【目的別】FXを本で勉強するときに見ておくべき厳選15冊！初心者から中級者まで！

2023年04月29日 公開　
2024年10月08日 更新

• どの本を読めば知りたいことが書いてあるの？
• 本は役に立たないって聞くけど？
• どうせどれも同じようなことが書いてあるんでしょ？

FXを勉強しようと思っても「どの本を選んだらいいのか」という悩みは全トレーダーの永遠のテーマです。

せっかく買っても「あまり役に立たなかった」ということはありがちなことです。

そこでこれまで500冊以上のFX関連本を読んできた著者がこれは特に役に立ったと感じた本を目的別に15冊厳選しました！

ベストセラーになっている本もあれば、まだ世にはあまり知られていない掘り出し物まで、売れている売れていないという忖度なしに選んでいます。

FX初心者の頃に読んだことでブレイクスルーを経験した本も掲載しておきましたので、是非みなさまの今後の経験値のひとつになることを願っています。

FXを本で学ぶなら目的別に選ぶこと

昨今の投資ブームもありFXの書籍は数多く出版されています。

とても有益な書籍もあれば、残念ながらインターネットで調べられることしか書いていないものもいくつか存在します。

せっかく買ったのに内容が薄かったとならないようにFXを本で学ぶならば、なにを学びたいのか目的を明確にして選ぶようにしましょう。

今回は2023年2月現在、アマゾンで購入できるFX本に絞って紹介していきます。

これからFXを始める方へおすすめしたい厳選3冊！

これからFXを覚えていく方や、まだまだFXについて何もわからないという方向けにおすすめしたい本は次の3冊です。

• いますぐスタートできる FX超入門　著 /羊飼い
• ７日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本　著/鈴木拓也
• 一番かんたんFXの超入門書改訂版　著/安垣理

どれも図解を使ってわかりやすくFXの基礎から仕組み、取引までの流れを解説してくれています。

それぞれ内容と特徴を紹介していきます。

いますぐスタートできる FX超入門　著/羊飼い

引用元：Amazon

超カリスマブロガーでもある羊飼いさんが知識ゼロの初心者へFXを教えていくという流れで内容が展開されます。

登場人物の生徒である猫山さんはつみたてNISAもまだ始めていない完全な初心者で「私レベルでもわかるように説明してほしい」と読み手へ寄り添います。

「そのままマネるだけの体験型」とサブタイトルについており、FXの基礎知識から実際のトレード方法、羊飼いさんが気をつけていることなど、初心者から中級者へのステップアップまでの流れがパッケージ化されている印象です。

さすが有名ブロガーと言うべき読みやすさは文字が苦手な方でも読み進めやすい入門本です。

7日でマスター FXがおもしろいくらいわかる本　著/鈴木拓也

引用元：Amazon

「入門書を読んでも理解できない方向け」というテーマで極力専門用語をなくし、ゆっくりとわかりやすく進めてくれます。

著者の鈴木拓也さんは元メガバンクの為替ディーラーでもありアナリストでもあるので、本の後半では「プロの実践テクニック」という視点でFXで利益を出すための方法なども紹介しています。

1日ごとにテーマが区切られており、焦らずに覚えていくための配慮が初心者には嬉しいところです。

他の本との大きな違いはファンダメンタルに関して早い段階で踏み込んでいくというところで、この辺りがプロの現場にいたトレーダーなのだと感じます。

一番かんたん FXの超入門書改訂版　著/安垣理

引用元：Amazon

70万部を超える超入門シリーズのFX版です。

超入門シリーズは開いたページでテーマが完結するように作られており右側で解説、左側でイラストや図解で理解を深めるようになっています。

視覚的にも印象付けられるように適度に装飾がつけられ、ブログやWebサイトを見ることに慣れている世代や、勉強が苦手という方にも読みやすく作られているのが印象的です。おもしろいのは「初心者が陥りやすい失敗例とその対処法」が詳しく解説されていることで、テクニカルやファンダメンタルも踏まえつつ感情をどう扱うかに言及しているところがとても印象的です。

テクニカルを勉強したい方へおすすめしたい厳選3冊！

テクニカルに特化して勉強したいという方や、自分の手法をこれから探すという方へおすすめの本は次の3冊です。

• 結果を勝ち取る! 実戦のFXテクニカル　著/中野佑也
• ずっと使えるFXチャート分析の基本　著/田中宏行
• FXチャートリーディングマスターブック　著/井上義教

