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投資の学習教材は”量”より”質”!検討時は「サービスの実績」を重視する利用者が最も多い!|調査から見えた、投資家に信頼される教材に必要な条件とは?

2023年11月16日 公開 
2024年11月06日 更新
投資教材 「信頼」の条件
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テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、信頼される投資の学習教材の条件について調査する目的で、過去1年間に投資詐欺と接触経験のある20歳以上の男女337名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、投資の学習教材を選ぶ際にはサービス実績が最も重視されることがわかりました。

※本記事では、プレスリリースに掲載していない調査データも紹介しています。より詳細な補足情報を確認したい方は、ぜひ記事全文をご覧ください。

調査サマリー

今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

  1. 投資詐欺に接触するのは投資初心者が75.1%と大半を占める
  2. 投資詐欺に気付くのは「内容を詳しく確認したとき」が39.8%、「勧誘された時点」が34.7%
  3. 学習サービスの検討時に最も重視されるのは「サービスの実績」で30.3%、2位は「返金保証制度」で25.5%、3位は「信頼できる人の監修」で23.4%
  4. 学習サービスの利用者が最も評価したのは「実践的なアプローチを学べること」で46.0%、2位は「サポートの充実」で35.9%、3位は「情報の質の高さ」で32.7%

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :過去1年間に投資詐欺と接触経験のある20歳以上の男女
調査期間 :2023年11月1日~11月4日
有効回答 :337名

主な調査結果

1.投資詐欺に接触するのは投資初心者が75.1%と大半を占める

投資詐欺接触時の投資経験

投資詐欺に接触したときの投資経験について質問したところ、最も多かったのが「初心者だったが、基本的な知識はあった」で44.2%、次に多かったのが「完全な初心者で、投資に関する知識がほとんどなかった」で30.9%でした。両者を合わせると75.1%で、投資詐欺に接触した人の大半が初心者であったことになります。

投資詐欺の被害に遭わないためには、金融リテラシーを高めて投資の仕組みを理解することが欠かせません。詐欺の被害を減らすためには、投資初心者が知識を身に付けやすい環境を整えることが重要といえるでしょう。

2.投資詐欺に気付くのは「内容を詳しく確認したとき」が39.8%、「勧誘された時点」が34.7%

投資詐欺に気付くタイミング

同様の投資詐欺に再び接触した際に詐欺と気付くタイミングについて質問したところ、「内容を詳しく確認したとき」が最も多く39.8%、これに「勧誘された時点」の34.7%、「お金を要求されたとき」の14.8%が続く形となりました。「最後まで気付かない」または「わからない」と回答した人はいずれも5.3%で、多くの人が詐欺に気付くことができると考えているようです。

勧誘された時点で詐欺と認識する人が多いことからは、投資に関する情報に対しての警戒心の高さがうかがえます。このような状況の中、多くの人に正しい知識を伝えるためには、学習教材やサービスを信頼してもらうための工夫が必要と考えられます。

【参考情報】投資詐欺に気付くタイミング(年齢別)

次のグラフは、先ほどの結果を年齢別に集計したものです。

投資詐欺に気付く割合(年齢別)

50代と60代以上では、半数以上が「勧誘された時点」と回答しており、「内容を詳しく確認したとき」よりも高い割合となっています。このことからは、上の世代の人は内容を確認する前に詐欺と認識する人が多く、投資の情報に対して強い警戒心を持っていると推測されます。

これに対して20代と30代では、半数近くが「内容を詳しく確認したとき」と回答しており、「勧誘された時点」の方が低い割合となりました。若い世代については、投資に関する情報への拒否反応が少ない傾向があり、内容を確認してから真偽を判断する姿勢があるといえそうです。

3.学習サービスの検討時に最も重視されるのは「サービスの実績」で30.3%、2位は「返金保証制度」で25.5%、3位は「信頼できる人の監修」で23.4%

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント

投資に関する学習教材等を検討する際に、信頼性を感じる条件について調査したところ、「長い実績があり、利用者が多い」と回答した人が30.3%で最も多いという結果でした。2位は「返金保証制度が用意されている」で25.5%、3位は「信頼できる人が監修している」で23.4%でした。なお、3位と僅差の22.6%で、「サポートが充実している」が4位となっています。

なお、「その他」としては、以下のような回答が見られました。

  • 運営する企業が信頼できる、知名度が高い
  • 自分が納得した場合

以上の結果からは、地道に正しい情報提供を続けて実績を積み上げていくことが、最も重要と考えられます。それと同時に、返金保証制度や著名人による監修、充実したサポート体制など、ユーザーを安心させる工夫も信頼感の醸成には有効といえそうです。

【参考情報】学習教材等の検討時に信頼性を感じる条件(年齢別)

学習教材等を検討時に重視するポイントは、世代によって傾向が異なるところがあるようです。ここでは、各世代別に集計した結果をみていきましょう。

まずは、20代からです。

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント(20代)

