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モメンタムは、上記チャートのサブチャートに表示しているインジケーターです。
使用する際に押さえておきたいポイントとしては、次の3点が挙げられます。
- 過去と比べて現在のチャートがどれだけ動いたかを示すインジケーター
- 相場の方向性とともに、相場の勢いを把握することができる
- 単独で使うことも可能だが、他の分析とも併用しやすい
本記事では、モメンタムについて関する全ての論点について、分かりやすく解説していきます。
最後までチェックして、モメンタムを使いこなせるようになりましょう!
目次
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モメンタム計算式
モメンタム(momentum)は「勢い、運動量、推進力」といった意味を持つ言葉で、それらを読み取って相場の今後を予測するのがモメンタム分析と呼ばれるものです。
このモメンタム分析の最も基本となるインジケーターが今回紹介する「モメンタム」と呼ばれるインジケーターですが、その計算式は以下のようになっています。
モメンタム=直近の終値-X期間前の終値
※パラメータ:X期間
モメンタムの計算式は非常にシンプルな引き算です。そのため、上限と下限が決まっておらず、理論的にはいくらでも大きくなったり小さくなったりする可能性があります。
基本的には直近のチャートが上昇すれば上昇し、下落すれば下落するという形で、チャートの動きに追随します。
ただし、計算式にあるようにX期間前のチャートの動きの影響も受けるため、全く同じ動き方をするわけではありません。
モメンタム計算式の意味
上の画像では、モメンタムのチャートにおける意味合いを表しています。
モメンタムは、直近の終値がX期間前の終値の比較して、どれだけ上昇または下落したかを示した値です。
上昇していればプラスの値に、下落していればマイナスの値に、同値であればゼロになります。
ここで、モメンタムの動き方をもう少し細かく見てみましょう。
時間 | 10期間前 | 9期間前 | … | 現在 | 1期間後 |
チャート | 102円 | 103円 | … | 105円 | 105.5円 |
モメンタム (X=10) | - | - | … | 3円 | 2.5円 (0.5円↓) |
上の表は、チャートの価格推移の例と、そのときのモメンタム(X=10)の動きを示したものです。
計算式から、モメンタムは「直近のチャートの変化分-X期間前のチャートの変化分」の値だけ動くことが読み取れますが、これを上の表を使って検証してみましょう。
まず、現在は10期間前の終値が102円、直近の終値が105円なのでモメンタムは3円となっています。
ローソク足が1期間進むと、9期間前の終値が103円、次に確定する終値が105.5円となり、モメンタムは2.5円へと0.5円下落しています。
このとき、直近のチャートの変化分(現在→1期間後)は0.5円上昇、10期間前のチャートの変化分(10期間前→9期間前)は1円上昇となっています。
このように、10期間前のチャートの変化分よりも直近のチャートの変化分の方が0.5円小さくなっているため、モメンタムは0.5円下落したわけです。
上の画像は、モメンタムの動き方を整理したものです。
画像左側のようにチャートが同じペースで上昇している場合には、「直近のチャートの変化分=X期間前のチャートの変化分」となるため、モメンタムの動きはゼロ、つまり横ばいになります。
また、画像右側のようにチャートの上昇ペースが鈍化している場合には、「直近のチャートの変化分<X期間前のチャートの変化分」となるため、モメンタムの動きはマイナス、つまり下落の動きを見せることになります。
モメンタムの計算方法
上の画像は、2022年11月~2023年9月におけるドル円の月足です。サブチャートには、モメンタム(期間:5)を表示しています。
以下の表では、この期間の実際のレートを使用して、モメンタムを再計算してみましょう。
期間 | レート | 計算方法 | モメンタム |
2022年6月 | 135.714 | ー | ー |
2022年7月 | 132.508 | ー | ー |
2022年8月 | 138.959 | ー | ー |
2022年9月 | 144.741 | ー | ー |
2022年10月 | 148.722 | ー | ー |
