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【最強設定】ボリンジャーバンドのおすすめ期間|相性の良いインジケーター3選も紹介

2022年06月02日 公開 
2024年04月02日 更新
ボリンジャーバンドの推奨期間設定はコレ!組み合わせて使うと効果的なインジケーター3選
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【ボリンジャーバンドの設定】開発者が推奨するボリンジャーバンドの期間

ボリンジャーバンドを使用する際に「どの期間が一番効くのか?」というのは永遠のテーマです。

インターネット上にはたくさんのトレーダーさんが推奨する期間が多く存在しておりますが、とはいっても開発者が推奨する期間が一番効率的であることはいうまでもありません。

この項では開発者である「ジョン・ボリンジャー」が推奨している期間のほか、取引スタイルによって有効とされる期間についてご紹介していきます。

ボリンジャーバンドをチャートに表示

開発者が推奨する期間は20

開発者のジョン・ボリンジャーはボリンジャーバンドを紹介する書籍やセミナーの中で幾度となく中期的なトレンドとボラティリティの情報を得るのに十分な期間があれば良いとしており、その中で推奨される期間は「20」となっています。

その理由として20日間の平均が金融に関する多くの事項について、妥当な出発点であることがわかったとしています。

もともとは株式取引のデータをもとに組み立てられたテクニカル指標ですので、土日を含まない市場稼働日が20日前後であることを考えれば妥当な数値だということがわかります。

※下線文引用元→「ボリンジャーバンド入門」ジョン・ボリンジャー著

トレードスタイル別ボリンジャーバンド期間設定

開発者のジョン・ボリンジャーが20日間の平均といっているとおり、ボリンジャーバンドの推奨期間20は日足を前提とした設定といえます。

それでは日足以外の時間足を用いる場合、ボリンジャーバンドの期間はどのように設定すればいいのでしょうか。

ジョン・ボリンジャーは、短期取引・長期取引の場合について次の設定を推奨しています。

  • 短期取引の場合、設定期間を10、標準偏差を±1.9σに変更する
  • 長期取引の場合、設定期間を50、標準偏差を±2.1σに変更する

つまり5分足や15分足などを見るスキャルピングやデイトレードでは期間10を、週足を見るスイングトレードやポジショントレードでは期間50を使ってみるといいでしょう。

この画像は、5分足のチャートに期間20・±2σ(ピンク)と期間10・±1.9σ(オレンジ)を表示させたものです。

期間10・±1.9σ(オレンジ)のほうが、値動きに早く反応しています。

チャンスの回数も増えるので、スキャルピングで素早く利益をとるなら、こちらが適しているでしょう。

一方、この画像は週足のチャートに期間20・±2σ(ピンク)と期間50・±2.1σ(水色)を表示させたものです。

大きな流れを見るときは、期間50・±2.1σ(水色)のほうがダマシがなく分かりやすいかもしれません。

しかしどちらのチャートにおいても、期間20・±2σのボリンジャーバンドが機能していないわけではありませんよね。

なぜならボリンジャーバンドの期間といえば20というイメージが強く、多くのトレーダーが期間20のボリンジャーバンドを表示しているからです。そのため時間足や通貨ペアにかかわらず、まずは開発者推奨の期間20を使ってみるのもいいでしょう。

【ボリンジャーバンドの設定】開発者が推奨するボリンジャーバンドの表示設定

ボリンジャーバンドを使用する際にもう一つの悩みとなるのが「どの標準偏差を使うか?」「何本表示させるか?」です。

巷ではどの標準偏差が一番効くのかなどという情報が溢れておりこれからボリンジャーバンドを使おうとするときにどれを参考にしていいのか迷ってしまいます。

この項ではジョン・ボリンジャーが推奨しているボリンジャーバンドの設定について、各バンド内に収まる確率の解説を交えながらご紹介していきます。

各バンド内に価格が収まる確率

ボリンジャーバンドでは標準偏差として±1σ、±2σ、±3σの表示が用意されています。

それぞれの標準偏差の中に価格が収まる確率を見ていきます。

  • ±1σ → 68.26%
  • ±2σ → 95.44%
  • ±3σ → 99.74%

この数値から例えば価格は+2σから−2σの間に95.44%の間に収まるということが読み取れますが、あくまでボリンジャーバンドは統計学なので指定された期間の過去の価格から算出しているに過ぎません。

そのため未来の価格が収まる確率を示している訳ではないことに注意してください。

この未来の価格が収まる確率ではないというところが、設定を行う上での迷いになってしまっているのです。

開発者の推奨する設定は±2σのみ!

