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移動平均線とは
- 特定期間の平均値を結んだ線で、相場が滑らかに見えるようになる
- 現在買いが強いか売りが強いかを判断できる
- テクニカル分析の基礎であり、他のテクニカル分析と組み合わせることで効果増
目次
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移動平均線の種類と計算式
移動平均線は、
- SMA(単純移動平均線)
- WMA(加重移動平均線)
- EMA(指数移動平均線)
この3種類があります。それぞれ計算式が異なりますが、基本的な考え方は一緒です。
下記に3種類の計算方法や特徴を詳しく解説していきます。
移動平均線の計算式の意味
移動平均線は通常、25MA、75MA、200MAのように、“数字 + MA” のように表されます。
各移動平均線の計算方法と意味については、下記の通りです。
SMA(単純移動平均線)
計算方法:期間 = n とした場合
“n”SMA = ( 1期間前の終値 + 2期間前の終値 + 3期間前の終値 + … + n期間前の終値 ) ÷ n
計算方法の例:
“10”SMA = ( 1期間前の終値 + 2期間前の終値 + 3期間前の終値 + … + 10期間前の終値 ) ÷ 10
“25”SMA = ( 1期間前の終値 + 2期間前の終値 + 3期間前の終値 + … + 25期間前の終値 ) ÷ 25
SMAは英語で “Simple Moving Average”と呼ばれます。
その名の通り3種類の中でもっともシンプルかつ、相場で重要視される移動平均線です。
計算方法は簡単で、直近n期間の終値を合算して、それをnで割って線でつないだものです。
例えば、1時間25SMAであれば、過去25時間分の終値をすべて足して25で割った数を繋げた線ということになります。
平たく言うと、数値の平均を出す計算方法と全く一緒です。
動画や文章で移動平均線という言葉が出てきた場合は、このSMAのことを示します。
初心者の方が初めてチャートの設定をするときには、まずはこのSMAから表示させてみましょう。
WMA(加重移動平均線)
計算方法:期間 = n とした場合
“n”SMA = [( 1期間前の終値 × n ) + { 2期間前の終値 × ( n – 1 )} + { 3期間前の終値 × ( n – 2 )} + … + ( n期間前の終値 × 1 )] ÷ (1 + 2 + … + n )
計算方法の例:
“10”SMA = {( 1期間前の終値 × 10 ) + ( 2期間前の終値 × 9) + ( 3期間前の終値 × 8 ) + … + ( 10期間前の終値 × 1 )} ÷ (1 + 2 + … + 10 )
“25”SMA = {( 1期間前の終値 × 25 ) + ( 2期間前の終値 × 24) + ( 3期間前の終値 × 23 ) + … + ( 25期間前の終値 × 1 )} ÷ (1 + 2 + … + 25 )
WMAは英語で Weighted Moving Average と呼ばれ、直近のレートをもっとも重視して計算をする移動平均線です。
例えば、15WMAであれば “直近のレートを15倍、2つ前のレートを14倍、3つ前のレートを13倍…” というように直近の数値に加重して計算していき、最後に加重した分で割ることで数値が算出されます。
この計算方法では直近のレートが重視されるので、激しく上げ下げしない緩やかな上昇・下降の際は効果を発揮します。
逆に短期間での価格の乱行下があると、WMAもそれに追随して反応してしまうので、あまり効果を発揮しません。
相場の状況に応じて使い分けることが重要です。
EMA(指数平滑移動平均線)
期間 | 終値 | EMA | 備考 |
1 | 110円 | – | – |
2 | 112円 | – | – |
3 | 110円 | – | – |
4 | 109円 | – | – |
5 | 108円 | 109.8円 | 最初のEMAの数値はSMAと考え方が同じ (110円 + 112円 + 110円 + 109円 + 108円) ÷ 5 = 109.8円 |
6 | 109円 | 109.533…円 | 109.8円 + { 1/3 × (109円 – 109.8円)} = 109.533…円 |
7 | 107円 | 108.689…円 | 109.533…円 + { 1/3 × (107円 – 109.533…円)} = 108.689…円 |
8 | 107円 | 108.126円 | 108.689…円 + { 1/3 × (107円 – 108.689…円)} = 108.126円 |
