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米雇用統計とは|FXや株式、仮想通貨への影響を分かりやすく解説【初心者向け】

2023年02月02日 公開 
2023年02月10日 更新
米雇用統計とは-アイキャッチ
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アメリカの経済に大きな影響を与えるのが、米雇用統計です。

毎月第1金曜日に発表される失業率や就業者数などは、アメリカの経済状態を把握するのに役立ちます。

さらにFXや株式、仮想通貨などの市場も、米雇用統計の発表によって大きく動くことがあるのです。

今回の記事では、米雇用統計の概要から、トレードにおける利用方法までを分かりやすく解説します。

米雇用統計とは

米雇用統計は、米国労働省が毎月第1金曜日に発表します。

夏時間の場合は日本時間の21:30、冬時間の場合は22:30に発表されます。

米国労働省は、就業状況に関する統計を収集・分析し、米国政府や市場に対して情報を提供します。

米雇用統計は、失業率・就業者数・平均給与などのデータを含み、米国経済の状態を把握するために重要な情報を提供します。

米雇用統計の指標

米雇用統計では、計10数項目の指標が発表されます。

中でも注目されるのは、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」です。

失業率

失業率は、労働市場の状態を示す重要な指標で、就職を求めているが、雇用されていない労働力の割合を示します。

失業率は、労働力の中で就職を求めている人数を、就職を求めている人数+雇用されている人数で割ったものです。

低い失業率は、労働市場が厳しいことを示します。

非農業部門雇用者数

非農業部門雇用者数は、農業部門を除いた産業で働く雇用者数のことです。

非農業部門は、経済活動に関連する業種(製造業・建設業・小売業など)をカバーしています。

平均時給

平均時給は、労働者が受け取る時給の平均を示します。

この統計は、労働者の所得水準を示しています。

週労働時間

週労働時間は、労働者が週に働いている時間の平均を示します。

この統計は、労働力の利用率を示し、労働生産性の把握に役立ちます。

建設業就業者数

建設業就業者数は、建設業に就業している労働者の数を示します。

この統計は、建設業の経済活動について把握するのに役立ちます。

製造業就業者数

製造業就業者数は、製造業に就業している労働者の数を示します。

この統計は、製造業の経済活動について知りたいときに役立ちます。

金融機関就業者数

金融機関就業者数は、金融機関に就業している労働者の数を示します。

この統計は、金融サービス業の経済活動のレベルを示しています。

米雇用統計が相場に与える影響

雇用統計は、経済の景気を反映します。

米雇用統計の発表は、為替や株式などにも影響を与えることがあります。

FX(為替)に対する米雇用統計の影響

米雇用統計は、ドル相場に大きな影響を与えることがあります。

米雇用統計の結果、アメリカの経済が健全と判断されれば、ドルが強くなります。

逆にアメリカの経済が不振と判断されれば、ドルは弱くなります。

米雇用統計の発表時には、ドル絡みの通貨ペアのレートが急騰・暴落することもあるので、注意が必要です。

株式取引に対する米雇用統計の影響

米雇用統計は、株式市場にも影響を与えます。

経済が健全であれば、企業も利益を上げやすく、株価が上昇する傾向にあります。

逆に経済が不振であれば、企業が減益を計上し、株価が下落する傾向にあります。

仮想通貨に対する米雇用統計の影響

仮想通貨市場は、雇用統計に直接的な関連性はありません。

しかし一般的な経済状況や投資家の意向によって、仮想通貨の市場も変動することがあります。

経済が健全であれば、投資家がリスクを取りやすくなり、仮想通貨市場も上昇する可能性があります。

逆に経済が不振であれば、投資家はリスクを避けやすくなり、仮想通貨市場も下落する可能性があります。

米雇用統計を活用したFXトレード

米雇用統計の発表は、第1金曜日に行われます。

これにあわせて、トレードを行うことも可能です。

統計の数値と予想値を比較し、市場のリアクションを分析しましょう。

統計数値が予想を上回っている場合は、米ドルが強くなり、逆に予想を下回っている場合は、米ドルが弱くなる傾向にあります。

予想と結果の乖離が大きいほど、市場参加者に与える影響も大きく、為替レートの変動も大きくなるといわれています。

ただし必ずしも、想定どおりに値が動くとは限りません。

雇用統計は、為替市場に大きな影響を与えるため、トレードには通常以上のリスクが伴います。

リスクを管理するために、損切り(ストップロス)は必ず行いましょう。

また、適切なポジションサイズを設定することも重要です。

まとめ:米雇用統計は、米国経済を測る上で重要な指標

米雇用統計は、米国経済を把握するために不可欠な指標です。

毎月1日に発表され、市場や為替に大きな影響を与えます。

トレードにおいても、予想値と実際の値を比較することで値動きを予測するなど、米雇用統計を有効活用できます。

ただし雇用統計発表時のトレードにはリスクも伴うので、注意が必要です。

適切なリスク管理をはじめ、FXをするうえで知っておくべき点についてはこちらの記事で解説しました。
FX初心者はぜひ一度目を通してください。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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