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詐欺商材に騙されるな!FX自動売買で「おすすめしない」EAの共通項と対抗策

2022年08月23日 公開 
2023年10月15日 更新
詐欺商材に騙されるな!FX自動売買で「おすすめしない」EAの共通項と対抗策

【FX】EAはそこら中に溢れている

FXの自動売買やEAと聞いてどんなイメージを持つでしょうか?

「勝てない」「大損する」「詐欺みたいなもの」など悪いイメージが先行していることは否めません。

たしかに勝てないのに勝てると謳っている詐欺まがいの商材や、大して検証やテストもせずに販売している悪徳な商材もあるのが現状です。

そんな中でも、しっかりと検証やテストを繰り返し安定的に利益を上げられるEAも存在します。

たくさんのEAが販売、配布されている現代だからこそ、自身の目で正しいEAを選別する知識を覚えて騙されないように自己防衛しておきましょう。

EAは自動売買を行うためのプログラムツール

EAとは「Expert Adviser(エキスパート・アドバイザー)」の頭文字を取って略語で表記しているもので「イーエー」とそのまま読みます。

自動売買を行うためのプログラムが書かれたツールですが、EAはMT4やMT5でのみ稼働することができるプログラムですので、自動売買=EAというわけではありません。

自動売買のカテゴリーの中にある、MT4やMT5でのみ動かすことができるプログラムのことをEAと呼ぶと覚えておきましょう。

優秀なEAを見抜く目を養おう

EAは自動売買を行うプログラムによって動きますので、プログラミングができる方は自作することもできます。

ということは、相場の知識が無くてもプログラミングができればEAを作ることもできてしまいますし、逆に優秀なトレーダーがプログラマーにお願いをして作るということもあります。

そのため、EA市場にはトレードの素人が作ったような自動売買もあれば、本当に優秀なEAもあります。

しかしEAの内容がどのように作ってあるのかは、盗作防止のため公表されていないことがほとんどです。

そのため、どれが優秀なEAなのかを公表されている内容から見抜く必要があります。

ここでは「こんなEAはおすすめしない」というところに焦点を当てて優秀なEAを見抜く目を養っていきましょう。

EAの無料配布と有料販売

EAのどこを見ればいいのかを解説する前に、EAにはなぜ無料と有料があるのかについて書いていきます。

有料で販売しているEAはもちろんその販売価格が開発者の利益となるので、販売している理由はわかります。

スーパーやコンビニで食べ物や飲み物が売られている理由と同じですね。

では無料で配布しているEAについてはどうでしょうか?

もしかしたら稼げるEAを無料で配布するなんて気前のいいひとがいるかもしれませんが、多くの場合、ある程度利益の出せるもので無料で配布しているEAというのは、主に2つの理由があります。

