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仮想通貨取引所バイナンスジャパンとは|日本国内サービスの特徴やメリット・デメリットを解説

2022年04月27日 公開 
2023年11月03日 更新
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バイナンスとは

仮想通貨を取引していると「バイナンス」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。

バイナンスとは2017年に設立された世界最大規模の「仮想通貨取引所」です。

そして2023年8月、新たな日本法人「バイナンスジャパン」が設立されました。

日本では使うことができないとか、面倒くさいとかいろいろ噂を耳にしますが、一体バイナンスとはなんのか?

基礎的なことからメリットやデメリット、講座の開設方法から入金方法までを詳しくみていきましょう。

バイナンスとは世界第1位の仮想通貨取引所

バイナンスとは2017年に香港にて設立された「仮想通貨取引所」のことです。バイナンスのユーザー数は全世界で9000万人を超え、その規模は取引高を含め世界第1位となっています。

バイナンスの魅力は初心者にもわかりやすい現物取引の他、上級者向けの先物やOTC(仲介者なしで売り手と買い手だけで実施する取引)なども取り揃え、仮想通貨を取引するすべてのユーザーに応えられる環境が揃っています。

2023年8月、バイナンスは新たに日本法人として「バイナンスジャパン」をスタートしました。

国内居住者専用の取引プラットフォームを開発したこともあり、完全日本語対応で安心して使えることも魅力の一つです。

そして気になるセキュリティですが、バイナンスは2019年に大規模なハッキングに遭い約45億円の被害を出してしまいました。

しかしバイナンスは顧客資金を全額保証、1週間後には取引再開をしております。

現在はハッキング被害の教訓を基に「国際標準化機構(ISO)」が定めるセキュリティ認証を獲得し世界最高峰のセキュリティを構築、多くの企業と提携をするなど信頼性が高く安心できる取引所だと言えます。

またバイナンスジャパンは金融庁から認可を受けているので、何かトラブルが発生したとしても対応しやすい点も安心です。

バイナンスを使うメリット

ここではバイナンスジャパンを使うことのメリットをご紹介します。しっかり理解して上手に取引を行いましょう。

金融庁に認められている

これまでバイナンスは日本の金融庁の認可を受けていませんでした。

しかし関東財務局に登録している「株式会社サクラエクスチェンジビットコイン」を買収したことで、金融庁の認可のもと日本法人でのサービス提供をスタートしています。

金融庁の認可を受けたことで、暗号資産への資金保全や投資家保護の既定の内側で取引ができるようになったのです。

これまでもバイナンスは比較的安心して利用できていました。

金融庁に認められたことで、倒産など万が一の事態が発生した際の不安がなくなり、より安全に取引できるようになります。

取引銘柄が国内最大規模

バイナンスジャパンで取り扱っている銘柄は34種類であり、他の国内仮想通貨取引所と比べると最大規模を誇ります。(2023年10月現在)

ビットコインなどのメジャー仮想通貨はもちろん、マイナーコインなども売買することができます。

そしてBNB(Build and Build)の現物取引が国内で唯一可能です。

日本円での入出金に対応

バイナンスジャパンは仮想通貨による送金だけでなく「日本円」での入出金にも対応しています。

今までバイナンスは「日本円」の入出金に対応しておらず、法定通貨を利用する場合、ドルやユーロなどに両替してから入金を行わなければいけませんでした。

ウォレットや国内取引所を通した仮想通貨の送金は引き続き可能ですが、日本円の入出金を使えるとウォレットの利用方法が分からないユーザーも簡単にバイナンスの利用を始められるようになります。