テクニカルを元にチャートを読む技術は難しい反面、理解度によって成績に直結します。

テクニカル本の中でもわかりやすい3冊を選びましたので内容と特徴を紹介していきます。

結果を勝ち取る! 実戦のFXテクニカル　著/中野佑也

引用元：Amazon

この本の特徴はなんといっても「現役で相場で稼いでいるトレーダー3人が監修」していること。

しかもそれぞれのトレーダーが各方面では現役または元第一線級のディーラーであることです。

それぞれが今も相場で使用するインジケータやオシレーター、オブジェクトなどの使い方を手法を交えながら詳細に解説してくれています。

それぞれタイプの違うトレーダーですので、ご自身がお使いになっているテクニカルと同じものがあるかもしれません。

同じ目線で相場を捉えている方には痒い所に手が届く内容と言えるでしょう。

基本的な用語などの解説はありませんので中級者以上に向けた本ですが、これからFXで稼いでいこうと考えている方にはぜひ読んでおいてほしい1冊です。

ずっと使えるFXチャート分析の基本　著/田中宏行

引用元：Amazon

FXを「ギャンブルではなく投資として資産を運用できるものにする」をテーマにチャートを正しく読むコツをローソク足を基本に解説した本です。

一見、テクニカル信仰系のFX本かと思いきや「教科書通りに相場は動くことはない」「テクニカルは常に効果的なわけではない」など本当に相場で利益をあげている生の声を聞くことができます。

値動きを分析するために必要な基礎知識から、テクニカル分析の落とし穴、見た目に騙されないためのコツ、実際のチャートで見るべきポイントなど値動きに特化した分析が満載です。

一度FXから退場した方にも読んでほしいと著者の田中さんもいうように、ある程度の相場歴がある方でも勉強になる内容のテクニカル本です。

FXチャートリーディングマスターブック　著/井上義教

引用元：Amazon

FXチャートの未来を予測するためには過去の値動きを検証し、相場の傾向を理解したうえで対策をする過去検証が必要です。

本書ではチャートリーディングの基本を「自分の居場所を探す」と表現しています。

そのために必要なものがテクニカル分析であり、ひとつのテクニカル指標ではなく色々なテクニカル意表を使用し「総合的にチャートを読むことが重要」というテーマで進んでいきます。

ローソク足、移動平均線、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、MACD。

最もポピュラーな5つのテクニカルを使ってそれぞれの得意なところと苦手なところを補完しあって利用する方法が解説されています。

テクニカル至上主義のトレーダーは必読の1冊です。

取引スタイル別におすすめしたい厳選3冊！

スキャルピングやスイングトレードなど、取引スタイル別に勉強をしたいという方へおすすめしたい本は次の3冊です。

• FX5分足スキャルピング　著/ボブ・ボルマン
• FXデイトレード・スイングトレード　著/キャシー・リーエン
• スイングトレード入門　著/アラン・ファーレイ

取引スタイルに言及した書籍は海外の方が詳しく解説しているものが多い印象があります。

国内の場合は手法に偏りがちな印象がありますのでおすすめ3冊は海外書籍からご紹介します。

FX5分足スキャルピング　著/ボブ・ボルマン

引用元：Amazon

スキャルピングと名前がついていますが「プライスアクションを総合的に学びたい」という方にもぜひ読んで欲しい1冊です。

特に読んで頂きたいポイントはチャートを分析解説した本ではあまりみない「連続した6ヶ月間のチャート解説」が掲載されていることです。

一般的なチャート分析系の本では都合のいい場面のみを切り取り解説していることが多く、リアルタイム相場での立ち振る舞いに対して解説が足りていないこともあります。

この本ではそんなもやもやを吹き飛ばすように、第9章の中だけで369枚に及ぶチャート画像で解説されています。

スキャルピングだけでなく「プライスアクションを極めるとこんなに多種多様な取引に対応できるのか」と驚くほど惜しみなく手法を解説している本は他に類を見ません。

FXデイトレード・スイングトレード　著/キャシー・リーエン

引用元：Amazon

翻訳者をもって「この1冊だけを読めばFXへの入門ができ、始めたあとも何度となく読み返すに耐えうる本」と言わしめるFX本では異例の世界ベストセラーです。

テクニカル分析で戦う戦術からファンダメンタルを加味して戦う戦略、プライスアクションを使った仕掛け、通貨の特徴を掴んで利益を伸ばしきる方法などトレードの全てが詰まっています。

