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MT4/MT5でダイバージェンスを確認する方法

2022年07月10日 公開 
2024年01月04日 更新
MT4/MT5-アイキャッチ

MT4/MT5でダイバージェンスを確認するには

ダイバージェンスはチャートに描かれる値動きと表示したオシレーターが描く動きの矛盾を視覚的にとらえる分析方法です。

そのため、MT4/MT5のチャート上にオシレーターを表示しなければいけません。

この項目ではMT4/MT5へのオシレーターの表示方法やウインドウの大きさの変更、2つ以上のオシレーターの同時表示について解説していきます。(使用する画像はMT4のものです。)

MT4/MT5にオシレーターを表示させる

手順1

MT4/MT5のメニュータブから「挿入」を選択

手順2

ドロップダウンリストから「インジケーター」を選択

手順3

展開されたリストから「オシレーター」を選択

手順4

お好みのオシレーターをクリックする(画像ではRSIを選択しています)

※ナビゲーターを表示させて該当のオシレーターをドラッグ&ドロップでも表示できます。

MT4の操作画面①

オシレーターのパラメーターを変更する

手順1

オシレーターの期間は「パラメーター」タブの上段から変更できます

手順2

オシレーターのラインの色や太さは「パラメーター」タブの中段から変更できます

手順3

オシレーターのレベルの変更や色などは「レベル表示」タブから変更できます

※表示選択からお好みの時間軸だけに表示させることもできます

MT4の操作画面②

サブウインドウの大きさを変える

手順1

マウスポインターをメインチャートとサブチャートの境目に合わせる

手順2

マウスポインターの形状が変化したらクリック&ドラッグで大きさを変更する

手順3

お好みの幅になったらクリックを離す

MT4の操作画面③

2つ以上のオシレーターを同時に表示させる

手順1

1つめのオシレーターを表示させたときと同じくメニュータブから「挿入」を選択

手順2

ドロップダウンリストから「インジケーター」を選択

手順3

展開されたリストから「オシレーター」を選択

手順4

お好みのオシレーターをクリックする(画像ではMacDを選択しています)

※ナビゲーターを表示させて該当のオシレーターをドラッグ&ドロップでも表示できます。

MT4の操作画面④

チャート上に2つのオシレーターが同時表示されました。

各サブウインドウの幅は変更することができます。

MT4の操作画面⑤

サブウインドウの上下位置は先に適用した方が上になります。

MT4/MT5の仕様上、上下の表示を入れ替えることはできませんのでオシレーターの順序を入れ替えたい場合は、先に適用したオシレーターを削除して再度適用し直す必要があります。

MT4/MT5でダイバージェンスを確認できるオシレーター

MT4/MT5にオシレーターを表示することができたら、次はどのオシレーターでダイバージェンスを確認するかを選ばなくてはいけません。

この項目ではダイバージェンスを使った取引で使われる代表的なオシレーターで、どのようにダイバージェンスが確認できるかをご紹介していきます。

ダイバージェンスは価格とオシレーターの逆行現象

実際のチャートで確認する前にダイバージェンスとは何かを解説します。

ダイバージェンスとはチャート上に表示されるレートが示す形と、オシレーター系のテクニカル指標が示す形が同じ方向を向いていない状態の「逆行現象」のことです。

例えば相場が上昇トレンド発生中だった場合、レートはもちろん高値と安値を切り上げながら進みますが、レートが高値安値を切り上げながら進んでいる状況であるにもかかわらず、オシレーターが高値を切り下げてしまう現象がダイバージェンスです。

ダイバージェンスの模式図

レートに合わせてオシレーターも高値を切り上げなければいけない場面で矛盾した動きを見せている状況ということになり、価格が上昇基調であるにもかかわらずオシレーターが下落を示唆している場面ということになります。

