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FXでの通貨強弱とは
- 今どの国の通貨価値が高いのか
- 通貨価値の強弱で取引する通貨ペアを選別できる
- 取引の継続や決済判断にも使える
目次
通貨強弱とは
FX(為替取引)は2か国間の通貨同士を組み合わせた通貨ペアでその価値の差を取引します。
FXの通貨強弱とはペアとなっている通貨のどちらの価値が高くなっていてどちらが価値が低くなっているのかを視覚的にわかりやすくしたものです。
もう少しわかりやすくかみ砕いていきましょう。
例えばニュースでよく聞く「1ドル120円」というのは「現在アメリカドル1ドルに両替するのに日本円が120円必要です」という意味です。
ではこの「1ドル120円」が「1ドル130円」になったとしましょう。
先ほどまで1ドルに両替するのに120円で足りていたのに、今は130円必要になっています。
これはドルの価値が日本円に比べて高くなっているので、両替するのに日本円を多めに支払わなければいけなくなったということです。
つまり「ドルの価値が上がった、もしくは日本円の価値が下がった、あるいはその両方」ということになります。
FXでは通貨ペアの価格が上がったり下がったりすることに対して取引を行い利益を上げていきますので、どの通貨の価値が上がっているのか下がっているのかがわかっていればその情報は大きな武器となります。
通貨ペアにおける各通貨の価値の差に大きな変化があれば価格変動が大きくなり、値動きが活発になります。
逆に各通貨の価値の差が一定であれば価格の変動は小さく、値動きは小幅になります。
言い換えれば「トレンドが出やすい状況か、レンジになりやすい状況かもわかる」ということです。
それでは通貨強弱について詳しく見ていきましょう。
通貨強弱をどうFXの取引に活かすのか?
通貨強弱がたくさんの情報を持っていることはなんとなくわかったと思いますが、では通貨強弱をどうやってFXの取引に活かすのかというところを深掘りしていきます。
通貨強弱には大きく分けて4つのカテゴリーがあります。
直接の取引に関係するというよりは事前準備の意味合いの方が強いのでそれぞれを詳しく解説していきましょう。
取引通貨の選別
通貨強弱を使った分析方法の一つに「取引通貨の選別」があります。
通貨ペアのチャートをそれぞれ別々に見ていると、チャンスに見える通貨ペアもあれば取引しづらいように見える通貨ペアもあります。
どれを選んだらいいのか迷ってしまう際に、取引する通貨をふるいにかけて選別していきます。
次の画像を見てください。
上段の背景が黒色になっている通貨ペアは左から「EURUSD」「GBPUSD」「AUDUSD」の3つでドルストレートと呼ばれる通貨ペアです。
下段の背景が青色になっている通貨ペアは左から「USDJPY」「GBPJPY」「AUDJPY」の3つでクロス円と呼ばれる通貨ペアです。
わかりやすくするために矢印を描いてみました。
一方向に動いている通貨ペアの中に共通することがありますがわかりますでしょうか?
一方向に動いている通貨ペアにはどれも「USD」が含まれています。
つまり、現在「USD」の価値が他の通貨に比べて大きく上がっている状態なので、現在取引するならばUSDが含まれている通貨ペアを選べば大きな値幅が期待できるという選択ができるようになります。
通貨強弱でトレンド発生方向の予測
取引通貨の選別が終わりましたら、次はトレンドが発生する方向の予測を通貨強弱で行います。
通貨強弱ではどの通貨が強いのか弱いのかを見ていきますので、先ほど「USD」が強いと判断したので、全ての表示チャートをドルストレートに変更しました。
上段はそのままで下段を左から「NZDUSD」「USDCAD」「USDCHF」にしております。
それぞれのチャートに直前の意識されやすい安値や高値にラインを引いてみました。
その中で他の通貨ペアに比べ高値安値をブレイクしておらずトレンドがしっかり出ていない通貨ペアが2つありました。
ビックリマークを付けた右上の「AUDUSD」と下段中央の「USDCAD」です。
今後この2つの通貨ペアは他のドルストレート通貨ペア同様に、安値高値をブレイクし下方向へのトレンドが発生するのではないかと予測することができます。
トレンドが発生する可能性の予測
続いて、今後トレンド発生の可能性がある通貨ペアがひとつ混じっていることに気づいた方はいるでしょうか?