完全日本語対応

バイナンスジャパンは日本法人としてサービスを開始したこともあり、HPやチャットサポートなどバイナンスで利用できる全てのサービスは日本語に対応しています。

また国内居住者向け専用の新たな取引プラットフォームも開設されました。

バイナンスジャパンの日本語対応

バイナンスを使うデメリット

バイナンスジャパンはメリットの多い魅力的な取引所とは言っても、もちろんデメリットもあります。

ここではバイナンスジャパンを使うときに起こり得るデメリットをご紹介していきます。

これまでの取引プラットフォームを使えなくなる

バイナンスは新たに日本法人を設立したことをきっかけに、日本人ユーザーに提供するサービスを日本人向けの取引プラットフォームに完全移行します。

それに伴ってこれまでの取引プラットフォーム(グローバルのバイナンス口座)は利用できなくなります。

レバレッジ取引ができない

バイナンスジャパンでは、現状レバレッジトークン(レバレッジをかけて仮想通貨を取引すること)や先物などのデリバティブ商品を取り扱わないようです。

これはデリバティブ商品を取り扱うために必要である「第一種金融商品取引業者」に登録していないことが理由の1つだと考えられます。

バイナンスジャパンが、今後「第一種金融商品取引業者」に登録すればレバレッジ取引ができるようになる見込みです。

取引銘柄数が大幅減少

グローバルのバイナンス口座では600銘柄以上の取引が可能でした。しかしバイナンスジャパンの取扱い銘柄数は34銘柄と大幅に少なくなります。

これから取扱い銘柄数を徐々に増やしていくとのことなので、今後どのような仮想通貨銘柄が追加されるのか注目です。

仮想通貨を売買できる販売所と取引所の違い

バイナンスジャパンはユーザー同士の仮想通貨の売買を仲介する取引所です。

実は仮想通貨を売買できる場所は「取引所」のほかに「販売所」があります。

取引所と販売所。

どちらも売買できるなら何が違うのか。解説していきます。

ちなみに仮想通貨取引業者には販売所と取引所の両方を保有する取引業者と取引所のみを保有する取引業者があります。

どちらも取引所という名称を使うので少しややこしいですがしっかり覚えていきましょう。

販売所と取引所の違いは売買時における取引相手

仮想通貨を売買するには取引所で行う方法と販売所で行う方法があります。

どちらでも売買できるならどちらでもいいのではないかと思いがちですが、実は売買するときの取引相手が全く違います。それぞれを詳しく見ていきます。

まず販売所では「仮想通貨の販売所とユーザーが売買」を行います。

例えば Aさんが仮想通貨を新規で買いたいと思った場合、仮想通貨販売所が保有する仮想通貨を販売所が決めた価格で購入することになります。

わかりやすく言えば私たちが普段お店で買い物をする様なイメージです。

お店が提供している商品をお店が決めた価格で消費者であるユーザーが購入するという構図です。

そのため手数料や購入(売却)価格が割高(割安)になります。

続いて取引所では「ユーザー同士が売買」を行います。

例えば、Bさんが保有している仮想通貨を売りたいと思い100円で売りに出すことにしました。

Cさんは仮想通貨を買いたいと思って100円で探しています。

この二人の買いたい売りたいという希望が一致したのでここで取引が成立します。

しかし知らない人同士が売買をするのには色々と問題があります。

そこでユーザー同士が売買を簡単にできる「場所」を提供して取引を仲介しているのが「取引所」です。

わかりやすく言えばオークションに商品を出品して誰かが落札したというようなイメージです。

取引所というのはヤフオクやメルカリなどのように「ユーザー同士が取引をするフォーマットを提供している業者」ということになります。

その際にわずかな手数料をお互いから貰って利益を出しています。

また、取引所はユーザー同士の価格に対して干渉は一切行いません。

この2つの最大の特徴はスプレッド手数料の差です。

取引所がわずかなスプレッド手数料で売買をできるのに対して、販売所は多くのスプレッド手数料を必要とします。

しかしどちらにもメリットとデメリットが存在します。それを確認してきましょう。

販売所のメリット

売買したいときにすぐに取引ができる

販売所では業者が仮想通貨の売買価格を決めているので注文を出せば即座に売買が成立します。

取引所では相手方が決めた価格とのやりとりですが、販売所ではその時点の価格で取引が成立します。

売買方法が簡単で初心者でも安心できる

ほとんどの販売所が「買う」や「売る」のボタン一つで取引ができる様になっているので、取引したい数量を入力してボタンを押すだけという、取引を始めたばかりの初心者でも簡単に売買取引を行うことができます。

販売所のデメリット

スプレッド手数料が高い

販売所での売買は販売所が決めた価格で買い、販売所が決めた価格で売ります。

そのためそのスプレッド差が大きく、安く購入して高く売却するということが難しくなるのです。

取引回数が増えるほど、このデメリットは膨らんでいきます。

取引所のメリット

何と言ってもスプレッド手数料が安い

取引所ではユーザー同士が価格を決めて売買を成立させます。

そのため買いたい人と売りたい人の価格の差がほとんどなく、スプレッドが広がりにくくなっています。

指値注文が使える

取引所では買いたい価格や売りたい価格を指定できるので指値注文が使えます。

成り行き注文の他に指値注文が使えることで取引の幅が大きく広がります。

取引所のデメリット

販売所に比べて取引できる銘柄が少ない

取引所はユーザー同士の取引であるため、取引量が少ない仮想通貨などは販売所では取り扱いがあっても取引所では扱っていないことがあります。

ご自分が取引したい銘柄があるか事前に確認しておきましょう。

取引方法が少し難しい

販売所では数量を入力し「買う」や「売る」ボタンを押すだけでしたが、取引所では板情報を読みつつ成り行き注文をするのか指値注文を使うのかなどの判断をおこなわなければいけません。

中級者向けの取引方法といえるでしょう。

取引が成立しないことがある

取引所ではユーザー同士の合意が必要となります。

そのため自分が売りたい価格を受けてくれる相手がいなかったり、買いたい価格で売ってくれる相手がいない場合は取引自体が成立しません。

まとめ:安全性がより強化されたバイナンス

バイナンスは他の仮想通貨取引所に比べて、取り扱い銘柄の多さ、手数料の安さ、セキュリティの高さ、レバレッジの大きさなど有利な点が多くありました。

バイナンスジャパンとして新たにサービスをスタートすることで、取り扱い銘柄数やレバレッジの面で有利性はなくなったものの、安全性はより強化されます。

また完全日本語対応や手厚いサポート、日本円を使った入出金への対応など、新規ユーザーも安心して使いやすい取引所だといえます。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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