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ベトナム株、ベトナムドンが儲かると話題!今後の見通しと購入できるおすすめ証券会社は?

2023年07月08日 公開 
2024年05月10日 更新
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今後の値上がりが高確率で期待できる銘柄が合ったら投資しますか?

株式投資をする上で一番魅力的な言葉はこれかもしれません。

  • 「本当に儲かるなら買うに決まってる」
  • 「おいしい話には裏があると思うんだよね」
  • 「そういうのは一部の大口投資家だけに回ってくる話でしょ」

多くの方がそう思ってしまうのは仕方ありませんが、実際に今後の値上がりに高確率で期待できる投資先があるのです。

それが「ベトナム株」

株式を長く取引している方は少し前のアジア株ブームの時に知った方もいるかもしれませんが、そのベトナム株が今再注目されています。

ベトナムは新興国※(エマージング)のさらに手前の「フロンティア国に分類」されますが、間もなく新興国入りをするであろうとされるほどその「経済成長は目覚ましい」ものがあります。

その様子はまるで「高度経済成長を果たした1970年代の日本」と称され、実際にGDPも当時の日本と同じような伸び方をしています。

この記事ではベトナム記事の基礎知識・ベトナム株の買い方・メリットや注意点・ベトナム株の特徴・今後の見通し・おすすめ銘柄・疑問点などを解説していきます。

ベトナム株を始めようと考えていた方も、初めてベトナム株を知った方も、まずはベトナム株について理解することから始めましょう。

※新興国とは、先進国に比べ経済水準はまだ低いが今後の成長が見込まれている国を指します。
ブラジル・ロシア・インド・中国などが該当しますが、先進国と新興国の明確な定義はありません。
実際に中国はGDPでは世界2位ですが、分類は新興国として分けられています。

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目次

ベトナム株はハイリターンを狙える今大注目の投資先

急激な経済成長をみせるベトナムはこれから更なる発展をすると見込まれ、ベトナム企業は今後大きく化ける可能性を大いに秘めています。

「2024年頃には人口が1億人を突破する見込み」となっており、1970年代の日本のような高度経済成長を遂げる条件がいくつも揃っています。

ベトナム株を今から仕込んでおけば「大きなリターンを得られる」と投資家から熱い注目を集めています。

しかし一般的な投資家にとってベトナム株といわれててもピンとこないのが現状です。

まずはベトナム株の基礎から理解を深めていきましょう。

ベトナム株の概要

ベトナム株とは「ホーチミン証券取引所」「ハノイ証券取引所」に上場している株式を指します。

海外企業の株式を日本から取引するためには「上場している必要がある」ので、ここでは上場している株式を対象としています。

ホーチミン取引所とハノイ取引所の取引時間は現地時間で「前場は9:00-11:30(日本時間11:00-13:30)、後場は13:00-14:45(日本時間15:00-16:45)」となっています。

日本の株式市場と取引時間はほぼ同じですが、時差の関係で2時間ほど遅れて始まりますので覚えておきましょう。

取引通貨は「ベトナムドン(VND)」、取引単位は「100株単位」となります。

ベトナム株の特徴

ベトナム株は「フロンティア株」に分類されます。

フロンティア株とは「市場規模が先進国や新興国に比べて小さく、流動性が低い国の株式」を指し、投資が難しいとされている株式です。

一方で、長期的な視点では「今後の大きな成長が期待できる株式」として、近年取引量が増加傾向にあります。

フロンティア株の中でもベトナム株は「人口の増加に伴う高度経済成長に加え、人口の平均年齢が若く、豊富な資源を有する」として株価の上昇が最も期待できると注目されています。

ベトナム株の傾向と今後の見通し

世界経済見通しアジア版

出典:IMFBLOGより世界経済見通し(アジア:力強い経済成長を遂げると見られる一方で政策課題も (imf.org)

急激な経済成長により2022年3月までは右肩上がりで株価が上がり続け好調だったベトナム株は、同月に発覚した「不動産融資問題や不良債権問題により大きく下落」しました。

しかしIMF※が予測するGDP成長率は2023年2024年とインドやフィリピンと並び、アジア圏では最大の伸びになると想定されています。

そのため現在一時的に下落している「ベトナム株は今後上昇傾向になると予測」するアナリストも多く、まだまだ注目されている株式のひとつといえるでしょう。

※IMFとは
国際通貨基金の頭文字をとってIMFと呼ばれます。
IMFは世界で190の国が加盟し、生産性や雇用創出、健全な経済に必要不可欠となる金融の安定と国際通貨協力を促す経済政策を支援する機関です。

ベトナム株と世界経済との関係として「貿易相手国以外との相関性が低く独自の値動きをする傾向」があるという見方があります。

コロナパンデミックではアジア各国の経済成長がマイナスになる中で唯一プラスを維持していましたし、昨年のウクライナ戦争でも株価が大きく下落する局面はありませんでした。

そんな世界情勢に強いところを見せた反面、2023年3月に起きたベトナム国内の大きな事件で株価は大きく下落しています。

世界経済と連動した値動きをする日本の株式とは違い、ベトナム株は貿易相手国への依存度が大きく独自の値動きをしやすいと指摘するアナリストもいます。

一方で「先進国の生産拠点として成長しているので世界経済の影響をもろに受けてしまう」とする見方もあります。

内需の力は強いものの、世界的な不景気になってしまうとベトナム国内に工場を保有する国からの資金流入や工場の稼働停止などの影響を受けベトナムの経済も一緒に落ち込んでしまうと指摘するアナリストもいます。

