【分析精度UP】TradingViewの出来高インジケーター3選|表示方法や手法も解説
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「出来高でトレンドを見極めたい。」
「TradingViewで使える出来高の指標はなに?」
「価格上昇や下落の信頼性を出来高で評価したい。」
チャート分析に出来高を加えることで、トレンドの判断やブレイクアウトの信頼性を高くできます。
【この記事で分かること】
- TradingViewで使える出来高の指標について
- 株式取引と同じくFXでも出来高は有効なこと
- 出来高でトレンドの発生・継続・終了を判断する方法
デフォルトで搭載された出来高をベースに、FXをはじめ多彩な金融商品の取引量を簡単に分析できます。
Tradingviewの出来高をFXに活用する方法まで紹介しますので、トレードにお役立てください。
目次
- 無料で最強チャートツールを手に入れよう
- 最強のテクニカル分析は?
- TradingView(トレーディングビュー)が内蔵する2つの出来高
- FXの出来高は株式取引ほど重要視されていない
- TradingView(トレーディングビュー)が内蔵する出来高の指標
- 他のトレーダーと差をつけるためのツールを紹介!
- TradingView(トレーディングビュー)の出来高の活用法をYouTubeで学ぶ
- 無料で最強のチャートツールを手に入れよう
- TradingView(トレーディングビュー)の出来高3つの活用法【FX編】
- TradingView(トレーディングビュー)で出来高を表示する方法
- TradingView(トレーディングビュー)の出来高がチャート分析の精度を高める
最強のテクニカル分析は?
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TradingView(トレーディングビュー)が内蔵する2つの出来高
相場で使われる出来高は主に2種類あり、TradingViewはそれらを内蔵しています。
- 時間帯・日付別の取引量を横軸に示す出来高
- 価格帯別の取引量を縦軸に示す出来高
それぞれチャートに表示して解説していきます。
①時間帯・日付別の取引量を横軸に示す出来高
まずは横軸に表示される出来高です。日中の時間帯や日付別の取引量を表し、売買が成立した回数の増減に応じて棒グラフの長さが変わります。
株式取引では、各証券会社の顧客の注文を証券取引所に集約してマッチングし、実際に売買が成立した株数が出来高として表示されます。
FXでは、主に証券会社内で売買が成立した回数(ティック回数)が出来高として示されます。
出来高は資金の流出入そのもので、買い手と売り手の価格の方向性に対する意思が垣間見えることから、トレンドを測る上で重要な指標とされています。
②価格帯別の取引量を縦軸に示す出来高
続いては価格帯別の出来高です。時系列に価格の要素を加えた点がユニークで、いくらでどれだけの売買が成立したかを棒グラフの長さで示します。
TradingViewでは価格帯別の出来高を「出来高プロファイル」と呼び、最も取引量の多い水準をPOC(ポイントオブコントロール)として示します。
なお、出来高プロファイルの利用には有料プランが必要です。
チャート上の水平線が抵抗線・支持線として強く働くか、出来高プロファイルと照合して信頼性を測ることもできます。
FXの出来高は株式取引ほど重要視されていない
国内FXは相対取引の会社が多いため、市場取引の株式ほど出来高が重視されていません。
2つの商品の売買が成立する仕組みを見て、出来高の重要度が違う理由を確認しましょう。
株式取引では、株式トレーダーの注文が証券会社を通じて取引所※で全てがマッチングされます。※東京証券取引所など
各証券会社を通じて取引所に集約された価格ごとの注文状況は板情報として正確に反映され、売買の成立ごとに出来高の増減としてチャートに表示されます。
一方でFXの相対取引では、FXトレーダーはFX会社が提示するレートで取引をしています。
そのため、FX会社ごとの注文状況を把握することは可能ですが、インターバンク市場全体を集約した注文状況を知る術はありません。
そしてFXチャートの出来高は、利用するFX会社内で約定した回数(ティック回数)が反映されています。
それゆえ、真実の需給が出来高となる株式取引ではテクニカル分析でも重視される一方、FX取引では軽視されがちです。
ただしFXの出来高も十分に機能するため、「TradingViewの出来高 3つの活用法【FX編】」で解説します。
【補足】FXにもNDD(No Dealing Desk)方式と呼ばれる取引方法があります。インターバンク市場に直接つながる取引方式です。国内FXでメインとなる相対取引は、DD方式と呼ばれています。
TradingView(トレーディングビュー)が内蔵する出来高の指標
ここからは、TradingViewに内蔵されている3つの出来高をご紹介します。
- 出来高 (Volume)
- 24時間出来高(24h Volume)
