【決定版】MACDシグナルの通知・アラートインジケーター【MT4/MT5/TradingView対応】
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MACDの基本シグナル
上の画像で表示しているのは、チャート分析で人気のインジケーターであるMACD(マックディー)です。
MACDは「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束発散法)」の略称で、移動平均線をベースにより早くトレンドを捉えられるように開発されました。
今回は、このMACDのサインを通知してくれるアラート系インジケーターを紹介してきますが、その前にMACDの基本を確認しておきましょう。
一般的なMACDの構成要素は、上の画像にあるように「MACD線」「シグナル線」「ヒストグラム」の3つで、それぞれの値は以下の計算式で求められます。
MACD線 = 短期EMA(X期間) – 長期EMA(Y期間)
シグナル線 = MACD線のEMA(Z期間)
ヒストグラム = MACD線 – シグナル線
X/Y/Z:パラメータ、EMA:指数平滑移動平均
簡単に説明すると、MACD線は長短2本の移動平均線の差で、シグナル線はそのMACD線の移動平均線です。
さらにヒストグラムは、このMACD線とシグナル線の差となっています。
では、MACDの基本的なサインをいくつか見ておきましょう。
いち早くトレンドが分かる「ゴールデンクロス・デッドクロス」
MACDで最も定番のサインが、上の画像において白丸で示したゴールデンクロス・デッドクロスです。
このサインの条件を整理すると以下のようになります。
- ゼロラインよりも下で、MACD線がシグナル線を下から上に追い抜くと買い(ゴールデンクロス)
- ゼロラインよりも上で、MACD線がシグナル線を上から下に追い抜くと売り(デッドグロス)
大まかには、MACD線がその移動平均線であるシグナル線を抜けると、その方向へ大きく伸びると予測するイメージです。
MACD線が伸びるということはチャートも伸びるわけで、MACD線が抜けた方向にトレンドが発生すると予測することになります。
なお、MACD線がゼロラインより上にある場合、相場は上昇トレンドにあると判別します。
この状況において、MACD線がシグナル線を下から上に追い抜けば、上昇トレンドから下降トレンドへの転換が予測できるわけです。
遅れて発生する「MACD線とゼロラインとのクロス」
次に押さえておきたいのが、上の画像の白丸で示したMACD線とゼロラインのクロスです。
このサインの条件を整理すると以下のようになります。
- MACD線がゼロラインを下から上に追い抜くと買い
- MACD線がゼロラインを上から下に追い抜くと売り
MACD線がゼロになるということは、計算式における短期EMAと長期EMAが同じ値となりクロスすることを意味します。
これは、移動平均線におけるトレンド発生のサインであるゴールデンクロス・デッドクロスと同じ意味を持ち、MACDにおいても重要なサインと考えられているわけです。
通常の場合、1つ目に紹介したMACDにおけるゴールデンクロス・デッドクロスが先に発生し、その後にこのMACD線とゼロラインのクロスが起こります。
こういった流れも踏まえた上で、MACDのサインは使うようにするといいでしょう。
なお、MACDにはこの他にも、ヒストグラムの反転やダイバージェンス(チャートとインジケーターの逆行現象)など、さまざまな使い方があります。
MACDシグナルのアラート系インジケーター(プッシュ通知・メール通知)
MACDのサインを判別するにはチャートを見ておく必要があり、相場監視に時間をかける必要があります。
しかし、長時間集中して相場を監視し続けるのは大変ですし、見逃してしまうこともあるかもしれません。
こういった問題を解決してくれるのが、サインの発生を知らせてくれるアラート機能を持ったインジケーターです。
ここでは、MT4やMT5、TradingViewにおけるアラート機能のあるMACD関連インジケーターを紹介していきます。
MT4/MT5:SC MTF Macd for MT4/MT5 with alert
上の画像は、MT5に「SC MTF Macd for MT5 with alert」を適用したところです。(画像はMT5ですが、MT4でも「SC MTF Macd for MT4 with alert」を利用することができます。)
青ラインがMACD線、赤ライン(点線)がシグナル線で、ヒストグラムは表示されていません。
このインジケーターの大きな特徴は、アラート設定が非常に細かく設定することができる点です。
上の画像は、設定ウィンドウにおけるアラート設定項目の部分を表示していますが、項目が多く用意されているのが分かります。
通常のゴールデンクロス・デッドクロスやMACD線とゼロラインのクロスはもちろん、MACD線やシグナル線の角度が変わったところでも、アラート通知ができるようになっている形です。
アラート通知方法にはプッシュ通知、メール通知などがあり、音を鳴らすこともできます。
これを上手に利用すれば、MACDのサイン見逃しを大幅に減らすことができるでしょう。
TradingView:MACD(内蔵)
上の画像では、TradingViewでMACD(内蔵)を適用したところですが、これを使ってアラートを設定することが可能です。
簡単にアラートを追加する手順を見ていきましょう。
上の画像のように、サブチャート左上に表示されているインジケーター名のところにマウスカーソルを持っていき、赤四角で示しているように「・・・>MACDにアラートを追加」をクリックします。
すると、上の画像のようなアラート設定ウィンドウが出てくるので、ここで細かくアラートを出す条件を設定できます。
例えばゴールデンクロス・デッドクロスの設定をするのであれば、条件を上の画像の白四角(点線)のような形で、「MACD線とシグナル線のクロス」と設定するといいでしょう。
また、アラートの出し方もさまざまあり、プッシュ通知やメール通知にも対応しています。
上の画像の赤四角で示したTradingViewの右上にある時計マークのボタンをクリックすると、作成済みのアラートやアラートログの一覧を見ることができます。
アラートの設定内容の変更、アラートの削除については、ここから操作できるようになっています。
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MACDを利用する際はダマシの発生に注意
MACDはうまくいけばトレンドを早いタイミングで捉えることができるため、トレードにおいて有用なインジケーターです。
しかし、いつもMACDのサインが有効に機能するというわけではなく、ダマシとなってしまうことも少なくありません。
これは、MACDがトレンドを早く捉えられるという性質上、トレンドにつながらない小さな動きにも反応してしまうからです。
例えばジリジリと動くような相場においては、MACDが細かく反応してしまいダマシが連続してしまうこともあります。
このようにMACDは苦手とする相場があり、トレードにおいてはそういった相場を避けてMACDを利用することが大切です。
単純にMACDのサインに従って機械的にトレードをするというのではなく、MACDが有効に機能しやすい局面に絞ってトレードするといった形で、一工夫しておいた方がいいしょう。
まとめ:チャンスを逃さずトレードしよう!
今回は、MACDのサインを知らせてくれるアラート機能があるインジケーターの紹介をしてきました。
いくらMACDを表示していても、サインを見逃してしまっては意味がありません。
サインを見逃すことのないように、便利なインジケーターはしっかり有効活用するようにしましょう。
MACDは非常に使い勝手のいいインジケーターで、上手に使いこなせるようになるとトレード成績の向上が期待できます。
以下の記事では、MACDに関する細かいポイントも含めて網羅的に解説しているので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。