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目次
最強のテクニカル分析は?
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MACDの一般的な設定
MACDのパラメータとして最も一般的なのは、短期EMA・長期EMA・シグナル線を(12,26,9)とする組み合わせです。
これはMACDの開発者ジェラルド・アペル氏が推奨したもので、多くのチャートツールにおいてデフォルト値として設定されています。
MACDを開発したジェラルド・アペル氏は書籍において、以下の3つのパラメータの組み合わせを紹介しました。
短期EMA | 長期EMA | シグナル線 |
6 | 19 | 9 |
12 | 26 | 9 |
19 | 39 | 9 |
MACDに慣れてきて「もっとこう動いてほしい」という考えが出てくるまでは、基本的にはこの(12,26,9)に設定しておくのが無難でしょう。
また、より短期のトレードでは長短EMAの期間を短くした(6,19,9)を、より長期のトレードでは長短EMAの期間を長くした(19,39,9)を試してみるといいかもしれません。
次の画像では、ジェラルド・アペル氏のパラメータ設定をしたMACDを表示しているので、参考として動き方を見ていただければと思います。
MACDの3つの要素はパラメータを調整できる
多くのチャートツールにおいて、上述した(12,26,9)がMACDのデフォルト設定となっていますが、これらのパラメータは変更が可能です。
上の画像では、サブチャートにMACD(マックディー)を表示しています。
MACDの正式名称は「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束発散法)」で、長短2本の移動平均線の収束(近づくこと)と発散(離れること)の状況を示すインジケーターです。
MACDは、以下の画像で示した3つの要素から構成されます。
これらの構成要素の計算式は以下のとおりです。
MACD線 = 短期EMA(X期間) – 長期EMA(Y期間)
シグナル線 = MACD線のEMA(Z期間)
ヒストグラム = MACD線 – シグナル線
X/Y/Z:パラメータ、EMA:指数平滑移動平均
この計算式を簡単に解説すると、MACD線の値は長短2本の移動平均線(EMA)の差を示しています。(移動平均線がクロスして差がなくなると、MACD線はゼロになるイメージです。)
そして、このMACD線の移動平均線がシグナル線で、MACD線とシグナル線の差がヒストグラムという形です。
このようにMACDには3つの移動平均線が出てきますが、それぞれの期間がMACDにおいて調整できるパラメータ設定ということになります。
今回は、このパラメータの部分にスポットを当てて、どういう考え方で期間を設定すればいいのか見ていきましょう。
パラメータの設定を変えるとサインのタイミングも変わる
計算式にある通り、MACDにおける調整可能なパラメータは以下の3つです。
- X:短期EMAの期間
- Y:長期EMAの期間
- Z:シグナル線(MACD線のEMA)の期間
このうち、短期EMAと長期EMAの期間は、3つの構成要素の大元となるMACD線の動きに影響を与えるという意味で、特に重要です。
また、シグナル線(MACD線のEMA)の期間を変えると、MACD線の動きが同じであっても、シグナル線の動きが変わることになります。
移動平均線は期間が長くなると、動きが緩やかになり、滑らかな形状を描くようになります。
そのため、基本的にはMACDのパラメータに設定する期間が大きくなるほど、MACDも動きが緩やかになり、直近の価格変動に対する反応が遅くなるというイメージを持つといいでしょう。
これに伴い、MACDのサインが出るタイミングも変わっていくわけです。
MACDのおすすめのパラメータ設定
MACDの3つのパラメータについて、具体的にどういった値を設定すればいいのか迷う人は多いでしょう。
ここではジェラルド・アペル氏の推奨設定以外で、MACDのパラメータのおすすめ設定を紹介していきます。
ジョー・ディナポリ氏のパラメータ設定ではEMAの期間を短く設定する
MACDのおすすめ設定の1つが、有名トレーダーのジョー・ディナポリ氏が提唱している組み合わせです。
短期EMA | 長期EMA | シグナル線 |
8 | 17 | 9 |
定番の(12,26,9)と比べると、シグナル線の期間は同じですが、長短EMAの期間がやや短く設定されている形です。
これも非常によく知られている組み合わせなので、頭に入れておくことをおすすめします。
次の画像は、ジョー・ディナポリ氏のパラメータ設定をしたMACDです。(先ほどと同じチャートに表示しています。)
短期トレンド向きのパラメータ設定
最後に紹介するのが、トレンドが長期的に続かないような局面で機能しやすい組み合わせです。
短期EMA | 長期EMA | シグナル線 |
9 | 17 | 7 |
これは、クリス・マニング氏というトレーダーが使用していたものと言われていますが、トレーダーの間では認知度が高い組み合わせです。
定番の(12,26,9)と比べると、長短EMAだけでなく、シグナル線の期間も短くなっています。
最近のように売買が活発でトレンドの長期化が難しい状況では、(9,17,7)のようにパラメーターを短縮して用いたほうが有効な場合が多い。
日本テクニカル大全 p.156
次の画像では、短期トレンド向きのパラメータ設定をしたMACDを表示しています。(先ほどと同じチャートに表示しています。)
他のトレーダーと差をつけるためのツールを紹介!
