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【やっぱり】投資は慣れてきた頃が一番危険?2~3年目に大失敗した人が26.9%と最多、1年目は11.3%に留まる|大損の二大要因は「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」

2023年09月07日 公開 
2024年11月06日 更新
投資歴と大損の関連性に関する投資実態調査
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テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、投資歴と投資の失敗経験の関連性を調査する目的で、過去に投資をしたことがある270名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、投資歴1〜3年未満(投資を始めて2〜3年目)の人が損失で生活に打撃を受けることが多い、という実態が見えてきました。

※本記事では、プレスリリースに掲載していない調査データも紹介しています。より詳細な補足情報を確認したい方は、ぜひ記事全文をご覧ください。

調査サマリー

今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

  1. 生活に影響のある損失を出した人は投資歴1~3年未満が26.9%と最多、投資歴1年未満は11.3%に留まる
  2. 投資歴が長くなるほど損失の金額が大きくなる傾向
  3. 生活に影響のある大きな損失の原因は、「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」
  4. 経験年数が多いほど急激な相場変動に要注意、経験年数が短い場合は失敗の原因が分からない人も多い
  5. FXは「急激な相場変動」「損切りの遅れ」により警戒する必要あり

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :「投資をしたことがある」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年8月10日~8月12日
有効回答 :270名

主な調査結果

1.生活に影響のある損失を出した人は投資歴1~3年未満が26.9%と最多、投資歴1年未満は11.3%に留まる

過去最大の損失を出したタイミング(生活に影響のなかった人を含む全体)

上のグラフは、過去最大の損失を出したのは投資を始めて何年目かを集計したものです。割合順に整理すると、以下のようになります。

  • 10年以上 :23.7%
  • 1~3年未満 :23.0%
  • 3~5年未満 :19.3%
  • 1年未満 :13.3%
  • 5~7年未満 :12.6%
  • 7~10年未満 :8.1%

最大の損失を出しても「生活に影響はなかった」と回答した人を除いたのが次のグラフです。

過去最大の損失を出したタイミング(生活に影響が出た人)

この結果を割合順に整理すると、以下のようになります。※カッコ書きは、「生活に影響はなかった」と回答した人を含む全体と比較した増減値です。

  • 1~3年未満 :26.9%(+3.9%)
  • 10年以上 :21.9%(-1.8%)
  • 3~5年未満 :21.3%(+2.0%)
  • 5~7年未満 :12.5%(-0.1%)
  • 1年未満 :11.3%(-2.0%)
  • 7~10年未満 :6.3%(-1.8%)

このように生活に影響が出た人に限定すると、生活に影響が出るレベルの失敗は投資歴1〜3年未満で経験する人が26.9%と、最も多いことが分かります。

なお、過去最大の損失金額については、次のグラフをご覧ください。

これまでの投資における最大の損失金額

100万円以上の損失を出したのが26.2%となっており、4人に1人以上が100万円以上の損失を経験していることが分かります。

損失金額について詳細に調査した結果は、以下から確認できます。

2.投資歴が長くなるほど損失の金額が大きくなる傾向

これまでの投資における最大の損失金額(投資歴別)

上のグラフは、過去最大の損失金額の分布を、当時の投資歴別に集計したものです。赤色で示している「1年未満」が、最も明確に右肩下がりとなっており、1年未満の人は大きな損失金額を出した人が少ないことが分かります。

一方で投資歴が長くなると、右肩下がりの傾向が弱くなっており、投資歴が長い人ほど、大きな損失金額を出しやすくなることが読み取れます。

過去最大の投資損失で投資資金を失った割合(投資歴別)

上のグラフは先ほどと同じように、失った投資資金の割合で集計したものです。

このグラフから読み取れるのは、「1年未満」が最も強い右肩下がりとなっており、投資資金を大きく失った人が少ないということです。また、基本的には投資歴が長い人の方が、大きな失敗によって投資資金を大きく失いやすいことも読み取れます。

また、「失った投資資金 20%未満」を見ると、「1〜3年未満」が最も低い割合です。その一方で、「失った投資資金 80%以上」では、「1〜3年未満」が最も高い割合となっています。投資歴1〜3年未満の頃は、失敗をすると投資資金を大きく失いやすいといえるかもしれません。

経験を積んで投資に少し慣れてくる頃にこそ、リスク管理について改めて意識しておきたいところです。

3.生活に影響のある大きな損失の原因は、「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」

過去最大の損失を出した原因(生活に影響のなかった人を含む全体)