どちらの見解も正しくあり、状況によってはどちらにも傾く可能性があります。

あくまで傾向としてとらえ、どちらかと決めつけずにご自身でしっかりと判断するようにアンテナを立てておきましょう。

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ベトナム株式投資のメリット

ベトナム株に投資をするメリットは次の3つです。

  • 人口増加に伴う経済成長が期待できる
  • 外国企業の生産拠点として注目されている
  • フロンティア株として注目されている

それぞれ解説していきます。

人口増加に伴う経済成長が期待できる

ベトナムの人口分布率

出典:【2023年】ベトナムの基本情報 (r-vietnam.com)

ベトナムの人口は2024年には1億人を突破すると予測されており、2023年の「人口平均年齢は33.3歳」

日本の現在の人口平均年齢48.4歳と比べるととても若く、労働力世代がまだまだこれからというのが見て取れます。

すでにベトナムのGDP成長率は5~6%で推移していますが、人口分布(上記図)を見ると1970年の日本高度経済成長期と似ている状況です。

今後一人当たりのGDPの成長がさらに加速すれば、1970年代の日本のような急激な経済成長を遂げる可能性を秘めています。

生産拠点として注目されている

大手企業の生産拠点といえば中国を思い浮かべる方も多いとは思いますが、賃金の上昇から現在の生産拠点は東南アジアに移ってきています。

特にベトナムは東南アジアの中でも賃金が安く、多くの企業が生産工場を続々とベトナムに移しています。

生産拠点が移ることでその国に労働力が必要になり、国民の収入が上がり、「生活レベルが向上して消費が増えます」

消費が増えれば内需が潤い、経済はどんどん発展していきます。

中国がそうであったようにベトナムも今後の経済発展が見込まれているのです。

フロンティア株として注目されている

フロンティア株はまだまだ発展途上の国の株式ですが、長期的な視点では「今後の経済成長が期待できる株式」なので、投資家の間では投機的な扱いで人気が集まっています。

フロンティア株の中でもベトナム株は株価の上昇が最も期待できるとされ注目されており、日本でも取り扱いのある証券会社が増えてきています。

ベトナム株の買い方は3種類

アメリカの株式を取り扱っている証券会社は多く見かけますがベトナム株の取り扱いはほとんど見かけません。

では、今注目のベトナム株はいったいどこで買えるのでしょうか。

この項では「どこで買えるのか」を解説していきます。

日本の証券会社で買う

ベトナム株は日本の証券会社でも購入することができます。

ベトナム株の個別銘柄の取り扱いがある証券会社は次の通りです。

アジア圏の株式を広く取り扱っている老舗証券会社と大手ネット証券会社のSBI証券で購入することができます。

むさし証券と岩井コスモ証券はネットでの購入はできず対面での購入となるので注意が必要です。

ベトナムの証券会社で買う

現地の証券会社にて口座を開設し、購入する方法もあります。

ベトナムにある証券会社は次の2つです。

どちらの証券会社でも日本から口座を開設することができます。

ただし日本人はベトナムにとっては外国人のため、口座開設に複雑な手続きが必要だったり、開設まで時間がかかったり、サポートに日本語が通じなかったりとかなり障壁は高いでしょう。

日本国内の証券会社で取引できる株式を、わざわざ「不便な口座を開設して取引するメリット」は少ないので、国内の証券会社での取引がよいでしょう。

ただし現地で取引することで手数料が安くなったり、円とベトナムドンの為替の影響を受けないなど、有利な面もあります。

投資信託として買う

個別銘柄ではなく、投資信託として購入すれば「面倒な手続きや為替リスクを負うこともなくベトナム株へ投資」ができます。

ファンドが選んだベトナム株へ投資をするので個別銘柄の指定はできませんが、情報が少なく判断しにくいフロンティア株だからこそ、ファンドというプロに任せるというのも一つの方法です。

投資信託での投資であればベトナム株は「マネックス証券や楽天証券」でも取引することができます。
ここでご紹介したようにベトナム株を取引する方法はいくつかありますが、初めての外国株取引ならば現地の情報を教えてくれたりサポートを小まめにしてくれる「国内証券会社で始める」方がいいでしょう。

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日本の証券会社におけるベトナム株の買い方・手順

ここからは日本の証券会社を通じて実際にベトナム株を購入する手順を解説します。

ベトナム株が買える証券会社を探す

国内の証券会社でベトナム株が買えるのは、先ほど紹介した4社です。

各社の取引内容を一覧表にまとめましたので、どの証券会社で取引をするのか参考にしてください。

SBI証券アイザワ証券むさし証券岩井コスモ証券
対象銘柄ホーチミン取引所
ハノイ取引所
ホーチミン取引所
ハノイ取引所
ホーチミン取引所ホーチミン取引所
ハノイ取引所
銘柄数320銘柄282銘柄26銘柄公表無し
注文の種類指値指値寄付成行指値寄付成行
(ホーチミンのみ)
指値
ネット注文不可不可
特定口座
利用
公表無し
NISA利用一般NISAのみ可一般NISAのみ可一般NISAのみ可不可
決済通貨ベトナムドン日本円
ベトナムドン
日本円
ベトナムドン
ベトナムドン
特記事項取り扱いの多さは
4社で断トツ
リアルタイム
取引が可能
海外委託取引のみ海外委託取引のみ

