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株のスキャルピング|やり方や銘柄選びのコツを解説【勝てない人・初心者必見】

2023年05月25日 公開 
2023年11月20日 更新
株のスキャルピング|やり方や銘柄選びのコツを解説【勝てない人・初心者必見】
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スキャルピングとは、短期間(数秒から数分)で株式を売買するトレードスタイルです。

高いリターンをもたらす可能性があるものの、トレーダーの中には「スキャルピングは危ない」「ハイリスク」と見なす人もいます。

確かにスキャルピングで安定的に稼ぐためには、いくつかのポイントを押さえなければなりません。

ここでは、株のスキャルピングについて、やり方やコツなどを詳しく解説します。

株のスキャルピングとは、短時間の取引を繰り返すスタイル

株のスキャルピングは、一定の銘柄を短期間(数秒から数分)で売買し、そのわずかな価格変動による利益を狙う取引方法です。

値動きが小さくても利益を出せるので、1日に稼げるチャンスが他の取引スタイルよりも多いといえます。

一方、トレーダーの技術やレベルによっては、長期的な投資よりもリスクが高く、注意が必要な手法でもあります。

株のスキャルピングのやり方

スキャルピングのやり方は、以下のとおりです。

1.取引する銘柄を選択する

スキャルピングを行う際は、流動性が高くスプレッド(売値と買値の差)も小さい銘柄が適しています。

そのためマイナーな銘柄よりも、大手企業の株のほうが適しているといえるでしょう。

2.適切な取引時間に行う

スキャルピングは、市場が活発な時間に行うのが推奨されます。

例えば株式市場では、市場が開いた直後の数時間と閉じる前の数時間が、ボラティリティ(価格変動)の高い時間です。

3.エントリーとエグジットポイントを決定する

スキャルピングでは、いつ取引を開始し、いつ終了するかを明確に決定しなければなりません。

その際は、チャートパターンテクニカル指標(例:移動平均線・RSI・MACDなど)を利用します。

4.トレード

トレードルールに従い、リアルタイムでエントリーとエグジットを行います。

スキャルピングでは1回の取引は非常に短時間であり、狙う利益も小さいです。

そのため1日に何度も取引を行い、微益を積み重ねていきます。

何回もトレードすれば、その一部が損失になることは避けられません。

損切りルールを設定し、損失が一定レベルを超えたらすぐに取引を終了します。

同様に、利益が目標に到達したらすぐに確定しましょう。

株初心者向けのスキャルピング手法

スキャルピングの成功は、素早い判断と確実なエントリー・エグジットが重要になります。具体的な手法として以下のものがあります。

移動平均線を使ったトレード

移動平均線は、過去の価格データの平均をプロットしたもので、価格トレンドを判断するのによく使われます。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回った時点で買い、逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回ったら売りという方法があります。