それでは各オシレーターでどのように見えているのか確認してみましょう。

RSIで確認できたダイバージェンス例

チャートはGBPUSDの5分足です。

チャート左側のレンジ帯高値(緑線)を超え上昇トレンドが発生した状況で、さらに高値を更新して(赤丸)上昇していくように見える場面です。

しかしRSI(期間14)は1つ目の高値の時につけた山を越えられずに切り下げてしまっています。

この状況がダイバージェンスです。

その後価格は上昇できずに下落に転じています。

RSIのダイバージェンス

MacDで確認できたダイバージェンス例

チャートはGBPUSDの15分足です。

チャート左側から上昇トレンドが続いており、2つの赤丸時点では価格が高値更新をしてまだまだ伸びそうな場面です。

しかしMacD(設定12.26.9)はひとつ前につけた黄色〇の高値を2つ目の高値で超えられずにダイバージェンスが発生しました。

そのタイミング以降、勢いのあった上昇トレンドは高値を更新できなくなり価格は下落していきました。

MacDのダイバージェンス

ストキャスティクスで確認できたダイバージェンス例

チャートはGBPUSDの15分足です。

チャート左側では値動きが小さくレンジ(白枠)を形成していましたが、レンジブレイクを伴う高値更新が行われ(赤丸)上昇トレンド発生かという場面です。

しかしストキャスティクス(設定5.3.3)はひとつ前のレンジ内でつけた黄色〇の高値を超えられずにダイバージェンスが発生。

高値更新はダマシに終わり、価格は下落していきました。

ストキャスティクスのダイバージェンス

MT4/MT5の画面から読み取るダイバージェンスの種類

各オシレーターでどのようにダイバージェンスが見えるのかを確認していただきました。

今見ていただいたのは全て価格が高値を更新している状況でオシレーターが高値を更新しない場面のダイバージェンスでした。

ということは価格が安値を更新している状況でオシレーターが安値を更新しないダイバージェンスも存在することになります。

また、上昇トレンド中に価格が安値を更新していないのに、オシレーターは安値を更新したという状況が逆のダイバージェンスも存在します。

言葉だけでは混乱してしまいそうですので、模式図を使って解説していきます。

ダイバージェンスの強気と弱気

ダイバージェンスはトレンドの転換や終わりを示唆するサインでした。

ということは下降していたトレンドが上昇へ転じたり、上昇していたトレンドが下降へ転じるような場面で出るサインということになります。

このどちらにトレンドが向いていたのかによって呼び名がついています。

下降トレンド中にオシレーターとの矛盾が発生し上昇へ転じる可能性やトレンドの終わりを示唆するダイバージェンスを「強気のダイバージェンス」と呼びます。

逆に上昇トレンド中にオシレーターとの矛盾が発生し下降へ転じる可能性やトレンドの終わりを示唆するダイバージェンスを「弱気のダイバージェンス」と呼びます。

これは株式取引などで上昇局面を強気相場、下降局面を弱気相場と呼ぶことから、同じように上昇への示唆を強気、下降への示唆を弱気と呼んでいます。

他にも強気をブルやブリッシュ、弱気をベアやベアリッシュなどとも呼びますが、意味はすべて同じで上昇示唆か下降示唆となります。

強気のダイバージェンスの方が弱気のダイバージェンスよりも転換しやすいなど、サインの強弱ではありませんので間違えないように注意してください。

ダイバージェンスの強気と弱気

それでは実際のMT4/MT5の画面で確認してみましょう。

チャートはEURUSDの4時間足です。

両方のダイバージェンスを1画面で確認するため時間足を大きくしました。

チャート左側では戻り高値をブレイクし上昇するかとも思われた場面ですが、弱気のダイバージェンスが発生し価格は再度下落を始めました。

チャート右側では勢いよく下落していた価格が強気のダイバージェンス発生後、安値の更新がされずにトレンドの終わりになりました。

トレンドが反転したり終わりを迎えるのには様々な理由がありますが、その動きを示唆するサインとして視覚的にとらえることができています。

MT4で確認する強気と弱気のダイバージェンス

リバーサルは反対の動きを見せるダイバージェンス

先ほど、「上昇トレンド中に価格が安値を更新していないのに、オシレーターは安値を更新したという、状況が逆のダイバージェンスも存在します」とお伝えしました。

そのような状況のダイバージェンスのことを「リバーサル」と呼び、トレンドの継続を示唆するサインとして使用します。

例えば上昇トレンド中に一時的な価格の下落が発生する場合がありますが、その一時的な価格の下落が終わり上昇トレンドに価格が回帰するタイミングを示唆してくれるのがリバーサルとなります。

