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目次
【MT4とMT5】メニューバーの使い方
MT4やMT5をいざ使おうと思っても、初めて使うときはどこに何があるのかさっぱりわからないと思います。
インターフェースの基本的なつくりは一般的なPCソフトやアプリケーションと同じように作られていますので、大まかな配置などは迷うことは無いと思います。
しかしメニューに表示されている内容が投資を行う際に使う専門用語などになっているものもあり、すぐに使いこなすのはなかなか難しいのがメタトレーダーです。
この項では、まずはメニューバーに配置された各メニューに何が格納されているのかを理解していきましょう。
解説はMT4の画面をメインに行っていきますので、MT5では多少レイアウトや配置が違うこともあります。
ですが近しい場所には配置されておりますので、読み替えてご参照ください。
メニューバーの場所はこの位置です。
ファイルメニューの解説
まずはファイルメニューの内容から確認していきます。
ファイルメニューに格納されている項目は16種類ですが、印刷項目は一般的な操作ですので割愛します。
残り13種類それぞれに番号を付けましたので、その番号に沿って解説していきます。
①新規チャート
新たに表示したい通貨ペアのチャート画面を呼び出します。
新規チャートで呼び出し続ければ、複数の通貨ペアチャートを表示したり同じ通貨ペアで表示時間を変えて複数枚表示したりと、画面内に何枚も同時に表示することができます。
ただし一度に表示できるチャート枚数は99枚までです。
チャートを表示しすぎるとPCの動作が重くなりますので適度な表示枚数にしておきましょう。
詳しい表示方法の仕方は後述いたします。
②オフラインチャート
PC上に過去の価格データをダウンロードし、通信環境が無い状態でもチャートを開くことができます。
通常、表示されているチャートはデータが重くなり過ぎないように遡れる価格のデータには制限がかかっています。(最大ローソク足表示数と呼ばれます)
しかし過去検証をしたい場合はその表示数以上に遡りたい場合もあります。
そのような場合に、過去の価格データをダウンロードしてオフラインチャートとして利用します。
主に過去検証や自動売買のバックテスト等で使う機能です。
③チャートの再表示
表示していたチャートを消した後に再度表示したい場合に使います。
間違って消してしまった場合などにとても便利な機能で、チャートに表示していたインジケーターや水平線、チャートの設定など消してしまう前の状態をそのまま復元してくれます。
④チャートの組表示
MT4やMT5を使っていると、自分が使いやすいチャート配置というのが出てきます。
左上にUSDJPYがあって右上にEURUSDがあって・・・移動平均線の200期間を表示して・・・など、自分好みの通貨ペア配置や表示するインジケーター等、そのお気に入りの状況を丸ごと記憶させることができます。
簡単に言うと表示するチャートの組み合わせを記録、選択する機能です。
すでにMT4やMT5にはいくつかの組み合わせがデフォルトで登録されていますが「名前を付けて保存」を選択することで、オリジナルのチャートの組み合わせを記録することができます。
また、次の項で説明しますが「ステータスバー」をONにしている場合は、下記画像の場所から同じポップアップ画面を呼び出すこともできます。
⑤チャートを閉じる
言葉通り、現在アクティブになっているチャートを閉じます。
必要なくなったチャートを削除する際に使います。
チャート画面左上のバツ印でも同じくチャートを閉じることができます。
⑥名前を付けて保存
こちらはMT4やMT5の設定などを保存するのではなく、アクティブになっている「チャートのステータス」を数値として閲覧できるように保存します。
チャートのステータスとは、「日付、時間、四本値(始値、高値、安値、終値)、出来高」の7項目で、下記画像位置に表示されている数値です。
保存されるローソク足の本数は、チャートに表示されている本数すべてとなります。
エクセルなどで価格推移の平均値をとったり、分析をしたりする際などに使用できるcsv出力のテキストファイルで保存されます。
⑦画像として保存
現在表示しているチャート画面をそのまま画像としてPNG形式で保存することができます。
表示画面をそのまま保存したり、範囲を指定したりできます。
また、MQL5(MT4やMT5のコミュニティサイト)を通してウェブ上で閲覧できる画像リンクを作成することもできます。
わざわざ自分でリンクをつける必要が無く便利な機能ですが、その他にも次のような使い方もあります。
画像を保存してインターネット上にアップロードする場合、アップロード前に編集や改ざんを行うことができますが、MQL5のリンクを通す場合は画面上をそのままアップロードすることになります。
そのため、信頼度の高いチャート画面をユーザーへ提供することができます。
一般ユーザーには特に必要ない機能ですが、知識として覚えておきましょう。
⑧データフォルダを開く
MT4やMT5内のデータが格納されているフォルダを開きます。
初期搭載されていないインジケーターやオシレーター、EAやサインツールなどを導入したい場合に、このデータフォルダに格納することでMT4やMT5上で使用できるようになります。
