マネーリテラシー評価テストとスコア化手順について
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『テクニカルブック』は、2024年2月22日~27日に国内の20歳以上の男女782名を対象として、マネーリテラシーを評価するためのテストを実施しました。
この記事では、本テストの質問設計の考え方やマネーリテラシーのスコア化の具体的手順などについて詳しく説明します。
マネーリテラシー評価テストの質問設計の考え方
今回実施したマネーリテラシーは、金融広報中央委員会が公開している「金融リテラシー・マップ(2023年6月改訂版)」を参考にして質問項目を作成しました。「金融リラシー・マップ」では、生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシーとして、以下の4分野/8分類を挙げています。
分野 | 分類 | 内容 |
---|---|---|
家計管理 | 家計管理 | ・適切な収支管理(赤字解消・黒字確保)の習慣化 |
生活設計 | 生活設計 | ・ライフプランの明確化およびライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解 |
金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択 | 金融取引の基本としての素養 | ・契約にかかる基本的な姿勢の習慣化・情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できる者であるかどうかの確認の習慣化・インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解 |
金融分野共通 | ・金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解・取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解 | |
保険商品 | ・自分にとって保険でカバーすべき事象(死亡・疾病・火災等)が何かの理解・カバーすべき事象発現時の経済的保障の必要額の理解 | |
ローン・クレジット | ・住宅ローンを組む際の留意点の理解・無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化 | |
資産形成商品 | ・人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解・資産形成における分散(運用資産の分散、投資時期の分散)の効果の理解・資産形成における長期運用の効果の理解 | |
外部の知見の適切な活用 | 外部の知見の適切な活用 | ・金融商品を利用するに当たり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解 |
引用元)金融広報中央委員会「金融リテラシー・マップ(2023年6月改訂版)」に基づきRunchaテクニカル分析チームが作成
上記の内容からバランス良くテーマをピックアップして、12問の質問を作成しました。また、12問の質問は大きく以下の2つの形式に分けられます。
- 金融行動に関する質問(6問)
- 金融知識に関する質問(6問)
「金融行動に関する質問」は、日々の金融行動が質問内容に該当するかどうかを5段階で選択する形式、「金融知識に関する質問」は、質問に記載する内容の正否を回答する形式としました。
行動面と知識面の2つの側面を問うことで、単なる知識の有無だけでなく、それを実生活に応用する力も含めたマネーリテラシーの評価が可能になると考えました。また、行動と知識のバランスを見ることで、個人のマネーリテラシーの特徴や強み・弱みを明らかにすることもできます。
以上のような考え方に基づき、「金融リテラシー・マップ」の内容を網羅しつつ、行動と知識の両面から評価できる質問を設計しました。
質問内容と選択肢の紹介
実際の質問内容と選択肢を具体的に紹介します。
金融行動に関する質問(6問)
あなたの金融に関する行動について、以下の6つのポイント毎に、それぞれどの程度当てはまるか選択してください。
【質問1】家計における月々の収入と支出を把握している。(家計管理)
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
【質問2】クレジットカードは、自身の収入に合わせて計画的に利用している。(ローン・クレジット)
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
【質問3】長期的な目線で資産形成を行っている。(生活設計)
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
【質問4】非課税制度(iDeCo/NISA)を理解し、必要に応じて活用している。(金融分野共通)
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
【質問5】経済ニュースを日頃から確認し、景気動向を意識している。(金融取引の基本としての素養 )
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
【質問6】お金の悩みを相談できる専門家がいる/相談できるサービスを知っている。(外部の知見の適切な活用)
・非常に当てはまる
・当てはまる
・どちらでもない
・当てはまらない
・全く当てはまらない
金融知識に関する質問(6問)
金融に関する以下の5つの記述について、イメージに近いものをそれぞれ選択してください。
【質問7】インフレが進んでも、貯金の実質的な価値が減ることはない。(金融分野共通)
・正しい
・誤っている
・分からない
【質問8】住宅ローンは、返済期間が短い方が月々の支払い額は増えるが、支払い額の総額は減る。(ローン・クレジット)
・正しい
・誤っている
・分からない
【質問9】ふるさと納税の控除上限額は、利用者の収入によって変わる。(金融分野共通)
・正しい
・誤っている
・分からない
【質問10】iDeCoで積立を行っても、その年の所得税が軽減されることはない。(資産形成商品)
・正しい
・誤っている
・分からない
【質問11】分散投資のメリットは、より高い利回りを狙えることにある。(資産形成商品)
・正しい
・誤っている
・分からない
【質問12】その人のニーズやライフステージによって、選ぶべき保険商品は異なる。(保険商品 )
・正しい
・誤っている
・分からない
スコア化の具体的手順
スコア化は、以下の手順で行いました。
質問内容 | 質問毎のスコア |
---|---|
日々の行動に関する質問(6問) | 選択肢毎に、以下のスコアとして集計する。 ・非常に当てはまる:5点 ・当てはまる:4点 ・どちらでもない:3点 ・当てはまらない:2点 ・全く当てはまらない:1点 |
知識を確認するための質問(6問) | 正しい選択肢を選んだ場合に5点、それ以外の選択肢を選んだ場合は0点として集計する。 |
日々の行動に関する質問(6問)は6〜30点、知識を確認するための質問(6問)は0〜30点となります。それぞれを合計して、マネーリテラシーを6〜60点の範囲でスコア化しました。
なお、スコア化した結果は以下のグラフの通りです。
平均は32.5点、中央値は34点でした。最頻値は18点(39人)ですが、全体的にはやや右に偏ったグラフとなっています。
調査対象者のマネーリテラシーの評価は、以下のように高い得点から10点刻みで5段階に区分して行いました。
マネーリテラシー の客観評価 | スコア | 人数(構成割合) |
---|---|---|
とても高い | 51~60点 | 51人(6.5%) |
やや高い | 41~50点 | 188人(24.0%) |
普通 | 31~40点 | 217人(27.7%) |
やや低い | 21~30点 | 166人(21.2%) |
とても低い | ~20点 | 160人(20.5%) |
このマネーリテラシーの客観評価を使った、年収や貯蓄額、投資への取り組み状況などとの関連性に関する分析については、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
本記事では、『テクニカルブック』が実施したマネーリテラシー評価テストの質問設計の考え方と、スコア化の具体的な手順について詳しく解説しました。
マネーリテラシーは、私たちの生活の質を大きく左右する重要な能力です。今回のテストを通じて、自身のマネーリテラシーを客観的に評価し、必要な知識や行動を身につけていくきっかけになれば幸いです。『テクニカルブック』では、今後もマネーリテラシー向上に役立つ情報を発信していきます。
なお、このマネーリテラシーの評価結果を使って、年収/貯蓄額などとの関連性をより詳細に分析しています。以下の記事も、ぜひ併せてご覧ください。