2022年11月 | 138.066 | 138.066 – 135.714 | 2.352 |
2022年12月 | 131.121 | 131.121 – 132.508 | -1.387 |
2023年1月 | 130.098 | 130.098 – 138.959 | -8.861 |
2023年2月 | 136.215 | 136.215 – 144.741 | -8.526 |
2023年3月 | 132.788 | 132.788 – 148.722 | -15.934 |
2023年4月 | 136.563 | 136.563 – 138.066 | -1.503 |
2023年5月 | 139.340 | 139.340 – 131.121 | 8.219 |
2023年6月 | 144.303 | 144.303 – 130.098 | 14.205 |
2023年7月 | 142.274 | 142.274 – 136.215 | 6.059 |
2023年8月 | 145.541 | 145.541 – 132.788 | 12.753 |
2023年9月 | 149.358 | 149.358 – 136.563 | 12.795 |
このように、5ヶ月前のレートと引き算をするだけで、モメンタムは簡単に算出可能です。
モメンタムを使用した分析を行っている人は、ご自身でも実際に計算してみることで理解を深めていただければと思います。
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売買ポイントやダイバージェンスについて図解してくれるので、この動画を見れば、すぐにモメンタムを使いこなせるようになるでしょう。
モメンタムの一般的な使い方
計算式の意味から読み取れるように、モメンタムを使う際には以下の2つのポイントを見るのが基本です。
- モメンタムがプラスかマイナスか?
- モメンタムの傾きが上向きか下向きか?
では、具体的に見ていきましょう。
上の画像は、モメンタムの動きから何を読み取ればいいかを表しています。
モメンタムを見る際に重要なのが、「モメンタム=0」となるゼロラインです。
このゼロラインより上に位置するか下に位置するかによって、モメンタムががプラスかマイナスかを判断することになります。
まず、モメンタムがゼロラインより上にあれば、チャートが上昇しており上昇トレンドにあると判断します。
さらに、その状態で、モメンタムの傾きが上向きであれば、上昇トレンドの中で勢いが増していることが読み取れます。
一方、モメンタムの傾きが下向きになっていれば、上昇トレンドにあるもののその勢いが弱まっていることが読み取れます。
なお、モメンタムがゼロラインより下にある場合については、これらの反対の見方をしてください。
このような形で、モメンタムからは相場の大きな方向性と相場の勢いを読み取ることができます。
相場の状況を理解するのに役立つ情報を得られるため、他のインジケーターによる分析と組み合わせる形でも使いやすいでしょう。
モメンタム設定値
モメンタムのパラメータは計算式に出てくるXで、何期間前のチャートと比較するかを調整することができます。
Xに設定される値に決まりはありませんが、例えば以下のような値が設定されています。
時間足 | Xの設定値の例 |
日足 | 10、20、25など |
週足 | 9、13、26など |
月足 | 3、6、9など |
設定値は分析対象や時間足、戦略などに応じて、最適な設定値を探しながら使うことになります。
その際には、サイクル分析によって相場の周期を把握しておくといいかもしれません。
Xを決定するに当たっては、価格変化に周期性があるか否かを良く吟味し、周期性がある場合には、Xを周期の1/4から1/2程度とするのが適当ではないかということが推測される。
日本テクニカル分析大全 p.120
上の画像のように、仮に周期が20期間の完全な横ばいのレンジ相場だとすると、X=20に設定した場合(緑ライン)、常にモメンタム=0となり、ゼロラインに張り付いて動きません。これでは、指標として機能しません。
Xの値を下げていくと、モメンタムは少しずつ動くようになり、周期の1/2、つまりX=10に設定したとき(赤ライン)、最も大きく、レンジ幅いっぱいまで動くようになります。
さらにXの値を下げていくと(青ライン)、モメンタムの動きの幅は小さくなりますが、チャートの方向転換に対する感度は高くなっていきます。
