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株価が急落したらどうする?3つの対処法と買いのコツを解説

2024年02月07日 公開 
2024年11月11日 更新
株価が急落したらどうする?3つの対処法と買いのコツを解説
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「株式投資に挑戦したいものの、株価の急落が怖い」
「もし株価が急落した場合、どう対処したらいいんだろう」

株式投資が気になるものの、株価の急落に対して怖さを感じている人も多いのではないでしょうか。

資産が増える楽しみがある一方、資産を失うリスクも伴うのが投資です。株式投資は運用商品の中でも値動きが大きいため、投資初心者の人が心配してしまうのも無理はありません。

しかし株価の急落は、買いのチャンスになることもあります。また日頃からきちんと対策していれば、急落時にも資産を守れるでしょう。

本記事では、株価急落時にまず考えたいことや、立ち回り方法、急落する原因など網羅的に紹介しています。株価の急落が怖くて株式投資に踏み切れない人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

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株価が急落した時に検討すべき対処法

株価がある日突然急落してしまったときに検討すべき基本的な対処法を3つ、ピックアップしました。

  • 売却する
  • 様子を見る
  • 優良銘柄の買い増し

それぞれの対処法について、詳しく説明します。

売却する

多くの人が、株価の急落と同時にイメージするのは、保有銘柄の売却ではないでしょうか。利益や損失を確定してしまえば、それ以上に保有資産を失うことはありません。

とりあえず選択できる方法として、売却は無難ではあるものの、判断の難しさも伴います。売却はタイミングを見誤らないように、できる限り属人的な判断を排除しなければなりません。

したがって、株価急落のタイミングでも判断を間違えないように、あらかじめ自分なりの売却ルールを決めておきましょう。よく見られるルールは、25日移動平均線を割り込んだタイミングで売却する、などが挙げられます。

様子見

配当金目的で銘柄を保有している場合、多くの人は様子見を選択します。株価が下落しても直ちに配当金に影響がないためです。

売却益を得る目的で銘柄を保有している場合、売却ルールを明確に決めていない状態で様子見をするのはやめておいたほうが無難です。

明確な売却ルールがないまま保有し続けていると、知らない間に損失がかさんでしまい、塩漬け株が出来上がってしまいます。

様子見には、あらかじめ決められた売却ルールが必要です。

優良銘柄の買い増し

市場全体が急落トレンドに覆われているときは、強い銘柄も連れ安の状態になっていることがよくあります。今まで強い銘柄を買いそびれていた場合、相場の下落時は良い買い時です。

どのタイミングで買い付けるかについては、人それぞれ判断が分かれるところです。テクニカル分析を基準とする人もいますし、積み重ねたファンダメンタルズ分析をもとに判断する人もいます。

優良銘柄を連れ安時に買い付けるのは良い判断ですが、タイミングの見極め方はあらかじめ勉強しておかなければなりません。

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株価急落後に慌てず対処するには

株価がいきなり急落すると慌ててしまい、冷静な判断ができなくなることが想定されます。

そこで株価の急落時にも慌てずに済むための事前の対策を3つ、紹介します。

  • 損切りルールなどをあらかじめ決めておく
  • 余裕資金での投資
  • 分散投資を心がける

損切りルールなどをあらかじめ決めておく

投資を始める段階で、株価下落時の損切りルールをあらかじめ決めておくことはとても重要です。ある条件に達したら売却することを決めておき、機械的に対応できれば慌てることはなくなります。

損切りのルールに決まりはありませんが、代表的なルールは次の3つです。

  • 下落率をベースにした損切り
  • 金額をベースにした損切り
  • 移動平均線を利用した損切り

投資を始める前に、売買に関するルールを入念に考えたうえで、いざという時はしっかり実行しましょう。

余裕資金での投資

投資は余裕資金で行うのが基本です。余裕資金とは、毎月の収入から必要な支出を差し引いた余剰金額のことを指します。

投資に使う資金はさしあたって使う予定のないお金を用意するようにしましょう。仮に損失が出た場合も、生活に影響のない範囲であればショックの度合いも異なります。

起死回生の一攫千金を夢見て大事なお金まで株式投資に回すと、株価急落時には、冷静な判断ができなくなります。近々必要になる資金は、いつでも使えるように貯蓄として用意しておきましょう。

分散投資を心がける

株式だけに集中投資していると、相場下落時に保有資産額は下がる一方です。しかし相反する値動きの資産を持っておくと、保有資産額の下落が抑えられます。

株式以外の代表的な資産は、債券や金などの商品、不動産です。一般的に、株式に対して債券、不動産は値動きが相反するので、分散投資先として有力候補といえます。

地域の分散も有効な選択肢です。投資地域は大きく分けると国内と海外ですが、海外はさらに細かく「アメリカ」「中国」といった国ごとや「欧州」「オセアニア」といったエリアごと、「先進国」「新興国」などに分類できます。