9 | 未確定 | 現在地 |
計算方法:期間 = n とした場合
“n”EMA = 1期間間前のEMA + { 2 / ( n + 1 ) × ( 終値 – 1期間前のEMA ) }
※2/( n + 1 ) = 平滑化指数
計算方法の例:
“10”EMA = 1期間間前のEMA + { 2/11 × ( 終値 – 1期間前のEMA ) }
“25”EMA = 1期間間前のEMA + { 2/26 × ( 終値 – 1期間前のEMA ) }
EMAは英語で Exponential Moving Average と呼ばれます。
EMAも直近のレートを重視した移動平均線ですが、WMAとは計算方法が異なります。
計算方法は、求めたい “n” 期間のEMA対して、“n” EMA = 1期間前のEMA + {※平滑化指数 × (終値 – 1期間前のEMA)} で求められます。
計算に使う数字は、 “1期間前のEMA” と “終値” の2つに、平滑化指数 = 2 / (n + 1) です。覚えてしまうと実はSMAやWMAより計算方法は簡単です。
EMAは直近のレートに比重を置いていることから、市場に残っている注文残に近い数字であると言えます。
単純な割り算であるSMAよりも、近況の分析に優れている移動平均線です。
以上、3つの移動平均線について紹介しました。
SMAは多くの人が見ている移動平均線ですが、ゴールデンクロスやデッドクロスをエントリーの根拠として使用する場合には反応が遅れがちです。
SMAではレートが下げてきて少し時間が経過してからクロスが発生します。
結果としてすでに下げが始まっていて、タイミングが遅く旨みがない所でのエントリーになる可能性があります。
それを改善したのがWMAやEMAです。
この2つの移動平均線は直近のレートが重視される計算式です。
直近のレートが移動平均線に与える影響が大きくなるためSMAより早くゴールデンクロス・デッドクロスが発生し、より反応の早いものとして機能します。
上の画像は3種類の移動平均線をすべて25という設定値で表示させたものですが、微妙に異なっているのがわかります。
3つの移動平均線の使い方としては、基本的な分析をSMAで行い、それを補助するものとしてWMAやEMAを用いる使い方をすると良いでしょう。
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実際の売買ポイントもチャートを使って示されているので、しっかり読めば、移動平均線を的確に使ったトレードによって、大きな利益を狙えるでしょう。
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タイトルのとおり株式売買を目的とした書籍ですが、内容はFXや仮想通貨にも応用可能です。
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金融ジャーナリスト・経済評論家として活躍し、投資関係の書籍も多数出版している川口一晃氏が、移動平均線について分かりやすく解説してくれます。
移動平均線と価格の関係性について詳しく説明してくれるので、ただなんとなく移動平均線を表示させている方にこそ見てほしい動画です。
移動平均線の一般的な使い方
移動平均線はエントリーポイントやレジスタンスラインとして、またトレンドを把握するためとしても使うことができます。移動平均線での反発、複数の移動平均線がトレンド方向に向き始めた、など視覚的に示してくれます。
例えば上の画像で示したチャートでは、移動平均線のゴールデンクロス(赤丸)から上昇トレンドが発生しるのが分かります。
このように移動平均線だけでも様々な情報を届けてくれますが、補助するツールを組み合わせて使うとより効果的です。
- 移動平均線 × MACD
- 移動平均線 × フィボナッチリトレースメント
- 移動平均線 × RSI
のように、他のテクニカル分析と組み合わせで、より多くの根拠に基づいたトレードができるようになります。
様々な場面で応用できるツールですので、移動平均線について理解を深めておいて損はありません。移動平均線を学び実際の相場で使いこなせようにしていきましょう。
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移動平均線が示す売買ポイント
移動平均線が示すポイントは大きく分けて三つです。
- 移動平均線での反発
- ゴールデンクロス、デッドクロス
- 移動平均線の向き
それぞれ詳しく解説していきます。
移動平均線での反発
ローソク足が移動平均線に近づいて行き触れ、反発したのを確認してエントリーする方法です。視覚的にもわかりやすく、初心者であっても迷わずに確認することができます。