※2023年4月時点

口座開設をする

希望する証券会社が決まったらその証券会社に口座を開設します。

口座開設に必要なものは次の3つです。

  • マイナンバーカード
    (ない場合は通知カード+運転免許証)
  • 勤務先の情報
  • 銀行口座
  • メールアドレス

なお、SBI証券とアイザワ証券はネット取引が可能ですのでインターネット上から口座開設をすることができます。

むさし証券と岩井コスモ証券は対面での口座開設ですので直接店舗へ出向く必要があります。※

※むさし証券と岩井コスモ証券にもインターネット口座はありますが、信用取引やCFD専用の口座となります。
ベトナム株を購入することはできませんので注意してください。

資金の入金

口座の開設が終わったら取引口座へ資金を入金します。

入金方法は銀行振込やインターネット振込など、普段お使いの銀行から入金を行ってください。

ただし、選択した証券会社によって「ベトナム株の取引に使用する決済通貨」が異なります。

決済通貨がベトナムドンのみの場合、「入金した円をベトナムドンへ為替取引をして両替」しなくてはいけません。

その時点の日本円/ベトナムドンのレートで両替されますので、タイミングによっては有利に両替をすることもできます。

ただし、日本円を決済通貨で選択できる証券会社で日本円のまま入金した場合、取引するタイミングで両替されることと「証券会社指定の1000ドンにつき3~4%(15銭から20銭)の為替手数料」がかかります。

少々割高になりますので覚えておきましょう。

銘柄の選定

ベトナムの株式一覧

出典:SBI証券(SBI証券 (sbisec.co.jp)))

資金の入金が終わったら続いて銘柄の選定です。

画像はSBI証券のベトナム株一覧表の一部ですが、各証券会社にも銘柄一覧表がありますのでどの銘柄にするのか検討しましょう。

基本的な情報はインターネットで集めるほかありませんが、証券会社によっては現地の情報を小まめに提供してくれている場合もあります。

おすすめ銘柄は後述しますが、ベトナム株を選別するポイントは「今ベトナムで成長を続けている産業」に注目することです。

例えば製造業や建設業などの第二次産業や、銀行やITなどのハイテク部門を含む第三次産業などは大きく伸びています。

そういった産業に注目してみるといいでしょう。

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ベトナム株の推移や高騰・下落する傾向は?

ベトナム株はまだまだ流通量が低く、国内の経済事情で乱高下することもしばしばあります。

また、発展途上国特有の「自国通貨が米ドルの通貨価値に直接影響を受ける」こともベトナム株が高騰・下落する原因ともされています。

ここではそれぞれについて深掘りしていきましょう。

ベトナム株の推移

ベトナム株の推移10年

ベトナム株VN指数(10年間月足)

ベトナム株は2008年のリーマンショック以降、VN指数の低迷が続いていましたが、2015年の「外国人投資家への株式保有規制の緩和」により国有企業の民営化が加速し「企業が株式により資金を調達」できるようになりました。

これにより国内企業の株価が上がり、VN指数もわずか2年で約2.5倍まで急騰します。

その後「コロナショックにより一時的に暴落するも1年を待たずに急回復」

ところが2022年の不動産融資の不良債権問題で国内が揺れ大きくVN指数は下落しました。

しかし、これまで「2度にわたる大きな世界金融危機を難なく乗り越えた力強い成長」を見せるベトナム株は今後も回復していくのではないかと予想されています。

ベトナム株が高騰・下落する理由

ベトナム株が大きく乱高下する理由は2つあります。

  • 流動性が低いフロンティア株であること
  • フロンティア国のため基軸通貨(米ドル)の影響をうけてしまう

それぞれ解説していきます。

流動性が低いフロンティア株であること

フロンティアとは日本語で直訳すると「辺境」という意味。

つまり、まだまだこれから発展する可能性がある経済発展の途上国なのです。

「2022年末でのベトナム株の時価総額は35兆円※」と小さく流動性が高いとは言い切れません。

流動性が低いと「買いたい人や売りたい人が少ない」ので、保有している株式の絶対数も少なく、大口の買いや売りが入るとそれだけで株価が動いてしまう可能性があります。

また、流動性が低い株式は「割安」であることが多く、今後の発展が期待できれば多くの投資家が一気に買いに入ります。

それによりわずかな期間で急激に株価が上昇するのです。

逆にフロンティア株はリスクヘッジとして「何か起きた時はすぐに売却される」ことがあります。

危ないと感じた場合に株式を保持して様子を見ることは無く、すぐに売却されてしまうことで大きな下落につながってしまうのです。

※東証1部全体の時価総額は660兆円、ニューヨーク証券取引所の時価総額は2500兆円。

フロンティア国のため基軸通貨(米ドル)の影響を受けてしまう

新興国やフロンティア国などが発展するときの一般的な取り組みとして「諸外国からの投資を呼び込み経済発展を遂げる」ことが挙げられます。

経済途上国が自国発展のためにタックスヘイブン(租税回避地)などの政策をとるのも、海外からの企業や富裕層の誘致を行うためです。

しかしそういった国への不動産や航空業界への投資は主にドル建てで行われるため、「通貨が安くなると株価も下がってしまう※」傾向があります。

そのためベトナムでも「米国が利上げを行うとそれに伴うドン安が起こり、ベトナム株が急落する」可能性があります。

逆に利下げを行うとドン高になり、ベトナム株が急騰することも考えられます。

他国との相関が小さいベトナム株といえど、基軸通貨の動向には注意しておきましょう。

※本来、大幅なドン安ドン高が起こった場合はベトナム当局が為替介入をして通貨の価値を一定に保つ必要があります。(日本でも昨年、日銀による為替介入がありました)
しかしベトナムの外貨準備高は1000億米ドルと少ないため、為替介入に十分な資金がなくドン高ドン安を容認せざるを得ない状況が続いています。