多くのトレーダーは中央のミドルラインに加え±1σと±2σの計5本のラインを表示しています。

これは価格が±1σと±2σの間に収まることが多いということが主な理由ですが、開発者のジョン・ボリンジャーはチャート上に表示するボリンジャーバンドの標準偏差を±2σのみでよいとしています。

つまり表示されるのは中央の移動平均線と合わせて3本のみということです。

また先ほどの項でご紹介した小数点を使ったσの細かい設定に関しても、どの期間であっても±2σでよいとの発言もあります。

以上を踏まえますと、ボリンジャーバンドはそれ自体が売買のサインとして機能するというよりは、中期的なトレンドとボラティリティの情報が得られればいいということなので、設定や期間にそれほど神経質にならなくてもいいとも言えます。

2σのみ表示したチャート

ちょっと余談

この標準偏差を表す「σ」という記号みたいなものはギリシャ文字で「シグマ」と読みます。

標準偏差を表す記号なので意味は考えなくて構いません。

長さを表す記号をm(メートル)と表記するのと同じような使い方です。

またΣとの違いは大文字か小文字かの違いで、Σが大文字、σが小文字となっています。

ちなみに、ボリンジャーバンドと同じように上下にバンドを表示するインジケーターに、「エンベロープ」と呼ばれるものがありますが、これは上下バンドを「%」で指定する仕組みです。

ボリンジャーバンドと共通点もあるので、興味のある人はぜひエンベロープも押さえておきましょう。

【ボリンジャーバンドでのMTF】期間設定を変えるか時間足を変えるか

ボリンジャーバンドを使って相場の環境認識を行う場合に避けて通れないのが、ボリンジャーバンドをつかった「マルチタイムフレーム(MTF)」分析です。

例えば15分足の20期間のボリンジャーバンドと、1時間足の20期間のボリンジャーバンドを使って長期と短期の分析を行う場合は2つの方法があります。

ひとつ目は、1時間足は15分足の4倍の時間なので15分足のチャートに80期間(20期間の4倍)を表示する方法。

ふたつ目は、15分足と1時間足それぞれのチャートを2枚並べそれぞれに20期間のボリンジャーバンドを表示する方法です。

一見同じように思えますが、実はどちらにもメリットとデメリットがあります。

一体どちらの方法がいいのか、詳しく見ていきましょう。

画像はどちらも2022年4月19日頃です。

1枚のチャートに期間設定を変更したボリンジャーバンドを複数表示する

ひとつ目はボリンジャーバンドの設定期間を時間足と同じになるまで乗じた数値に変更して表示する方法です。

一つのチャート上で長期足と短期足のボリンジャーバンドが確認できるので、状況の把握がしやすいことがメリットです。

ただし、ボリンジャーバンドは各時間足の終値を基に計算を行いますので(終値以外に変更可能)、例のように15分足チャートに1時間足の20期間ボリンジャーバンドを表示する際に単純に4倍すればいいというわけではありません。

単純に4倍したものは15分足の80期間であり、1時間の20期間とは形成する線の動きが多少異なるということは覚えておきましょう。

それでも似ている動きは見せますので、環境認識という点では間違いではありません。

期間を変更した2つのボリンジャーバンドの表示

期間設定を固定して時間足別にチャートをマルチ表示する

ふたつ目はボリンジャーバンドの設定期間を固定して、画面上に表示するチャートの枚数を増やし時間足毎に表示をする方法です。

目的の時間足のボリンジャーバンドが目的の期間でしっかりと確認できることがメリットです。

期間を固定して時間足別にボリンジャーバンドを表示

ただし2画面でのマルチ表示になりますのでスマホでの確認が難しく、PCによる分析がメインとなるほか、認識できる範囲も半分になってしまいます。

利用している証券会社のオリジナルアプリ等ではできることもありますので、ご自身が使用している証券会社のスマホアプリを確認して見ましょう。

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【ボリンジャーバンドとの組み合わせ】相性のいいインジケーター3選

ボリンジャーバンドは単体で使うよりも他のインジケーターやオシレーターと組み合わせて使うと優位性が高まり、売買のシグナルの精度を上げることができます。

ボリンジャーバンドだけでは頻繁に売買サインが発生してしまい、いわゆる「ダマシ」と呼ばれる勝てないシグナルがどれかを判別するのは難しいのです。

ボリンジャーバンドと組み合わせるとエントリーポイントが分かりやすく、相性のいいテクニカル指標は、以下の3つです。

  • ストキャスティクス
  • MACD
  • 移動平均線

ボリンジャーバンドをストキャスティクスと組み合わせてレンジトレードで使う(逆張り)

ボリンジャーバンドとストキャスティクスを組み合わせて使うトレード手法はいくつかありますが、ここではボックスレンジ内での逆張りをご紹介します。

図のように抵抗線と支持線に挟まれて狭い範囲で推移している状態をボックスレンジと呼びますが、この2本の水平線の間での価格の動きにボリンジャーバンドとストキャスティクスの売買サインが重なる位置でトレードを行います。

基本ルールは

  • レンジ内の上限下限の水平線付近に価格がいること
  • ボリンジャーバンドの±2σにタッチしていること
  • ストキャスティクスが買われ過ぎ売られ過ぎゾーンに入っていること
  • ストキャスティクスがゴールデンクロスかデッドクロスが発生した時

