スワップポイントとは?FXのスワップを正しく理解!気にするトレーダーと気にしないトレーダーとは?
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- スワップって貰えるの?取られるの?
- スワップポイントの利益に税金はかかるの?
- スワップは気にしなくていいって聞くけど…
FX取引をしているといつのまにかポジションについているプラスやマイナスの評価額。
建値で決済したはずなのに資金がマイナスになっていたり、決済額よりも多く利益が出ていたりすることがあります。
それがスワップポイントと呼ばれる保有ポジションに対する利子や利息です。
この記事ではスワップの考え方や付与されるタイミング、スワップ取引でうまく運用するコツなどをわかりやすく解説します。
仕組みがわかればスワップを気にする必要がある人とない人の違いも理解できます。
目次
FXでのスワップとは金利差の調整
FXでのスワップとは、2か国の通貨を交換した際に2つの通貨に金利差があった場合、その金利分を受け取れる、または支払うことを指します。
FXでは通貨ペアを指定して売買を行うため、原則として金利が高い方の通貨を買った場合は金利差を受け取れますが、金利が低い方の通貨を買った場合は金利差を支払います。
スワップの受取や支払いが発生するのはポジションを持ち越したときだけなので、その日のうちに決済を迎えたポジションにはスワップがつくことはありません。
スワップはその性質からスワップポイント、またはスワップ金利とも呼ばれます。
金利差とは通貨ペア同士における金利の差
各国の通貨には保有すると金利、いわゆる利子が付きます。
例えば日本でも銀行にお金を預けるとほんのわずかですが利子が付きますね。
FXでは2つの国の通貨ペアを売買しますが、その時に取引する2か国の通貨にもそれぞれ金利がついています。
金利ですので、通貨を買った場合はその利子を受け取り、売った場合はその利子を支払うということになります。
例えばUSDJPYを10万通貨分、売りで取引したとしましょう。
<USDJPYを売り>ということはドルを売って円を買ったということになります。
仮に10万通貨で取引した際の金利が、USD売りは120円、JPY買いは10円とした場合、このポジションは1日ごとに110円のスワップの支払いが必要になります。
なぜならUSDを売っているので120円の利子の支払いが生じ、JPYを買っているので10円の利子の受け取りがあるからです。
その差が「マイナス110円」となり、スワップポイントは110円の支払いとなるのです。
スワップ金利と金利スワップは全く違う
スワップポイントとスワップ金利は同じ意味で使われます。
一方、スワップ金利に似たような言葉で「金利スワップ」というものがあります。
単純に言葉の前後が入れ替わっただけですが、全く違う意味になってしまいますので注意が必要です。
金利スワップは同一通貨間の金利同士を交換する取引のひとつで、代表的なものに固定金利と変動金利を交換するというものがあります。
ここでは詳細は割愛しますが、異なる通貨間の金利差を調整するスワップ金利とは違うものですので、間違えないようにしましょう。
金利が高い通貨ペアを買えばスワップポイントがもらえる
トレーダーにとって大事なのは仕組みよりも結局もらえるのか取られるのかということですが、これは選ぶ通貨ペアに依存します。
選択した通貨ペアの金利が高い方を買えばスワップは受け取れますし、金利が安い方を買えばスワップは支払います。
テクニカル分析で上がりそうか下がりそうかということは関係なく、その時の金利はどちらが高いかということだけが受け取りと支払いの境目となります。
長期で保有するつもりで通貨ペアを選ぶ際には、スワップポイントにも気を配るといいでしょう。
FXのスワップポイント4つの特徴
通貨同士の金利差を調整するスワップポイントですが、FXではいくつか押さえておきたい特徴があります。
それは以下の4つです。
- スワップポイントは毎日変動する
- FXブローカーによってスワップポイントは変わる
- スワップポイントも利益として課税される
- スワップポイントの付与されるタイミング
それぞれ深掘りしていきましょう。
スワップポイントは毎日変動する
FXでのスワップポイントは毎日変動しています。
スワップポイントは通貨同士の金利差なので、各国の政策金利に変動がなければ変わらないと考えてしまいますがそうではありません。
これには2つの理由があります。
ひとつ目は金利差を計算しているのは政策金利ではなく、インターバンク内のスワップ価格をもとに計算しているからです。
政策金利をベースにしますが、日々の需要や市場の動向で変動する超短期金利である「T/N(翌日物)」を計算に使用するのでスワップポイントは毎日変動が起こるのです。
ふたつ目はスワップポイントを円に換金する時に、その日の円の価格で換金されます。
円の価格が変動すれば換金された時の価格も変動します。
スワップカレンダーなどで予定されていたスワップポイントよりも大幅に変更されたりする場合というのは、円が大幅に変動した時などです。
このように複雑に事象が絡まり合って計算されています。
