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経験者が最もおすすめする投資は、国内株式と投資信託が大多数!両者合計で63.7%という結果に。|初心者におすすめの理由は配当金や低リスクでの運用

2023年08月14日 公開 
2023年09月07日 更新
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テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、初心者が始めやすい投資商品を調査する目的で、現在投資を行っている303名を対象にアンケート調査を行いました。本調査の結果に基づいて、投資経験者がおすすめする投資商品とおすすめしない投資商品、その理由などを整理しました。

※本記事では、プレスリリースに掲載していない調査データも紹介しています。より詳細な補足情報を確認したい方は、ぜひ記事全文をご覧ください。

調査サマリー

今回実施したアンケート調査の結果から得られた主な考察は、以下の通りです。

  1. 初心者におすすめする投資経験者の割合が高い金融商品は、1位が「国内株式」で32.7%、2位が「投資信託」で31.0%、3位が「特になし」で19.5%
  2. 最も多いおすすめ理由は、国内株式が「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」、投資信託は「リスクを抑えた投資ができるから」
  3. 初心者におすすめしない投資経験者の割合が高い金融商品は、1位が「特になし」で25.1%、2位が「FX」で22.4%、3位が「暗号資産」で20.5%
  4. 最も多いおすすめしない理由は、FX/暗号資産ともに「リスクが高いから」

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :「現在、投資に取り組んでいる」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年7月13日~7月14日
有効回答 :303名

主な調査結果

1.投資経験者がおすすめする金融商品は、1位は「国内株式」で32.7%、2位は「投資信託」で31.0%、3位は「特になし」で19.5%

初心者におすすめの金融商品

これから投資を始める初心者に最もおすすめする金融商品について質問してみたところ、1位は「国内株式」の32.7%、2位は「投資信託」の31.0%、3位は「特になし」の19.5%となりました。4位の「外国株式」は6.9%と、4位以下は大きく割合が減っている形です。

国内株式/投資信託の2つだけで63.7%と大部分を占める一方で、その他の金融商品は合計しても16.8%にとどまっています。

2.最も多いおすすめ理由は、国内株式が「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」、投資信託は「リスクを抑えた投資ができるから」

その金融商品をおすすめする理由

上のグラフは、最もおすすめする金融商品で上位だった国内株式と投資信託、外国株式を中心に、おすすめする理由をまとめた表です。

国内株式をおすすめする理由の1位は、「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」で46.5%でした。全体(全金融商品の合計)で3位だった「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」が1位になっており、投資経験者は、配当金や株主優待であれば、知識や経験が少ない初心者も利益を出しやすいと考えている人が多いといえそうです。

投資信託をおすすめする理由では、1位が「リスクを抑えた投資ができるから」で73.4%という非常に高い割合で、2位の「長期的な資産形成に向いているから」も64.9%と高い割合になっています。このことからは、投資信託のリスク分散/長期投資との相性の良さがうかがえます。

なお外国株式で特徴的なのが、他の金融商品では回答した人が少なかった「大きな利益を得られる可能性があるから」が、52.4%で2位となっている点です。外国株式については、長期投資との相性が良いと同時に高い収益性も期待できると考えている投資経験者が多いのかもしれません。

【補足】最もおすすめする金融商品1位~5位に関する理由の集計結果詳細

▼国内株式

その金融商品をおすすめする理由(国内株式)

国内株式は「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」が46.5%で1位ですが2位との差も小さく、おすすめする理由には比較的バラツキがあるのが特徴です。

▼投資信託

その金融商品をおすすめする理由(投資信託)

投資信託は1位の「リスクを抑えた投資ができるから」が73.4%、2位の「長期的な資産形成に向いているから」が64.9%と、この2つの理由に特に票が集まっています。

▼外国株式

その金融商品をおすすめする理由(外国株式)

外国株式は1位が「長期的な資産形成に向いているから」の57.1%で、2位が「大きな利益を得られる可能性があるから」の52.4%です。「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」が9.5%で5位と、インカムゲインよりもキャピタルゲインに向いていると考えている投資経験者が多いのかもしれません。

▼債券(国債など)

その金融商品をおすすめする理由(債券)

債券は1位が「リスクを抑えた投資ができるから」の62.5%で、2位の「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」の37.5%とは大きく差が開いています。債券については、利益面よりもリスクの小ささを重視している投資経験者が多いといえそうです。

▼FX(外国為替取引)

その金融商品をおすすめする理由(FX)

FXでは、「リスクを抑えた投資ができるから/情報を入手しやすいから/大きな利益を得られる可能性があるから」が42.9%で同率1位となりました。レバレッジをかけられることによる収益性の高さと、知名度の高さによる情報量の多さは、納得の理由ではないでしょうか。

なお、これらと同時に、一般的にリスクが高いと捉えられやすいFXにおいて、リスク管理のしやすさをおすすめ理由として挙げている投資経験者が多いことは、少し意外に感じる人が多いかもしれません。

