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Z世代投資女子の81.3%がプラス達成!シニア世代の50.0%を大きく上回る|安定して利益を出し続ける理由は投資女子の学習法で明らかに

2023年11月01日 公開 
2023年11月01日 更新
投資女子 世代別調査
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テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、投資女子の世代による違いについて調査する目的で、「投資を現在行っている」と回答した20歳以上の女性265名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、直近1年間では若い世代の方が投資成績が良いという意外な結果が確認できました。

※本記事では、プレスリリースに掲載していない調査データも紹介しています。より詳細な補足情報を確認したい方は、ぜひ記事全文をご覧ください。

調査サマリー

今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

  1. 直近1年間でZ世代投資女子の81.3%が利益が出ており好成績、シニア世代で利益が出たのは50.0%
  2. 全世代で1位は投資信託、2位は株式、Z世代投資女子は37.5%がFXを利用
  3. 投資目的は、年齢が上がるほど「将来のライフイベントへの備え」「預金より高いリターン」に集中!Z世代投資女子は「節税」「学び」「趣味」など広く意識
  4. Z世代投資女子の83.3%が投資について勉強している!利用するのは「YouTube動画」と「日々の経済ニュース」などが中心
  5. Z世代投資女子は他世代に比べてリスク愛好的、年齢が上がるにつれリスク回避的に
  6. Z世代投資女子の83.8%が投資を始めて良かったと感じており、他世代に比べ最も高い割合

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :「投資を現在行っている」と回答した20歳以上の女性
調査期間 :2023年10月4日~10月11日
有効回答 :265名※

※内訳は、Z世代が48名、ミレニアル世代が55名、氷河期世代が53名、バブル世代が53名、シニア世代が56名。なお、本調査では20代をZ世代、30代をミレニアル世代、40代を氷河期世代、50代をバブル世代、60代以上をシニア世代と表現しています。

主な調査結果

1.直近1年間でZ世代投資女子の81.3%が利益が出ており好成績、シニア世代で利益が出たのは50.0%

直近1年間の投資成績(投資女子・年齢別)

投資女子の直近1年間の投資成績を世代別に集計したところ、利益が出た人の割合が最も高かったのがZ世代で81.3%、利益が出た人の割合が最も低かったのがシニア世代で50.0%でした。

投資経験が少ないと考えられるZ世代の投資成績が最も良かったという、意外な結果となっています。

2.全世代で1位は投資信託、2位は株式、Z世代投資女子は37.5%がFXを利用

取り組んでいる投資(投資女子・年齢別)

投資女子の投資先を世代別に集計したところ、全ての世代で共通して1位が「投資信託」、2位が「株式」という結果になりました。順位は共通していますが、この2つに投資している人の割合は若い世代ほど低く、年齢が上がるほど高い傾向が見られます。

また、投資先の3位はZ世代・ミレニアル世代・氷河期世代が「FX(外国為替取引)」、バブル世代・シニア世代が「債券(国債など)」となりました。なお、Z世代世代で「FX(外国為替取引)」と回答した人は37.5%に上り、3位とはいえ高い割合となっています。

3.投資目的は、年齢が上がるほど「将来のライフイベントへの備え」「預金より高いリターン」に集中!Z世代投資女子は「節税」「学び」「趣味」など広く意識

投資女子の投資目的を世代別に集計しました。

まずは、Z世代投資女子の投資目的を集計したグラフです。

投資の目的(Z世代・投資女子)

最も多かったのが「預金より高いリターンを継続的に獲得する」で37.5%、続いて「将来のライフイベントに備える」が35.4%となっています。いずれも堅実な投資目的ですが、3位は「資産を大きく増やす」の29.2%と野心的なものがランクインしています。

また、4位以下は「資産のリスク分散」「経済・社会・お金について学ぶ」「(投資が)趣味・楽しみ」「節税」が20%前後で並んでいます。4位以下の割合が大きく下がっているわけではなく、Z世代はさまざまなことを意識しながら投資に取り組んでいることがうかがえます。