ベトナム株の急騰・暴落の事例

ベトナム株の値動きは世界の経済事情の他に、国内の大きな事件などでも乱高下します。

詳しく見ていきましょう。

2007年1月:WTO正式加盟【急騰①】

ベトナム株急騰①

チャート引用元:Investhig,com

2001年頃から米国投資銀行であるゴールドマンサックスが仕掛けた新興国への株式投資「BRICs※」をきっかけに世界中で「新興国投資ブーム」が起こっていました。

そして2004年頃より次なる新興国を求めてアジア圏の国も注目され始め、産油国であるベトナムも注目を集めました。

そしてベトナム株は「2006年のWTO(世界貿易機関)への加盟報道を機に株価は上昇」

たくさんの資金が流入し連日全銘柄が上昇、主要銘柄はストップ高を繰り返しました。

2007年1月のWTO正式加盟と共に日本人のベトナム株への投資も加速し、1年足らずで現地証券会社に数千口座が開設されました。

※BRICsとは
当時著しい経済発展を遂げていた「ブラジル・ロシア・インド・中国」の頭文字をとってそう呼ばれ、今後が期待できる優秀な4大投資先として多くの投資家が資金を投入しました。

2008年9月:リーマンショック【急落①】

ベトナム株急落①

チャート引用元:Investhig,com

2007年に表面化した「米国サブプライム・ローン問題」で、新興国投資ブームにより資金が多く流れ込んでいたベトナム株にも影響が出ました。

米国企業の撤退や個人投資家の資金引き上げなどで株価は急激に下がり始めます。

トドメとなったのは2008年9月のリーマン・ブラザーズ銀行の破綻による「リーマンショック」

1170.67まで上昇していたベトナム株指数も2008年3月には235ポイントまで下落し、なんとその価値は「1/5まで暴落」しました。

2016年7月:国有企業民営化【急騰②】

ベトナム株急騰②

チャート引用元:Investhig,com

リーマンショックによる株価暴落以降7年間にわたりベトナム株価指数は低迷を続けてきましたが、2015年9月に法改正を行います。

それまでベトナムでは外国人投資家の株式保有率を「銀行などの金融業は30%、その他の企業では49%」と過半数を保有できないように制限していました。

優良な企業ほど保有上限数に達しやすく市場の流動性を妨げていた法律が、一部を除き撤廃したことで「外国人投資家の資金流入」が加速していきます。

その後「国有企業を民営化」することで株式を発行し上場させ、企業が海外から資金を調達できるようになると内需も拡大していき「経済の効率化が好感」され株価は約2年半に渡り上昇を続けました。

このときの最高値は1200ポイントを上回り、2007年の高値を更新しています。

2020年3月:コロナショック【急落②】

ベトナム株急落②

チャート引用元:Investhig,com

記憶に新しい世界同時金融危機コロナショックの影響をベトナム株も受けています。

2018年まで好調だった国有企業の民営化委による海外マネーの流入は、2019年に失速し株価は緩やかに下落基調となっていましたが、2020年かけて復調し横ばいで推移していました。

その矢先に世界を襲ったのが「コロナパンデミック」

これによりわずか1か月の間にベトナム株価指数も200ポイントの大幅な下落をしています。

2020年8月:EVFTA(自由貿易協定)発効【急騰③】

ベトナム株急騰③

チャート引用元:Investhig,com

コロナショックにより世界が金融危機に陥る中、ベトナムは厳しい対策を早めにとることでコロナの封じ込めに成功しました。

ロックダウンは週間感染数10名程度、生活必需品以外の商店は全面営業停止などの「社会隔離措置」を3月末に実施。

この対策が功を奏し「2020年5月には国内の経済活動が再開」させ、世界各国がGDPをマイナスとする中、ベトナムはプラスを維持。

それに加えて2020年8月、EUとベトナムの間で自由貿易協定(FTA)が発効されました。このFTAにより「ベトナムからEUへの輸出のほぼ100%が関税撤廃」となり、これにより国内GDPが2~3%程度上昇すると好感され株価は最高値を更新しました。

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ベトナム株で稼ぐための売買のコツ

情報の少ないベトナム株で稼ぐためには「覚えておかなければいけないコツ」がいくつか存在します。

今後の大きな値上がりを期待できるフロンティア株だからこそ、先進国の株式に比べて「安定性に欠ける」というリスクも存在しているためです。

ここではベトナム株を始めるにあたって最低限覚えておくべきことを解説します。

ベトナムの経済状況をチェックする

まずは投資する国の経済状況をチェックすることが基本です。

例えば2023年5月現在のベトナム株価指数は下落中となっていますが、今後上昇へ転じるのか、まだまだ下落が続くのか「手に入れられる情報を基に判断」していくことが必要になります。

