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株式と債券の違いを解説!株式と債券どちらへの投資がオススメなのか?

2023年07月21日 公開 
2023年08月04日 更新
株式と債券の違いを解説!株式と債券どちらへの投資がオススメなのか?
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投資と聞いて、よく思い浮かぶのが株式と債券の2つではないでしょうか。

「株式と債券ではどのような違いがあるのか」

「株式と債券のどちらに投資すべきなのか?」

株式と債券の違いについて解説する本記事では、これらの疑問を解決しどのような方が株式または債券への投資がオススメなのか解説します。

【この記事で分かること】

  • 株式と債券、それぞれの特徴
  • 株式と債券の違いや関係性
  • 株式と債券どちらへ投資すればいいのか

株式や債券へ投資する際には、リスク許容度や投資目標、時間軸などさまざまな要素を考慮しなければいけません。

十分な情報に基づいた株式と債券への投資判断をするために必要な知識を提供します。

株式とは会社の所有権を表す

株式とは、企業が資金調達時に発行する有価証券であり、会社の所有権を表します。

株式を購入すると、会社の一部所有者となり、議決権や会社の資産・利益に対する請求権など、一定の権利を得られます。

株式は通常、東京証券取引所やニューヨーク証券取引所(NYSE)などの証券取引所で取引可能です。

株式投資で得られる利益は配当金とキャピタルゲイン

株式投資では配当金とキャピタルゲイン2つの利益を得られます。配当金は、会社が利益を上げた場合に、その一部を株主に配当として支払うものです。

一方、キャピタルゲインは株式の売買によって得られる利益を指します。株式の価格が上昇し、購入金額よりも高い価値で売却できると得られます。

債券とは政府や企業が発行する負債証書

債券とは政府や企業、自治体が資金調達のために発行する負債証書です。

つまり債券を買うということは、定期的な利払いと満期時の元本返済と引き換えに、発行体にお金を貸すことを表します。

債券にはさまざまな種類があり、政府が公共事業の資金を調達するために発行する債券は「国債」、企業が事業拡大の資金を調達するために発行する債券は「社債」と呼ばれます。

債券投資では安定した収入が得られる

債券投資では株式とは異なり、安定した収入が得られます。

債券は「クーポン・レート」と呼ばれる利率が発行時に決定され、債券の期間が続く限り額面に対するクーポン・レートつまり「利息」が支払われます。

債券の満期時には元本が返済されるため、債券投資は安定した収益を求める方にオススメです。

株式と債券の主な5つの違い

株式と債券の違いとして以下の5つが挙げられます。

  • 会社の所有権を得られるか貸出か
  • 収入源が安定しているかどうか
  • ボラティリティとリスクの高さ
  • 倒産時の返済に関する優先順位
  • 株式は満期がないが債券には満期がある