続いて、ミレニアル世代投資女子のグラフです。

投資の目的(ミレニアル世代・投資女子)

ミレニアル世代では、「将来のライフイベントに備える」が38.2%で1位、「預金より高いリターンを継続的に獲得する」が36.4%で2位となりました。3位は「資産のリスク分散」の25.5%ですが、4位以下と僅差となっています。

順位が前後しているところもありますが、全体としてはZ世代と似たような結果といえそうです。

氷河期世代投資女子のグラフも見てみましょう。

投資の目的(氷河期世代・投資女子)

氷河期世代では、「資産を大きく増やす」が47.2%という高い割合で1位となりました。2位は僅差で「預金より高いリターンを継続的に獲得する」の45.3%、3位は「将来のライフイベントに備える」の37.7%です。

世代間で投資目的に少し変化が出てきましたが、バブル世代投資女子はどんな結果になるでしょうか。

投資の目的(バブル世代・投資女子)

バブル世代では、「将来のライフイベントに備える」が60.4%という圧倒的に高い割合で1位となりました。これは、50代になり老後が近づいてきていることが影響しているのかもしれません。

最後にシニア世代のグラフです。

投資の目的(シニア世代・投資女子)

シニア世代では、「将来のライフイベントに備える」「預金より高いリターンを継続的に獲得する」が50.0%で同率1位となりました。また、3位も「資産のリスク分散」の33.9%と堅実なものが並んでいます。4位以下は大きく割合が下がって20%を切っており、シニア世代の投資目的はこの3つに集中していることが読み取れます。

4.Z世代投資女子の83.3%が投資について勉強している!「YouTube動画」と「日々の経済ニュース」を中心に学習

投資女子が投資の勉強に利用しているものを、世代別に集計しました。

まずは、Z世代投資女子のグラフです。

投資の勉強に利用しているもの(Z世代・投資女子)

Z世代では、「YouTube等の動画」「日々の経済ニュース」が37.5%で同率1位、続いて3位は「インターネット上の解説記事」の35.4%となりました。

「投資スクール・セミナー」以外は20%以上となっており、Z世代はさまざまな媒体を有効活用していることが読み取れます。

次に、ミレニアル世代投資女子のグラフです。

投資の勉強に利用しているもの(ミレニアル世代・投資女子)

ミレニアル世代では、1位が「SNS上に投稿される情報」で38.2%、2位が「YouTube等の動画」で36.4%、3位が「投資スクール・セミナー」で30.9%となりました。

ミレニアル世代では他の世代に比べて、投資の勉強にSNSが多く利用されていることが読み取れます。

また、3位にランクインしている「投資スクール・セミナー」は、他のいずれの世代においても低い割合で下位に沈んでいます。「投資スクール・セミナー」を利用する人が多いのは、ミレニアル世代の大きな特徴といえるでしょう。

続いて、氷河期世代投資女子のグラフです。

投資の勉強に利用しているもの(氷河期世代・投資女子)

氷河期世代では、1位が「YouTube等の動画」で41.5%、2位が「インターネット上の解説記事」で39.6%、3位が「日々の経済ニュース」で30.2%でした。

「YouTube等の動画」「インターネット上の解説記事」は、他の世代と比較して最も高い割合となっています。

続いて、バブル世代投資女子のグラフです。

投資の勉強に利用しているもの(バブル世代・投資女子)

バブル世代では、1位が「インターネット上の解説記事」で34.0%、2位が「YouTube等の動画」で22.6%となりました。3位は「日々の経済ニュース」「証券会社が提供するコンテンツ」が17.0%で並んでいます。

「インターネット上の解説記事」の割合が他と比べて高くなっているのが、バブル世代の特徴です。「YouTube等の動画」は2位となっていますが、若い世代と比較すると割合が低くなっており、投資の勉強に活用している人は少ないようです。

その他、若い世代では20%以上の割合だった「過去相場・手法の検証」が、バブル世代では5.7%と低くなっています。「過去相場・手法の検証」を行う人は、一定の年齢を超えると少なくなることが読み取れます。