20代で他を大きく離して1位となったのは、「信頼できる人が監修している」で32.4%でした。これが1位となったのは20代のみで、20代は人に対して信頼を感じる傾向があることが読み取れます。

また、他世代では上位に入らなかった「SNSアカウントのフォロワーが多い」が、20代では21.9%で3位となりました。SNSのフォロワー数を意識する人が多いのも、この世代の特徴といえるでしょう。

次に、30代の結果です。

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント(30代)

30代で最も多かったのは、「長い実績があり、利用者が多い」で30.9%で、これに「サポートが充実している」と「有名メディアに掲載されている」が同率2位で続く結果となりました。「有名メディアに掲載されている」が上位に入っているのが、30代の特徴です。

続いて、40代を見てみましょう。

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント(40代)

40代では、「返金保証制度が用意されている」が35.6%と圧倒的な1位となりました。ちなみに30代以下では返金保証制度はあまり重要視されていませんでしたが、40代以上の年代では上位にランクインする結果となっています。

次は、50代の結果です。

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント(50代)

50代では、「長い実績があり、利用者が多い」が44.9%と非常に高い割合となりました。2位は「返金保証制度が用意されている」と「サポートが充実している」で、全体の集計結果でも上位の回答が並んでいます。

ただし、50代では「該当するものはない」と回答した人も28.6%に上っています。このことからは、投資の学習教材に対する警戒心が高いことがうかがえます。

最後に、60代以上の結果です。

投資の学習教材等の検討時に信頼できると感じるポイント(60代以上)

60代以上では、「長い実績があり、利用者が多い」と「返金保証制度が用意されている」が34.9%で同率1位となりました。3位は少し差がありますが、25.6%で「サポートが充実している」となりました。

60代以上の回答で目を引くのが、「該当するものはない」が30.2%と高い割合となっていることです。50代と同様の結果で、上の世代の人は投資の学習教材に対して、信頼に対するハードルが高い傾向があるといえるかもしれません。

4.学習サービスの利用者が最も評価したのは「実践的なアプローチを学べること」で46.0%、2位は「サポートの充実」で35.9%、3位は「情報の質の高さ」で32.7%

投資の学習教材等を利用して良かったと感じたところがある人の割合

過去に実際に利用した投資の学習教材等に関する感想を聞いたところ、「良かったと感じたものがあった」と回答した人が73.6%でした。多くの人が学習教材等を利用し満足した経験があることからは、教材への関心の高さもうかがえます。

続いて、具体的に良いと感じたポイントについて集計したグラフです。

投資の学習教材等で良かったポイント

1位は「実践的なアプローチや手法を学べた」で46.0%、2位は「サポート体制が充実していた」で35.9%、3位は「提供される情報の質が高く正確だった」で32.7%という結果となりました。

なお、「その他」としては、以下のような回答が見られました。

  • 失敗例をきちんと挙げていたこと
  • リスクを説明してくれた

この結果からは、投資の学習教材には単なる知識を教科書的に伝えるものよりも、実践的な内容のものが評価されやすいことが読み取れます。また、サポート体制に関する回答も上位に入っており、販売したあとのフォローの重要性がわかります。

また、情報の質について回答した人の割合が2位だったのに対して、情報の量について回答した人の割合は6位でした。このことからは、投資の学習教材の場合、情報の量よりも質が評価される傾向があるといえるでしょう。

【参考情報】投資の学習教材を使用して良かったと感じたところがある人の割合(年齢別)

次のグラフは、過去に利用した投資の学習教材に良かったと感じたところがある人の割合を、年齢別に集計したものです。

投資の学習教材を利用して良かったと感じたところがある人の割合(年齢別)

このグラフからは、「良かったと感じたものがあった」と回答した人の割合が、若い世代ほど多い傾向が読み取れます。20代では93.3%、30代では81.5%が良かったと感じたものがあるという結果で、非常に高い割合となりました。

若い世代は知識が少ないことから吸収できるものが多く、投資の学習教材に対して良いイメージを持っている人が多いといえそうです。

まとめ

今回の調査結果をまとめると以下の通りです。

  • 過去1年間で投資詐欺に接触した人の大半が投資初心者
  • 内容を確認してから投資詐欺と認識する人が最も多いが、内容を確認する前に投資詐欺と認識する人も少なくない
  • 投資の学習教材等を検討する際に信頼されやすいポイントは「長い実績/返金保証制度/信頼できる人の監修/サポート体制」
  • 投資の学習教材等を利用者が評価するポイントは「実践的な情報/充実したサポート/質の高い情報」

投資業界を活性化させる上では、社会全体で金融リテラシーを高め、投資詐欺に巻き込まれる人を減らすことが重要です。そのためにも、利用者から信頼される工夫をしながら、継続的に質の高い情報を発信し続けることが求められます。

著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



所有者
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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
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