株式トレードで移動平均線を使いこなす【株価分析】
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移動平均線は一定期間の株価の終値を平均化したものです。移動平均線の基礎を学び、ゴールデンクロス・デッドクロスで株価の売買シグナルを捉えることが可能です。株式でよく使われる移動平均線の期間の設定値についても解説しています。
目次
株で使える移動平均線の基礎
株の分析ツールでよく使われるのが移動平均線(Moving Average)です。移動平均線は一定期間の株価の動きを平均化した線で、トレンドの方向や売買のタイミングを見極める時に利用できます。
移動平均線を使うと、トレンドは以下のように見極めることが可能です。
- 移動平均線の角度が上向き:上昇トレンド
- 移動平均線の角度が下向き:下降トレンド
- 移動平均線に角度がほぼ平行:横ばい
下の画像では、実際に日経平均のチャートに赤色の移動平均線を表示して、トレンドの方向を見極めています。
また移動平均線の期間は自由に設定することが可能です。
5期間移動平均線と短めに設定すれば、より価格の値動きを反映した線になります。
反対に50期間移動平均線のように長めに設定することで、大局の値動きを捉えることができます。
上昇中の銘柄を移動平均線の売買シグナルで判断する
ここから、実際の取引ではどのように移動平均線を売買シグナルにするか解説します。
移動平均線の取引で代表的なものは、ゴールデンクロス。
ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期(中期)の移動平均線を下から上に抜けることを表しています。これが相場の上昇シグナルとされています。
実際のチャートで表示させるとこんな感じです。
下のチャートでは、赤色が短期の5期間移動平均線、黄色が25期間移動平均線、オレンジが50期間移動平均線です。
まずは買いサイン①の解説です。
短期の移動平均線(赤色)が中期の移動平均線(黄色)を下から上に抜けた時が、ゴールデンクロスのタイミング。これを根拠に買いエントリーが可能です。しかし、ここではあまり上昇しませんでした。
結果として、微損あるいは建値決済といったトレードになるでしょう。
次に買いサイン②の解説です。
短期の移動平均線(赤色)が中期と長期の移動平均線(黄色とオレンジ)を下から上に抜けた時が、ゴールデンクロスのタイミング。これを根拠に買いエントリーが可能です。結果として大きな上昇を見せ、成功トレードとなりました。
この時、大事なのは、買いサイン②の勝ちトレードではなく、買いサイン①は負けトレードです。買いサイン①は負けトレードになってしまいましたが、ゴールデンクロスでしっかりエントリーできているため失敗トレードではありません。
どんなツールでも勝率が100%というわけではないので、自分の売買シグナルがゴールデンクロスの場合は、買いサイン①も②も成功トレードとなります。
株式でよく使われる移動平均線の設定
最後に、株式チャートでよく使われる移動平均線の設定を紹介します。
日足で使われる移動平均線の設定
まず日足ですが、5日・25日・75日が使われます。
この数字は区切りがよい数字で、5日は1週間の営業日数(チャートが動いている日数)、
25日は1カ月、75日は3カ月となっています。
週足で使われる移動平均線の設定
次に週足ですが、13週・26週・52週が使われます。
こちらも区切りがよく、それぞれ3カ月、6カ月、1年程度です。
月足で使われる移動平均線の設定
最後に月足ですが、12か月・24か月が使われます。
こちらもそれぞれ1年、2年といったように区切りが良い設定値が人気のある数値です。
まとめ:移動平均線で株価チャートを分析
いかがだったでしょうか。
今回は株でよく使われる移動平均線の売買シグナルについてご紹介してきました。
なお、以下の記事では移動平均線に関する論点をまとめて解説しているので、移動平均線についてより詳細に知りたい人はこちらもぜひチェックしてみてください。