最後に、シニア世代投資女子のグラフです。

投資の勉強に利用しているもの(シニア世代・投資女子)

シニア世代では、1位が「日々の経済ニュース」で17.9%、2位が「インターネット上の解説記事」で16.1%、3位が「新聞・書籍」で14.3%という結果になりました。

「新聞・書籍」が3位以内にランクインした唯一の世代で、シニア世代はアナログな媒体を利用する人が多いことがうかがえます。同時に他の世代と比較して、「YouTube等の動画」「SNS上に投稿される情報」の順位が低いのも特徴です。

また、「投資について勉強していない」と回答したシニア世代は60.7%に上っており、投資の勉強をしている人は半数以下という結果になりました。Z世代で「投資について勉強していない」のは16.7%で、83.3%が投資の勉強をしており、若い世代の方が投資の勉強に時間を割いているといえるでしょう。

5.Z世代投資女子は他世代に比べてリスク愛好的、年齢が上がるにつれリスク回避的に

投資スタイル(投資女子・年齢別)

投資女子の投資スタイルについて世代別に集計したところ、Z世代が「リスク大、リターン大」と回答した割合が31.2%と最も高いという結果になりました。この割合は年齢が上がると低くなる傾向が見られ、バブル世代は1.9%、シニア世代は3.6%です。

一方で「リスク小、リターン小」と回答した割合は、シニア世代が50.0%と最も高くなっています。この割合は年齢が下がると低くなる傾向があり、Z世代は22.9%と最も低い割合でした。以上のことからは、Z世代が最もリスク愛好的、シニア世代が最もリスク回避的といえるでしょう。

Z世代の投資成績は良いという結果も出ていますが、これはZ世代のリスク選好がプラスに働いた可能性があります。また、Z世代は投資の勉強を行っている人が多いことを踏まえると、大きなリスクを知識で補うことでカバーしている側面があるのかもしれません。

6.Z世代投資女子の93.8%が投資を始めて良かったと感じており、他世代に比べ最も高い割合

投資を始めて良かったと感じている割合(投資女子)

投資を始めて良かったと感じている投資女子の割合を世代別に集計すると、Z世代が93.8%、ミレニアル世代が89.1%、氷河期世代が88.7%、バブル世代が81.1%、シニア世代が76.8%でした。

いずれも高い割合で投資女子の投資に対する満足度の高さがうかがえますが、若い世代になるほど満足度がより高くなる傾向も確認できます。

【参考】投資を始めて良かったと感じる理由(世代別)

次のグラフは、投資を始めて良かったと感じる理由を、世代別に集計したものです。

投資を始めて良かった理由(投資女子・世代別)

全世代共通で、1位は「資産を増やすことができたから」となっています。2位はZ世代・ミレニアル世代・氷河期世代が「楽しみが増えたから(投資自体が楽しい)」、バブル世代・シニア世代が「経済に関する知識が増えたから」となっています。若い世代は、楽しみながら投資に取り組んでいる人が多いようです。

その他、「投資仲間ができたから」は全体的に低い割合となっていますが、ミレニアル世代は26.5%と他の世代と比べると高い割合となっています。これは、ミレニアル世代にSNSや投資スクール・セミナーを活用する人が多いことと関係があるのかもしれません。

若い世代に学ぶ投資の取り組み方

今回の調査結果をまとめると以下の通りです。

  • 直近1年間では、Z世代投資女子の81.3%が利益を出しており、他の世代と比較して投資成績が最も安定している
  • Z世代投資女子は他世代と比較して投資の勉強をしている人が多く、さまざまな媒体を有効活用している
  • ミレニアル世代はSNSや投資スクール・セミナーを多く活用しており、他の世代と比較して投資仲間が多い
  • 投資女子の投資先は全世代共通で投資信託と株式が中心だが、若い世代ではFX(外国為替取引)に取り組んでいる人も多い

このように、直近1年間では若い世代の方が投資成績が安定しているという意外な結果となりました。その背景には、若い世代の投資に対する取り組み方があるのかもしれません。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
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