右下の「USDCHF」です。
意識されそうな高値にも届いておらず、どちらかと言えばまだ戻り売りをしたい位置にいます。
もし通貨強弱を見ていなければ売りの戦略一辺倒だったかもしれません。
今後、高値に引いた赤いラインを抜いて他のドルストレート同様にドル買いの方向へトレンドが発生する可能性が残されているということになります。
ここでのポイントは「この通貨を取引しない」という決断ができるということです。
チャートの形状的には売りで考えたいが通貨強弱をみると上昇する可能性があり、負けてしまう確率が高そうなのでこの通貨ペアは外しておこうと考えられることです。
こういった使い方も通貨強弱の活かし方の一つです。
複数のチャートを見る視点
通貨強弱は通貨ペアのチャート1枚をみて分析するものではなく、複数のチャートや通貨単体毎の価値の強さをみていきます。
「取引通貨の選別」でいくつかの通貨ペアからドルストレートに絞ったことや、「トレンド発生方向の予測」でトレンドの発生余地が残っている通貨ペアを選んだことなど、全体を俯瞰しながら総合的に分析をしていくものです。
「トレンドが発生する可能性の予測」のように小さな視点にこだわりすぎて、売りだけで考えてしまわないようにするのも通貨強弱を自身の分析に取り入れるメリットでもあります。
通貨強弱を使うときは、木ではなく森を見るような大きな視点で見るように心がけましょう。
FXの通貨強弱はファンダメンタルに左右される
通貨強弱をどのようにFX取引に活かしていくのかがわかったところで、次にどうして通貨の価値が変動するのかというところに注目します。
細かい政治や各国の関係性などももちろん影響しますが、今回はFX取引をするにあたって通貨強弱を使うなら押さえておきたいところをファンダメンタルの視点から少し紐解いていきます。
全てを覚える必要はありませんが、経済指標なども絡んできますので頭の片隅には入れておくことをおすすめします。
通貨の価値を決めるのは中央銀行
為替通貨価値というのはある国があまりに高くなってしまっては世界経済に良くない影響を及ぼしますし、あまりにも低くなってしまっても同じことです。
そのため各国の中央銀行(日本でいうならば日本銀行のことです)は自国の物価安定や景気のコントロールをするために金融政策を行います。
その金融政策の影響を受け、通貨の価値が変動することで為替チャートは上がったり下がったりを繰り返すことになるのです。
中央銀行が発表する政策金利に注目
中央銀行が行っているのは自国の政策金利を上げたり下げたりしながら、国内の経済状況やインフレ率などを調整することです。
例えば、日本の場合経済状況が悪化し何十年もデフレが続いています。
そのため日本銀行は政策金利を下げ続け、ついには0%を超えてマイナス金利を行いました。
大げさな話をすれば、もし日本銀行が政策金利を下げずにいたら日本経済は破綻し、貧困国の仲間入りをしていたかもしれないのです。
それぞれの国の中央銀行が発表する政策金利はどれも大事ですが、FXで特に注目するのはアメリカの中央銀行である「FRB」が発表する政策金利です。
世界の基軸通貨であるアメリカドルをコントロールするFRBの政策金利は多くの為替チャートを動かし、動機付け、トレンドを形成させます。
経済指標カレンダーを確認すればFRBの政策金利発表は必ず載っておりますので確認しておくようにしておきましょう。
戦争やテロ、政権交代も通過強弱に影響
政策金利以外にも通貨の価値が激変する出来事があります。
戦争やテロ、政権交代の場面です。
記憶に新しいウクライナ戦争時や、アメリカ同時多発テロ、アベノミクス、トランプ政権などは多くの期待や絶望から該当国の通貨価値が大きく変動しています。
予想だにしない動きが起こることもありますが、このようなことも通貨の強弱に影響があることを知っておけば慌てずに対処できるようになりますので、過去チャートなどで振り返っておくことをおすすめします。
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YouTube上でのライブトレードや、トレーダー集団Fxism(エフエックスイズム)の主宰で有名な及川圭哉氏が、そのトレード手法を解説しています。
及川氏の手法では、取引する通貨ペアの選び方も重要な要素です。
10通貨ペアの値動きをもとに強い通貨を買うか、弱い通貨を売ります。
そうすることで、思惑どおりに気持ちよく伸びていく、ストレスフリーのトレードが可能なんです。