ダイバージェンスとの大きな違いは、トレンドの転換を示唆するのかトレンドの継続を示唆するのかはもちろんですが、注目している価格にも大きな違いがあります。

上昇トレンド中の場合、ダイバージェンスは価格とオシレーターの「高値」に注目しますが、リバーサルは価格とオシレーターの「安値」に注目します。

下降トレンドの時は逆となります。

なお、リバーサルのことを「ヒドゥン・ダイバージェンス」「コンバージェンス」と呼ぶこともあります。

いくつも呼び名があってややこしいですが、これはオシレーターが見せるダイバージェンスとは逆の動きのことを、各オシレーターごとに違う呼び方をしていることでたくさんの呼び名がついてしまっていることが原因です。

どの呼び名でも間違いではありませんが、本記事ではリバーサルで統一させていただいております。

リバーサルの模式図

それでは実際のMT4/MT5の画面で確認してみましょう。

チャートはEURUSDの30分足です。

綺麗な上昇トレンド中ですが、注目するのは白枠で囲った位置です。

この時間足ではまだまだ上昇トレンド中に見えますが、短期足では割と長めの下落がひと段落したかどうか悩ましいところです。

白枠内の直近でつけた安値でトレンドに回帰するのか、これだけでは判断しずらい場面です。

MT4で確認するリバーサル①

それではチャートを少し分析していきましょう。

チャート左側の白丸とチャート中央付近の赤丸では白線のように価格とオシレーターの安値の関係に矛盾は確認できません。

綺麗な上昇トレンドとなります。

しかしチャート中央付近の赤丸とチャート右側の黄色丸ではどうでしょうか。

黄色線のように価格は安値を切り上げていますが、オシレーターは安値を切り下げています。

この状態が「リバーサル」です。

トレンド方向へ価格が回帰するサインが出ているというわけです。

MT4で確認するリバーサル②

チャートを進めてみると、このサインを境に価格はトレンド方向へ回帰し上昇していきました。

オシレーターでリバーサルが確認できたことで、押し目買いのタイミングに根拠が一つ加わりリスクリワードの高い取引ができた場面です。

このように、トレンド中に起こる価格調整局面でのトレンド回帰のタイミングをサインとして教えてくれるのがリバーサルということです。

MT4で確認するリバーサル③

まとめ:ダイバージェンスを使ってみよう

いかがだったでしょうか。

MT4/MT5にダイバージェンスを確認できるオシレーターを表示させるだけで多くの情報が読み取れるようになりました。

初めのうちはどれがダイバージェンスでどれがリバーサルなのか、ここはダイバージェンスと判断していいのか、など色々悩んでしまうと思います。

過去チャートでオシレーターを表示させて、どのような場面で出やすいのか、どんな根拠と組み合わせるとサインの確度が高いのか、などたくさん試してみるといいでしょう。

そのサインを素早く読み取れるようになれば相場の転換やトレンド回帰のタイミングを早いタイミングで捉えることも可能になります。

今回ご紹介したのはあくまで一例ですが、是非ご自身のテクニカル分析の一つとして取り入れてみてください。

ダイバージェンスの全てをまとめた記事です。

この記事ではダイバージェンスをMT4/MT5で確認する方法を詳しく説明しましたが、ダイバージェンスについてさらに詳しく知りたい場合は、ダイバージェンスまとめ記事を参考にしてください。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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