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【使わなきゃ損】MACDのおすすめインジケーター13選|MT4、MT5、TradingViewのチャート分析で使える

2022年04月04日 公開 
2023年12月28日 更新
MACD13選-アイキャッチ

MACDによるチャート分析の基本

MACDをチャートに表示

上の画像で表示しているMACD(マックディー)は、正式名称を「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束発散法)」といい、移動平均線をベースに開発されたインジケーターです。

今回は、このMACDに関連するMT4/MT5/TradingViewのインジケーターを13個紹介していきます。

さまざまな機能を持つインジケーターを上手に活用することで、MACDの力をより効果的に発揮できるようになるでしょう。

なお、初めにMACDの基本となる使い方を簡単に解説しておきますが、本題であるインジケーターの紹介を早く見たいという人は、以下のリンクから飛んでいただければと思います。

インジケーターの紹介部分

MACD基本の使い方は3要素の位置関係を見極める

MACDの3つの構成要素

上の画像では、一般的なMACDの構成要素である「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」を示しています。

簡単に説明すると、MACD線は短期EMA(指数平滑移動平均線)と長期EMAの差で、MACD線のEMAがシグナル線で、MACD線とシグナル線の差がヒストグラムです。

MACDにおけるゴールデンクロスとデッドクロス

上の画像で示しているのはMACDにおける最も定番のサインで、条件を整理すると以下のようになります。

  • ゼロラインよりもで、MACD線がシグナル線を下から上に追い抜くと買い(ゴールデンクロス)
  • ゼロラインよりもで、MACD線がシグナル線を上から下に追い抜くと売り(デッドグロス)

まずはこれを押さえておいてほしいですが、その他にもMACD線とゼロラインのクロスやダイバージェンス(チャートとMACDの逆行現象)など、さまざまなサインがあります。

補足:MT4/MT5デフォルトのMACDについて

MT4でMACDを表示

上の画像で示しているのは、MT4におけるデフォルトのMACDです。

見ての通り構成要素が2つとなっており、構成要素が3つの冒頭で紹介したMACDとは異なっています。

この点、一般的なMACDの構成要素と、MT4/MT5にデフォルトで搭載されているMACDの構成要素は、以下のような対応関係にあることに注意が必要です。

一般的なMACD計算式MT4/MT5上の表示
MACD線短期EMA – 長期EMAヒストグラムで表示される
シグナル線MACD線のEMAラインで表示される
ヒストグラムMACD線 – シグナル線表示されない

特に、一般的なMACDにおけるヒストグラムと、MT4/MT5でヒストグラムで表示されているものは異なっていることは、しっかり頭に入れておきましょう。

なお、MT4/MT5でもカスタマイズすれば一般的なMACDを表示することが可能です。

MT4のMACD関連インジケーター6選

まずはじめに、MT4におけるMACD関連のインジケーターを紹介していきます。

ここで紹介するのは、以下の6つです。

  • MACD Candle Signal
  • MACD Double
  • MACD Divergence MALAK 1
  • Traditional MACD MT4
  • OsMA Arrow MTF
  • FFx MACD

MT4はインジケーターが非常に豊富にあるので、自分に合ったものを見つけやすいと思います。

では、それぞれ見ていきましょう。

各要素の位置関係で色が変わる「MACD Candle Signal」

MACD Candle Signalを適用したMT4チャート

上の画像は、MT4にMACD Candle Signalを適用した上で、サブチャートには参考としてデフォルトのMACDを表示しています。

このインジケーターは、MACDとシグナル線、ゼロラインの位置関係に応じて、ローソク足の色を細かく変えることが可能です。

例えば上の画像はデフォルトの設定ですが、以下のように色が変わる仕組みになっています。(それぞれ自由に色を変更できます。)

MACDの位置ローソク足の色
ゼロラインより上、シグナル線より上緑色
ゼロラインより上、シグナル線より下オレンジ色
ゼロラインより下、シグナル線より下赤色
ゼロラインより下、シグナル線より上オレンジ色

