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株式取引における指値注文と成行注文とは?それぞれのメリット・デメリットや使い分け方を解説!

2023年11月08日 公開 
2023年11月15日 更新
株式取引における指値注文と成行注文とは?それぞれのメリット・デメリットや使い分け方を解説!
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株式取引では、主に指値注文と成行注文、二種類の注文方法で株式を売買できます。

指値注文とは特定の価格で株式を売買するための注文方法であり、注文を発注すると即座に売買が行われる成行注文とは仕組みが異なります。

また指値注文と成行注文にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、相場状況や取引スタイルに合わせて使い分けるのが大切です。

この記事では、株式取引における指値注文と成行注文について詳しく解説します。

指値注文と成行注文の使い分け方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

指値注文とは特定の価格で株式を売買する注文方法

指値注文とは、特定の価格で株式を売買する注文方法です。

指値注文では、注文時に株式を売買したい価格を指定します。そして株価が指定した価格に到達すると注文が約定されます。

ただし株価が指値価格に到達しない場合、注文は約定されません。

指値注文には「指値注文」と「逆指値注文」の二種類あるので、それぞれみていきましょう。

指値注文

指値注文とは、現在価格より「低い価格で買いたい」「高い価格で売りたい」などと、現在価格よりも有利な価格を指定する指値注文です。

例えば、株価が1,000円の銘柄を900円で100株購入したい場合、900円に100株の指値注文を出すと板に反映されます。

そして株価が900円まで下落した際に、900円で出されている買いの指値注文が順に約定されます。

指値注文は注文順に約定されるので、指値注文を出したい際はなるべく早めに発注しておくとよいでしょう。

指値注文は、主に新規エントリーに使われます。

逆指値注文

逆指値注文とは、現在価格より「高い価格で買いたい」「低い価格で売りたい」など、現在価格よりも不利な価格を指定する指値注文です。

例えば、株価が1,000円の銘柄を900円で100株売却したい場合は、900円に100株の逆指値注文を出すと板に注文が反映されます。

そして指値注文と同じく、株価が900円まで下落すると逆指値注文が順に約定されます。

逆指値注文は、主に損切りに使う注文方法です。

上がると思った株価が下がった時、逆指値注文を入れておくことで、損失を一定の範囲内に抑えられます。

成行注文とは即座に売買する注文方法

成行注文は、注文を発注すると即座に売買が行われる注文方法です。

指値注文とは異なり、取引価格を指定しなくてもよく、シンプルな仕組みが特徴です。

例えば、株価が1,000円の銘柄において成行注文を発注すると、原則として1,000円で約定されます。

成行注文を使うとスピーディーな取引が可能です。

指値注文のメリット・デメリット

指値注文のメリットとデメリットを紹介していきます。

指値注文のメリット

指値注文のメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • 納得できる株価で自動的に取引できる
  • 損失を抑えられる

納得できる株価で自動的に取引できる

指値注文では、取引したい価格を指定し、株価がその価格に達した時のみ取引が約定されます。

したがって投資家は自身が納得できる価格で株式を購入または売却できます。

自動的に注文が約定されるので、リアルタイムで相場を監視する必要もありません。

損失を抑えられる

逆指値注文を売買時に発注しておくと、万が一株価が不利な方向へ急変動したとしてもリスクをあらかじめ限定できます。

また指値注文は指定した価格に達すると約定されるので、注文価格と約定価格に差が生じる「スリッページ」のリスクを抑えられます。

指値注文のデメリット

指値注文には以下の2つのデメリットも挙げられます。

  • 取引チャンスを逃すことがある
  • 損失が拡大する可能性がある

取引チャンスを逃すこともある

指値注文は指定した価格に達しない場合は約定しないので、注文が約定される保証はありません。

したがって指値注文が約定されず取引チャンスを逃す可能性があるのです。

特に指値価格と市場価格の差が大きいケースでは、注文が約定しない可能性が特に高まるので、細かく相場状況を確認して指値注文を発注し直す必要があります。

損失が拡大する可能性がある

指値注文を利用すると、株式を売買するためにリアルタイムで相場を監視する必要がありません。

しかし指値注文が約定した後、株価が予想と逆に変動すると、気づかない間に損失が拡大する可能性があります。

また一時的に相場は予想通りに動いたものの、後に株価が逆行した場合、決済チャンスを逃してしまうこともあるのです。

したがって長い期間相場を確認できない時は、指値注文を発注した後、決済の指値注文や損切りの逆指値注文も同時に発注しておきましょう。

成行注文のメリット・デメリット

成行注文のメリットとデメリットを紹介していきます。

成行注文のメリット

成行注文では即座に注文が約定されるので、希望のタイミングですぐに株式を売買できます。

株式取引における注文は「時間優先の原則」で処理されます。

時間優先の原則では、成行注文が指値注文よりも優先されるのでスピーディーな取引が可能です。

リアルタイムで相場を監視しておく必要はありますが、指値注文とは違って取引チャンスを逃すことはありません。

成行注文のデメリット

成行注文は、好きなタイミングでいつでも株式を売買できますが、意図しない価格で約定してしまうことがあります。

成行注文は指値注文よりも優先して注文が処理されますが、成行注文のみに関しては発注された順に処理されます。

したがって他の投資家による大量の成行注文が事前に発注されていると、約定が遅れてしまうのです。

注文が処理されている間に市場価格が急変動すると、注文を出した価格よりも不利な株価で約定されてしまうケースがあります。

指値注文と成行注文の使い分け

指値注文は、リスクを抑えたい人にオススメの注文方法です。

注文が約定されず取引チャンスを逃してしまう可能性がありますが、スリッページのリスクを限りなく抑えられます。

また現在価格に指値注文を発注することもできるので、成行注文ではなくリスクを抑えられる指値注文を使うのが基本的にオススメです。

ただし市場の急変動を活かした短期売買など、スピーディーな取引をしなければならない場合は、指値注文よりも優先して処理される成行注文を使いましょう。

また成行注文で株式を購入したとしても、決済や損切りに指値注文を組み合わせる方法もオススメです。

まとめ:トレードの目的やスタイルに合わせて指値注文と成行注文を使い分ける

指値注文と成行注文はともに株式投資において重要な注文方法です。

指値注文と成行注文にはどちらもメリット・デメリットがあるので、相場状況に応じて使い分けるようにしましょう。

また指値注文と成行注文どちらを使うにしろ、リスク管理をしっかりと行っておくことは大切です。

逆指値注文は株式購入時にあらかじめリスクを限定できる注文方法なので、ぜひ活用してください。

監 修
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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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