3.初心者におすすめしない投資経験者の割合が高い金融商品は、1位は「特になし」で25.1%、2位は「FX」で22.4%、3位は「暗号資産」で20.5%

初心者におすすめしない金融商品

これから投資を始める初心者に最もおすすめしない金融商品について質問してみたところ、1位は「特になし」の25.1%、2位は「FX(外国為替取引)」の22.4%、3位は「暗号資産(ビットコインなど)」の20.5%となりました。4位の「先物/オプション」は9.2%と、3位との差が大きく開いています。

初心者におすすめしない金融商品は特にないと考えている人が最も多いですが、投資デビューにおいて「FX/暗号資産」は避けた方がいいと考える投資経験者も多いようです。

4.最も多いおすすめしない理由は、FX/暗号資産ともに「リスクが高いから」

初心者にその金融商品をおすすめしない理由

上のグラフは、最もおすすめしない金融商品で上位のFX(外国為替取引)と暗号資産(ビットコインなど)、先物/オプションについて、その理由をまとめた表です。

いずれの金融商品についても、1位は「リスクが高いから」、2位は「相場変動が激しいから」、3位が「情報収集が難しいから」という結果になっています。特に1位の「リスクが高いから」はFXが83.8%、暗号資産が79.0%、先物/オプションで75.0%と、いずれも非常に高い割合となっているのが特徴です。

これは全体でも同様の結果となっています。多くの投資経験者が、初心者は大きな損失が出るリスクの少ない金融商品で投資デビューした方がいいと考えているといえそうです。

ちなみに、おすすめしない理由として「利益率が低いから」を選択した人は、全体で11.5%と低い割合(「その他」を除くと下から2番目)にとどまっています。このことからも、初心者は大きなリターンを狙うよりも、リスクを抑えることを重視すべきと考えている投資経験者が多いと推測できるでしょう。

【補足】最もおすすめしない金融商品1位~6位に関する理由の集計結果詳細

▼FX(外国為替取引)

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(FX)

FXは1位の「リスクが高いから」が83.8%と圧倒的多数となっているのが特徴です。2位の「相場変動が激しいから」は36.8%で1位の半数以下ですが、この理由からもFXのリスクコントロールの難しさがうかがえます。

▼暗号資産(ビットコインなど)

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(暗号資産)

暗号資産は1位の「リスクが高いから」が79.0%とこちらも、非常に多い結果となっています。2位の「相場変動が激しいから」は46.8%で、FXに比べると2位の割合が多めになっており、暗号資産の方が相場変動が激しいと考えている投資経験者が多いといえそうです。

▼先物/オプション

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(先物/オプション)

先物/オプションは1位の「リスクが高いから」は75.0%、2位の「相場変動が激しいから」は50%となっています。こちらは2位の「相場変動が激しいから」が50.0%、3位の「情報収集が難しいから」が32.1%、4位の「商品の内容が複雑だから」が21.4%など、2位以下の割合も全体的に高くなっているのが特徴です。

▼不動産投資(現物)

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(不動産投資)

不動産投資は1位が「リスクが高いから」の55.6%でした。2位は「情報収集が難しいから」「手数料をはじめとする取引コストが高いから」が27.8%で並んでおり、4位には22.2%で「商品の内容が複雑だから」が入っています。

▼国内株式

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(国内株式)

国内株式の1位は46.2%で「リスクが高いから」「相場変動が激しいから」の2つが並んでいます。これに次ぐ3位は「利益率が低いから」の30.8%です。おすすめする理由と同様に、特定の理由に集まっておらずバラツキのある結果となった印象があります。

▼投資信託

初心者にその金融商品をおすすめしない理由(投資信託)

投資信託は1位が「手数料をはじめとする取引が高いから」の54.5%と、他とは異なる特徴的な結果となりました。信託報酬(日々の運用を代行するためのコスト)を重要視している投資経験者が多いことがうかがえます。

また、おすすめする理由として「リスクを抑えた投資ができるから」が多かったですが、おすすめしない理由として「リスクが高いから」が2位となっていることも注目です。これは、ひとくくりに投資信託といっても、リスクをかけて高いリターンを狙う商品(アクティブ型ファンドなど)もあることが影響しているのかもしれません。

テクニカル分析が投資成果に対する満足度向上につながる可能性

今回の調査結果からは、投資経験者の投資デビューに対する考え方が見えてきました。投資経験者が初心者におすすめするのは、定番どころの国内株式/投資信託が大部分で、他の金融商品をすすめる人はあまり見られません。一方でおすすめしない金融商品としては、「特になし」とする人も多かったものの、FX/暗号資産を挙げる人が多いという結果でした。

この結果は、投資デビューにおいて、大きな損失を出すリスクをできるだけ避けて、収益性よりも安全性を重視した方が望ましいと考えている、投資経験者が多いことがうかがえます。これから投資を始めようと考えている初心者の人は、まずはリスク管理の考え方を学ぶことが大切といえそうです。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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