上の画像で示したチャートを見てみると、移動平均線と接する赤丸で反発が起こっていることが分かります。
反発は、長い時間軸の移動平均線とローソク足がぶつかった時に起こりやすいです。5MA、10MA、25MAといった短い時間軸の場合では、反発しない、もしくは反発してもすぐに移動平均線まで戻ってきてスルッと抜けてしまうような、いわゆるダマしにつながることが多いです。
逆に200MAのような長い時間軸の移動平均線を使うと、エントリーのチャンスは減りますがダマしの数もグッと減ります。それも1時間足、4時間足、日足チャートといったような、長い時間足のチャートを使うとより良い結果が得られるでしょう。
ゴールデンクロス、デッドクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜く現象をゴールデンクロス、逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を下抜く現象のことをデッドクロスと言います。
なお、上の画像における緑ラインが短期の移動平均線で、オレンジラインが長期の移動平均線となっており、ゴールデンクロスとデッドクロスが確認できます。
ゴールデンクロスとデッドクロスは、多くのトレーダーに知られており、エントリーの根拠にされることが多いです。
多くの人がエントリーすることでそこからトレンドが生まれ、トレンドの起点からのエントリーで大きな利益を上げられることもあります。
ゴールデンクロス・デッドクロスを使う際も、5MA・25MAのような時間軸の短い組み合わせでなく、75MA・200MA のように、時間軸の長い移動平均線が作り出すクロスの方が、ダマしが少なく効果を発揮することが多いです。
※応用編 パーフェクトオーダー
パーフェクトオーダーという、強くトレンドが出ている状態を表す言葉があります。
パーフェクトオーダーはゴールデンクロス、デッドクロスを起点として発生します。
具体的には、上昇トレンドであれば、上から、ローソク足・短期・中期・長期の順番で移動平均線が並びローソク足が上昇を引っ張っている状態、下降トレンドであれば、下からローソク足・短期・中期・長期の順番で移動平均線が並び、ローソク足が下降を引っ張っている状態です。
上の画像では短期が青ライン、中期が緑ライン、長期がオレンジラインですが、強いトレンドの中でパーフェクトオーダーが発生しているのが確認できます。
パーフェクトオーダーが発生している状態では、ローソク足がトレンドを止めるために逆行しようとしても、短期もしくは中期の移動平均線がそれを押し返し、再びローソク足はトレンド方向に走り始めることが多いです。
結果的に長いトレンドとなり、トレンドフォロー(順張り)戦略も立てやすくなります。
パーフェクトオーダーが終わる際は、移動平均線同士の剥離が小さくなり、ローソク足と各移動平均線がもつれ出し短期・中期の順番が入れ替わったことが起点となって、パーフェクトオーダーの状況は解消されます。
パーフェクトオーダーの起点でうまくエントリーすることができた場合には、移動平均線の順番が変わるまで持ち続けるだけでも、大きな利益を上げることができるでしょう。
移動平均線の向き
あまり紹介されていませんが、長期移動平均線の向きも重要な要素になります。
少しレートが下げてきた際でも、長期の移動平均線が上を向いてるとトレンドがまだ強いと判断でき、エントリータイミングと考えることができます。
上の画像に置いても、上向きの長期移動平均線(オレンジライン)の中で上昇トレンドが続いており、赤丸で示したところが良いエントリータイミングになっている形です。
逆に横ばいの時にレートが下がってきた場合、長期移動平均線の辺りで反発せずに、うろうろとしながらもみ合い状態が続く、もしくは反対方向のトレンド転換することがあります。
横ばいもしくは下向きの時には、移動平均線がレートを支える力は弱いと判断した方が賢明です。
長期移動平均線は性質上、短い時間軸での値動きでいきなり向きを変えることはありません。
ゆっくりと長い時間をかけて向きが変わっていきます。
長期移動平均線は、トレードの基本であるトレンドフォロー(順張り)の根拠になりますので、エントリーの際には、気にしてみるようにしてください。
移動平均線の設定値
分類 | 短期 | 中期 | 長期 |
分足〜時間足〜日足 | 5MA,25MA | 75MA | 200MA |
週足 | 13MA | 26MA | 52MA |
月足 | 12MA | 24MA | 60MA |
移動平均線の設定値は1MA~200MAの間で好きな期間設定できますが、主に分足~日足チャートで使われるのは、“5MA” “25MA” “75MA” “200MA”です。