判断に使える情報は次のようなものがあります。

アメリカの経済動向もチェックする

リーマンショックの例の通り、アメリカの経済動向は世界経済へのインパクトが大きいため常に動向をチェックしておきましょう。

世界の基軸通貨である米ドルを有するアメリカの経済動向は、ベトナムに限らず外国株式を取引する際には必ず気を付けるようにしておきましょう。

ベトナムの貿易相手国の経済動向にも意識を向けておく

現在のベトナムは基本的に「輸出による貿易」を軸に経済発展を続けています。

これまで最大の貿易相手国だったアメリカは「米中貿易戦争」によりベトナムとの貿易額も縮小傾向です。

ここに割って入ったのが中国で、年々貿易額は増加傾向にあります。

さらにベトナムはEUとの自由貿易協定「EVFTS」以外にも、韓国との自由貿易協定「VKFTA」も発効しています。

そして日本とも輸出相手国としてだけでなく、職業訓練生を多く受け入れるなど「経済連携協定(EPA)」を結んでいます。

多くの先進国との貿易に頼っているため、貿易相手の経済動向がベトナム株に影響することがあります。

もし各国の経済が落ち込んでしまい貿易額が大幅に減ると、「ベトナム自体も大きく落ち込んでしまう可能性」があることを覚えておきましょう。

成長が期待できる分野・銘柄を選ぶ

ベトナムの産業別GDP成長率

出典:2021年ベトナム経済統計(在ベトナム日本国大使館

ベトナム国内で今どの産業が伸びているのかは「産業別GDP成長率」で確認することができます。

2021年度の統計を見てみるとGDP成長率は通年で「工業分野の電気・ガス5.24」「サービス分野の金融9.42」などが年間を通して高いことがわかります。

こういった情報を基に「次年度も成長が期待できる分野」を選別し、その分野の中から「何年も成長している銘柄」を選択していきます。

ただしGDP成長率は前期に対しての割合なので、数値が低くても安定的にプラス圏で推移している分野があれば「統計表の数値の大きさに関わらず投資対象として優秀」といえます。

逆に数値が大きくても「年々徐々に成長率が下がっている」場合は、来期も成長率は下がるかもしれません。

総合的に判断するようにしましょう。

ベトナム株は今後も稼げる?投資家たちの見通し

「ベトナム株は今後も期待できるのか」ベトナム株を運用する個人投資家たちの意見を集めました。

これからベトナム株を始めようと思っている方は是非参考にしてください。

ポートフォリオも公開!連続増配株を見抜く「かみがも」さん

Twitterかみがも@米国株

FP資格を持っており米国株とベトナム株に投資をする個人投資家。

連続増配株の選別に長けており、御別銘柄の利回り情報なども発信しています。

米国株だけでなく「ベトナム株の保有銘柄も公開」していますので、何を選んだらいいのか悩んでいるときは参考にするといいでしょう。

かみがも@米国株×ベトナム株投資さん(@kamigamo_trade)

圧倒的な情報量でおすすめ銘柄を選別!「Q太郎」さん

TwitterQ太郎@新興国株投資日記

新興国への投資をメインにされている個人投資家。

日々発表される経済指標などを基に、今どのセクターが伸びているのかをわかりやすく発信してくれます。

その情報量は圧倒的で「現地のニュースなども織り交ぜた解説」はどの銘柄を選べばいいのかとても参考になります。

Q太郎@新興国投資日記/ベトナム編(@qtaro0319)

現地に住んでいるからこそ最新情報を発信できる!「ひでさわ」さん

Twitterひでさわ

現地に住んでいるからこそ知り得る情報を発信している個人投資家の方です。

ベトナムで商売をされているからこそ感じる経済状況などもつぶやいてくれますので温度感も伝わってきます。

「ベトナム語でしか出てこない情報なども要約して発信」することもありますので必見です。

ひでさわ|ベトナム経済&株式(@hidesawa0902)

資産状況を公開!どの銘柄が稼げているのか一目瞭然「ホーク」さん

Twitterホーク@ベトナム株投資

ベトナム株での資産運用状況を毎月公表している個人投資家。

ベトナム株への投資で実際に稼げているのかどうかは「数字を見るのが一番手っ取り早い」のはいうまでもありません。

細かい内訳もグラフで表示してくれていますので、ご自身の資産運用結果と照らし合わせて参考にすることができます。

ホーク@ベトナム株投資(@kabu_hawk)

