売買のバックテストが1クリックで完了する
2つ目のメリットは、ストラテジーを選ぶ(①)のに合わせてバックテストが完了することです。MT4のようにEAを指定フォルダに設置したり、ヒストリカルデータを取得する必要がありません。
サブウィンドウのメニューにストラテジーテスター(②)があり、完了したバックテストの結果が4つの項目でレポートされます。
項目 | 要点 |
---|---|
概要 | 資本増加やドローダウン等をグラフ化 |
パフォーマンスサマリー | 純利益・総利益・総損失等の一覧 |
トレード一覧 | 全トレードの記録 |
プロパティ | トレード対象・期間等の情報 |
パフォーマンスサマリーとトレード一覧から自動売買の各取引の詳細を検証できます。パラメータを変えると結果も瞬時に再算出されるため、最適化の手間が少なくなります。
複数のストラテジーでPDCAを回し、トータルでプラス収益を実現する自動売買のポートフォリオの構築の時間も大幅に節約できます。
また、チャートにストラテジーを適用した時点でフォワードテストが開始され、ストラテジーテスターに運用実績が記録される事もメリットの1つです。
③自作した自動売買をシェアしてコミュニティで評価を得る
TradingViewは高性能ツールの側面として、SNS型プラットフォームのメリットがあります。
優れたストラテジーにはコミュニティが生まれ、世界中のユーザーから「ブースト(いいね)」による評価を得ることができます。高評価を得たスクリプトは、より多くのユーザーの目に触れやすくなります。
一例として、「Ultimate Strategy Template」のコメント欄をご覧ください。
多くのユーザーがブーストやコメントで評価を示し、活発なディスカッションが行われています。
コメント欄では、ストラテジーに関する質問や意見交換も可能で、開発者からの回答を得ることもできます。
Pineスクリプトで自動売買ストラテジーを自作し公開することで、6,000万人以上のTradingViewユーザーとつながり、グローバルなコミュニティの一員として活動することができます。
④勝てる自動売買の公開されたソースコードを編集できる
TradingViewは「ベストプラクティスを共有するPineコーダーのオープンコミュニティを作成する」ことを使命の一つに掲げています。
ハウスルールは上記に基づき、公式モデレーターもそのように活動するため、投資とトレードに関するアイデアをシェアする風土が育まれています。
メタエディタでMT4・MT5のEAを編集した経験のある方は、TradingViewのPineエディタの一歩先ゆく操作性に驚かれるでしょう。
チャートに表示した優秀なストラテジーのソースコードをコピーしてPineエディタにペーストし、編集して保存。あとはトレード対象に適用するだけで稼働します。
1タブ内でワンストップで自動売買のストラテジーを作れる高いユーザビリティは、TradingViewの大きなメリットです。
無料で最強のチャートツールを手に入れよう
あなたは、現在お使いのチャートツールに満足していますか?
無数のインジケーターを手軽に使えるTradingViewがあれば、今よりも深く、かつ、効果的にチャート分析ができるようになるでしょう。
TradingViewは無料のアカウント登録をするだけで、ほとんど全てのインジケーターやアラートを追加できるなど、本格的に利用することができます。
さらに初回限定で、機能が豊富な有料プランを1ヶ月間にわたって無料で利用可能です。
ワンランク上のトレード環境を手に入れたい人は、ぜひTradingViewをご検討ください。
TradingView(トレーディングビュー)で自動売買する3つのデメリット
TradingViewで自動売買するにしても、メリットばかりではありません。
- 実際の売買には証券会社と連携させる必要がある
- バックテストで通貨ペアと時間足を検証する必要がある
- 国内FXの自動売買サービスに付くサポートがなく自己責任となる
3つのデメリットを順番に解説します。
①実際の売買には証券会社と連携させる必要がある
TradingViewは証券会社が提供する取引ツールではないため、自動売買をするには証券口座と連携する必要があります。
各証券会社が提供するMT4・MT5は、セットアップ完了で口座にひも付く一方、「Tradingviewで自動売買はできる?」の通り、webhookを用いて連携させます。
TradingViewと連携できるFX会社は限られており、OANDA証券とサクソバンク証券、FOREX.comの3つです。
中でも取扱通貨ペアやスワップなどさまざまな点から、サクソバンク証券をオススメします。
米ドル/円スプレッド | 0.2銭 | 使いやすいツール | ◎ |
最低取引単位 | 1,000通貨 | スマホアプリ | ◎ |
通貨ペア | 158種類 | セキュリティ | ◯ |
-
業界No.1の取扱通貨ペア数
メジャー通貨ペアはもちろん新興国・先進国の通貨に対応。多彩な戦略を実現
-
高金利スワップで多様なトレードに対応
トルコリラのスワップポイントが特に高く、スワップ運用で定期的に利益を得るのに向いている
-
TradingViewから直接トレードできる数少ない業者
カスタマイズ性の高いチャートツール・TradingViewに対応。その他独自のツール多数アリ
②バックテストで通貨ペアと時間足を検証する必要がある
ストラテジー開発者が推奨する通貨ペアや時間足をベースにしつつ、バックテストによる検証を怠らないようにしましょう。
バックテストのパフォーマンスサマリーやトレード一覧を参考に、収益性を高くする最適化を行います。
例えば、ボリンジャーバンドの2σで逆張りをする「BB Strategy」をドル円に提供して次の結果が得られました。
時間足 | 1時間足 | 15分足 |
期間 | 2022年1月4日~12月17日 | 2022年10月3日~12月17日 |
回数 | 125回 | 138回 |
勝率 | 56.80% | 64.49% |
総利益 | -111,020円 | 108,170円 |
参考:2022年12月17日のバックテスト結果
時間足の切り替えのみで総利益が真逆になることからも、パラメータを1つずつ変えて最適化する重要性が分かります。
③国内FXの自動売買サービスに付くサポートがなく自己責任となる
国内FX会社の自動売買サービスを利用している方は、専門スタッフのサポートに物足りなさを感じるでしょう。
有料プランからチケット制のサポートを受けられるものの、外部サービスを利用した際のトラブルについては、基本的に自己解決と考えた方が良さそうです。
その一方、国内FXの自動売買サービスは証券会社に所属する顧客サポーターが対応にあたります。
リピート型自動売買として評判の良いトラリピでは、操作法などをグループセミナー形式と個別ミーティングに分けてZoomで行うほどの手厚さです。
TradingViewにもコミュニティはありますが、今のところ個人ユーザーによる英語が多いので、自主性がないと有益な情報が得られないハードルの高さがデメリットです。
TradingView(トレーディングビュー)の自動売買で不労所得を増やす
今回はMT4・MT5やEAと比べながら、TradingViewの自動売買を解説しました。
最後に大切なポイントを振り返りましょう。
【この記事のまとめ】
- MT4・MT5がTradingViewでEAはストラテジーに該当する
- TradingViewの自動売買は選択型・設定型・開発型に分類される
- TradingViewはwebhookと外部サービスの連携で自動売買ができる
裁量トレードの取引ツールとしての役割にプラスして、不労所得の柱を作るためにお役立てください。
TradingViewの機能を手軽に体験してみたい方は、まずは無料スマホアプリ「Runcha」で練習してみるのもおすすめです。
TradingViewのチャートを使って手軽にFXの練習ができるだけでなく、リーマンショックなどの過去の大相場も体験可能。トレード結果の振り返り機能やランキング機能も備えており、楽しみながらスキルアップできます。