移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスのチャート

例えば上記は、トヨタ自動車の1分足チャートに、期間20(青)と75(赤)の単純移動平均線を表示させたものです。

20SMAが75SMAを下抜けしたタイミングで売り、20SMAが75SMAを上抜けしたタイミングで買うと、綺麗に伸びていくのが分かります。

毎回必ずしも思惑どおりに伸びていくとは限らないので、損切りの設定は必要ですが、シンプルでチャンスも多い手法です。

ブレイクアウトを狙うトレード

ブレイクアウトとは、株価が特定のレートを突破したときにトレードを行う手法です。

価格は、サポートラインやレジスタンスラインで跳ね返されることがあります。

ブレイクアウト手法(買い)のチャート
ブレイクアウト手法(売り)のチャート

しかし逆にこれらのラインを超えると、溜まっていたエネルギーが爆発するように、一気に価格が上昇または下落することがあるのです。

そのため相場にサポレジラインを引き、そのラインを抜けた時に売買することで利益を狙えます。

株のスキャルピングで成功するためのコツ

株のスキャルピングで成功するためには、以下のポイントを意識しましょう。

銘柄選びにこだわる

スキャルピングでの銘柄選びのコツは、ボラティリティ(価格の変動幅)流動性の高さです。

ボラティリティが大きい銘柄を選ぶことで、短時間での利益獲得の機会が増えます。

また取引量が多い銘柄は、買い手も売り手も多く、狙ったレートで取引しやすいです。

微益を狙うスキャルピングでは、少しでも不利なレートで発注してしまうと、利益を出すのが難しくなります。

そのため流動性の高さも重要です。

適切な証券取引所を選ぶ

スキャルピングには、取引手数料の安い証券取引所が適しています。

取引手数料が高いと、利益を出しても手数料負けしてしまうおそれがあるからです。

また安全性にも注目してください。

取引システムのトラブルは、直接的な損失につながる可能性があります。

信頼性の高いシステムを選び、バックアップ手段も用意しておきましょう。

テクニカル分析の習得

スキャルピングでは、価格の微小な動きを捉えるためにチャート分析が重要となります。

価格チャートの分析を通じて、市場の動向を予測する能力を磨くことが必要です。

感情のコントロール

スキャルピングは高度な集中力と短時間の判断を必要とするので、精神的な負担が大きいです。

そのため、十分な休息とストレス管理が必要です。

またルールをしっかり守り、適切なタイミングで利益確定や損切りを行うことも、長期的に勝つためには欠かせません。

リスク管理

一度に大量の銘柄を取引しないことや、一度の取引での損失を最小限に抑えるルールを設定することなどが求められます。

特に決済は、重要です。

一定の損失を超えた場合には、即座に取引を終了する決断力が求められます。

情報のアップデート

市場情報は常に更新されているので、最新の情報を把握し続けることが大切です。

突然の大ニュースやマクロ経済指標の発表によって、株価が一時的に大きく動くことがあります。

積み重ねてきた微益を吹き飛ばすほどの損失を、一瞬で被る可能性は否定できません。

取引する銘柄について、基本的な情報や直近の動向などは、できる限り把握しておきましょう。

株におけるナンピン戦略に興味のある人は、以下の記事をご覧ください。

株のスキャルピングで勝てない理由

スキャルピングは、魅力的な投資戦略の1つです。

しかし、すべてのトレーダーが成功するわけではありません。

もしスキャルピングで勝てない場合は、以下の点を見直してみましょう。

取引コストが高い

スキャルピングは短期間での取引が繰り返されるため、取引ごとの手数料やスプレッドが大きなコストとして影響します。

取引回数が増えるほど、これらのコストが積み重なり、利益を圧迫する可能性があります。

手数料のより安い証券会社へ移ることで、手元に残る利益が増えるかもしれません。

手法や分析に迷いがある

スキャルピングには、迅速かつ的確な決断が求められます。

決断力が弱いと、最適なタイミングでのエントリーやエグジットができず、利益を逃す可能性が高まります。

自信をもって、エントリーと決済ができるように、手法やルールは明確にしておきましょう。

通信環境が悪い

取引のタイミングが数秒単位で変わるスキャルピングでは、安定した通信環境が求められます。

通信の遅延や途切れにより、取引のチャンスを逃したり、思わぬ損失を被ったりするかもしれません。

通信環境を改善することで、わずかでも利益に変化が出る可能性はあります。

欲張りすぎる

スキャルピングは、小さな利益を積み重ねるトレードスタイルです。

欲を出しすぎると、本来ならプラスで終えられる場面なのに、損失を被ることもあります。

潔く利益を確定し、次のチャンスを待ちましょう。

損切りできない

多くのトレーダーが損切りができず、小さな損失が大きな損失へと膨らむケースが見られます。

損切りの判断が難しい場面でも、事前に定めた損失の上限に達した場合は、迅速にポジションを閉じ

勇気が必要です。

株でスキャルピングをやるメリット・デメリット

上記のコツや勝てない理由を踏まえれば、株式投資のスキャルピングによって、大きな利益の獲得を期待できます。

しかし必ずしも、スキャルピングという取引スタイルが自分に合っているとは限りません。

株のスキャルピングをやるかどうかは、以下のメリット・デメリットをもとに判断しましょう。

株のスキャルピングのメリット

株式投資でスキャルピングをやることには、以下のようなメリットがあります。

取引時間が短い

スキャルピングは短期間で取引が完結するので、ポジションを翌日や来週などに持ち越したくない人に向いています。

取引時間が短いことで、長期的な市場の変動に影響されにくくなるのもメリットです。

急激な市場の下落時でも、損失を最小限に抑えられる可能性があります。

取引のチャンスが多い

スキャルピングでは、1日の中で多くの取引を行うことができ、これにより短期間でも大きな利益を得られる可能性があります。

特に高いボラティリティを持つ市場では、エントリーのチャンスはさらに増えるでしょう。

また兼業でチャートを見る時間が少ないトレーダーも、取引の機会を得られます。

トレードの結果がすぐに分かる

スキャルピングでは、売買の結果がすぐに明らかになります。

勝敗をもとに、戦略の修正や改善を即座に行えるでしょう。

これにより、効率的に投資活動を進めることが可能となります。

株のスキャルピングのデメリット

株式投資でスキャルピングをやることには、以下のようなデメリットがあります。

取引コストが高い

先述したとおり、スキャルピングは1日に何度も取引を行うため、そのたびに発生する手数料やスプレッドがコストとして積み重なります。

このため、取引の利益が取引コストによって相殺されるリスクがあります。

集中力が求められる

スキャルピングでは、短期間の市場の変動に常に対応しなければなりません。

トレーダーには、高い集中力と冷静な判断力が求められます。

その結果、長時間の取引活動は精神的なストレスをもたらす可能性は否定できません。

スキルが必要

市場の短期的な動きを捉え、適切なタイミングで取引を行うためには、高度な技術的分析が必要です。

そのため、初心者にはハードルが高いと感じられることもあります。

まとめ:チャンスの多いスキャルピングなら効率良く資金を増やせる

スキャルピングは、高い集中力と判断力が求められる難易度の高い取引方法ですが、しっかりと理解し、準備を行えば、大きな利益を得られます。

一方、スキャルピングはリスクも高いので、自身の経済的な状況や精神的な耐性を考慮した上で、慎重に取り組むことが大切です。

また手数料やシステムのセキュリティについても十分に調査し、理解した上で取引を行うようにしましょう。

スキャルピングに挑戦する際は、今回紹介したポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。

そして、常に市場の動きに注意を払い、柔軟に対応することが求められます。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
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経済雑誌多数連載中
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