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MACDのパラメータによる違いを5分足で検証
ここで、パラメータ設定がどのようにトレード結果に影響を与えるか、実際に過去チャートでバックテストを行い検証してみます。
テストの条件は以下の通りです。
- テスト期間:2022年2月21日~2022年3月17日(エントリー時点)
- 取引対象:米ドル/円
- 時間足:5分足
- 初期資金:100,000円
- 取引量:5,000通貨
- ピラミッディング:なし
ドル円の参考レートはこちらをご覧ください。また検証を行うパラメーターは、以下の3つです。
短期EMA | 長期EMA | シグナル線 |
12 | 26 | 9 |
8 | 17 | 9 |
9 | 17 | 7 |
検証で使うのは、TradingViewの内蔵ストラテジーの「MACD Strategy」です。
このストラテジーでは、以下のような条件でドテン売買を繰り返す手法を採用しています。
- MACD線がシグナル線を下から上にクロスすると買い
- MACD線がシグナル線を上から下にクロスすると売り
MACD線とシグナル線のクロスだけを見るという、少し単純な手法です。
実際には、これに加えてゼロラインとの位置関係やダイバージェンスの発生状況など、さまざまな要素でフィルターを追加することも可能です。
なお、あくまでも限定した期間のテスト結果であり、このバックテストだけでパラメータ設定の良し悪しを判断できるわけではない点にご留意ください。
トレード結果は、その時々の相場状況による影響を大きく受けるので、自分に合ったパラメータ設定を見つけるためには、さまざまな相場状況を幅広く検証するようにしましょう。
では、バックテストのトレード結果指標を見ていきましょう。(トレード結果指標については、以下の記事でご確認ください。)
【検証1】定番の(12,26,9)
- トレード回数:439回
- 純利益:▲7,795円(総利益58,305円、総損失66,100円)
- 勝率:31.66%(139勝298敗2分け)
- プロフィットファクター:0.882
- リスクリワードレシオ:1.891
- 平均ポジション保有期間:65分
結果はマイナスとなっていますが、リスクリワードレシオ(平均利益 ÷ 平均損失)が1.891と比較的良い値となっています。
つまり、うまくいったトレードでは利益が伸びる傾向にあるということなので、勝ちやすい相場にエントリーポイントを絞って勝率を改善する工夫をすると良さそうです。
【検証2】ディナポリ氏の(8,17,9)
- トレード回数:583回
- 純利益:▲15,310円(総利益66,935円、総損失82,245円)
- 勝率:32.08%(187勝389敗7分け)
- プロフィットファクター:0.814
- リスクリワードレシオ:1.693
- 平均ポジション保有期間:50分
こちらは、定番の組み合わせよりもさらに悪い成績となっています。
定番の組み合わせと比較すると、勝率はほぼ同じですが、リスクリワードレシオが1.693と悪くはないですが劣る値となっています。
この原因としては、長短EMAの期間が短い設定になっていることで、利益確定が早まってしまっているのかもしれません。
【検証3】短期トレンド向けの(9,17,7)
- トレード回数:613回
- 純利益:▲17,780円(総利益68,035円、総損失85,815円)
- 勝率:32.14%(197勝410敗6分け)
- プロフィットファクター:0.793
- リスクリワードレシオ:1.65
- 平均ポジション保有期間:50分
この組み合わせは、最も悪い成績となってしまっています。
トレード回数は最も多いですが、純利益・プロフィットファクター(総利益 ÷ 総損失)はともに最下位です。
トレード回数が多いのはシグナル線の期間が短く、MACD線とシグナル線がクロスしやすいことが考えられます。
しかし、勝率・リスクリワードレシオも全体的に悪く、割の悪い取引が続いて損失が増えてしまった形です。
検証結果は設定に改善の余地あり
3つのパラメータの組み合わせを比較しましたが、この手法は5分足の相場では改善の余地が多いにあることが分かりました。(4時間足など、他の時間足ではこの手法だけでプラスになるものもありました。)
ただ、リスクリワードレシオは全体的に悪い数字ではなく、よりトレンドが発生しやすい局面に絞ってサインを使用することで、大いに改善できる可能性はありそうです。
また、この相場においては、定番の組み合わせのリスクリワードレシオが最も良い結果となっており、こちらを中心に改善点を探っていくのが効率的かもしれません。
あるいは、その他の2つの組み合わせでは期間設定が短すぎる可能性もあり、逆に期間設定を長くする方向でパラメータを調整する検討を行っても良さそうです。
こういった形で、手法の改善やより良いパラメータの組み合わせを探っていくことで、MACDを使った手法をブラッシュアップしていただければと思います。
なお、バックテストのやり方について説明している記事もあるので、興味のある人はチェックしてみてくださいね。
最適なパラメータを突き詰めすぎない
MACDでは、3つのパラメータ設定を調整することにより各構成要素の動き方をコントロールし、サインの出るタイミングを変えることができます。
分析対象や時間足、手法などを踏まえて、自分に合ったパラメータを探すことは非常に重要です。
しかし、その中で特定の相場に合わせすぎたパラメータ設定を突き詰めすぎると、実際のトレードにおいては逆効果になることがあるという点に注意しなければなりません。
これは、バックテストを行った相場にMACDの動き方を極端に合わせすぎると、その相場にしか通用しない動き方になってしまい、柔軟性が損なわれてしまうからです。
これは「部分最適(カーブフィッティング)」と呼ばれる現象で、自分に合ったパラメータを探す際には必ず意識するようにしましょう。
バックテストを行った中で、最高の成績が出るパラメータが最も良いわけではなく、幅広い相場に柔軟に対応できるところも、非常に重要となってくるわけです。
まとめ:自分の手法に合った設定値を探そう
今回は、MACDのパラメータ設定について、検証も行いながら解説してきました。
基本的には定番の組み合わせである(12,26,9)を使うのがおすすめではありますが、パラメータを調整することで、MACDの可能性は大きく広がっていきます。
部分最適という注意点を意識した上で、自分に合ったパラメータを探してみてはいかがでしょうか。
なお、MACDには見方や使い方など、パラメータ設定以外にもさまざまな論点があります。
次の記事ではそういった論点を網羅的に解説しているので、MACDのことをまとめて知りたいという人はチェックしてみてくださいね。