ただし動作に必要なファイルなども格納されていますので、間違って削除してしまったりしないよう必要なとき以外は開かないようにしておきましょう。
⑨デモ口座の申請
チャート画面上からお使いのブローカーへデモ口座の申請をすることができます。
新しい手法の検証やフォワードテストを行うときにデモ口座が必要になった場合、ここから簡単に申請することができます。
デモ口座がないブローカーや、デモ口座の開設限度数を超えている場合は申請してもエラーがでますので、お使いのブローカーへお問い合わせください。
⑩取引口座にログイン
複数の口座を持っている場合の口座切り替えや、デモ口座からリアル口座、リアル口座からデモ口座への切り替えを行えます。
ログイン情報を保存している場合は、プルダウンメニューからご自身が保有する口座のログインIDが選択できるようになっています。
ログイン情報を保存していない場合は切り替えの都度、手入力する必要があります。
⑪ウェブトレーダーにログイン
ダウンロード版のMT4やMT5だけでなく、ウェブトレーダーもお使いの方はここからログインできます。
ウェブトレーダーはインターネット上のMT4やMT5のことで、ダウンロード版との違いはインターネット上にチャートを置くのでネット環境がある場所からならどこからでもアクセスできるため、引いたラインやインジケーターなどが常に同じ環境になるメリットがあります。
デメリットとしては通信環境によっては動作が重いことや、ネット接続が切れると何もできなくなるということが挙げられます。
⑫MQL5.Communityにログイン
MT4やMT5のコミュニティサイトであるMQL5にアクセスします。
口座へのログインIDで登録が必要ですが、FXに関する情報共有や学習コミュニティの他、オリジナルインジケーターやサインツール、オリジナルEAなどが有料無料問わず置いてあったりと、投資をする上での有益な情報が得られます。
ただし、全編英語ですので翻訳ソフトを使うなどして利用しましょう。
⑬プログラムの終了
MT4、MT5を終了します。
インターネット通信もシャットダウンされるので、EAなどを稼働している場合は間違って落とさないようにしましょう。
表示メニューの解説
表示メニューは画面上に表示する様々な項目やアイコンなどを制御するメニューです。
使いやすいようにカスタマイズできたり、必要な情報を常に表示しておくなど便利な機能も多いので、使いこなしていきましょう。
①言語
MT4やMT5に表示する言語を30種類以上の中から選択できます。
今回の画像では全て「Japanese(日本語)」を選択して表示しております。
②ツールバー
チャート上に表示したり呼び出したりできる様々な機能を、ボタン一つで行うことのできる「ツールバー」の表示のON/OFFを選択します。
下の画像の位置についているアイコン群のことを指します。
詳しい使い方はこの後の項で解説します。
③ステータスバー
ファイルメニューの項目で「名前を付けて保存」をする際に解説したローソク足のステータス表示のON/OFFを選択できます。
ステータスバーにはローソク足のステータスの他、現在表示しているチャートの組、通信状況なども一緒に表示されます。
非表示にするとチャート画面が少し広くなるメリットもありますので、表示されている情報が必要ではない方はOFFに設定してもいいでしょう。
④チャートバー
現在開いているチャートをタブ表示するかのON/OFFを選択できます。
複数のチャート画面を同時に開いている場合、全画面表示をしていると他のチャート画面は見えなくなってしまいます。
チャートを切り替えるときは毎回最小化を行うか、この後の「ウィンドウメニュー」の⑦で解説する「開いているチャート一覧」から選択する必要があります。
そのような場合、このチャートバーをONにしておけば、チャート画面左下に現在展開しているチャートのタブが表示されますので、タブを選択するだけでチャートの切り替えができるようになります。
⑤通貨ペアリスト
ファイルメニューの新規チャートで表示する通貨ペアのリストの編集ができます。
MT4やMT5では多くの通貨ペアの取り扱いができます。(ブローカーによって数は変わります)
そのため、トレーダーによっては使うことのない通貨ペアも多数含まれております。
新規チャートのリストをスリム化し効率よく選択できるようにするためにも、ご自身に必要のない通貨ペアは非表示にしておくことをお勧めします。
なお、ここで選択したリストは次の「気配値」の表示にも適用されます。
⑥気配値表示
「けはいね」と読みます。
上記の通貨ペアリストでアクティブにした通貨ペアの現在のBit価格とAsk価格の一覧が表示されます。
価格が上がれば文字が赤く表示され価格が下がれば文字が青く表示されるので、全体の値動きの動向を感覚的に捉えることができます。
そのためドルストレート同士の値動きの相関を見たり、クロス円ペアの値動きの方向の確認などを簡単に行えるのも利点です。
また気配値リストから直接チャートを呼び出すことなどもできますので、他通貨を同時に監視している方は表示しておくことをお勧めします。
ただし図のように画面領域を一部使用しますので、チャート画面が多少小さくなります。