過去最大の損失を出した原因について質問したところ、上位3位は以下のようになりました。

  • 急激な相場変動に対応できなかった :37.4%
  • 損切りが遅くなってしまった :36.7%
  • 相場を見ていなかった :14.4%

このように、「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」の2つが、飛び抜けて高い割合となっています。

過去最大の損失で、「生活に影響はなかった」と回答した人を除いて集計したのが次のグラフです。

過去最大の損失を出した原因(生活に影響が出た人)

生活に影響が出た人に限定すると、上位3位は以下のようになります。※カッコ書きは、「生活に影響はなかった」と回答した人を含む全体と比較した増減値です。

  • 急激な相場変動に対応できなかった :45.0%(+7.6%)
  • 損切りが遅くなってしまった :38.1%(+1.4%)
  • 大きなポジションを保有しすぎた :14.4%(+4.8%)

こちらも上位2位は「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」で、やはり飛び抜けて高い割合となりました。特に「急激な相場変動」はより高い割合となっており、生活に影響が出るような大きな失敗につながりやすいことが推測されます。

4.経験年数が多いほど急激な相場変動に要注意、経験年数が短い場合は失敗の原因が分からない人も多い

次の表は、投資歴別に生活に影響が出た過去最大の損失の原因を整理したものです。

過去最大の損失を出した原因(投資歴別、生活に影響が出た人)

いずれにおいても上位2位に「急激な相場変動」と「損切り遅れ」が入っており、投資歴に限らずこの2つには注意が必要であることが分かります。

また「急激な相場変動」は、1年未満では20%台、1~5年未満では40%台、5年以上では50%台と、投資歴が長くなるほど割合が高くなっています。投資の経験が長くなると、予測の難しい急激な相場変動以外で大きな失敗をしにくくなるのかもしれません。

その他、1年未満では「分からない」が同率で1位となっています。経験が短いうちは、状況を把握できないまま損失が拡大してしまうケースが多いようです。

5.FXは「急激な相場変動」「損切りの遅れ」により警戒する必要あり

最後に、生活に影響が出た過去最大の損失の原因を、サンプル数の多かった投資先毎に集計した結果を見ていきましょう。

▼国内株式(現物取引)

過去最大の損失を出した原因(国内株式の現物取引で生活に影響が出た人)

国内株式(現物取引)で最大損失を経験した人については、損失の原因の1位は「損切りの遅れ」の47.8%となりました。「急激な相場変動」も43.3%と高い値なので無視はできませんが、必要な時に確実に損切りすることがより重要になるといえそうです。

▼投資信託

過去最大の損失を出した原因(投資信託で生活に影響が出た人)

投資信託では、1位が「急激な相場変動」の42.9%、2位が「損切りの遅れ」の31.4%、3位が「相場を見ていなかった」の28.6%となりました。上位2位は変わりませんが、「損切りの遅れ」の値は全体と比較しても低くなっています。これは、日々の細かい運用がプロが代行する投資信託の性質によるものかもしれません。

また、同時に3位に「相場を見ていなかった」が高い値でランクインしているのも興味深いところです。これは、プロが日々の運用を代行する投資信託といえども、相場のチェックを怠りすぎると大きな失敗につながることを示唆しているといえそうです。

▼FX

過去最大の損失を出した原因(FXで生活に影響が出た人)

FXでは、1位が「急激な相場変動」の60.6%、2位が「損切りの遅れ」の51.5%となりました。上位2位は全体と同じですが、値が非常に高くなっているのが特徴的です。レバレッジをかけた取引が可能なFXにおいては、大きな失敗の二大要因ともいえる「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」の重要性がより高まることがうかがえます。

投資に慣れてきた頃こそ、改めてリスク管理を意識しよう

今回の調査結果をまとめると以下の通りです。

  • 生活に影響のある損失は投資歴1~3年未満で経験する人が多く、投資歴1年未満では少ない
  • 生活に影響が出る損失の二大要因は、投資歴に関わらず「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」
  • 投資歴が長くなると、大きな損失の原因として「急激な相場変動」を挙げる傾向がある

以上の結果からは、投資初心者よりも投資に少し慣れてきた頃に、投資で大きな失敗をする人が多いことが読み取れます。特に投資2~3年目の頃は、リスク管理を改めて意識することが重要といえるでしょう。

また、生活に打撃を受けるような損失の背景には、「急激な相場変動」と「損切りの遅れ」があることが圧倒的に多いことが分かりました。「急激な相場変動」を完全に予測することはできませんが、テクニカル分析などを活用して、少しでも巻き込まれる可能性を減らせるよう準備しておきたいところです。

著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



所有者
株式会社アドバン

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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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