会社の所有権を得られるか貸出か

1つ目の違いは、投資家が会社に対して所有権を持つか、貸し付けを行うかという点です。

株式へ投資する場合、株主として会社の一部所有者となるので、取締役会メンバーの選出や会社の重要な意思決定に対して投票する権利を持てます。

一方、債券へ投資する場合、投資家は発行体への債権者となるのです。

つまり債券投資は発行体への融資であり、債券の発行体に対して貸し付けを行うことで、利息や元本の返済を受け取る権利が得られます。

収入源が安定しているかどうか

2つ目の違いは収入源が安定しているかどうかです。

株式投資では、株価が上昇すれば売却時に利益を得ることができますが、企業が成長するかどうかによって利益が増減するので収入が不安定です。

一方、債券投資で得られる主な利益は定期的な利払いであるので、収入が安定しています。

債券の満期時まで定期的に利息が支払われるので、安定した収入を求める投資家に適しています。

ボラティリティとリスクの高さ

3つ目の違いはボラティリティとリスクです。

株式は、経済情勢や業界動向、企業のニュースなど、さまざまな要因に応じて価格が大きく変動するため、債券よりもボラティリティとリスクが高い傾向があります。

しかしリスクが大きい分、価格が大きく変動する可能性があるので、大きなリターンを得られることもあります。

一方債券は金利や価格の変動が少なく、債券発行時の予定通りに利息や元本の返済が行われる可能性が高いため、株式と比べてリスクが低いです。

リスクが低い分、株式と比べて大きな利益を狙えませんが安定した収入を得られます。

倒産時の返済に関する優先順位

4つ目の違いは、倒産時の返済に関する優先順位です。株式や債券の発行主体が倒産した場合、債券投資家は優先的に負債を請求できます。

債券は負債証書であるので、債券投資家は倒産時に優先的に元本の回収を求める権利を持っているのです。

一方で株式投資家は、債券投資家への支払いが完了した後、残った資産を最後に受け取ることになります。

つまり債券投資家は発行体が財政難に陥った場合でも、元本を回収できる可能性が高いとされています。

株式は満期がないが債券には満期がある

5つ目の違いは満期があるかどうかです。株式は会社の所有権を表す証券であり、満期という概念が存在しません。

そのため投資家は、自らの判断で株式を保有し続けるか、売却するかを決められます。

一方、債券には満期があります。債券は一定の期間が決められて発行され、期間が満了すると元本が返済される仕組みです。

したがって、株式投資では投資家の意思によって投資期間を決定できるのに対して、債券投資では投資期間が最大満期までに限られるのです。

株式と債券には負の相関関係がある

株式と債券は歴史的にみると負の相関関係があります。

つまり、株式市場が好調な時は投資家が債券ではなく株式へ投資し、株式市場が低迷すると投資家は安定的な債券に資金を移すのです。

株式と債券の負の相関関係を利用して両方に分散投資すると、一方の投資で損失が発生した場合でも、もう一方でその損失を相殺できます。

このように株式と債券を組み合わせて投資することで、投資家は成長と安定性のバランスを取れ、分散投資のメリットを最大限に活かすことができるでしょう。

株式と債券どちらに投資すればよいのか

株式と債券どちらに投資すべきかを決めるには、以下のようないくつかの要素が重要になります。

  • リスク許容度
  • 投資目標
  • 時間軸

株式投資は、株式市場の変動や価格のボラティリティによりリスクが高いですが、高いリターンを得られる可能性もあります。

したがって短期的なボラティリティを許容して、成長企業への投資で長期的を見据えたハイリターンを求めるのであれば、株式投資が適しているといえるでしょう。

一方債券投資では、元本の返済が保証されているため、リスクを抑えて安定した収入を狙えます。

したがって安定した収入、そして低リスクを優先するなら、債券投資が適しているといえます。

株式と債券の違いに関するよくある質問【Q&A】

株式と債券の違いに関するよくある質問をいくつかまとめました。

株式や債券に投資して損をすることはありますか?

はい、株式と債券への投資には一定のリスクが伴います。

株式や債券の価値は変動する可能性があり、プラスのリターンを得られる保証も、初期投資額を回収できる保証もありません。

株式と債券のどちらがインカムゲインに適していますか?

一般的に、債券は定期的に利子が支払われるため、インカムゲインに適していると考えられています。しかし、配当のある特定の株式でもインカムゲインを得られます。

株式と債券の両方に同時に投資できますか?

はい、株式と債券へは同時に投資できます。同時に投資することでポートフォリオのリスクを分散でき、リターンを最適化することもできます。

債券は株式より安全ですか?

債券は一般的に株式よりもリスクが低いと考えられています。主な理由は、債券には安定的な収入があり、倒産時における負債返済の優先順位が高いからです。

しかし、債券には依然として信用リスクと金利変動リスクには注意しなければいけません。

ポートフォリオにおける株式と債券の適切な配分はどのように決めればよいですか?

適切な株式と債券の投資配分は、投資目標、時間軸、リスク許容度などさまざまな要因によって異なります。

したがって株式と債券に関する正しい知識を身に付けて、個々の状況を分析し、適切な投資配分を行いましょう。

まとめ:株式と債券の違いを理解して最適な投資バランスを考える

株式と債券の違いを理解することは、投資ポートフォリオを構築しようとする投資家にとって不可欠です。

株式への投資は企業の成長と所有権の恩恵を得られるのに対して、債券への投資では安定的な収入を得られます。

投資目的やリスク許容度、時間軸を慎重に検討することで、目標に沿った株式と債券の最適なバランスを判断することが大切です。

また投資にはリスクが伴うことを忘れずに、投資先を決定する前には徹底的な調査を行うことをお勧めします。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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