ゼロラインより上でシグナル線を上から下にクロスすると緑色→オレンジ色、そのままゼロラインを上から下にクロスするとオレンジ色→赤色、ゼロラインより下でシグナル線を下から上にクロスすると赤色→オレンジ色となる形です。

このようにMACD Candle Signalを使うと、ローソク足の色からMACDの状況やサインを一目で判別することができるようになります。

MACD Candle Signal

MACDのサイン発生で色が変わる「MACD Double」

MACD Doubleを適用したMT4チャート

上の画像では、MT4にMACD Doubleを適用したチャートを2枚表示しています。また、サブチャートにはそれぞれMT4デフォルトのMACDを参考として表示しています。

MACD Doubleは、MACDのサインの発生状況によってローソク足の色を変えることが可能です。

2つのモードがあり、画像左側がMACDとシグナル線のクロスで色が切り替わるシグナル線モード、画像右側がMACDとゼロラインのクロスで色が切り替わるゼロラインモードに切り替えられます。

MACD Double(別の時間足)を適用したMT4チャート

また、異なる時間足のサインの発生状況を表示する機能もあるのも特徴です。

上の画像は15分足のチャートですが、MACD Double(シグナル線モード)で30分足のサインの発生状況を示しています。

赤と青の色が付いている部分は15分足と30分足で同じサインが出ている状況で、通常のローソク足の色(ここでは白黒)が表示されている部分は両者で異なるサインが出ている状況です。

他の時間足の状況も踏まえて、より精度の高い判断ができるような仕組みとなっています。

MACD Double

ダイバージェンスを自動で検知する「MACD Divergence MALAK 1」

MACD Divergence MALAK 1を適用したMT4チャート

上の画像では、MT4にMACD Divergence MALAK 1を適用しています。

このインジケーターのメインとなる機能は、MACDのダイバージェンスの発生を自動で検知して表示することです。

さらに、ダイバージェンスが発生した後にMACDがシグナル線を抜けたところ(ゴールデンクロス・デッドクロス)、矢印で示してくれています。

アラート機能も用意されており、ダイバージェンスの発生を見逃すことも少なくなるでしょう。

MACD Divergence MALAK 1

MACDの3要素を表示できる「Traditional MACD MT4」

Traditional MACD MT4を適用したMT4チャート

上の画像では、MT4にTraditional MACD MT4を適用しています。

このインジケーターの特徴は、見ての通りMT4でありながら「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」という一般的なMACDの構成で表示できるという点です。

MT4デフォルトのMACDが苦手という人には、非常におすすめできるインジケーターと言えるでしょう。

また、チャートとヒストグラムの逆行現象(ダイバージェンスおよびヒドゥン・ダイバージェンス)を検知する機能もあります。

一般的なダイバージェンス(チャートとMACD線の逆行現象)と比べると発生頻度が多いですが、この点を意識して活用するといいでしょう。

Traditional MACD MT4

ゴールデンクロス・デッドクロスに矢印を表示する「OsMA Arrow MTF」

OsMA Arrow MTFを適用したMT4チャート

上の画像は、MT4にOsMA Arrow MTFを適用し、サブチャートにMT4デフォルトのMACDを参考として表示しています。

これは、OsMA(Moving Average of Oscillator)がゼロとなったところに矢印を表示してくれるインジケーターです。

OsMAを一言で説明すると一般的なMACDにおけるヒストグラム(MACD線 – シグナル線)なので、要はMACDのゴールデンクロス・デッドクロスに矢印を表示してくれるということになります。

また、このインジケーターの名前には「MTF(マルチタイムフレーム)」とありますが、異なる時間足でサインが発生したタイミングに、矢印を表示することも可能です。

シンプルですがアラート機能も付いており、何かと使い勝手の良いインジケーターだと思います。

OsMA Arrow MTF

複数時間足のMACDを表示できる「FFx MACD」

FFx MACDを適用したMT4チャート

上の画像は、MT4にFFx MACDを適用しています。

これは、複数の時間足におけるMACDをまとめて表示してくれるインジケーターです。

時間足を切り替えることなく、設定した時間足のMACDの実際の形が一覧で表示される、分析の効率アップを期待することができます。

複数時間足について、単にサインの発生状況だけでなくMACDの実際の形を見たい人に合ったインジケーターでしょう。

FFx MACD

MT5のMACD関連インジケーター4選

MT5のMACD関連のインジケーターについては、以下の4つを紹介します。

  • AW Classic MACD MT5
  • Advanced MACD MT5
  • SC MTF Macd for MT5 with alert
  • PZ Macd TDI MT5

