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GMMAトレードってどんな手法?驚異の移動平均線12本同時表示!単独で戦える秀逸な分析力とは!

2022年10月11日 公開 
2023年09月06日 更新
GMMAトレードってどんな手法?驚異の移動平均線12本同時表示!単独で戦える秀逸な分析力とは!

GMMAは12本の移動平均線を表示したインジケーター

GMMAは移動平均線を使った相場分析方法の一つで12本の期間の違う移動平均線を同時に表示して、相場の状況を読み取るものです。

GMMAは「Guppy Multi Moving Average(ガッピー・マルチ・ムービング・アベレージ)」の頭文字を取り略称として表示しています。

頭のGuppyはGMMAを開発したオーストラリアの金融アナリストである「Daryl Guppy」の名前を冠しているものです。

GMMAは日本語で「複合型移動平均線」と訳されます。

GMMAは短期・長期のGMMAグループで構成される

GMMAは期間の違う移動平均線12本で構成されています。

使われるのはEMA(指数平滑移動平均線)です。

表示されたEMA12本のうち期間の短い6本を短期GMMAグループ、期間の長い6本を長期GMMAグループとして分けて考えます。

長期のGMMAで長期トレンドを、短期GMMAで短期トレンドを分析し、2つのグループの位置関係などでトレンドの方向や強さ、勢いを分析します。

GMMAの構成

GMMAの短期グループは短期トレンドの把握に使う

GMMAの短期グループは短期トレンドの把握に使いますが、その動きは主にデイトレーダーや投機筋などの個人投資家の思惑と同方向を示すと言われています。

そのため、大きなトレンドに対して一時的に逆方向に動いたり、節目の価格に差し掛かるとに敏感に反応したりすることもあります。

開発者の推奨する短期GMMAグループ6本の設定値は「3、5、8、10、12、15」の6期間です。

GMMAの長期グループは長期トレンドの把握に使う

GMMAの長期グループは長期トレンドの把握に使います。

その動きは長期投資家、いわゆる機関投資家などの思惑の方向を示すと言われています。

通貨同士の強弱関係や各国の金融政策など、テクニカルだけではなくファンダメンタルなども加味した大枠の流れを組んでいるので、基本的に一方向に向かって進むことが多くなります。

開発者の推奨する長期GMMAグループ6本の設定値は「30、35、40、45、50、60」の6期間です。

GMMAではトレンドに関するあらゆる情報が分かる

表示される移動平均線が多く難しく感じてしまいがちですが、GMMAは12本全ての移動平均線を見るわけではありません。

長期GMMAグループと短期GMMAグループ、それぞれの向きや傾き乖離などを見ているだけですので、実は移動平均線の長期と短期の2本表示をしている場合と分析方法はあまり変わりません。

長期GMMAグループの向きでトレンドの方向を分析、短期GMMAグループの向きや位置でトレードタイミングの把握、双方の位置関係でトレンドの継続や転換を察知するというイメージです。

ただし、複数のEMAを表示することで束または帯として機能しますので、単体の移動平均線の分析よりもダマシが少なくなり、勝率が高くなりやすい傾向にあります。

トレンド分析はもちろん、精度の高いトレードタイミングを知ることができるのです。

GMMAでトレンドを把握する

GMMAでトレンドを把握するためには長期GMMAグループと短期GMMAグループの位置関係やそれぞれの広がり方、長期と短期の乖離などで知ることができます。

単純なルールですので、覚えてしまいましょう。

GMMAの収縮でトレンドの有無を知る

GMMAでトレンドが出ているかを知るためには、長期GMMAグループの6本の移動平均線が収縮し絡み合っているかどうかを確認します。

トレンドが出ている時の長期GMMAグループは上方向または下方向への角度がついており、6本の移動平均線は絡み合っていません。

現在がトレンド中なのか、レンジ中なのかは長期GMMAグループだけで判断をすることができます。

GMMAの収縮拡散

GMMAの位置関係でトレンドの方向を知る

GMMAでトレンドの方向を知るためには、短期GMMAグループと長期GMMAグループの位置関係を確認します。

上昇トレンドが出ている時は短期GMMAグループが上側、長期GMMAグループが下側に位置し、長期GMMAグループが右上がりになっています。

下降トレンドが出ている時は短期GMMAグループが下側、長期GMMAグループが上側に位置し、長期GMMAグループが右下がりになっています。

位置関係が正しくても長期グループに角度がなければトレンドが継続中とは言えませんし、長期グループに角度がついていても位置関係が崩れていればトレンドが転換する可能性もあります。