FXブローカーによってスワップポイントは変わる
開設しているFX口座によってもスワップポイントは変動します。
スワップポイントはインターバンク内のT/NをもとにFXブローカーがある程度幅をもって設定することができます。
FXブローカーにとってスワップは大切な収入源のひとつなので、その差を調整することで利益を増やしたり、顧客へ還元したりしています。
どれだけ顧客に対してスワップを有利に提供することができるかというのが、各FXブローカーが努力しているところでもあり、資産に余力があるかということにもなります。
使う側からしても、なるべく有利なスワップのFXブローカーで取引をしたいと考えます。
以下に大手FXブローカー主要通貨ペアのスワップを一覧にまとめましたので比較してみてください。
FX ブローカー名 | USDJPY 買いスワップ | USDJPY 売りスワップ | EURUSD 買いスワップ | EURUSD 売りスワップ |
DMM FX | 168 | -171 | -99 | 96 |
GMOクリックFX | 180 | -177 | -92 | 89 |
外為ドットコム | 155 | -180 | -116 | 90 |
ヒロセ通商 | 65 | -185 | -137 | 0 |
みんなのFX | 155 | -155 | -101 | 100 |
SBI FX | 165 | -172 | -94 | 89 |
外為オンライン | 145 | -180 | -150 | 85 |
※2023/1/5時点の10000通貨あたりのスワップポイント
スワップポイントも利益として課税される
スワップポイントは、FXで出た損益と同様に利益が出ていれば課税対象となります。
1年間のFXでの損益と合算して計算され、その合計額に対して課税されます。
例えば高金利通貨で長期間のスワップ取引をしている場合、年間のスワップ収益はある程度の金額となります。
FXでの売買取引での収益がわずかにマイナスであっても、スワップ収益との合算で年間の利益が20万円を超えているのであれば、確定申告が必要であり税金の支払いが発生します。
ただし、未決済ポジションに対して付与されているスワップポイントについては、売買取引の未決済ポジションの含み益同様に課税対象ではありません。
年をまたいで保有しているポジションがある場合は、計算に含まないように注意しましょう。
スワップポイントの付与されるタイミング
スワップポイントは、日付をまたいでポジションを保有する「ロールオーバー」が発生した時に保有しているポジション量に応じて付与されます。
FXにおいての日付の変更時間はニューヨーク市場のクローズ時間となるので、夏時間では午前6時、冬時間では午前7時です。
この時間を超えることなく決済をしたポジションについてはスワップポイントは付与されません。
大げさに言えば、
午前6時10分にポジションを持ち翌日の午前5時50分に決済してもスワップポイントはつかないが、午前5時50分にポジションを持ち20分後の6時10分に決済をしたポジションにはスワップがつく
ということになります。
また、スワップポイントは365日毎日付与されます。
しかし市場が休みの日にはチャートも動いておらず付与ができません。
土日など市場が休みの日のスワップポイントについては、多くのFXブローカーが水曜日から木曜日へのポジション持越し時にまとめて付与しています。
この時のスワップポイントは持ち越した日数に関係なく、その日にロールオーバーしたポジションに3日分を付与します。
多めにスワップポイントがついていても間違いではありませんので、お使いのFX口座のスワップ3倍日を確認しておきましょう。
スワップポイントのメリット
スワップポイントは金利差がプラスの通貨を買っていれば、保有している間は売買損益に関係なくその金利差が利息としてもらえるメリットがあります。
その他のスワップポイントのメリットを確認してみましょう。
スワップポイントは毎日付与される
スワップポイントは土日などの市場休場中も関係なく365日付与されます。
銀行の金利などは年間の金利が付くタイミングで預け入れている金額に応じて利息が支払われますが、スワップポイントは日付変更のタイミングで毎日支払われます。
インカムゲインと呼ばれる資産を保有中に得られる利益を安定的に得ることができるのです。
長期的に保有をしてインカムゲインを得ながら、為替差益が発生した場合は反対売買を行いさらに利益を得るということも可能になるのです。
スワップポイントの高い通貨は保有しているだけで高利益
スワップポイントが高ければ高いほど、毎日もらえるスワップは大きくなります。
例えば高金利通貨の代表格である南アフリカランドを例にしてみましょう。
2023年1月現在の南アフリカランドと日本円(ZARJPY)でシミュレーションします。
シミュレーション例
- 口座の種類 国内口座レバレッジ25倍
- 通貨ペア ZARJPY(南アフリカランド/日本円)
- 売買方向 買い
- 保有数量 1,000,000通貨(10ロット)
- 想定証拠金 約310,000円
上記条件での2023年1月時点での南アフリカランドと日本円の金利差は「1日当たり1200円」です。