MT4の後継ツールであるMT5はまだ比較的新しく、MT4に比べるとインジケーターの数はやや少ないですが、それでも選択肢は豊富にあると言えるでしょう。

ちなみに、上記のインジケーターはいずれもMT4版も提供されており、MT4でも利用可能です。

MACDの上昇・下落で色が変わる「Advanced MACD MT5」

Advanced MACD MT5を適用したMT5チャート

上の画像は、MT5にAdvanced MACD MT5を適用しています。

このインジケーターは、MACDがピークを迎えて上昇・下落が切り替わると色を変えることが可能です。

上の画像の設定では、ゼロラインの上におけるピークは緑色、ゼロラインの下におけるピークはオレンジ色になるように設定されています。

MACD線がシグナル線とクロスする前にはMACDがピークを迎えるため、サインの発生を早めに予測できるようになるでしょう。

Advanced MACD MT5

MACDのさまざまな分析結果を表示できる「AW Classic MACD MT5」

AW Classic MACD MT5を適用したMT5チャート

上の画像は、MT5にAW Classic MACD MT5を適用しています。

このインジケーターは、「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」という一般的な構成でMACDを表示することが可能です。

また、指定したサインが発生したタイミングでチャートに矢印を表示したり、アラート通知することもできます。

さらに、複数時間足におけるMACDから判別したトレンドの方向性を一覧表示するという、相場環境の把握を助ける機能もあります。

機能が豊富に揃っており完成度が高く、MACDを使うトレーダーにとって非常にありがたいインジケーターと言えそうです。

AW Classic MACD MT5

MACD線とシグナル線をラインで表示できる「SC MTF Macd for MT5 with alert」

SC MTF Macd for MT5 with alertを適用したMT5チャート

上の画像では、MT5にSC MTF Macd for MT5 with alertを適用しています。

このインジケーターは、MACD線とシグナル線をラインで表示することが可能です。

また、別の時間足におけるMACDを表示することもできますが、1時間、2時間、3時間など、表示できる時間足のタイプが非常に細かくなっています。

SC MTF Macd for MT5 with alertのアラート設定

上の画像では、このインジケーターにおけるアラートに関する設定項目を示しています。

例えばMACD線やシグナル線の角度が変わったところで通知が出せるなど、名前に「with alert」と付いているだけあり、アラートの設定が細かくできるのが特徴です。

特にアラート機能を重視する人にとって、評価が高くなりそうなインジケーターかもしれません。

SC MTF Macd for MT5 with alert

MACD線のボリンジャーバンドを表示できる「PZ Macd TDI MT5」

Advanced MACD MT5を適用したMT5チャート

上の画像では、MT5にPZ Macd TDI MT5を適用しています。

このインジケーターは、見ての通り「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」という一般的な構成でMACDを表示することができます。

また、もう一つの大きな特徴が、MACD線に対するボリンジャーバンドを表示できるようになっている点です。

そのため、ボリンジャーバンドを使ってMACD線の今後の展開を予測するという、新しい角度からの分析ができるようになるでしょう。

ちなみに、デフォルトではボリンジャーバンドの期間は50で、表示されているバンドは1.618σとなっています。

PZ Macd TDI MT5

TradingViewのMACD関連インジケーター3選

最後のTradingViewのMACD関連インジケーターについては、以下の3つを紹介していきます。

  • TradingView内蔵のMACD
  • MacD Custome Indicator-Multiple Time Frame+All
  • MACD Divergence MultiTimeFrame