また、週足チャートでは
- 13MA(65日=約3ヶ月)
- 26MA(130日=約6ヶ月)
- 52MA(260日=約1年)
月足では
- 12MA(=1年)
- 24MA(=2年)
- 60MA(=5年)
これらが使われることがあります。週足や月足は、相場全体の流れを確認するために使います。
移動平均線は多くの人が設定している数値のものを使いましょう。
多くの人が設定している= 多くの人が根拠としてトレードをする = 機能しやすい と考えることができます。
応用を加えて ”10MA” “21MA” “100MA” などを使う方もいますが、選択肢を多く持ちすぎてしまうと、どれもよく見えてきて、迷いが生じ混乱を招きます。
特に最初のうちは人と違うアレンジはせずに、基本通りの設定にしておくと良いですね。
移動平均線の注意点、懸念点
移動平均線の注意点は2点あります。
- 移動平均線は後追いのテクニカル分析であり、先読みするツールではない
- レンジ相場では使い所が難しい
それぞれ、詳しく解説していきます。
移動平均線は後追いのテクニカル分析であり、先読みするツールではない
移動平均線はレートに遅れてついてくるものです。
計算上、レートが上がり始めると少し時間をおいて移動平均線も上がり始め、レートが下がり始めると少し時間をおいて移動平均線は下がり始めます。
事実に基づいて形成されるツールで、上の画像を見ても分かるように“この先どこまで伸びるか” “どこで反転するか” など相場を先読みすることは苦手としています。
移動平均線を使う際には、あくまでトレンドに沿ってエントリーする場合のみに限定しておくといいでしょう。
レンジ相場では使い所が難しい
移動平均線はレンジ相場ではあまり役に立ちません。
レンジ相場においては、移動平均線同士が絡まり合い、ローソク足は行ったり来たりを繰り返し、ゴールデンクロス、デッドクロスが頻発、ダマしが多く発生します。
レンジ相場では、移動平均線を用いたトレードはせずに、レンジブレイクや他のテクニカル分析に基づいた戦略を立てるようにしましょう。
移動平均線の成り立ち
移動平均線は、1920年代に米国で発明されたテクニカル指標です。
移動平均線はレートの動きを平均化することによって、その傾向を見出しトレンドの方向性を確認することができる、テクニカル分析の元祖といえるツールです。
移動平均線は1960年代に、米国のアナリストのジョセフ・E・グランビルの著書「グランビルの法則」によって広く知れ渡りました。
「グランビルの法則」では200日平均線を用いる際の、8つの法則についてを発表しています。
今でも、トレードのもっとも有名な法則として、世界中のトレーダーに広く知られています。
グランビルの法則について
グランビルの法則は、株価の日足の200MAとローソク足の位置関係をまとめ、4つの買いエントリーポイント、4つの売りエントリーポイントを述べたものです。
それぞれのエントリーポイントのイメージについては、上の画像を参考にしてください。
もともとは株価に用いられていたものでしたがFXにも応用され、5MAと25MAに設定して使うことが多いです。
グランビルの法則を使う際は、日足など大きい時間足のチャートで使うことをおすすめします。
移動平均線の豆知識
移動平均線は、チャートソフトによって表示のされ方が違います。理由は2つあります。
1つ目の理由は、FX会社によってレートが異なるためです。
各通貨のレートはどこも同じように見えて、実は微妙に異なります。スプレッドが違うのと、各証券会社の発注先ごとにレートが違うからです。(上の画像を参照)
計算元である終値がずれるので、結果的に移動平均線も変わってきます。
2つ目の理由は、各社時間の設定が違うからです。
日本のFX会社は「世界協定時間(グリニッジ標準時) + 9時間」を基準としています。
しかし、有名なチャートソフトであるMT4は、「世界協定時間(グリニッジ標準時) + 6時間」を基準としています。
したがって、4時間足については
日本で朝8時に4時間足が確定した時には、MT4での時間はまだ朝5時のため、確定は3時間後となる
という現象が起こります。(上の画像を参照)
4時間足は終値が決まる時間が異なるので、移動平均線も当然ずれてきます。
現在と3時間後では、ほぼ確実に終値が異なりますので、移動平均線の位置も変わってきます。
この対処法として、取引する通貨によって時間設定を決めると良いです。
例えば円絡みの通貨取引の場合は日本時間、ドル絡みの通貨であればアメリカ時間、とします。
各国のトレーダーの動きが活発な時間に併せて設定しておきます。
Trading Viewは右下の時間をクリックすると簡単に変更でき、MT4では無料のソフトを入れることで時間の変更ができます。