ただし、あまり小さい値になり過ぎると直近のチャートの動きに反応し過ぎるようになり、指標としては使いにくくなっていきます。(例えばX=1まで下げてしまうと、直前のローソク足からどれだけ動いたかだけを示す値になります。)
上の画像は、3つのサブチャートにパラメータを10/20/50に設定したモメンタムをそれぞれ表示したものです。
パラメータが小さいと細かく上下動するのに対し、大きくなるに連れて動きが緩やかになっているのが分かると思います。
こういった性質を踏まえながら、使用目的に応じて有効に機能するパラメータを探していくといいでしょう。
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モメンタムが示す売買シグナル
モメンタムは他のインジケーターと組み合わせて使用されることも多いですが、単独で売買の判断をすることも可能です。
モメンタムで覚えておきたい基本となる売買シグナルは、以下の2つです。
- ゼロラインとのクロス
- ダイバージェンス
それでは、それぞれ見ていきましょう。
ゼロラインとのクロス
上の画像は、モメンタムとゼロラインがクロスする売買シグナルのイメージです。
モメンタムがゼロラインよりも上に位置すれば上昇トレンド、下に位置すれば下落トレンドと判断できますが、このトレンドの切り替わりのタイミングでゼロラインとのクロスが起こります。
そのため、ゼロラインとのクロスでは、以下のように売買の判断を行うことができます。
- モメンタムが、ゼロラインを上から下に抜いたら売り
- モメンタムが、ゼロラインを下から上に抜いたら買い
この売買シグナルは、はっきりとした上下動が起こる相場においてパラメータを適切に設定していると、タイミング良くトレードできることがあります。
一方で、相場に合わないパラメータを設定していることによりゼロライン付近を動いて繰り返しクロスするような状況では、有効に機能しにくいため注意が必要です。
実際のチャートで確認
上の画像では、ポンド/米ドルの日足チャートを使って「ゼロラインとのクロス」の売買シグナルを判定し、「売」「買」と示しています。
なお、モメンタムのパラメータは20に設定しています。
「売」の後に下落し、「買」の後に上昇していることが多く、この局面においてはトレードポイントとして有効に機能しています。
ただし、トレンドが反転した後、しばらく時間が経ってからシグナルが発生する状況も見られます。
そのため、例えばモメンタムで相場の勢いの弱まりを感じたタイミングで早めにエグジットするなど、手法を工夫することで有効性を高める余地があるかもしれません。
また、このサインだけでトレードする場合は、もし相場の周期が短い(トレンドの継続期間が短い)場合、ダマシが発生しやすくなりそうな点も意識しておきたいところです。
ダイバージェンス(逆行現象)
ダイバージェンスとは、チャートとインジケーターが逆方向に動く現象のことを言います。
基本的にモメンタムはチャートの動きに追随して動きますが、このようなダイバージェンスが見られることがあります。
これは上の画像において緑矢印で示しているように、チャートが上昇しているのにモメンタムが下落しているといった状態です。
この場合、モメンタムから上昇の勢いが弱まっていることが読み取れます。つまり、上昇トレンドが続いているものの、トレンド転換が近づいていると予測できるわけです。
なお、一般的にダイバージェンスは単独でエントリー根拠するには心許ないところがあります。
なぜなら、ダイバージェンスでトレンド転換の予兆を確認できたとしても、すぐにトレンド転換が起こるわけではないからです。
例えば、ダイバージェンスを繰り返しながら大きく伸びて、その後にようやくトレンド転換することになるかもしれません。
ダイバージェンスを使う際には、こういった可能性も踏まえておく必要があります。
実際のチャートで確認
上の画像では、豪ドル/円の日足チャートを使ってダイバージェンスの発生を確認し、発生箇所を「上昇」「下落」の矢印で示しています。
なお、モメンタムのパラメータは10に設定しています。
チャートでは、「A」から「B」にかけて下落トレンドとなっていますが、その終盤「B」のあたりで、チャートの下値が切り下がっているのにモメンタムの下値が切り上がるというダイバージェンスが発生しています。
その後に、下落トレンドはいったんピークアウトし、上に戻す展開になっています。