これを1年間運用した場合のスワップポイントは438,000円となります。
保有しているだけでも6年間運用すると250万円以上の利益を得ることが可能となります。
もちろん6年の間に金利差が拡大したり縮小したりすることもありますので現在の金利差で運用した場合ですが、保有しているだけでこれだけの利益が出るのは魅力的です。
スワップポイントのデメリット
スワップポイントには注意しておかなければならないデメリットも当然あります。
思わぬ損失を受けてしまわないように覚えておきましょう。
スワップポイントはマイナスのこともある
スワップポイントは金利差がプラスの時は利息を受け取れます。
しかし金利差がプラスになるということは、反対売買の場合はマイナスになり利子を払うことになります。
先程シミュレーションしたZARJPY(南アフリカランド/日本円)は買い方向の場合にプラスのスワップポイントでした。
では売り方向の場合はどうでしょうか。
売りの場合のスワップポイントは同じ条件で1日あたり「マイナス1500円」となります。
保有しているだけで支払わなければいけない利子が発生しているということです。
これはZARJPYに限らず全ての通貨ペアに適用されますので、長期保有する際はマイナスのスワップポイントに注意しましょう。
高スワップ通貨は急な変動に注意
高金利の通貨には高金利である理由があります。
通貨価値が安定せず保有するメリットがない通貨は、金利を高くすることで国内資金の流出を防いでいます。
しかし通貨価値が安定していないということは、国内情勢や経済状況が思わしくないということです。
そのため突然の暴落や急変動が起こりやすい状況に常に置かれていると考えておいて下さい。
2021年3月22日には高スワップ通貨の代表格であるTRYJPY(トルコリラ/日本円)がわずか1日で2円の大暴落を記録しています。
当時のトルコリラ/日本円は1トルコリラ15円前後でしたので、通貨価値が13%以上も下落したことになります。
スワップ取引といえども為替差損は発生しますので、大きな暴落に耐えうる資金を用意したりロットを落として運用するなど対策をしておきましょう。
FXでスワップポイントを運用するコツ
運用方法をしっかり押さえれば、スワップポイントを狙った取引は確実に利益を受け取ることができます。
デメリットを打ち消すように運用するコツは次の3つです。
- スワップ取引ではレバレッジはかけ過ぎない
- 政策金利だけはチェック!
- 短期売買取引とは資金を分ける
それぞれ深掘りしていきましょう。
スワップ取引ではレバレッジはかけ過ぎない
短期売買取引ではレバレッジを高くかけることにより、少ない資金で大きな利益を上げることができます。
一方スワップ取引では長期保有が前提となります。
長期保有することにより利息という安定した利益を定期的に得ることが目的です。
そのためレバレッジを高くかけてしまうと、長期間の保有中に起こる大きな値動きに資金が耐えられなくなり強制ロスカットをされる可能性が高まります。
せっかくコツコツ貯めた利益もロスカットになってしまっては全てなくなってしまいます。
スワップポイント狙いのポジションを持つ際は、レバレッジを2倍から3倍までに抑えるようにしましょう。
政策金利だけはチェック!
スワップ取引は基本的にほったらかしの取引手法です。
ポジションを持ったらチャートのチェックなどは必要ありません。
ただし、毎月発表される経済指標である「金融政策金利」だけはチェックしておきましょう。
保有しているポジションの通貨国だけで構いません。
ZARJPYを保有しているのなら南アフリカの政策金利と日銀の政策金利が先月に比べてどう変動したのかをチェックします。
これを見ておくことで、金利差が小さくなったのか大きくなったのかの目安にできます。
大きくなったのならまたしばらく放置でいいでしょう。
小さくなったのなら為替損益の状況によっては手仕舞いの検討を始めるなどの対策ができるのです。
短期売買とは資金をわける
スワップ取引を行う口座と短期売買を行う口座は分けて運用しましょう。
スワップ取引用の口座は一時的な含み損に耐える前提で運用をします。
そのためポジションの評価額がマイナスになっても、ロスカットされないレバレッジで運用することが大切でした。
しかし短期売買と同じ口座で運用をしてしまうと、もし損切りが続き口座資金が減ってしまった場合、証拠金が減ってしまうことでスワップ取引のレバレッジが高くなってしまいます。
万が一のロスカットにならないためにも2つの口座は分けて運用することが大切です。
まとめ:スワップを気にするかは取引スタイル次第
スワップポイントは、プラスでもマイナスでも日付の変更時間をまたいで持ち越したポジションに対して発生します。
持ち越しをしないデイトレードやスキャルピングの取引をする場合は、スワップポイントがどちらにつくのか気にする必要はありません。
キャピタルゲインで売買差益を狙うのか、インカムゲインで利息収益を狙うのか、ご自身の取引の方向性をしっかり決めて取引を行いましょう。
そうすれば余計な情報に振り回されることなくトレードを行うことができるようになります。