どちらかではなく、どちらもある状態が正しいトレンドの方向を知る目安となります。

GMMAの位置関係

GMMAの乖離でトレンドの強弱を知る

GMMAでトレンドの強弱を知るためには、短期GMMAグループと長期GMMAグループの乖離を確認します。

トレンドが強く出ている時には短期GMMAグループは長期GMMAグループから離れている状態になります。

逆にトレンド中でも勢いが弱くなってきたときには、短期GMMAグループと長期GMMAグループの間は詰まり、時には絡み合ったりします。

また、トレンドの勢いがある時は各GMMAグループ6本の移動平均線の幅もそれぞれが乖離して太くなり、勢いがなくなると収縮して細くなります。

GMMAの乖離

GMMAを使った手法

それでは上記のGMMAを使ったトレンドやレンジの判断方法を基に、どうやってトレードをしていくのかを考えていきましょう。

GMMAだけでも売買することはできますが、水平線などを使うことでさらに強力に機能することもあります。

ここでは代表的な3つのGMMAを使った手法をご紹介します。

GMMAを使った押し目買いと戻り売り

GMMAの長期グループと短期グループの位置関係を使って、押し目買いや戻り売りのタイミングを測り、トレンドフォローで売買を行う手法です。

前提条件として、長期GMMAグループに角度がついており長期と短期の位置関係が正しい状態になっていることが必要です。

例えばロングエントリーで考える場合、長期グループのGMMAは右上がりになっている上で、短期グループのGMMAよりも下側に位置している必要があるということです。

トレンドが出ている時に一時的に価格が調整期に入ると短期GMMAグループが横ばいになったり、トレンドと逆向きになることがあります。

その際に長期GMMAグループが抵抗帯となり短期GMMAグループを押し戻す役割をすることが多くあります。

エントリーの準備は、短期GMMAグループが逆向きに変わり、長期GMMAグループと接触したタイミングとなります。

短期GMMAグループが長期GMMAグループに接触後、再度トレンド方向へ短期GMMA6本が期間が短い順に並んだ瞬間がエントリータイミングとなります。

ローソク足と移動平均線で行う押し目買いや戻り売りに比べタイミングは少し遅れますが、12本全ての移動平均線が同じ方向へ向いた瞬間にエントリーを行うので優位性が高くなります。

GMMAを使った押し目買いと戻り売り

グループの入れ替えを狙う転換トレード

こちらも各GMMAグループの位置関係を使って行うトレード手法ですが、今度はグループの入れ替えを狙ってトレードをする転換を狙った逆張りとなります。

前提条件として、長期GMMAグループに角度がついており長期と短期の位置関係が正しい状態になっていることが必要です。

例えばロングエントリーで考える場合、長期グループのGMMAは右上がりになっている上で、短期グループのGMMAよりも下側に位置している必要があるということです。

ただし先ほどのトレンドフォローと違って、こちらは長期GMMAグループの角度が緩くなってきている、または長期GMMAグループの幅が狭くなってきていることが必要になります。

トレンドの勢いが無くなってくると、長期GMMAグループの角度が緩くなり幅が狭くなってきます。

そのような状態になると長期GMMAグループに短期GMMAグループを跳ね返す力が残っていない場合もあります。

そのため、短期GMMAグループが近づいてきてもはね返せずに突き抜けてしまう現象が起こります。

エントリーの準備は短期GMMAグループが長期GMMAグループを突き抜けたタイミングです。

短期GMMAグループが長期GMMAグループを突き抜けた後、長期GMMAグループの並びが逆トレンド方向へ入れ替わった瞬間がエントリータイミングとなります。

短期GMMAグループが突き抜けた時点でエントリーしたいと考えてしまいますが、再度元のトレンドへの回帰が起こる可能性もありますので、長期GMMAグループの並びが入れ替わるまで待つことが大事です。

GMMAを使った転換トレード

水平線を使った待ち伏せトレード

GMMAだけではタイミングを取るのが難しかったり、チャートを見続けていなければいけないということが起こってしまいます。

そこで、GMMAと水平線を組み合わせて逆指値を仕掛けるトレンドフォローの待ち伏せトレードをご紹介します。

前提条件として、長期GMMAグループに角度がついており長期と短期の位置関係が正しい状態になっていることが必要です。

例えばロングエントリーで考える場合、長期グループのGMMAは右上がりになっている上で、短期グループのGMMAよりも下側に位置している必要があるということです。

エントリーの準備は、節目となる水平線を価格が抜いた後に短期GMMAグループが横ばいになったタイミングです。

本来ならこの後、長期GMMAグループに短期GMMAグループが接触するのを待ちますが、チャートを見ていられない時などは節目となる水平線に指値注文を仕掛けます。

この時に設定するストップロスは長期GMMAグループよりも下に置きます。

万が一水平線を多少超えてしまっても長期GMMAグループの支えがありますので、指値注文に2段構えの根拠を持たせることができます。

もちろん水平線まで落ちてこないこともありますが、負ける可能性が少なくなる優位性の高い位置での指値を仕掛けることができます。

注文を出しておくという行為だけでも、無駄なエントリーをなくす効果もありますので有効に使って見てください。

GMMAを使った待ち伏せトレード

まとめ:GMMAなら単独でも戦える

12本もの移動平均線を同時にチャートに表示して分析を行うGMMAは、他のインジケーターと組み合わせることをしなくても十分な分析力を持ちます。

2本や3本の移動平均線のクロスと違い、複数期間の移動平均線を帯として捉え、その帯が同じ方向を示すという優位性がGMMAにはあります。

そのため「ダマシ」と呼ばれる単独でインジケーターを使用している時に起こりがちな負けトレードが起こりづらくなり、さらに複数のインジケーターの分析を同時に行わなくてもいいメリットもあります。

単独でも十分な相場分析が行えるGMMAを是非ご自身のトレードに取り入れてみましょう。

きっともう少しだけ、相場のトレンド状態が詳しく見れるようになるはずです。

GMMAの全てをまとめた記事です。

この記事ではGMMAの手法ついて詳しく説明しましたが、GMMAについてさらに詳しく知りたい場合は、GMMAまとめ記事を参考にしてください。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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