また、「C」から「D」にかけては上昇トレンドとなっていますが、その終盤「D」のあたりでは、チャートの上値が切り上がっているのにモメンタムの上値が切り下がるというダイバージェンスが発生しています。
その後、上昇トレンドはピークアウトして、下に押す展開になっています。
こういった形で、モメンタムの方向性を見ることで、相場の勢いの弱まりを把握して、トレンドがピークアウトするのを早めに捉えることが可能です。
モメンタムの注意点・懸念点
モメンタムは相場の状況を把握できると同時に、売買ポイントをタイミング良く捉えることも可能なインジケーターです。
ただし、モメンタムを有効に使うためには、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
パラメータによってはダマシが頻発する可能性
モメンタムの基本となる売買ポイントとして、「ゼロラインとのクロス」を紹介しました。
しかしながら、この売買ポイントは合わない相場では機能せず、また、合う相場でもパラメータの設定を誤るとダマシが頻発することがあります。
特に、モメンタムがゼロライン付近を行ったり来たりしてクロスが頻発する場合は、相場が合っていない、または、パラメータが合っていない可能性があるので、注意したいところです。
上の画像では、米ドル/円の日足チャートにパラメータの異なるモメンタムを2つ表示しています。
サブチャート上側のモメンタムのパラメータは10、サブチャート下側のモメンタムのパラメータは25に設定しています。
このチャートを見てみると、オレンジの四角で囲んだ部分においてパラメータが10のモメンタムはゼロラインと頻繁にクロスを繰り返しているのが分かります。
この状態で売買シグナルだけを頼りにトレードを繰り返すと、あまり良い結果は期待することができないでしょう。
一方、パラメータが25のモメンタムでは、非常にシグナルがスッキリとしており、特に最後の買いシグナルでは、その後の上昇トレンドを良いタイミングで捉えられています。
パラメータが10のモメンタムも同じタイミングで買いシグナルが出ていますが、他のシグナルに埋もれてしまい、これが有効なシグナルだと判断するのは難しいでしょう。
このように、モメンタムを使って売買ポイントを判断する際、合わないパラメータを設定しているとうまくトレードができない可能性があるわけです。
相場の過熱感を判断するのが難しい
モメンタムは計算式がただの引き算であるため、理論的には上限や下限が存在しません。
例えば、Xの値に10を設定して具体例を考えてみましょう。
10期間前の終値が100円、直近の終値が101円であれば、モメンタムの値は1円になります。
しかし、仮に直近の終値が150円であればモメンタムの値は50円に、直近の終値が1,000円であればモメンタムの値は900円になります。
一方、仮に10期間前の終値が150円であればモメンタムの値は-49円に、10期間前の終値が1,000円であればモメンタムの値は-899円になります。
このように、価格がいくらでも大きくなる可能性があることを踏まえると、あくまで理論上の話ですが、モメンタムの値には限界がないわけです。
さらに、分析対象によって、モメンタムが示す値の水準が全く異なってしまいます。
例えば、分析対象が日経平均株価だった場合と米ドル/円だった場合では、モメンタムが示す値の桁が全然違ってきます。
そのため、「●以上の値になると買われ過ぎ」「●以下の値になると売られ過ぎ」といった形で、相場の過熱感を一定の値を基準にして判断することができません。
何をどんな時間軸で分析するのかを明確にした上で、バックテストを丁寧に行って適切な水準を見極めておけば、そういった使い方も可能ではあります。
しかし、状況に応じて適切な水準を判断しなければならないため、難易度は高くなってしまうと言えるでしょう。
他の分析とも組み合わせて使いたい
モメンタムを単独で使ってトレードを行うことも可能ですが、他の分析と併用することで使うことも可能です。
モメンタムが得意とするのは、トレンドの勢いを見極めることです。
これを生かして、例えばトレンド分析によりトレンドに乗ってエントリーした際に、その後のトレンドの状況をモメンタムでチェックするのも1つの方法でしょう。
この場合、モメンタムから相場の勢いが維持されていると確認できる状態では強気にホールドし、弱まってきたところでは積極的にエグジットを行うといった形で、トレードの判断材料にすることが考えられます。
