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バブル世代は勘!Z世代はテクニカル分析で勝負!自信の差は10倍にも|Z世代の62.1%がテクニカル分析を採用しているがシニア世代は?

2023年07月18日 公開 
2024年11月06日 更新
Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある
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テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は、投資(トレーディングを含む)に取り組んでいるZ世代からシニア世代までの328名を対象に、アンケート調査を行いました。この調査によって、Z世代やミレニアル世代などの若い世代とミドル世代以上において、投資に対する考え方や姿勢にさまざまな違いがあることが見えてきました。

調査サマリー

今回実施したアンケート調査の結果から得られた主な考察は、以下の通りです。

  • Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある
  • 若い世代はテクニカル分析を重視、世代が上がるほど感覚的な投資が多くなる
  • Z世代投資家はトレードの売買期間が短く、リスクを許す傾向
  • Z世代/ミレニアル世代投資家は情報収集で積極的にSNSを活用
  • 次世代型投資(暗号資産/ロボアドバイザーなど)への注目度は世代間で大きく異なる
  • Z世代投資家の57.5%(シニア世代投資家の10倍以上)が自分の投資スキルに自信あり

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :「現在、投資に取り組んでいる」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年6月1日~6月2日
有効回答 :328名※

※Z世代66名/ミレニアル世代66名/氷河期世代65名/バブル世代65名/シニア世代66名。なお、本調査では20~29歳をZ世代、30~39歳をミレニアル世代、40〜49歳を氷河期世代、50〜59歳をバブル世代、60歳以上をシニア世代と表現しています。

主な調査結果

以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。

Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある

Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある

投資を行っている金融商品は、全体1位が国内株式の65.2%、2位が投資信託の56.7%でした。この2つが全ての世代において上位2位を占めており、世代を問わず人気がある金融商品であることが分かります。ただし、世代間を比較すると異なる傾向も見られ、特にZ世代とシニア世代では大きな違いが現れました。

Z世代投資家は定番の国内株式/投資信託だけでなく、外国株式/暗号資産など多様な金融商品に投資する傾向がある

シニア世代では、国内株式が75.8%、投資信託が60.6%と上位2位が突出して高く、その他の金融資産は全てが20%を切る低い割合です。一方、Z世代では、1位の国内株式は53.0%、2位の投資信託は47.0%、3位の外国株式は40.9%、4位の暗号資産は30.3%という形で、上位2位と3位以下の差が小さくなっています。

このように、シニア世代の投資先が国内株式と投資信託に偏っているところがあります。これに対してZ世代では、国内株式と投資信託の割合が高いものの人気は分散しており、多様な金融商品に投資している傾向を読み取ることができました。

若い世代はテクニカル分析を重視、世代が上がるほど感覚的な投資が多くなる

若い世代はテクニカル分析を重視、世代が上がるほど感覚的な投資が多くなる

何らかの分析を行ってから投資判断をしている人の割合は、Z世代が最も多い74.2%、続いてミレニアル世代の60.6%となりました。一方、特に分析を行っていないと回答した人の割合は、バブル世代が63.1%と最も多く、続いてシニア世代の54.5%となっています。

若い世代はテクニカル分析を重視、世代が上がるほど感覚的な投資が多くなる

投資判断のためにチャートを使ったテクニカル分析を行っている割合は、Z世代が62.1%と半数以上という結果になりました。また、ミレニアル世代も47.0%と、半数に近い高い割合となっています。

今回のアンケートでは、若い世代の投資家がチャート分析を積極的に行っているという結果になりました。また、年齢が高くなると、感覚的な投資が多くなっています。

Z世代投資家はトレードの売買期間が短く、リスクを許す傾向

Z世代投資家はトレードの売買期間が短く、リスクを許す傾向

ひとつのポジションの想定保有期間について、「数分/数時間」と回答したZ世代は43.9%、ミレニアル世代は34.8%だったのに対して、氷河期世代は20.0%、バブル世代は12.3%、シニア世代は6.0%でした。