MT4のチャートテンプレートも付属しているので、FX初心者でも及川氏と同じ環境でトレードが簡単にできるのも嬉しいポイントです。
通貨強弱や相関関係の活用方法を具体的に知りたい方は、ぜひこの本で学んでみましょう。
通貨強弱を学べるYouTube動画
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現役為替ディーラーが、通貨強弱の基礎から応用まで分かりやすく解説してくれます。
通貨強弱をもとにプロがどのように相場を見ているのか分かるので、通貨強弱の活用方法に悩んでいる方は必見です。
通貨強弱をサイトやツールで確認してみよう
通貨強弱は「どうFXの取引に活かすのか?」でご紹介した方法の他にも、通貨強弱を直接見ることができるインジケーターやインターネットサイトで確認することもできます。
ここではリアルタイムで通貨強弱を配信しているサイトや、MT4に通貨強弱を表示できるインジケーターなどを紹介していきます。
リアルタイムで通貨強弱を配信しているサイト2選
Currency Strength Chart
通貨強弱のサイトと言えばこれを連想する方も多いのではないでしょうか。
当日と前日の通貨強弱が確認できるほか、カーソルを置いた時間の各通貨の強さを数値化して表示してくれる機能もあります。
また、使用していない通貨はON/OFFで表示非表示を選択できたり、
単体で表示して時間経過による分析をすることもできます。
リンク先はこちらです。
FXラボの通貨強度チャート
通貨強弱だけでなく色々なチャート分析や暗号資産分析なども有するサイトですが、この通貨強度チャートの最大の魅力は選択できる表示機能の多さです。
過去10分から1年前までの通貨強弱が表示できるほか、
東京時間やロンドン時間のスタートを起点にした通貨強弱が表示出来たり
表示する通貨の選別ができたりと便利な機能がたくさんついています。
リンク先はこちらです。
通貨強弱をMT4に表示できるインジケーター
MT4には通貨強弱をグラフにして視覚的にわかりやすくしたり、数値に置き換えて表示したりすることができるインジケーターがあります。
ここでは通貨強弱をグラフ化したインジケーター1点と、通貨強弱を数値化したインジケーターを1点それぞれ紹介していきます。
通貨強弱をグラフ化するインジケーター「CCFp」
通貨強弱を移動平均線のように曲線グラフ化したインジケーターです。
各通貨を移動平均線を使って計算して通貨強弱を表示しています。
ポイントは表示している時間足の通貨強弱を表しているということです。
なので時間足を変更すると通貨強弱の関係性も変わりますので注意が必要です。
設定画面は以下の通りです。
青枠で囲った①の部分は通貨強弱を計算する移動平均線の数値です。
デフォルトで使用するのが開発者が意図した動きとなりますので基本的に変更する必要はありません。
カスタマイズして使用したい方のために簡単な解説のみ入れておきます。
「MA_Method」は移動平均線のタイプを0~3の数字で選択します。
デフォルトでは3が選択されています。
【0】を入力するとSMA(単純移動平均線)を使用して計算します。
【1】を入力するとEMA(指数移動平均線)を使用して計算します。
【2】を入力するとSMMA (平滑移動平均線)を使用して計算します。
【3】を入力するとLWMA (線形加重移動平均線)を使用して計算します。
「Price]は計算に使う価格を0~6の数字で選択します。
デフォルトでは6が選択されています。
【0】を入力すると終値を使用して計算します。
【1】を入力すると始値を使用して計算します。
【2】を入力すると高値を使用して計算します。
【3】を入力すると安値を使用して計算します。
【4】を入力すると中間値(高値 + 安値) ÷ 2 を使用して計算します。
【5】を入力すると平均値1(高値 + 安値 + 終値) ÷ 3 を使用して計算します。
【6】を入力すると平均値2(高値 + 安値 + 終値 + 終値) ÷ 4 を使用して計算します。
「Fast」は短期移動平均線の計算に使う期間を入力します。
表示している時間足のローソク足の本数を指定します。
デフォルトでは3が入力されています。
「Slow」は長期移動平均線の計算に使う期間を入力します。
表示している時間足のローソク足の本数を指定します。
デフォルトでは5が入力されています。
続いて赤枠で囲った②の部分は、表示する通貨の表示非表示の選択です。
表示したい通貨は値の部分を「true」に、非表示にしたい場合は「false」に変更します。
デフォルトではすべての通貨が表示されています。