ひとつ目は有料販売しているEAの期間やロットの限定版であることです。

購入前のお試し版のようなもので、1か月間限定で使用できたり、ロットが0.01ロットのみでしか稼働しなかったり、あるいはその両方だったりします。

PCソフトの7日間トライアルや1か月無料お試しと同じ感覚で捉えてもらえれば構いません。

有料のEAを購入してもらうためにお試し版を無料で配布するという理由です。

2つめはネームバリュー獲得、または開発途中のテストです。

無料である程度利益の出るEAを配布しそれが話題となって開発者の名前が売れると、次に有料でEAを販売したときに多くの販売数を獲得できます。

他にも開発途中のテストを様々なブローカーで行いたいときに、ひとりで行うのは限界があるので無料で配布をして実際に使ってもらうということもあります。

どちらもSNS等で無料配布の希望者を募集するという特徴があります。

もちろん、ここに該当しないような5分で作ってしまえる無料EAもインターネット上にはたくさんあります。

次の項では無料有料を問わず「こんなEAはおすすめしない」ことについて解説していきます。

【FX】こんなEAはおすすめしない

EAを購入、または導入するときはちゃんと選ぶことが重要です。

ここでは自分の大切なお金を預けるに値しない、おすすめできないEAの特徴を上げていきます。

専門用語が多くわかりづらいEAの説明書を読むために必要な、最低限の用語の解説も合わせて紹介していきます。

また、EAを選ぶ時に必ずチェックしておいた方がいいEAの取引レポートというものがあります。

あるEAのレポート画像を参考に、この辺りを見るといいというところを一緒に覚えていきましょう。

レポートには後述する【こんなEAはおすすめしない】の項目に注目して書き込みしてみました。

そちらを読みながら参照していただければと思います。

EAの取引レポート

覚えておきたいEAの専門用語

プロフィットファクター

単純に「1.00」を上回っている場合はその期間で利益が出ていることを表し、「1.00」を下回っている場合はその期間で損失が出ていることを表します。

その自動売買ツールが利益が出るものかどうか、期待値として客観的に数値でみるためのものです。

プロフィットファクターは英語表記の頭文字を取って「PF」と略語で表示されることがあります。

最大ドローダウン

一定期間の中で資金が一番大きく減少した時の数値を表しており「最大下落率」とも呼ばれます。

例えば最大ドローダウンが70%だった場合、EA稼働開始直後に70%の資金を失う可能性があります。

最大ドローダウンが10%だった場合は、成績が悪くなっても10%の資金しか失う可能性がないということになります。

最大ドローダウンはドローダウン部分をアルファベットに訳して「最大DD」と略語で表示されることがあります。

平均勝トレードと平均負トレード

そのEAを運用した時に「勝ったときの平均獲得pipsはいくつか」と「負けた時の平均獲得pipsはいくつか」を表したものです。

平均負トレードよりも平均勝トレードが大きい場合は勝率が低くても勝てる自動売買ツールですので、長期的な運用に向いており優秀なEAだと言えるでしょう。

バックテスト期間

バックテスト期間とは検証をした過去の一定期間がどれぐらいかを指します。

検討しているEAのバックテスト期間が極端に短い場合は、その自動売買が調子が良かった一部の期間を切り取っている可能性がかなり高いです。

目安としては5年以上、できれば10年以上を推奨します。

取引回数

取引回数はそのEAを過去の一定期間運用した結果、何回取引を行ったのかを表す数字です。

取引回数を絞れば絞るほどバックテストの運用結果はよくなる傾向があります。

数字をよくするために取引回数を少なくして、見た目をよくしている場合もありますので取引回数も注意してみるようにしましょう。

年間の取引数を算出した時に100回に達しているかどうかを、取引回数が少ないと判断する目安とするといいでしょう。

【こんなEAはおすすめしない①】検証期間が短い!

EAを選ぶ際にまず見ておきたいところはバックテストの検証期間です。

通常、EAの運用は中長期で行うことを前提にしています。

そのためバックテストで検証するにしても中長期の期間でテストを行うことが特に重要です。

もし検討しているEAのバックテスト期間が3か月や6か月程度なのだとしたら、そのEAが調子のよかった一部分だけを切り取っている可能性が高いです。

長期的にテストをすると損益グラフが右肩上がりにならないので、右肩上がりになるところだけを見せているかもしれないのです。

基本的には最低で5年、出来れば10年分のバックテスト期間がないと長期運用するには信用するに値しないと考えていただいて構いません。

【こんなEAはおすすめしない②】最大DDが大きすぎる!

次に見ていただきたいのは最大DDの数値です。

いくら自動売買と言っても日々の損益は気になるので、運用履歴の確認はやっぱりしてしまうと思います。

最大DDは一時的にとはいえ、損失が一番大きくなるパーセンテージを表しています。

最終的に勝つと信じて導入したEAの最大DDが50%だった場合、利益を含めた現在の運用資金が一時的にとはいえ半分まで目減りしてしまう可能性があります。

そのような状態でそのEAを信じて稼働させたままにできる人はほとんどいません

つまり勝てないEAとして稼働をやめてしまい、損失の出た運用資金だけが残るということです。

最大DDが大きいEAは「ナンピン型EA」や「リピート型EA」である可能性が高いです。

そのようなコツコツドカン型のEAは、バックテスト期間が長くても破綻のリスクがありますので資金に余裕があったり、全損しても構わない資金の場合以外はおすすめできません。

目安としての最大DDは5%、どんなに大きくても10%を超えないところで選択するようにしましょう。

【こんなEAはおすすめしない③】取引回数が極端に少ない!

取引回数は絞れば絞るほどEAの成績は良く見せることができます。

ルールでがちがちに絞って負けにくいところだけで取引をするからです。

なので成績をよく見せるために取引回数を絞るということもできます。

しかし、年間の取引数が10回程度だとどうでしょう?

月に1回エントリーするかどうかというEAを稼働させていては、殆どの方が投資をしている感覚にはならないと思います。

折角EAに任せて感情を排除した取引をしているのに、自身による余計な取引をしてしまう原因にもなりますので年間の取引回数にも気を付けておきましょう。

目安の回数としては年間の取引回数が100回、月に7回から9回程度のエントリーがあることがEAを選ぶ時の最低ラインです。

【こんなEAはおすすめしない④】ロジックがすべて非公開!