闇雲にトレードすることへ警告を込めて3つのトレードを使い分ける大切さを、客観的な視点からエントリー、利確、損きり、利益の伸ばし方などを的確に指示。

FXを広く解説するとおろそかになりがちな細かい視点なども漏らさずに伝えながら「FXのほぼ全てを理解することができる」といっても過言ではないほどの内容です。

なぜ世界的ベストセラーなのか。

マクロFXトレードの女王が書いたこの1冊はぜひ読んでおきましょう。

スイングトレード入門　著/アラン・ファーレイ

引用元：Amazon

発売から15年経っても未だ読まれているロングセラーです。

トレードに必要なのは決められたサイクルとそれを見極めるテクニカル、そして時間

正確なトレードを行うために必要な知識とテクニックを余すことなく解説しています。

著者オリジナルの手法が多く収録されている他、トレード技術を高く保つための「30のルール」や自分のトレードを管理する方法など正確なトレードを行うためのコツなども掲載されています。

本書ではスイングトレードを短期売買、デイトレードを光の速さと比喩しています。

つまり彼らにとってはスイングトレードでさえ短期売買としてみなすほど長いキャリートレードを普段はしているということです。

その中で培われた相場の向かう方向の導き出し方は、スイングトレードだけでなくデイトレードにも通じるところがあります。

ファンダメンタルを勉強したい方へおすすめしたい厳選3冊！

経済や政治の流れから相場を読みとくファンダメンタルを勉強したい方へおすすめしたい本は次の3冊です！

• 松崎美子のロンドンFX　著/松崎美子
• FXデイトレード・スイングトレード　著/キャシー・リーエン
• 改訂版 金利を見れば投資はうまくいく　著/堀井正孝

FXはテクニカルだけで動いているわけではなく、実需や金利政治や経済動向によって揺さぶられています。

どんな事象が起こって価格が動いているのかを知ることはFX取引を有利に進めるためには、必須の知識と言えるでしょう。

松崎美子のロンドンFX　著/松崎美子

引用元：Amazon

日本人が仕事終わりからでも稼ぐことのできる欧州時間の攻略方法を現地に住むトレーダーが本場発信ならではの視点で解説してくれます。

クロス円ではなく値動きの大きい「欧州通貨を中心に取引をする」ことや「ファンダメンタルを要因とした大きな流れ」を掴むことで1000pipsの利益を狙う取引を実例を交えながら知ることができます。

ファンダメンタルズ分析を使った通貨ペアの選択方法から、中央銀行や長期金利が及ぼす為替への影響など基礎知識、ユーロとポンドに特化した通貨の癖など。

兼業トレーダーがもっと楽に相場分析を行い、もっと楽に市場から利益を得るための方法論が包み隠さず語られています。

ニュースなどを見ることが好きな人には一気に読めてしまうほど面白い内容となっています。

FXデイトレード・スイングトレード　著/キャシー・リーエン

引用元：Amazon

先ほどもご紹介した本ですが「FXのほぼ全てを理解することができる」とお伝えした通り、ファンダメンタルズ分析に関してもこの1冊で事足りてしまいます。

キャシーのファンダメンタルズ分析は「まず実需筋の動きが優先」と考えています。

政策金利や経済指標に関しても実需のお金の動きがあってこそ、それをどう感じたのか、どのような数字だったのかが指標として結果に現れるという考え方です。

特に輸出と輸入の金額への注目は重要視しています。

世界の金融危機の背景にあるのは何がきっかけでどんな兆候があったのかも解説してくれていますので今後の経済の流れを先読みすることのできるスキルを身につけることができます。

改訂版 金利を見れば投資はうまくいく　著/堀井正孝

引用元：Amazon

FXに特化しているわけではないですが、ファンダメンタル分析を金利という視点からのみ分析していくという考え方を書いた本です。

景気というのは金利がどうなっているのかどうなったのかで予測することができ、景気における「炭鉱のカナリア」である金利を知っておけば投資を成功させることができると解説しています。

リスクオンやリスクオフ、YCCや長期金利や10年債など言葉の解説を見てもわかりづらい言葉を更にかみ砕いて説明してくれています。

「なんだかよくわからない言葉だらけで難しそうだ…」とファンダメンタルを嫌煙していた方には特におすすめです。FXだけでなく金融リテラシーの向上に役立ちますので経済ニュースを見ていてよくわからないという方にもおすすめできる1冊です。