次に緑枠で囲った③の部分は、表示する通貨強弱グラフの各通貨の線の色を選択します。
初めから各通貨には色が指定されていますが、変更したい場合は値の色の部分をクリックして下さい。
カラーピッカーが立ち上がりますので、お好みの色を選択してください。
最後に黒枠で囲った④の部分は各種設定です。
「Line Thickness」はラインの太さです。
パラメータータブの色の設定で線の太さを選択できますが、1以外を指定した場合このLine Thicknessの数値に置き換わります。
目立たせたい通貨がある場合は変更してみましょう。
「All_Bars」は計算するバーの本数です。
現在のローソク足から何本遡って計算を始めるかを選択することができます。
【0】を入力すると表示しているローソク足すべてを計算します。
少し重いインジケーターなので画面上に見えている本数だけを計算するように変更する工夫をしてみてください。
「Last_Bars」は現在のローソク足の何本前から計算を始めるかを選択することができます。
裁量取引をしている場合、あまり使うことのない機能ですので【0】のままにしておくことをおすすめします。
ダウンロードはこちら
(リンク先ページ中央より少し下段からダウンロードできます)
通貨強弱を数値化するインジケーター「currency-meter-indicator」
通貨強弱を数値時置き換えて棒グラフと一緒に表示してくれるインジケーターです。
通貨単体の強弱を表すメーターと通貨ペアの買いと売りの方向の強さを表すメーターの2つで構成されています。
ポイントは位置関係がどうなっているとかではなく、単純に数字が大きければ強い、小さければ弱いというわかりやすさです。
設定画面は以下の通りです。
合わせてカレンシーメーターの拡大画面も表示しておきます。
黄色枠で囲った部分が通貨ペアの強弱メーターで、赤枠で囲った部分が通貨強弱メーターです。
「CurrenciesWindowBelowTable」は赤枠の通貨強弱メーターを黄色枠の通貨ペアメーターの横に並べて表示するか、下にくっつけて表示するかを選択します。
【false】で横に並べて表示し、【true】で下にくっつけて表示します。
「ShowCurrencies」は赤枠の通貨強弱メーターの表示非表示を切り替えます。
【true】で表示、【false】で非表示にします。
「ShowCurrenciesSorted」は赤枠の通貨強弱メーターに表示された通貨の強さを、強い順に並べ替えるかを選択します。
【true】で強い順に並べ替え、【false】で並べ替えないを選びます。
「ShowSimbolsSorted」は黄色枠の通貨ペアの強弱メーターに表示された通貨ペアの方向の強さを強い順に並べ替えるかを選択します。
【true】で強い順に並べ替え、【false】で並べ替えないを選びます。
「SymbolPrefix」はFXブローカーによって表示されることのある、通貨ペア表記の後ろについている特別なアルファベットを入力します。
もしお使いのMT4でカレンシーメーターが正しく稼働しない場合は、この設定が行われていない可能性が高いです。
例えばお使いのFXブローカーの通貨ペア表記が「EURUSD-cd」となっている場合は、この「-cd」部分をここに入力してください。
「DontshowThisPairs」はデフォルトで表示されている通貨ペアの強弱メーターのリストの中で表示したくない通貨ペアを消すことができます。
デフォルトでは「NZDCHF」が入力されていますが、続いてカンマ( , )を打ち込んだ後に表示したくない通貨ペアを入力してください。
ここから下はカラー設定です。
お好みの色にカスタマイズできるので色々と試してみてください。
なお「Handle」は青枠で囲ったタイトル部分、「DataTable」は通貨ペアの強弱メーター部分、「Currencys」は通貨強弱メーター部分を指します。
ダウンロードはこちら
(リンク先のページ中央付近にインジケーターダウンロードリンクがあります)
通貨強弱を確認できるツール
通貨強弱は、以下のようなツールでも確認できます。
Matafで過去の通貨強弱をチェック
Matafでは、リアルタイムの通貨強弱だけではなく、過去の通貨強弱も確認可能です。
Currency index-Matafへアクセスし、「Currency Strength」をクリックします。
チャート画面をスクロールすることで、過去まで遡って通貨強弱を確認できます。
OANDAラボで通貨強弱をチェック