有料だが登録の価値あり!ベトナムの経済状況を詳しく解説「VIET KABU」

VIET KABU トップページ

最後は有料サイト(年間42,800円)ですがベトナムの経済状況や株式の情報、企業情報などを配信するwebサイトの紹介です。

現地サイトを翻訳して発信しているので「情報の正確性が高く参考にできる」情報ソースです。

圧倒的な情報量ですが少し金額が高額なので、まずは無料のメルマガに登録してみるのがいいでしょう。

VIET KABU

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ベトナム株のおすすめ銘柄5選

ここまで紹介してきた銘柄選定の方法を基に、今おすすめできる銘柄5選をご紹介します。

コロナが落ち着き制限がなくなり始めた今、注目したい分野も入れていますので是非参考にしてください。

おすすめ銘柄1「【VCB】ベトコムバンク」

ベトナム上場企業の中で「2023年上半期で時価総額1位」の銀行です。

好調な金融分野であり、しばらくはこの地位を維持し続けるであろうと期待できる安定株のひとつです。

大株主はみずほ銀行で資本比率15%を保有しています。

保有しておけばまず間違いのないベトナム最大の企業といえるでしょう。

ベトコムバンクは配当も出しており「2022年の配当利回りは1.18%、配当性向は16%」です。

おすすめ銘柄2「【HVN】ベトナム航空」

航空業界はコロナの影響で2022年までは苦しい経営が続いていましたが、「2023年の渡航制限の撤廃に伴いV字回復をする分野」として注目されています。

ベトナム航空はナショナル・フラッグ・キャリアとして国が運営していましたが、国有企業民営化に伴い株式が放出されました。

そのうち「8.8%をANAホールディングスが保有」しており民間企業の最大株主となっています。

2023年上半期時点での時価総額は第32位。

ベトナムLCCのベトジェットが第22位と格安航空会社に企業規模は抜かれてしまいましたが、「安心感のある航空会社として根強い人気がある」ベトナム航空の今後に期待したいところです。

おすすめ銘柄3「【ASM】サオマイグループ」

時価総額では上記2つに見劣りする企業ですが、食品・不動産・ホテルなど多岐にわたり運営をする総合商社です。

「太陽光発電で一躍有名になり株価は右肩上がり」を続けています。

サオマイグループの一番の魅力は配当金。

「2022年の実績では配当利回り19.48%、配当性向57%」と無理のない還元率ながら大きな利回りを実現しています。

今後の期待がされる「不動産と電気事業」をもつサオマイグループは、今のうちに仕込んでおきたい銘柄のひとつです。

おすすめ銘柄4「【VNM】ビナミルク」

ベトナム株といえば必ずおすすめ銘柄として挙げられるビナミルク。

時価総額でも第7位とベトナムでは「食品メーカーとしては第1位の規模」を誇ります。

ベトナム国内に650もの直営店舗をもち、世界50か国に輸出をするなどグローバル戦略にも力を入れています。

株式保有比率も「外国人保有枠が55.42%」とベトナムでは珍しい51%越えの枠を設けるなど、買いやすいことも人気のひとつです。

ビナミルクも配当も出しており「2022年の配当利回りは5.06%、配当性向は102%」、2021年の配当利回りが4.63%でしたので増配株に該当します。

おすすめ銘柄5「【VIC】ビングループ」

ベトナム最大の財閥企業であるビングループは、多くの事業を手掛ける多角的経営の民間企業です。

巨大な国営企業(元国営企業含む)が多く存在するベトナムで、民間企業が最大規模の時価総額を誇るまで成長するなど「ベトナム国民の生活に密着した企業」であるとも言えます。

不動産を中心に教育・自動車・農業・小売・ヘルスケアなど7つの子会社をもつ大企業です。

「2023年上半期の時価総額は第3位ですが、第2位は子会社のビンホームズ」

2つを合わせただけでもベトコムバンクを越えてしまいます。

現地ベトナムでは「ビンと名前の付く建物」がたくさんあり、ベトナムではなくてはならない企業であることがわかります。

ベトナム株式を保有するならば、抑えておきたい銘柄のひとつです。

ベトナム株が買えるオススメ証券会社

ベトナム株を購入できる証券会社は4社ありますが、本記事でおすすめするのは「SBI証券」です。

SBI証券は「一見すると他の3社よりも手数料が高く見える」と思いますが、そこを加味してもベトナム株の取引におすすめできるポイントがあります。

詳しく見ていきましょう。

ベトナム株の取引にはSBI証券がおすすめ

SBI証券トップページ

なぜベトナム株の取引にはSBI証券がおすすめなのか、その理由とSBI証券で取引をしなくてもいい場合を見ていきましょう。

個別銘柄数が一番多い

SBI証券のベトナム株の取扱銘柄数は日本一です。

今後ベトナム株を取引するうちに「配当金が高く優良な銘柄を見つけた」「今後伸びそうな割安株を見つけた」など、フロンティア株ならではのお買い得銘柄を見つけることもあるでしょう。

しかし、他社では取り扱い銘柄数が少なくお目当ての株式を購入できないこともありえます。

そういった優良株を見つけたときは「多少の手数料など相殺できるほどの利益を出せる可能性」がありますので、取扱銘柄数が多いに越したことはありません。

インターネット取引ができる

SBI証券の一番の強みは「インターネット上で取引が完結する」ことです。

口座の開設から実際の取引まで、店頭に出向くことなくオンラインですべて行えます。

またスマートフォンでも取引を行えるのも現代の投資スタイルにマッチした取引方法です。

ベトナム株の取り扱いがある4社の中で「インターネット取引ができるのはSBI証券とアイザワ証券だけ」です。

ベトナム株に関する情報が充実している

SBI証券では口座開設者向けにベトナム株に関する情報を提供しています。

動画配信では「SBIグローバルウォッチ(外国株全般)」、情報サイトでは「海外ニュースベトナム」など、情報を入手しづらいベトナムの現地事情などを配信してくれます。

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SBI証券をあえて選ばなくていい方とは

SBI証券をあえて選ばなくていい方も一定数存在します。

それは「インターネット取引をしない方」、そして「店頭取引の証券会社の支店が近くにある方」です。

SBI証券はネット証券のため対面販売がありません。

店頭対面取引では「埼玉近郊の方ならむさし証券」「近畿地方の方なら岩井コスモ証券」の支店が多くありますので、その地域にお住まいの方でインターネット取引をしない場合はSBI証券を選択する必要はないでしょう。

