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フィボナッチリトレースメント|引き方や設定、手法などを解説【FX初心者】

2022年10月25日 公開 
2023年03月20日 更新
フィボナッチリトレースメント-アイキャッチ

フィボナッチリトレースメントは、チャートがどこで下降から上昇に反転するのか、または上昇から下降に反転するのかが分かるツールです。

トレンド発生時のチャートは、図のようにジグザグと上下どちらかに動いていきます。

押し目買いの図

どうせなら含み損を少なくできる有利なポイントでエントリーして、ストレスなく利益を得たいですよね。

フィボナッチリトレースメントを使えば、人間が意識しやすい比率「フィボナッチ比率」をもとに、チャートの反転ポイントを予測できるのです! 

フィボナッチリトレースメントとは

フィボナッチとは、イタリアの数学者の名前です。

彼が見つけた規則性に従った数値は、フィボナッチ数やフィボナッチ比率と呼ばれます。

一見難しそうですが、フィボナッチリトレースメントを使う際に数学の知識は一切必要ありません!

大切なのは、フィボナッチ数やフィボナッチ比率の特殊性。

フィボナッチ数は、花びらの枚数や葉っぱの生え方など、自然界の現象の中に数多く出現しています。

そのため人間は無意識のうちに、フィボナッチ数に心地よさを感じるのです。

いわゆる黄金比にも、フィボナッチ比率が使われています。

フィボナッチ・黄金比の比率

 このフィボナッチ比率が相場の中にも現れると考えたのが、フィボナッチリトレースメントです。

リトレースメントには「引き返す・後戻りする」という意味があります。

つまりフィボナッチリトレースメントは、チャートがフィボナッチ比率まで戻ってきたときの反発を狙うためのツールなのです。

早速、実際にフィボナッチリトレースメントを使ってみましょう!

フィボナッチリトレースメントの使い方

1.チャートにフィボナッチリトレースメントを引く

チャート上に目立つ上昇または下降を見つけたら、フィボナッチリトレースメントを引いてみましょう。

フィボナッチリトレースメントの引き方は簡単で、高値と安値を結ぶだけです。

上昇トレンドのときは安値に1(100%)がくるように、下降トレンドのときは高値に1(100%)がくるように当てます。

上昇のフィボナッチリトレースメント
下降のフィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメントの始点と終点が、最高値や最安値から多少ズレても大きな問題はありません。

フィボナッチリトレースメントはあくまで、反転ポイントの目安を探すツールだからです。

フィボナッチリトレースメントを使うときは図のとおり、ライン付近を青色の帯のように捉えるといいでしょう。

フィボナッチリトレースメントはラインではなくゾーンでとらえる

2.フィボナッチリトレースメントを使ってシナリオを立てる

次にフィボナッチリトレースメントを使って、トレードシナリオを立てます。

フィボナッチリトレースメントでは主に、「23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%(76.4%のこともあります)」というフィボナッチ比率を使います。

数値が多いと混乱してしまう人は、最初は38.2%と61.8%だけでも大丈夫!

この2つはフィボナッチリトレースメントの比率の中でも、特に多くのトレーダーが注目している重要な比率です。

例えばこのチャートでは、「今すぐ買わずに、38.2%か61.8%までの戻しを待って買う」というシナリオを立てられます。

フィボナッチリトレースメントの注意点

これがFXの基本である「より有利なポイントでのエントリー」です。

上昇トレンドの場合は「押し目買い」、下降トレンドの場合は「戻り売り」といいます。

もちろん38.2%や61.8%ではなく、23.6%や50%で反転する可能性もあります。

フィボナッチリトレースメントに慣れてきたら、38.2%と61.8%以外の比率もチェックしてくださいね。

フィボナッチリトレースメントの注意点

エントリーするときは明確なサインを待つ

フィボナッチリトレースメントの数値があるからといって、必ずチャートが反転するとは限りません。

明らかにレートが停滞したり、トレンド転換のチャートパターンが出たりするなど、明確なサインを待ってからエントリーしましょう。

61.8%で反発しない場合はトレンド転換やレンジの可能性がある

61.8%でチャートが反発しない場合は、トレンド転換やレンジの可能性が出てきます。

確かにチャートの戻しが深くなればなるほど、有利な位置からエントリーできます。

しかしそれだけ深く戻すということは、上昇トレンドなら売り、下降トレンドなら買いの勢いも強くなってきたということ。

押し目買いや戻り売りを狙うなら、38.2%や61.8%のときよりも慎重にエントリーのサインを確認しましょう。

状況によっては、トレードせずに様子を見る必要もあるかもしれません。

それぞれの数値に次のようなイメージをもつと、チャートへの理解が深まります。

数値イメージ
23.6%浅い戻しより注目度の高い38.2%までいくかも?本当に反発するか慎重に見定める必要あり
38.2%第一の壁 多くのトレーダーが注目しており反発しやすい
50%直前の上昇または下降を半分戻した「半値押し」「半値戻し」として注目する人もいる
61.8%第二の壁 多くのトレーダーが注目しており反発しやすい
78.6%戻しが深く、100%までいく(全戻しする)可能性も出てくる本当に反発するか慎重に見定める必要あり
100%直前の上昇または下降をすべて戻したトレンド崩壊やレンジの可能性あり

過信は禁物ですが、フィボナッチリトレースメントを使えば、毎日のシナリオ立てがとても簡単になりますよ!

フィボナッチリトレースメントは、FX初心者が最初に使う分析ツールとしてオススメです。

このほかFX全般については、こちらの記事で詳しく解説しました。

FXを安全に始め、かつ勝てるようになりたい人は必見です。

監 修
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トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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