- 出来高オシレーター(Volume Oscillator)
基本の出来高とともに、暗号資産(仮想通貨)の取引で重視される指標も解説します。
①最も基本的な出来高インジケーター「出来高(Volume)」
最も基本となる出来高は株式取引で重視され、トレンドの発生・継続・終了を予測するインジケーターとして用いられます。
出来高の割り出し方は次のとおりです。
- 株式取引:売買された株数
- FX:ティック回数
「価格 × 出来高」により、対象銘柄にどれ程の資金が集まっているかを測れるため、価格推移の指標となります。
世界No.1の時価総額を誇るApple(AAPL)の日足に出来高を表示しました。平均以上の出来高で買われる株価水準に注目すると、135ドルの水平線が導かれます。
株価135ドル近辺では大量の売り注文を買いが吸収し、売り崩せないと分かった短期筋のポジションの解消と買い資金の流入が相まって、反転上昇を繰り返していると推測できます。
サポートやレジスタンスとして強く働く水平線は、より長い時間足でもチャートが反発する価格帯として機能することが多いです。
アップルの週足チャートに切り替えました。株価135ドルは、週足のレジサポ転換として機能しています。
チャート分析で水平線だけでは心もとないとき、出来高を表示してトレードする根拠としてお役立てください。
②過去24時間の出来高を通貨単位で示す「24時間出来高(24h Volume)」
24時間365日取引される暗号資産(仮想通貨)では、日中の出来高を追跡することで、前日よりも売買活況なアルトコインの選別を時短できます。
BTCUSDT(ビットコインテザー※)の1時間足に24時間出来高を表示しました。※テザー(USDT)は米ドル(USD)にペッグさせた暗号資産
暗号資産業界のリーマンショックとして、市場に激震が走ったFTXショックを見ていきます。
ビットコインは2万USDTを割り込むと強烈に買い上げられる相場展開が続いていた中、2022年11月9日のFTXショックで完全に2万USDTを割り込みました。
信用リスクに端を発したショック相場にも屈せず、ビットコインに買い向かう大量の資金が24時間出来高に表れています。
11月9日1:00時から翌日7:00にかけて約24%も暴落する中で買い資金が流入し続け、高い出来高水準を保ちました。
いったん底打ちをしたものの暗号資産取引所への不信感からか、手控えムードが広がっていく様子を24時間出来高が明らかにしています。
なお暗号資産以外の商品は、取引がない土日祝日明けにリセットされるため、24時間出来高に歪みが生じるので使用に適しません。
③出来高のモメンタムが分かる「出来高オシレーター(Volume Oscillator)」
出来高オシレーターは、ゼロラインをベースにトレンドの方向性とモメンタムの強弱を測れるインジケーターで、以下の計算式に基づいて表示されます。
(短期の出来高移動平均 – 長期の出来高移動平均)÷ 長期の出来高移動平均
※以下、移動平均をMAと略す
出来高MAの計算式は次のとおりで、価格のMAと同じ計算方法です。
出来高MA(N期間)=(直近N期間の出来高合計)÷ N
出来高オシレーターは、短期の出来高モメンタムを顕著に表します。活発な売買に伴って出来高が急増した場合、短期的なチャートの方向性が明確になります。
ドル円の日足チャートで、出来高オシレーター(折れ線グラフ)を見てみましょう。
短期の出来高モメンタムを念頭に、計算式より天井圏と底値圏でポジションを掴むリスクを避ける方法をご紹介します。
- 上昇トレンドで出来高オシレーターがゼロ以下の場合、下落に転じる可能性が高まっている(①)
- 下降トレンドで出来高オシレーターがゼロ以上の場合、上昇に転じる可能性が高まっている(②③④)
価格モメンタムが急激に高まった場合、出来高オシレーターがゼロラインを下回るダイバージェンスが発生することもあります。
これは短期の出来高が減少しているときに発生し、チャートが反転するシグナルにもなります。
なお価格下落であっても、短期の出来高MAが大きければゼロラインの上に位置することをご留意ください。
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TradingView(トレーディングビュー)の出来高の活用法をYouTubeで学ぶ
出来高の基礎的な活用法を学ぶなら、みずほ証券 投資情報部 シニアテクニカルアナリスト中村克彦氏のYouTubeがおすすめです。
「株価+出来高」の複合分析の手法を分かりやすく3つのケースで解説しています。
①出来高が株価に先行するケース
②出来高と株価が同時進行するケース
③出来高が株価に遅行するケース
FXでは、「株価=為替レート、出来高=ティック回数」となり、全く同じ考え方でチャート分析に使えます。
出来高を活用したトレード手法は株式取引で確立されているため、FXがメインの方もご参考ください。
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あなたは、現在お使いのチャートツールに満足していますか?
