金(ゴールド)がカップウィズハンドルを形成?その後の展開を検証【2022年10月時点】
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2022年2月頃に金(ゴールド)でカップウィズハンドルが形成中ということが話題になりました。
もしかするとこの話題を耳にしていた人もいるかもしれませんが、あれから約半年が経った2022年10月時点でどういう状況になったのでしょうか?
今回は、金で形成中だったカップウィズハンドルのその後の展開について見ていこうと思います。
カップウィズハンドル形成に立ち会うことができる貴重な機会なので、ぜひチェックしていってくださいね。
目次
カップウィズハンドルはコーヒーカップの形状をしたチャートパターン
カップウィズハンドルとは、その名前の通り取っ手が付いているコーヒーカップの形状をしたチャートパターンのことです。
米国の著名投資家ウィリアム・オニール氏が考案したもので、株価が急上昇する成長株のチャートはこの形状を描くことが多いとされています。
カップウィズハンドルなどを紹介している『オニールの成長株発掘法』という書籍を要約している動画がありますので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。
超長期のカップウィズハンドルを形成中(2022年3月時点)
まず初めに、カップウィズハンドル形成中ということで話題になった2022年3月時点の金のチャートを見てみましょう。
上の画像は、金(米ドル)の月足チャートです。
見ての通り非常にきれいなコーヒーカップの形状をしており、カップ部分の底もきれいなU字を描いています。
この時点でハンドルもほぼできあがっており、上値ラインに上昇を始めているところです。
では、もう少し細かく条件の達成状況を見ていきましょう。
形状はきれいだがイレギュラーなパターン
このチャートをカップウィズハンドルとみなしていいのか、以下の表で条件をピックアップして確認していきます。
条件 | 評価 | 詳細 |
カップ形成前に30%以上の上昇が発生している | 〇 | 30%以上の上昇が発生している。 |
カップの形状がU字型をしている | 〇 | きれいなU字型をしている。 |
カップの上半分かつ10週移動平均線より上でハンドルが出現する | △ | カップの上値を超えた位置でハンドルがスタートしている。長期間かかっているため、10週移動平均線と比較するのは難しい。 |
ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される | △ | ハンドルは約1年半、カップは約9年と長い時間がかかっている。 |
ハンドルの下げ幅は5~10%である | ✕ | 40%近く下げている。 |
全体的にきれいなコーヒーカップの形をしており、印象としては間違いなくカップウィズハンドルでしたが、いくつか気になる点がありました。
まとめると、以下の2ポイントです。
- 想定よりも大幅に時間がかかっている
- ハンドルがカップの上値ラインを超えた位置でスタートしている
- ハンドルの下げ幅が大きい
もともとのカップウィズハンドルは、3~6ヶ月かけて形成することを想定していますが、金のチャートではカップ部分だけで9年も時間がかかっています。
一回りも二回りも長い時間軸となっているため、少しアレンジして考える必要があるでしょう。
カップの上値ラインを超えてからハンドルが形成されているのも気になるところです。
ブレイクしたあとには上ヒゲもできており、このあたりで捕まっている人も少なくないかもしれません。
次の上昇でそういった向きのやれやれ売りが出るなど、このあたりが重たくなることも考えられるでしょう。
また、これにも関連しますが、ハンドルの下げ幅が大きいのも気になるところです。
上値ラインをクリアしたことで達成感もあったのでしょうか、直前の上昇に対して40%近く下げており、カップウィズハンドルとするにはハンドルが深すぎる印象を受けます。
このチャートは超長期のカップウィズハンドルなので、条件が外れたところをどう評価するのかは人によって変わってくるでしょう。
ただ、本当にきれいなコーヒーカップの形をしているので、今後が気になるところですね。
高値ブレイクに失敗してダブルトップの可能性(2022年10月時点)
では、2022年10月時点の(ドル建て)の月足チャートを見てみましょう。
2022年2月時点で上値ラインの突破する動きが出たわけですが、結果的にこれは跳ね返されて上ヒゲとなりました。
そして、そのままダブルトップの形となり、ネックラインも割り込んできてしまっています。
何より印象的なのが、上値突破失敗後に陰線がずっと続いていることで、現時点ではいつ反転するのか分からないですね。
背景を推測すると、やはりハンドルの押しが深かったことから読み取れるように上昇の勢いがそこまで強くはなかったということが挙げられるでしょう。
また、カップの上値をハンドル形成時点で抜けてしまっていたことによって、本来のカップウィズハンドルでは上昇を支えてくれる長期ホールドしてくれるトレーダーが達成感から抜けてしまい、かつ、上ヒゲのところで捕まった含み損のトレーダーが出たことも大きいかもしれません。
その他、カップウィズハンドルに似た形ということで注目されたこともあって、カップウィズハンドル狙いで一足早く入ってきていたトレーダーもいたはずです。
そういった向きがブレイク失敗で一気に抜けていったというのも、この一方的な下落の背景にはあるような気もします。
いろいろと理由は想像できるわけですが、2022年10月時点では残念ながら、カップウィズハンドルで急上昇というシナリオは実現しませんでした。
なお、説明に出てくるダブルトップの成立条件や目標ラインについては、以下の記事でご確認ください。
カップウィズハンドル再形成はありえる
金の今後の展開はどうなっていくのでしょうか? また、注目されたカップウィズハンドルが成立することはあるのでしょうか?
簡単に2つのシナリオを考えてみたいと思います。
まずは上の画像で①と書いているパターンですが、ダブルトップが成立したとみなしてダブルトップの目標ラインまで下落するというシナリオです。
このパターンになると、最初に考えていたカップウィズハンドルは形が崩れてしまうので、もう使えなくなってしまいますね。
次に②と書いているパターンですが、ダブルトップがダマシとなってハンドルの形成が続くパターンです。
現状だとネックラインを割ってきており厳しいシナリオですが、カップウィズハンドルが成立する望みがあるとすると、この流れしかないのではないでしょうか。
上の画像は、ハンドル部分を拡大した週足チャートです。
①と②のいずれのパターンになるにしても、現状の一方通行の下降トレンドがいったん止まって上に戻す局面があります。
その戻り方がどうなるのかというのが、①と②を見極める上での注目ポイントといえるでしょう。
なお、現在の下降トレンドにはきれいなトレンドラインが引けますが、これを上にブレイクするところがこの戻しのスタートとなる第一候補です。
このトレンドラインをどこでブレイクするか、ブレイク後にどう動くかを意識しながら、今後の動向を見守っていくといいかもしれません。
まとめ:多くのトレーダーが意識するカップウィズハンドル
今回は、金で形成中のカップウィズハンドルのその後の展開を見てきました。
残念ながらカップウィズハンドルが成立して急上昇するというシナリオには現状なっていませんが、興味深いケーススタディになったかと思います。
特に上値ブレイクに失敗してカップウィズハンドルが成立しないとなった途端の一方通行の下落という流れの背景には、トレーダーの心理が関係しているようにも見えます。
もしかするとカップウィズハンドルを多くのトレーダーが意識していたからこそ、こういった展開になったともいえるのではないでしょうか。
カップウィズハンドルの背景にもトレーダーの心理が関係していますが、そういった相場心理を読むことで相場の流れが見えやすくなるはずです。
金の今後の展開も、相場心理を意識しながら注目していきましょう!
なお、今回は金のカップウィズハンドルについて解説してきましたが、次の記事ではカップウィズハンドル全般について丁寧に解説を行っています。
カップウィズハンドルをもっと詳しく知りたいという人は、こちらもぜひチェックしてくださいね。