このように、他の分析にモメンタムから読み取れる情報をプラスすることで、トレードの精度をさせられることがあるかもしれません。
モメンタムの成り立ち
考案者
不明
種類
オシレーター系
歴史
モメンタムは、過去の価格と現在の価格を比べるという、とてもシンプルなインジケーターで、テクニカル分析が行われるようになった初期の段階で考案されたと推測されます。
欧米では14世紀初頭に証券取引が制度化されたというが、継続的な取引が行われるようになると日々の価格が記録され、直前の価格とも比較されただろうことは想像に難くない。
日本テクニカル分析大全 p.119
例えば、前日比というのは日足でパラメータをX=1と設定したモメンタムと同じ意味です。
つまり、価格が記録されていれば前日比も確認されると考えられ、初期から広く使われていた分析手法と考えられるわけです。
古典的インジケーターとも言うべきモメンタムですが、現在においてもチャート分析において広く使われています。これは、モメンタムが有用であることの何よりの証拠と言えるかもしれません。
豆知識
モメンタムは、実は以下のインジケーターとの間に特徴的な関係が見られることで知られています。
- 単純移動平均線
- 一目均衡表の遅行スパン
それぞれについて、簡単に説明していきます。
単純移動平均線とモメンタムの関係
上の画像では、メインチャートに移動平均線を、サブチャートにモメンタムを表示し、両者に見られる関係を表しています。
実は、モメンタムと単純移動平均線の計算期間が同じ場合、モメンタムの値がプラスかマイナスかによって、単純移動平均線の傾きが上向きか下向きかが分かります。
具体的には以下の通りです。
- モメンタムがプラスだと、単純移動平均線の傾きは上向き
- モメンタムがマイナスだと、単純移動平均線の傾きは下向き
これは、以下のように表現を変えることもできます。
- モメンタムがゼロラインを下から上に抜けるタイミングで、単純移動平均線の傾きが下向きから上向きに変わる
- モメンタムがゼロラインを上から下に抜けるタイミングで、単純移動平均線の傾きが上向きから下向きに変わる。
つまり、モメンタムの売買ポイントは、単純移動平均線の傾きが変わる瞬間でもあるわけです。
両者の関係は単純移動平均線の計算式に隠されていますが、上の画像ではこれを説明しています。
例えば、計算期間が3期間の場合、単純移動平均線は直近の3期間の終値の平均値を計算します。
1期間が進むと、単純移動平均線は1期間目の終値が計算対象から外れ、新たに4期間目の終値が計算対象に含まれることになります。
仮に「4期間目の終値>1期間目の終値」であれば、単純移動平均線の値は大きくなり、傾きは上向きになります。
ここで思い出してほしいのが、「4期間目の終値-1期間目の終値」は、計算期間が同じ場合(X=3)のモメンタムの値だということです。
つまり、単純移動平均線が上向き(4期間目の終値>1期間目の終値)のときには、モメンタムは必ずプラスになるわけです。
一目均衡表の遅行スパンとモメンタムの関係
上の画像は、メインチャートに一目均衡表の遅行スパンを、サブチャートにモメンタムを表示し、両者に見られる関係を表しています。
一目均衡表の遅行スパンは、チャートの終値をその足も含めて26期間前(=25期間前)に移動させたラインです。
つまり、遅行スパンとチャートの終値の間の値幅は直近の終値と25期間前の終値の差であり、パラメータをX=25に設定したモメンタムの絶対値とイコールになります。
なお、遅行スパンがチャートよりも上にあれば、直近の終値の方が高いということなのでモメンタムはプラスになります。遅行スパンが下にある場合はこの逆で、モメンタムはマイナスになります。
そのため、一目均衡表におけるサインの1つである遅行スパンとチャートのクロスは、パラメータをX=25に設定することで、モメンタムでもサインの発生を確認することができます。
具体的には以下のようになるわけです。
- モメンタムがゼロラインを下から上に抜くタイミングで、遅行スパンがチャートを下から上に抜く
- モメンタムがゼロラインを上から下に抜くタイミングで、遅行スパンがチャートを上から下に抜く
こういったことも頭に入れておくと、より有効にモメンタムを活用できることがあるかもしれません。
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