担当者と銘柄選別も含めて相談しながら購入したい場合も、店頭対面の証券会社を選択することをおすすめします。

ベトナム株式投資を始める際のリスク・注意点

ベトナム株式に投資をする際に気を付けておきたいことは次の6点です。

  • 日本株に比べて情報収集が困難
  • 円貨決済と外貨決済の違いに注意
  • 外国人の株式保有上限がある
  • 取引手数料が高め
  • アメリカドルの影響を受けやすい
  • 両替時のスプレッドが主要通貨と比べて広い

それぞれどのような対策があるか確認しておきましょう。

日本株に比べて情報収集が困難

ベトナムの公用語はベトナム語であるため、現地企業の細かい情報は日本語訳されているものが少なく情報を集めづらいことが難点です。

日本国内の証券会社や情報サイトなどで日本語発信されているものもありますが、すべての情報が翻訳されているわけではないので、「日本株に比べて大まかな情報しか入ってこない」こともあります。

しかし「ベトナムの第2言語は英語」であるため多くの企業ではwebサイトを英語表記で表示することができますし、ベトナムの証券取引所も英語サイトを準備しています。

翻訳ソフトを使うなどして「英語での情報収集」をすることも必要な作業となります。

円貨決済と外貨決済の違いに注意

円貨決済とは「外国株式取引をする際の購入代金の支払い、または売却代金の受け取りを円のまま行う」決済方法です。

投資家側が円から現地通貨に為替取引をして両替する必要がないのでとても楽な決済方法ですが、「証券会社側が指定した為替手数料と為替レートでの両替」が行わるため割高になりがちです。

一方外貨決済は「現地通貨での購入代金の支払いと売却代金の受け取り」となるので、投資家自身で円から現地通貨へ為替取引をして両替する必要があります。

手間はかかりますが「株式取引を行う際の為替手数料がなく、為替レートも両替タイミングでのレート」となるため円貨決済に比べて手数料が安くなります。

証券会社によっては外貨決済しかできないところもありますのでどちらの決済方法にするか選んだ後、証券会社を選択するようにしましょう。

外国人の株式保有上限がある

ベトナム株の外国人保有比率

出典:【ベトナム株】FPTが買えない理由は外国人枠にあった!外国人枠の確認方法を解説|ベトナム株&NFTナビ

ベトナム株は「外国人投資家による株式保有上限の撤廃」を法律の改正で決定しましたが、多くの企業は「外国人株式保有上限をいまだに49%以下」としています。

また、その中でも銀行は厳しく外国人株式保有上限は30%以下に設定されています。

そのような中、おすすめ銘柄で紹介した「【VNM】ビナミルク」は外国人株式保有上限を55.42%、「【NAF】ナフーズ」は100%にしているなど、海外資本を積極的に受け入れている企業も多くあります。

外国人保有枠に空きがない場合、株式の購入ができないことを留意の上、ベトナム株の取引を行いましょう。

取引手数料が高め

ベトナム株の取引は総数が少ないためか取引手数料が高い傾向にあります。

例えばSBI証券で比べてみると「米国株式の取引手数料は約定代金の0.45%」であるのに対して、「ベトナム株の取引手数料は約定代金の2%」となっています。(2023年5月現在・どちらも税別)

中国株は0.26%、タイやシンガポール株は1%とその他の国と比べてもベトナム株の手数料は割高です。

フロンティア株なのでしょうがないところはありますが「頻繁に売買するには向かない株式」であることは覚えておきましょう。

アメリカドルの影響を受けやすい

現在のベトナムは内需が強く、世界的な政治問題などの影響は受けにくい体質ですが「基軸通貨であるアメリカドル」の影響は大きく受けます。

中国に変わる新たな生産拠点としてたくさんの工場をもつベトナムは「米ドルでの出資」を受けている企業を多く抱えているため、米ドルの価値が落ちるとその企業が影響を受けます。

さらに現在の最大貿易国がアメリカであるため、アメリカの経済が落ち込むと輸出量が減り生産ラインにも影響が出ます。

また最近では中国や韓国への輸出量も増えてきており、輸出依存による「相手国次第で経済が上下動する」状況にもなりつつあります。

ベトナム株へ投資をする際には、ベトナムだけでなくアメリカや中国、韓国の経済事情にも気を配っておきましょう。

両替時のスプレッドが主要通貨に比べて広い

円貨決済と外貨決済でも触れましたが、円からベトナムの通貨である「ベトナムドン」への両替時のスプレッドは主要通貨に比べて「2倍から8倍」の広がりがあります。

こちらもSBI証券でのスプレッドですが「円からドルに両替するときのスプレッドは0.25円」ですが「円からベトナムドンに両替するときのスプレッドは2円」です。

米国株を買う感覚で両替していると思わぬ手数料額となってしまいます。

スプレッドが広いことを理解したうえでベトナム株を扱うようにしましょう。

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ベトナム株に関するよくある質問【Q&A】

ここではベトナム株を取引するにあたって思い浮かぶ簡単な質問をまとめました。

なるべく潰しておきたい疑問を集めたので確認しておくことをおすすめします。

Q1・ベトナム株の情報を集めるにはどうすればいい?