無数のインジケーターを手軽に使えるTradingViewがあれば、今よりも深く、かつ、効果的にチャート分析ができるようになるでしょう。
TradingViewは無料のアカウント登録をするだけで、ほとんど全てのインジケーターやアラートを追加できるなど、本格的に利用することができます。
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ワンランク上のトレード環境を手に入れたい人は、ぜひTradingViewをご検討ください。
TradingView(トレーディングビュー)の出来高3つの活用法【FX編】
それでは、TradingViewの出来高でFXのトレンドを分析する方法を解説します。
- トレンド発生で出来高が増加する
- トレンド形成は出来高の調整を入れて推移する
- トレンド終了は出来高が減少する
チャート分析の信頼性を高めるために、ぜひご参考ください。
①トレンド発生で出来高が増加する
まずはトレンドが発生する初期に出来高が増加することです。ブレイクアウトの初動を捉えられれば大きな値幅を稼げます。
ドル円の日足で、2022年3月に始まった上昇トレンドの発生時を見てみましょう。
ドル円は2022年2月11日まで低い出来高で推移していたのに対し、2月12日から3月9日までは出来高を急増させて116円以下に抑えられていることが分かります。
この出来高変化は、116円近辺で売り崩したい大口※の売り注文に対し、買い注文が全て吸収していると解釈できます。※機関投資家やヘッジファンド
株式相場の格言「出来高は株価に先行する」に習えば、揉み合い相場から放たれた方向にトレンドが発生するサインです。
ドル円は3月10日に116円をブレイクし、高い出来高水準を保ちながら12日間で125円まで急上昇しました。
②トレンド継続は出来高の調整を入れて推移する
一度発生したトレンドは、高い出来高を保ったままトレンドを継続することはありません。
FXであれば通貨ペアのキリ番や過去の高値・安値を付けた後、値幅調整とともに出来高も減少します。
上記で上昇トレンドに入ったドル円は125円を付けた後、価格下落とともに出来高も減少に転じます。
ただし高値圏での推移とともに高い出来高水準を保ち、4月1日に上昇トレンドの形成を再開、131円超まで駆け上がりました。
①②③の通り、FXでも価格の節目に到達した後の出来高の調整は顕著に表れます。
上昇トレンドが継続していれば、出来高の調整は押し目買い・戻り売りに適したタイミングです。
ABCの通り、出来高のレンジが1段、2段と切り上がっている点にも注目です。
「押し目待ちに押し目なし」の相場格言どおりに動く中、出来高の大きさがトレンド継続を後押ししています。
③トレンド終了は出来高が減少する
最後に、終わりを迎えるトレンドと出来高の関係をチャートで確かめましょう。
先ほどのドル円は最終的に152円弱に到達して、上昇トレンドはいったん終了となりました。
注目ポイントは、①②の出来高推移です。
①は「トレンド発生で出来高が増加する」で解説したとおり、市場参加者が迷いなく買っているときは、大量の売りをどんどん吸収する買いが入るとともに出来高が増加します。
一方で②は、135.5円を超えてから値幅ある価格上昇に対して出来高が増えていかず、一定水準の売りを粛々と買いが吸収している状態です。
最終的にドル円は152円を付けてから下降トレンドに転じ、135.5円まで全戻ししています。
短期トレードをする場合、出来高を伴わない上昇に対して損切りを徹底することはもちろん、数量を減らしながら順張りするなど、トレンド終了を念頭に入れたポジショニングが必要でしょう。
興味深いことに、出来高がさほど増えずに上昇したAの価格帯は16.5円も値幅があるのに、長い日柄調整を挟むことなく152円からの下落で貫通しています。
次に強く働くサポート帯は、チャートが高値圏を維持する中で高い出来高水準を保ったBの価格帯が目安となります。
TradingView(トレーディングビュー)で出来高を表示する方法
ここからは、TradingViewのチャートに出来高を表示する方法をご説明します。
チャート画面上部のインジケーター(①)をクリックし、検索欄(②)に「出来高」または「volume」と入力すると、出来高のインジケーター(③)が表示されます。
先に紹介した、Volume(出来高)(④)を見ていきましょう。
チャートの下に出来高の棒グラフが表示されました。
TradingViewには、Webブラウザで検索するようにチャート画面上で出来高を探せるメリットがあります。
TradingView(トレーディングビュー)の出来高がチャート分析の精度を高める
今回は出来高の種類や見方に始まり、株式取引と同じくFXのトレンド分析にも活用できることをお伝えしました。
最後に要点を確認しましょう。
【この記事を3つにまとめると】
- 出来高は時間帯・日付別の取引量を示すインジケーター
- 出来高は価格に先行するためトレンド分析の指標となる
- 株式取引のようにFXトレードで出来高を有効活用できる
出来高はお金の流れの真実を物語ります。株式と仕組みは違うものの、FXでもトレンドを占う指標としてお役立てください。
TradingViewの機能を手軽に体験してみたい方は、まずは無料スマホアプリ「Runcha」で練習してみるのもおすすめです。
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