OANDAラボとはFXや株価指数、商品などのの価格の騰落率をランキング形式で表示するツールです。
マーケット分析ツールの1つに、通貨の強弱チャートがあります。
主要8通貨の通貨強弱の推移を確認可能です。
FXで通貨強弱が勝てないと言われる理由
通貨強弱を確認して、さぁいざ取引だと思ってエントリーしてもFXではほぼ勝てません。
これは通貨強弱だけをみて売買をしてしまっているからなのですが、この辺りの勘違いが「通貨強弱は勝てない」という噂の原因になっています。
通貨強弱は2か国間の為替の価値の差です。
そのため、5分足や1分足での通貨強弱は目視やインジケーターで確認出来たころには、すでに通貨の強弱による流れの方向というのはひと段落していることがほとんどです。
通貨強弱には一時的な価値の変動と、中長期の流れの2つを合わせてみていくことが必要になります。
通貨強弱チャート確認時にしてはいけないこと
通貨強弱は確認をする時間足を短くしてしまうと、大きな流れとは関係のないその日1日、または数時間単位での通貨強弱の変動に惑わされてしまいます。
わかりやすく言えば、たった今通貨強弱チャートを確認したときの最強通貨と最弱通貨の組み合わせですぐにエントリーをするようなイメージです。
通貨強弱はインジケーターを基に計算されているものがほとんどですので、移動平均線などと同様にワンテンポ遅れた情報となります。
例えば次の図はUSDJPYの15分足です。
赤丸のところでは円が最強通貨、ドルが最弱通貨となっています。
では、ここからUSDJPYをショートで攻める勇気のある方はいるでしょうか。
せめて一旦戻しが欲しいところですが、戻しが発生すると通貨強弱の最強通貨が入れ替わってしまうでしょう。
特に短い時間足の通貨強弱だけを使ってエントリーのトリガーにするべきではないということを覚えておきましょう。
通貨強弱はテクニカルに組み合わせて大きな視点で使う
通貨強弱を確認する際に気を付けることは、今どの通貨が強くてどの通貨が弱いのかを大きな視点で確認をすることです。
次の図を見てください。
左下が4時間足の通貨強弱チャートです。
ドルが強いのが一目でわかります。
そして通貨強弱が弱い順に3つのチャートを表示しました。
左上がGBPUSD、右上がAUDUSD、右下がUSDJPYです。
3つのチャートを見ても全てドル買いの方向だというのはわかります。
ではすぐにドル買いの方向へエントリーするのかと言えばそうではありません。
まずはテクニカルで分析をして、それでもその方向への優位性があれば根拠の一つとしてエントリーをしていくというように使います。
今回の場合は緑線で意識されそうな水平線を足してみました。
するとAUDUSDとUSDJPYはすでに水平線に到達しており、テクニカル的には一旦利益確定による反発の場面です。
しかしGBPUSDだけは水平線まで少し余裕があります。
通貨強弱を確認してもAUDは上向きに変わっていますが、JPYとGBPは下向きのままなので今日はGBPUSDのショートを検討するというシナリオがかけました。
あとはGBPUSDを下位足に落として安値ブレイクや通貨強弱の上位足方向への回帰をトリガーにしてエントリーしていくという戦略が取れます。
このようにして大きな視点を見つつ、優位性があるところを探していくのも通貨強弱の使い方の一つですのでしっかりと覚えておきましょう。
通貨強弱はFX取引を有利に進める為のお守り
もう一度言いますが、通貨強弱は2か国間の通貨価値の差を見ています。
そのため、FXで取引をするにあたって通貨強弱を無視するということは、天気予報を見ずに旅行やイベントの計画を立てることに等しいのです。
天気予報は当たらないかもしれないですが、わざわざ土砂降りの予報が出ているときにBBQの予定は入れないでしょうし、台風が迫る危険性があるのに海への旅行は計画しないでしょう。
通貨強弱は中央銀行の政策金利の動向によって大まかな流れが作られますが、一方通行で推移するわけでもありません。
それでも、天気予報とおなじである程度の方向性の目安にすることができます。
自分がテクニカルによって分析した方向へちゃんと価格は進んでくれるのかを、後押しするための方向予測のようなものです。
小さい視点での通貨強弱は大きな流れの方向へ揃うように。
大きな視点での通貨強弱はテクニカルでの補足として使うように。
長期的分析としての通貨強弱は中央銀行の政策金利に沿うように使ってこそ、有利に取引を進められます。
是非、通貨強弱をご自身の取引手法の中にお守りとして取り入れてみてください。