メンタル面を強化したい方へおすすめしたい厳選3冊！

トレードにおけるメンタル面の考え方や強化法などを知りたい方におすすめしたい本は次の3冊です。

• 鉄壁FX　著/笹田喬志
• デイトレード　著/オリバーベレス
• ワン・グッドトレード　著/マイク・ベラフィオーレ

FXにおいて成功のカギを握るのはテクニカルの技術でもファンダメンタルズの知識でもなくメンタルです。

ここでは心を強く保ち多くの利益を得るために必要なメンタルを鍛えることができる本をご紹介します。

鉄壁FX　著/笹田喬志

引用元：Amazon

youtubeやTwitterでは有名なトレード大学のささっちさんこと笹田喬志さんが書いた書籍です。

毎年億を稼ぐようなトレードではなく「毎月給料と同じぐらいの額を徹底した守りのトレードで稼いでいこう」という、安定志向のFXを目指す方法論が書かれています。

まず大前提にメンタルの強化が重要だとして、第1章から第2章にかけて「自分の心の保ち方」について細かく解説しています。

本の後半では高勝率のトレード手法も解説していますが「メンタルの強化がされていないとこの手法は再現できない」と読んでいて感じました。

そのため本の前半ではくどいほどメンタルの強化についてそのやり方までも解説しています。

相場歴が長いのだけど勝てていないという方は、この本の前半部分だけでも読むことをおすすめします。

デイトレード　著/オリバーベレス

引用元：Amazon

発行から20年たっても未だに多くのトレーダーのバイブルとなっているこの本は読んだことがないトレーダーの方が少ないのではないでしょうか。

トレードを行う際に起こる色々な心の弊害に関することが網羅されており「精神修行」や「己を知り敵を知る」などまるで武道で心を鍛えているかのようにも感じます。

7つの大罪や10の教訓はこれまでトレードで負けてきた人たちには心に刺さる内容となっており、それをどう乗り越えていくのかを優しくそして厳しく解説しています。

メンタルがどれほどトレードに影響を与えているのかが身に染みる1冊となっています。

他のどんな本よりもこのデイトレードは必読です！

ワン・グッドトレード　著/マイク・ベラフィオーレ

引用元：Amazon

プロップファームの代表を務める著者のマイク・ベラフィオーレが、自身のファームでのトレード戦略や現代トレードの多くを占める「システムトレードを逆手に取った取引手法」を赤裸々に語ります。

今も現場に立つトレーダーとして、様々な書籍の解説では語られない見落としがちなスキルについても圧倒的なボリュームで解説しています。

手法やスキルについてもたくさん語られますが、メンタル強化の項にこの本を入れたのはマイクによるトレーダーの心の内を的確に言い当てた言葉たちが秀逸すぎるからです。

「たった一つのいい取引をするために何をして何をしないのか」を求め続ける現役の利益を上げているトレーダーが語る「ワン・グッドトレード」はその金額に余りある価値が詰まった本だと言えます。

トレードに悩んだとき、負けが続いているとき、大きな負けを経験した時。

この本を読むことで再起する活力が涌いてくることでしょう。

まとめ：投資としてFXをする前に読んで欲しい1冊

ここまで目的別におすすめしたい本をご紹介してきました。

全て読むのは大変ですが、まずは目的に合わせた3冊から読み始めるといいでしょう。

ひとつの目的が満たされれば次なる目標がでてきます。

そんな時にもこの記事を再度活用してください。

それでは最後にFXを始める前に、そしてうまくいっていない時に読んでほしい本を1冊ご紹介してBEST15冊とさせていただきます。

投資で一番大切な20の教え　著/ハワード・マークス

引用元：Amazon

この本にはトレードの効果的な手法や戦略、設定値やエントリータイミングなどは一切載っていません。

トレーダーがトレーダーとして成功するために落とし穴に落ちないようにするための考え方をただただ記しているだけの本です。

FXに限らず投資を始めた時、またはうまくいっていない時というのは往々にして「自己都合の解釈と無駄な自信、そして無知であることを知らない」ということが成功を邪魔しています。

逆にこれが最初から備わっていれば投資で苦労することはほとんどないとも言えます。

過去の著名人の名言を引用しながら投資に必要な20の大切なことを細かく解説していますので、勉強というよりは読み物として読んでいただく方がいいでしょう。FXを投資として始めるための事前準備として是非こちらもおすすめします。