では、こちらも実際の画像を使いながらそれぞれ見ていきましょう。

標準的な「TradingView内蔵のMACD」

MACD(内蔵)を適用したTradingViewチャート

上の画像でサブチャートに表示しているのは、TradingView内蔵されているMACDです。

一般的なMACDの構成でシンプルですが、非常に見やすいため本サイトにおけるMACDは基本的にこちらを使用しています。

特徴は細かく色が設定できるようになっている点で、例えばヒストグラムの絶対値(棒の長さ)が小さくなったときに色が変えられる仕組みです。

標準的なMACDを使いたいという人は、最初はこのインジケーターを使うことをおすすめします。

色を細かく変えられる「MacD Custome Indicator-Multiple Time Frame+All」

MacD Custome Indicator-Multiple Time Frame+Allを適用したTradingViewチャート

上の画像では、TradingViewでMacD Custome Indicator-Multiple Time Frame+Allを表示しています。

こちらは、TradingView内蔵のMACDよりもさらに細かく色を変えられるのが特徴です。

具体的には、ヒストグラムの角度によって色を変えられるだけでなく、シグナル線との位置関係によってMACD線の色を変えられるようになっています。

また、MACD線とシグナル線のクロスが発生したところにドットを表示できるようになっており、MACDのサインをより明確に判別することが可能です。

MacD Custome Indicator-Multiple Time Frame+Allで別の時間足のMACDを表示

さらに、上の画像のように、異なる時間足のMACDを表示する機能も備えています。

さまざまな角度からMACDを使った分析が行えるので、MACDに慣れてきた人は一度試してみてはいかがでしょうか。

ダイバージェンスの発生を一目で把握できる「MACD Divergence MultiTimeFrame」

MACD Divergence MultiTimeFrameを適用したTradingViewチャート

上の画像では、TradingViewでMACD Divergence MultiTimeFrameをを表示しています。

3本のラインが表示されていますが、これは3つの異なる設定値のMACD線です。

それぞれの設定値は自由に変更できますが、設定の仕方によっては複数の時間足におけるMACDの状況を擬似的に確認することもできるでしょう。

また、ダイバージェンスとヒドゥン・ダイバージェンスを検知する機能も付いてます。

複数の時間足におけるダイバージェンスの発生状況を一目で把握するといった使い方も可能で、手法によっては大いに役立ちそうなインジケーターです。

チャート分析にインジケーターを使う際は仕組みを理解する

分析の一部分を自動化してくれるインジケーターは非常に便利で、効率良くチャート分析をする上でトレーダーにとって必須のツールです。

しかし、自分が利用するインジケーターをよく理解しないまま使っていると、むしろ逆効果になってしまうこともあるかもしれません。

例えば、MACDのアラートを出すツールを使っていた際に、アラートが出る条件を勘違いしているとどうなるでしょうか。

そのアラートを盲目的に信じてトレードを行っていると、自分がやろうとしていたものとは異なるトレードを繰り返すことになってしまいます。

インジケーターはプログラムで動いているわけですが、きちんと自分がイメージしている通りのプログラムが書かれているかどうかは、きちんと確認しておくことが大切です。

インジケーターを使う際には、そのインジケーターがどういう仕組みになっているのかをきちんと理解しておかなければなりません。

無意味な損失を発生させないためにも、この点はしっかり注意しておくようにしましょう。

まとめ:自分に合ったインジケーターを見つけよう

今回は、MACD関連のインジケーターについて、MT4/MT5/TradingViewのそれぞれごとに紹介してきました。

これらのインジケーターを使えば、MACDを使ったチャート分析がより効率的に行えるようになるはずです。

自分に合ったインジケーターを見つけて、ぜひトレードに活用していただきたいと思います。

なお、計算式や使い方など、MACDに関する関連インジケーター以外の論点は以下の記事で網羅的に解説を行っています。

MACDについて詳しくなりたいという人は、こちらも併せて目を通してみてくださいね。

監 修
山中康司

慶応義塾大学卒業後、1982年アメリカ銀行に入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャーとして為替、債券、デリバティブ等の取引に携わる。2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役に就任。為替情報配信、セミナー講師、コンサルティングをつとめている。「テクニカル指標の読み方・使い方」等著書も多数。2018年 金融リテラシー協会 代表理事に就任。


アドバイザリーボード

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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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