ベトナム株を専門に扱うwebサイトや情報発信をしている個人投資家のTwitterやブログなどで情報を集めるといいでしょう。

特に現地に住んでいる方などからのリアルタイムの情報は「日本で暮らしている私たちにとって有益な速報」であることが多いです。

この記事でも「ベトナム株は今後も稼げる?」の項でいくつか紹介しています。

是非参考にしてください。

Q2・ベトナム株にETFはある?

「ベトナム株にもETFはあります」

ベトナム株には外国人株式保有上限があるため、お目当ての銘柄を保有できない時もあります。

そのような時はベトナム株のETFに投資をするのも一つの方法です。

ETFなら楽天証券やマネックス証券でも購入できますし少額から取引できますので、個別銘柄がよくわからない方にもおすすめです。

本記事でおすすめするベトナム株のETFは米国市場に上場する「【VNM】ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF」です。

VNMはビングループやベトコムバンク、ビナミルクなどの組入比率が高いので、個別銘柄をまとめて購入しているようなものです。

VNMはマネックス証券から購入できます。

Q3・ベトナム株は配当利回りが高いって本当?

ベトナム株高配当一覧

出典:リベラルアーツ・サイゴン(【ベトナム株】配当利回りランキング(2023年版)(liberal-arts-saigon.com)

ベトナム株で2022年に「配当を出している企業は294銘柄」でした。

そのうち高配当といわれる「配当利回り3%以上の銘柄は241社」と8割を超えています。

優良配当株かどうかは「配当性向」も関係してきますので一概にいいとは言い切れませんが、ベトナム株は全体的に配当利回りが高いと言えるでしょう。

上記画像は2022年の高配当銘柄の上位20社です。

Q4・ホーチミン取引所とハノイ取引所の違いはある?

ホーチミン取引所は2000年に始まったベトナム最大の取引所で「上場銘柄数は2023年3月現在396銘柄」

ハノイ取引所は2005年から始まったベトナム第2位の取引所で「上場銘柄数は2023年現在363銘柄」

ホーチミンはベトナムの大企業のほとんどが上場している取引所で、ハノイは中小企業が多い取引所です。

厳密には違いますが、東証1部と東証2部のようなイメージで捉えてもらえるとわかりやすいでしょう。

Q5・日本の株式のようにリアルタイムで取引はできる?

日本の証券会社からベトナム株を買う場合、「アイザワ証券」以外はリアルタイムでの取引はできません。

リアルタイムでないというのは「注文が現地で約定された翌国内営業日が約定日となる」というもので、約1日のタイムラグがあります。

要は「注文を出してから約定が確定されるまで時間差がある」と覚えておきましょう。

Q6・ベトナム株にも権利落ち日はある?

ベトナム株も株式なので配当金を受けとるための「権利落ち日」があります。

VIET KABUの「株カレンダーベトナム株カレンダー – ベトナム株情報 (viet-kabu.com)で権利落ち日を確認することができるので、忘れずに見ておきましょう。

Q7・現地の証券会社は使わない方がいい?

英語やベトナム語が話せる場合はリアルタイムやオンラインでの取引が可能なので、検討する余地はあるでしょう。

「大幅な手数料の削減」が期待できます。

また現地証券会社で取引する場合は現地の税金が適用され「譲渡益に対しては0.1%、配当金に関しては5%」の所得税が課税されます。

日本語が話せるスタッフがいる場合もありますが、細かいニュアンスまで伝わるかはそのときの相手次第となります。

Q8・現地証券会社の場合、購入した株式の保管って大丈夫なの?

ベトナムの証券会社にも「証券保管振替機構」が導入されており分割管理となっているため、証券会社が倒産しても原則保護される仕組みです。日本でいう「ほふり」のようなものです。

まとめ:今後に期待できるベトナム株をいち早く始めてみよう

今のベトナムは1970年代に高度経済成長を遂げた当時の日本にとても近い状況を持っている国で、今後インド、フィリピンに続き、フロンティア国から新興国へ格付けが上がっていくと予想されています。

今のうちから仕込んでおくことで大きなリターンを得られる可能性が高いと、投資家からも注目のベトナム株をぜひ皆さんも始めてみましょう。

本記事で紹介したベトナム株の特徴をまとめると以下の通りです。

  • ベトナム株はフロンティア株で今後の値がりに期待ができる
  • 人口増加に加え生産拠点としての注目が経済成長を後押しをしている
  • 平均年齢が若く労働力が減ることはしばらくない
  • 株価は上昇と下落を繰り返しながらも右肩上がりに成長している
  • 先進国との貿易が盛んでその数も増えてきている
  • ベトナム株を扱っている証券会社は少ない
  • 取引手数料が高いので長期保有を前提に
  • 外国人株式保有上限があるので注意

SBI証券ならNISA口座でもベトナム株を購入することもできます。

かなりの確率で今後の値上がりが期待できるベトナム株。

もしかしたら「ほったらかし投資で大きな資産を築ける」かもしれません。

今のうちから始めておくことをおすすめします。

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内田 まさみ ラジオNIKKEI
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経済雑誌多数連載中
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