大きな値動きがあった時は4時間足・日足の見え方が全く変わることもありますので、チャート設定をするときは、注意するようにしてください。
移動平均線の用語
- 単純移動平均線
- 加重移動平均線
- 三角形移動平均線
- 指数移動平均線
- グランビルの法則
- ゴールデンクロス
- デッドクロス
- MACD
- GMMA
- ボリンジャーバンド
- パーフェクトオーダー
移動平均線類似のインジケータ
移動平均線と類似、派生したインジケータで代表的なものは、
- MACD
- GMMA
- ボリンジャーバンド
があります。それぞれを簡単に解説していきます。
MACD
上の画像では、MACDをサブチャートに表示しています。
MACDは、
- MACDライン ⇒長期EMA(主に26EMA)と短期(主に12EMA)の差をpips数で表したライン
- シグナルライン ⇒MACDラインの移動平均線(主に9EMA)
- ヒストグラム ⇒MACDラインとシグナルラインの差をpips数で表したグラフ
この3つで構成されたテクニカル分析です。
ヒストグラムは反応の早いオシレーターとして機能し、トレンドの変換点をとらえることもできます。
MACDは移動平均収束拡散法とも呼ばれ、エントリーポイントが遅れがちな移動平均線の弱点を補ったテクニカル分析です。
GMMA
上の画像では、GMMAをチャートに表示しています。
GMMAは一度に12本の指数移動平均線(EMA)を表示させ、トレンドの強弱を計るツールです。
移動平均線は、短期線として3・5・8・10・12・15、長期線として30・35・40・45・50・60が使われます。
GMMAでは長期線でトレンドの方向性を見て、短期戦で売り買いのタイミングを測ります。
移動平均線単体よりも売り買いポイントがわかりやすく、長期線と短期線が徐々に広がり始めるトレンドの起点を捉えることができれば、大きな利益につなげることもできます。
ボリンジャーバンド
上の画像では、ボリンジャーバンドをチャートに表示しています。
このボリンジャーバンドは、レートの勢いや反転の目安、方向性を確認するためのツールです。
移動平均線と、その上下2~3本からなる標準偏差(1σ~3σ)のラインを描き、現在のレートとラインとの位置によって売り買い判断を決めるテクニカル分析ツールです。
ボリンジャーバンドには順張りと逆張りの2つの使い方があります。
順張りでは標準偏差ラインの収縮→拡散→バンドウォークを狙ったトレンドフォロー戦略、逆張りでは3σにタッチした所から、バンド内に戻ることを期待しての逆張り戦略があります。
移動平均線と組み合わせの相性も良く、順張りと逆張り、両手法に活用できる万能ツールです。
移動平均線が使えるFX/証券会社
移動平均線はテクニカル分析の基礎であり、世界中全てのFX・証券会社で採用されているといっても過言ではありません。何も設定をしていないデフォルトの状態で、チャート上に表示されていることもあります。
Trading ViewやMT4など、日数は1~200MAまで表示できることが一般的ですが、稀に1~100MAしか表示できない所も存在します。200MAはトレードのする際に重要な意味を成すことが多いので、200MAまで移動平均線を表示できるプラットフォームを利用することをおすすめします。
移動平均線が使えるFX会社
- DMM FX
- GMOクリック証券
- 外為オンライン
- LINE FX
- SBI FXトレード
移動平均線が使える証券会社
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
移動平均線が使える仮想通貨取引所
- bitFlyer
- Coincheck
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
移動平均線がMT4/5で使えるか
利用可能
MT4の移動平均線の表示方法
移動平均線はMT4/5でも使うことができます。
MT4で使う場合は、上のメニューバーの ”表示” → “ナビゲーター” → ”トレンド” → “Moving Average(移動平均線)” からチャートに表示させることができます。(上の画像を参照)
パラメーターの欄で、SMA(単純移動平均線)、EMA(指数移動平均線)、WMA(加重移動平均線、をそれぞれ選ぶことも可能です。線の色や太さも変えることができますので、自分が出したい移動平均線をお好みで表示させてみてください。
以上、当記事では移動平均線について詳しく解説してきました。
移動平均線はすべてのテクニカル分析の基礎であり、他のツールと組み合わせることで、大きな効果を発揮します。
移動平均線を使いこなして、トレードの技術向上を目指していきましょう。