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【資金管理だけで勝つ】FXのマーチンゲール法と2%ルール

2022年10月20日 公開 
2024年11月11日 更新
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多くのFX初心者を悩ませるのがレバレッジのかけ方、つまりは取引する通貨量の決め方です。

自分に最適な通貨量はいくらなのか、はっきり分かれば嬉しいですよね。

許容できる損失額をもとに通貨量を決めるのは、分かりやすいやり方です。

今回はそれをさらに深堀りした「2%ルール」と、上級者向けの「マーチンゲール法」を紹介します。

より戦略的に資金を管理したい人は、ぜひ参考にしてください。

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1回のトレードの損失を資金の2%までに抑える2%ルール

2%ルールでは、1回のトレードの損失を資金の2%までに抑えられる通貨量でトレードします。

2%ルールは、『投資苑2』や『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』などの有名な書籍でも推奨されているルールです。

機械的に通貨量を決めることで、無茶な通貨量のトレードによる大損失を防げます。

また2%程度の損失なら、今後のトレードで取り返せる可能性も残っていますよね。

そのため、損失によるトレーダーの精神的な負担も減るでしょう。

2%ルールの使い方

2%ルールに基づく通貨量の決め方は、次のとおりです。

  1. 許容できる損失の額を計算する
  2. どこで損切りするかトレードシナリオを立てる
  3. シナリオどおりに損切りした場合の損失額が許容範囲内に収まるよう通貨量を決める

例として、資金が10万円の場合を考えてみましょう。

1.許容できる損失の額を計算する

許容できる損失の額 = 資金10万円 × 2% = 2,000円

2.どこで損切りするかトレードシナリオを立てる

2%ルールを使う場合は、エントリーだけではなく決済のシナリオも事前に立てておかなければなりません。

ここでは1ドル=100円で売り、101円まで上昇したら損切りするとします。

3.シナリオどおりに損切りした場合の損失額が許容範囲内に収まるよう通貨量を決める

101円まで上昇した(1円逆行した)場合の損失額が2,000円を下回るように通貨量を決めます。

通貨量の算出方法は「損失の額÷為替レートの変動幅」です。

通貨量 = -2,000円 ÷ (100-101)円 = 2,000通貨

つまり資金が10万円の場合、1回のトレードにおける最適な通貨量は2,000通貨未満です。

2%ルールでは、エントリーの時点で損切りのタイミングも決めておかなければなりません。

あらかじめ損切りポイントを定めておくことで、「いつまでも損切りできずに含み損が拡大していく」というFXのよくある失敗も防げます。

そのため2%ルールは、FX初心者におすすめのルールです。

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負けるたびに通貨量を増やすマーチンゲール法

マーチンゲール法では、トレードで負けるたびに通貨量を2倍に増やします。

次のトレードで負けた場合も同様です。

マーチンゲール法は、もともとはギャンブルの手法でした。

リスクの高いルールに思えますが、どんなに連敗しても最後に1回勝てば損失を取り戻せるようになっています。

マーチンゲール法の使い方

マーチンゲール法のルールは次の2つです。

  1. 1回のトレードにおける利益と損失の額を同じにする
  2. 損失が出たら通貨量を倍に増やす

マーチンゲール法では、1回目のトレードの通貨量に関する決まりはありません。

ただし勝てるまで何度もトレードしなければならないこともあるので、あまりに多い通貨量は適さないでしょう。

マーチンゲール法の具体例

ここでは、1ドル=100円で1,000通貨をトレードした例について見てみます。

利益確定または損切りの額は、どちらも1,000円とします。

この場合、10回トレードしたときの累計損失や総損益は次のとおりです。

トレードの回数発注量累計損失(A)勝ったときの払い戻し(B)勝ったときの総損益(B-A)
1回目1,0001,0001,000
2回目2,0001,0002,0001,000
3回目4,0003,0004,0001,000
4回目8,0007,0008,0001,000
5回目16,00015,00016,0001,000
6回目32,00031,00032,0001,000
7回目64,00063,00064,0001,000
8回目128,000127,000128,0001,000
9回目256,000255,000256,0001,000
10回目512,000511,000512,0001,000

どんなに損失がかさんでも、1回勝てば総損益はプラスになることが分かります。

FXでは口座破綻さえしなければ、利益を得るチャンスは再びやってくるでしょう。

最強手法?ナンピンマーチンとは

マーチンゲール法は、ナンピンと組み合わせて使われることがあります。

ナンピンとは、保有しているポジションに対して相場が逆の方向に進んだ際に、さらにポジションを追加することで、平均取得単価(平均コスト)を下げる取引手法です。

ナンピンでポジションを追加する際に、マーチンゲール法を使ってロット数を増やすことによって、いち早く含み損を解消し、利益の獲得を狙います。

簡単に言えば、「含み損に耐えながら、ひたすらロットを倍にして同じ方向のポジションを追加し、利益になるのを待ち続ける」戦略です。

ほとんど負けがない手法として、自動売買にもよく使われています。

ただし相場が一方向に動くと、含み損が増え続け、一気に破綻するリスクもあります。

マーチンゲール法を成功させるコツ

FXでマーチンゲール法を使う場合は、以下の点を意識しましょう。

トレンドが強くない通貨ペアを選ぶ

ナンピンマーチンは、価格が一定の範囲内で動くことを前提とした戦略です。

例えば上昇トレンドの場合、価格が上昇し続けると、売りポジション(価格下落を予想する取引)を持つと次々に損失が出る可能性が高くなります。

一般的にはトレンド相場は稼ぎ時ですが、ナンピンマーチンでは大きな損失を生じるリスクがあることを覚えておきましょう。

ナンピンとマーチンゲール法を組み合わせる場合は、価格が一定範囲内で行ったり来たりする通貨ペア(レンジ相場)を選ぶべきです。

それにより、損失を取り戻す機会が多くなり、戦略が期待どおりに機能する可能性が高くなります。

資金には余裕をもつ

マーチンゲール法では、1回勝つまでの累計損失に耐えうる量の資金が必要です。

先ほどの例では、10連敗したときの累計損失は100万円を超えます。

損失を取り戻す前に資金が尽きると、マーチンゲール法は成り立たなくなります。

そのためかなり上級者向けのルールではありますが、資金が続く限り決して負けません。

このメリットを活かすためにも、資金には余裕をもちましょう。

このほかFX全般については、こちらの記事で詳しく解説しました。

FXを安全に始め、かつ勝てるようになりたい人は必見です。

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著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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