円だけでなくドル資産への分散など、こまめな分散投資によって、株価急落のダメージは分散できます。

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株価急落後の押し目買い判断ポイント

前述のとおり、株価の急落時は押し目買いのチャンスでもあります。具体的に押し目買いとは、どのような投資手法なのでしょうか。

次の2つのポイントにて、詳細を説明します。

  • 押し目買いとは
  • 押し目買いを判断するポイント

押し目買いとは

押し目買いは、上昇トレンドを形成していた銘柄が一時的に下落したときに、買い付ける投資手法です。

押し目は、利益確定売りやリスク回避など売り圧力で発生します。買い付けの機会を待っていた投資家の買いが入り、株価が切り返すパターンが多いため、押し目買いは有効な投資手法の一つとされています。

しかし押し目が本格的な下落トレンドであると誤認してしまうと、損失を出す可能性もあるため、注意が必要です。

押し目買いを検討するときの注意すべきポイントを3つ、ピックアップしました。

  • 本格的な下落トレンドではなく、一時的な調整であることを確認
  • 値動きを観察して押し目が充分に深いことを確認
  • 判断が間違っていたと判明したらすぐに手仕舞いする

押し目買いを判断するポイント

未来のことは誰にもわからないため、確実に押し目買いを成功させる方法はありません。しかし、成功確率を高めるための方法はあります。

押し目買いを成功させるための手順を通じて、押し目買いの判断ポイントを見極めましょう。

押し目買いの具体的な手順は次のとおりです。

  1. 上昇トレンドにある銘柄をスクリーニングする
  2. 押し目が発生した銘柄を抽出する
  3. 押し目の深さを確認する
  4. 押し目買いのタイミングを判断する
  5. 買い注文を行う

具体的なスクリーニングの基準は数多くありますが、一例としては次のようなものがあります。

  • 「値上がり率 5営業日前 20%以上」「値下がり率 前日 -5%以上」
  • 「値上がり率 3ヶ月前 50%以上」「値下がり率 5営業日前 -10%以上」

短期、中長期によってスクリーニングポイントが異なる点に注目しましょう。

押し目の深さは、チャートに現れる値動きを見て判断します。毎回底値で買い付けるのは至難の業ですが、過去の事例などを参考に、底値を見極めて適切な買い時を考えます。

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株価の急落が起きる要因

今まで順調に推移していた株価がなぜ急落するのでしょうか。株価急落の原因や背景を知っておくと、無用に慌てることはなくなるでしょう。

株価が変動する仕組みと急落の原因について、詳細を説明します。

株価が急落するときは、次の原因が複合的に重なって起きるケースが多く見られます。

  • 企業業績
  • 景気のトレンド
  • 金利変動の影響
  • 為替変動の影響
  • 政治や国際情勢の影響
  • 事故や災害の影響

企業業績

企業の売上や利益などは、今後の株価の推移を決める重要な指標です。会社が順調に売上を伸ばしていれば今後の成長が期待できるとして、株価は上昇する可能性が高まります。逆に、赤字続きで配当金も減配になってしまうような状況では、株価は下落します。

景気のトレンド

景気が良くなると商品やサービスの消費が拡大します。したがって関連する企業の業績は向上し、株価も上昇する可能性が高いです。

逆に景気悪化が顕在化するような出来事が起こると、企業活動は消極的になり、株価も下落します。景気悪化の指標が出た場合、株価は敏感に反応することが多いです。

金利変動の影響

金利が上がると企業は借り入れによる資金調達の負担が増すため、事業計画の見直しを迫られることがあります。結果として売上や利益の減少に繋がり、株価は下落します。

逆に金利が下がると企業の資金調達が活発になり、事業の拡大とともに株価も上昇傾向となるケースが多いです。

為替変動の影響

円高は輸入会社に、円安は輸出会社にメリットをもたらします。原材料などを輸入に頼っている会社では、円高になればより安く原材料を調達できるため、利益を上げやすくなります。一方で輸出で利益を出している会社は円安が追い風です。

日本は資源に乏しく輸入に頼る傾向が強いため、円安で業績を落とす企業のほうが多くみられます。

政治や国際情勢の影響

選挙結果や金融政策、首相や財務大臣の発言によっても株価は変動します。その他、戦争や貿易摩擦など国際情勢にも株価は敏感に反応します。

事故や災害の影響

会社が重大な不祥事を起こした場合や大きな災害に見舞われた場合は、株価が急落します。事故や災害は突発的なものであり予想は困難ですが、起きた事象がどの程度企業の事業へ影響を与えるのか考え、臨機応変に対応しましょう。

まとめ:株価急落の本質を理解して慌てず対処しましょう

株価が急に下落すると自分の資産をダイレクトに失っているようで、慌ててしまうのも無理はありません。しかし、株価が急落している背景を理解できれば、押し目買いという逆転の発想もできるようになります。

また、売却ルールを事前に決めておけば、より落ち着いて対処できるようになります。

株式投資を始めるときは、株価は稀に急落するという事実をよく認識しておきましょう。その上で、株式の知識を身に着けておくと急落時でも落ち着いて対処できます。

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著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



所有者
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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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