となります。

このルール内でトレードをすることで優位性が高く売買の精度が高い場所で取引を行えます。

注意点としてボックスレンジはいつかはどちらかにブレイクされていくものですので

  • 上限下限の水平線を実体で抜けたらすぐに損切りを行うこと
  • 両方のテクニカル指標の条件を満たしていない場合は見送ること

をルールに加えておきましょう。

ボリンジャーバンドとストキャスティクスの組合わせ

ボリンジャーバンドをMACDと組み合わせてトレンドの押し戻りを狙って使う(順張り)

オシレータの中でもトレンドが向いている方向に偏りやすいMacDをボリンジャーバンドに組み合わせて、トレンド中の押し目買いと戻り売りを行う順張り方法です。

トレンドフォローの順張りで押し目買いや戻り売りを入れる場合、トレンド方向に対して短期的に価格が逆行しているところでポジションを持つことも多く、いつポジションを持ったらいいのか悩むことも多いと思います。

そんな時にMacDと組み合わせてポジションを持つタイミングを視覚的に知ることができます。

基本ルールは

  • ボリンジャーバンドが傾きトレンドが出ていること
  • 買いの場合MacDが0ラインより上にあること(売りの場合は逆)
  • MacDラインとシグナルラインがゴールデンクロスすること(売りの場合は逆)

となります。

少し条件が厳しいですが、その分トレンド中にポジションを持つタイミングが精査され負けにくいトレードが行えます。

また決済ルールとして

  • MacDが0ラインを下回ったら全決済(売りの場合は逆)

を推奨しています。

トレンドが再発生した時はまた上記の条件で押し目買い戻り売りを仕掛ければいいので、折角の含み益を減らさないようにしておきましょう。

ボリンジャーバンドとMacDの組合わせ

ボリンジャーバンドを移動平均線と組み合わせてトレンドについていく(順張り)

トレンド系のインジケータを2つ組み合わせて、長期のトレンドに対してボリンジャーバンドの標準偏差内に収まる特性を使った順張りを行う方法です。

長期の移動平均線を背中に、短期のボリンジャーバンドがバンドウォークをすることを前提にした方法ですので、初心者にも分かりやすく使いやすい組み合わせです。

基本ルールは

  • 長期の移動平均線が傾いていること
  • 短期のボリンジャーの±2σにタッチしていること
  • 長期の移動平均線を実体で割っていないこと
  • 上記を満たしたうえで短期のボリンジャーバンドのミドルラインを価格が実体で抜くこと

となります。

長期トレンドに対して短期的な調整が終わったとするタイミングをボリンジャーバンドで判断しています。

決済ルールとして

  • 長期の移動平均線を実体で割ったら決済

としています。

トレンドフォローをするための組み合わせですので、移動平均線よりも上や下にあるという根拠が崩れた時点でこの組み合わせは機能しなくなります。

ボリンジャーバンドと移動平均線の組合わせ

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まとめ:ボリンジャーバンドのカーブフィッティングに注意

インジケータやオシレーターの期間や設定について注意することは、今見ている相場に合うように独自の期間や設定を微調整することです。

そのようなある期間に絞って数値を変更しよく見せる方法を「カーブフィッティング」と言います。

最後にこのカーブフィッティングについて少しだけ触れておきます。

数値や設定を過剰に最適化するカーブフィッティング

FX取引におけるカーブフィッティングとは、インジケータやオシレーターの数値や設定を過去の相場に合わせて過剰に最適化して、バックテストの結果をよく見せる方法です。

ある一定期間だけに照準を合わせて数値を最適化するとあたかもそのインジケータに沿って価格が動いているように見せることができたり、そのように見えたりします。

価格に沿ってインジケータやオシレーターが動いているように見せるため、テクニカル指標が描く曲線が当てはまるように数値を調整しているものだと思ってください。

ボリンジャーバンド設定でカーブフィッティングを回避しよう

ここでは巷に溢れている色々な数値や設定が悪いと言っているわけではなく、自分が設定値を色々と変更しているうちにその時の相場にぴったり合ってしまう数値が見つかってしまうことがあることに警笛を鳴らしています。

これもカーブフィッティングの一種です。

その期間設定が今後も相場に通用すると思い込んでしまい、独自の聖杯を見つけてしまったと勘違いしてしまうことです。

インジケータやオシレーターは多くのトレーダーが意識して初めて効果的に機能します。

自分だけが見ているような期間設定は、例え一時的に効いていてもそれはたまたまであることを理解して、多くの方が採用している期間設定が一番有効に機能することを覚えておきましょう。

ボリンジャーバンドの全てをまとめた記事です。

この記事ではボリンジャーバンドの設定や期間について詳しく説明しましたが、ボリンジャーバンドについてさらに詳しく知りたい場合は、ボリンジャーバンドまとめ記事を参考にしてください。

監 修
山中康司

慶応義塾大学卒業後、1982年アメリカ銀行に入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャーとして為替、債券、デリバティブ等の取引に携わる。2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。為替情報配信、セミナー講師、コンサルティングをつとめている。「テクニカル指標の読み方・使い方」等著書も多数。2018年 金融リテラシー協会 代表理事に就任。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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