Z世代投資家はトレードの売買期間が短く、リスクを許す傾向

自身の投資スタイルについて、「リターン:大、リスク:大」と回答したZ世代は36.4%と、全体平均の14.6%の倍以上という高い割合でした。

以上のことからは、Z世代は他の世代と比較して、高いリスクを許容しながら大きなリターンを狙って、短期的なトレードを繰り返す傾向があることがうかがえます。

Z世代/ミレニアル世代投資家は情報収集で積極的にSNSを活用

Z世代/ミレニアル世代投資家は情報収集で積極的にSNSを活用

投資に関する情報収集は、全体で1位がインターネットの情報サイトの69.8%、2位が新聞/雑誌/書籍の36.6%、3位がテレビ/ラジオの32.6%、4位がSNSの26.8%でした。各世代ともインターネットの情報サイトが1位であることは共通でしたが、2位以下において世代による傾向の違いが確認されます。

特に明確な違いが現れたのがSNSで、Z世代は45.5%、ミレニアル世代が43.9%と高い数値を示しているのに対し、それよりも上の世代では大きく減少し20%以下となっています。

次世代型投資(暗号資産/ロボアドバイザーなど)への注目度は世代間で大きく異なる

次世代型投資(暗号資産/ロボアドバイザーなど)への注目度は世代間で大きく異なる

近年新たに生まれている暗号資産やロボアドバイザー、クラウドファンディングといった次世代型の投資について、特に興味があるものはないと回答した割合は、シニア世代では80.3%、バブル世代では73.8%にも上りました。

これに対して特に興味があるものはないと回答したZ世代は21.2%、ミレニアル世代は33.3%にとどまり、多数の人が何かしら興味があるものを回答していることから、世代間で関心度が大きく異なることが分かります。なお、Z世代/ミレニアル世代ともに1位となったのは暗号資産でした。

Z世代投資家の57.5%(シニア世代投資家の10倍以上)が自分の投資スキルに自信あり

Z世代投資家の57.5%(シニア世代投資家の10倍以上)が自分の投資スキルに自信あり

自分自身の投資スキルについて、Z世代の57.5%が「自信を持っている/ある程度自信がある」と回答しています。一方、この割合は世代が上がるごとに下落しており、ミレニアル世代は33.8%、氷河期世代は13.9%、バブル世代は13.8%、シニア世代は4.5%となっています。

Z世代投資家の57.5%(シニア世代投資家の10倍以上)が自分の投資スキルに自信あり

過去1年間の投資成果に対する満足度について、「非常に満足/やや満足」と回答した割合は、Z世代が62.2%、ミレニアル世代が54.6%、氷河期世代が43.1%、バブル世代が36.9%、シニア世代が25.7%でした。逆に「非常に不満/やや不満」と回答した割合は、上の世代の方が高くなっています。

過去1年間に関しては若い世代の方が投資が順調に進んだように見えますが、このことが自己評価の高さに影響している側面があるのかもしれません。

Z世代投資家のテクニカル分析に注力する姿勢に要注目!

今回の調査結果からは、Z世代の投資家たちの意外に真面目な一面が見えてきました。彼らは自身の投資行動に対し真剣であり、特にテクニカル分析に注力しているようです。その一方で、新しい投資手段、いわゆる次世代型投資(暗号資産/ロボアドバイザーなど)にも積極的であり、投資対象も多様となっています。

彼らの過去1年間の投資成果は比較的順調なようで、自分の投資スキルにも自信を持っているという回答が多く寄せられました。これは、Z世代投資家たちの投資に対する独自の姿勢を反映しているのかもしれません。

本調査の結果を踏まえながら、「テクニカルブック」は、読者の一人一人がテクニカル分析を投資に活かせるよう、有用な情報提供に尽力してまいります。また、今後のサービス改善のために定期的にアンケートを実施していく予定ですので、どうぞご期待ください。

著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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