EAの中には全てのロジックを非公開にしているものがあります。

これは盗作を防ぐために仕方のないことですが、全く公開していないというのも使用者からすれば少し怖いところです。

メインのロジックに何を使用しているのかは公開しても特に問題が無い部分です。

全てのEAがそうであるとは言いませんが、そこを公開しないということはなにか隠したいことがある可能性を捨てきれません。

トレンドに強いのか、レンジに強いのか、時間を制御しているのかなど一部でも公開しているものであればEAの利益率が悪くなった時に稼働を止めるなど使用者としても対処できる部分もあります。

ですが全くの非公開EAの場合、なにも対処ができないという事態だけは避けたいところです。

先ほどのレポートを見ると4項目のうち2つに「×」がついてしまいました。

「ロジックがすべて非公開」に関してはパラメーター部分はしょうがないところもありますが、それ以外は基本的にすべて満たしていることがEAを使う際の最低条件だと考えておいてください。

つまり先ほどのEAはプロフィットアクターも勝率も十分で、検証期間も取引回数も問題ありませんでしたが、使用するには値しないEAということになります。

少し厳しいですが大切なお金を預けるシステムを選びますので、これぐらい条件を絞ってみてみましょう。

【FX】なぜEAには詐欺まがいのものが多いのか

ここまでは勝てる勝てないは別にして、比較的まともなEAの中からどう選べばいいのかをおすすめしないEAとして解説してきました。

しかしおすすめしない以前にEAとして問題外ですが、EAには詐欺まがいの商材が多いというのも現実です。

こういったお金が絡む案件には付き物の詐欺商材が何故EAに多いのかを3つにまとめましたので、このどれかに該当すると思ったEAには絶対に手を出さないようにしましょう。

①楽に稼ぎたいという怠惰心を煽る

人はだれしも楽に稼げることに憧れます。

「寝てる間に1000万円を稼ぐシステム」「なにもしなくても30万が3000万に」「ほったらかしで1億円の資産形成」など、いかに楽に稼げるかをアピールしてくるものは殆どが詐欺商材です。

FXに参入してくるほとんどの人が稼ぐことを目標にしています。

そして楽に稼げるほうがいいに決まっています。

その怠け心に付け入り、簡単に儲けられることを言葉巧みに煽ってきます。

ほったらかしで1億円を稼げるシステムを持っている人が、30万や50万程度の金額で他人に公表することはありません。

ましてや不特定多数の人が見るSNSやインターネットの広告に出すわけがありません。

このような広告を見たら、まず詐欺商材だと断定してシャットダウンしましょう。

②もしかしたらという期待感に寄り添う

今のように他の詐欺商材を批判しておいて「騙されないようにしましょう」と別のEAを進めてくるサイトも多くあります。

初心者の多くは一度は詐欺商材みたいなものに引っかかります。

その一度騙されたという警戒心を解くために、他の詐欺商材を批判し、特徴を明記し、最後にこれなら大丈夫ですよとEAを進めてきます。

「もしかしたらこれなら大丈夫なんじゃないか」という淡い期待にぴったりと寄り添うような言葉でアピールしてきます。

基本的に余計な煽りや言葉で着飾ったEAの販売ページは詐欺であると思いましょう。

③裁量で負けたという敗北感に共感する

動画で販売を促してくるもので多いのが「元々裁量で負けていたけど今はEAで自由な生活を手に入れました」という共感を誘う詐欺商材です。

聞いたことのないトレーダーが裁量トレードで負け続け、あるEAにたどり着き、今は自由な生活を手に入れたので、そのEAをぜひあなたにもという流れです。

自動売買にたどり着いたトレーダーは大きく分けて二通りにわかれます。

初めから自動売買でトレードを行っているタイプと、裁量で勝てずに自動売買へ流れてきたタイプです。

この詐欺商材は後者のトレーダーをターゲットしているもので、特徴として何日間かに分けて動画が送られてきます。

そして最後の動画でEAの販売価格が伝えられ、期間限定で大幅に値引きされていることがほとんどです。

この販売方法はパッケージになっているものですので、どれをみても似たり寄ったりしていることも特徴です。

このような動画を見たら詐欺であると判断しましょう。

まとめ:EAはしっかりと選べば武器になる

いかがだったでしょうか。

おすすめしないEAの条件は厳しく判定しているわけではありません。

EAを使用した取引を始めるのであれば、最低限押さえておかなければいけない項目だけです。

本来ならばさらに見るべき項目を増やして選別するべきものですが、まずは入り口として4項目をチェックしてEAを選び導入してみてください。

また4項目を満たしていればあり得ませんが、万が一紛れ込んできた詐欺商材に騙されないためにも「なぜEAには詐欺まがいのものが多いのか」の項で触れたEAの販売ページではどんなにいいことが書いてあっても買わないようにしておきましょう。

見るべきものはデータのみです。

EAはちゃんと選べば武器になります!

FX自動売買の全てをまとめた記事です。

この記事ではFX自動売買でのおすすめしないことについて詳しく説明しましたが、FXの自動売買についてさらに詳しく知りたい場合は、FX自動売買のまとめ記事を参考にしてください。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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