ご自身の取引環境に応じて表示するかどうかを選択してください。
⑦データウィンドウ
カーソルを合わせた位置のローソク足のデータを別ウィンドウで表示する機能です。
表示されるのは「日付、MT4時間(MT5時間)、始値、高値、安値、終値、出来高、表示しているインジケーターの値(表示していればオシレーターも)」などの価格情報です。
また、同じような機能でチャート上でローソク足の終値にカーソルを合わせると、小さなポップアップを表示することができます。
表示される内容は同じですが表示が小さく見にくいこともあります。
特に日付と時間はトレンドの転換や反発の時間を分析する際に重宝しますので、別で表示できるこの機能は覚えておきましょう。
⑧ナビゲーター
データファイルに格納されているインジケーターやサインツール、EAなどを階層フォルダ形式で画面に表示できます。
後述する「挿入メニュー」でインジケーターなどをチャートに適用する際に毎回プルダウンリストを呼び出さなくても、ドラッグ&ドロップで適用することができるようになります。
また、ナビゲーターを経由しないと適用できない機能が一部ありますので使い方は覚えておきましょう。
気配値と同様に表示する際、画面領域を使用するのでチャート画面が小さくなるデメリットがあります。
⑨ターミナル
ターミナルは保有するポジションの一覧や口座履歴、取引比率の分析、メールやニュース、操作履歴などを管理している場所です。
取引一覧では現在の資金残高、ボーナスクレジット、ポジションを持っている場合は必要証拠金額、証拠金維持率、有効額などが数値で表示されます。
口座履歴では過去の取引履歴や入出金履歴を期間を指定して検索することができます。
取引比率ではどの通貨ペアの取引が多いか、買いと売りの比率などを自動で分析してくれます。
取引一覧はポジション保有中に特に使う項目ですので、使い方を覚えておきましょう。
⑩ストラテジーテスター
ストラテジーテスターとは自動サインツールやEAのバックテスト用の機能です。
プログラムされた動作でちゃんと動作するのか、取引するのかを過去データを使用して検証することができます。
価格データがあれば15年以上も遡って検証できるほか、実際の価格推移を見ながらプログラムが動作しているのかを確認する機能もあります。
⑪チャット
MQL5のコミュニティにアクセスしてチャットグループへログインします。
英語でのチャットとなりますので英語ができる方はMT4、MT5最大コミュニティで情報をたくさん仕入れることもできます。
⑫チャート全画面表示
ツールバーやステータスバーなどを全て非表示にしてモニター全体になるべくチャートを広げる機能です。
ツールバーやステータスバーは一時的に非表示にしているだけなので、再度設定し直す必要などはありません。
画面をキャプチャするときや分析を保存するときなど、余計な情報を入れたくない時などに使ってみましょう。
挿入メニュー
挿入メニューはチャート上に様々なモノを表示するためのメニューです。
インジケーターや水平線だけではなく図形や矢印、テキストなどほとんどのものが初めから用意されています。
初めて聞く言葉も多い項目ですが、しっかり覚えていきましょう。
①インディケータ
その名の通り「インディケーター」を挿入します。
その他にもオシレーターや後からご自身で導入したオリジナルのインディケーターなどもここから挿入します。
インディケーターは価格の推移を視覚的にわかりやすくしたり、分析しやすくするための補助ツールです。
初期搭載されているインディケーターの数はお使いのFX会社によって若干変わります。
とはいえある程度のインディケーターやオシレーターはどのFX会社でも搭載されておりますので、そこまで気にする必要はありません。
画像では代表的な「移動平均線」を表示したものです。
②ライン
こちらも名前の通り「ライン」を挿入します。
水平線のほか、垂直線、トレンドライン(斜め線)、角度を指定したトレンドライン(斜め線)をチャート上に引くことができます。
ラインを引く目的は視認性の向上です。
画像では価格の節目に水平線を、トレンドを把握するためトレンドラインを引いています。
あると無いとでは見た目のわかりやすさが大きく変わるのがわかります。
③チャネル
チャート上に「チャネル」を挿入します。
チャネルとは2本の線を等間隔で配置するオブジェクトです。
価格が一定の幅で推移している場合やレンジを形成しているときに、その価格を挟むように配置して視覚的にわかりやすくする為の分析ツールです。
水平方向だけでなく斜め方向にも引くことができるので使い慣れると便利な機能です。
チャネルにもいくつか種類がありますが、画像で使用しているのは代表的な「平行チャネル」です。
④ギャン
チャート上に「ギャン分析のオブジェクト」を挿入します。
アメリカの投資家であったウィリアム.D.ギャンの分析方法を取り入れたテクニカル指標を総称して「ギャン」と呼びます。
ギャンは価格と時間の間にある比例関係を基に、周期性に重きを置いた分析をする手法です。
代表的なものに、トレンドをいち早く察知する為に使用する「ギャンライン」があります。
画像の中で45度で引かれたギャンラインよりも上に価格があるときは上昇トレンドとなり、それを割った赤丸の位置はトレンドの終わりを意味します。
⑤フィボナッチ
チャート上にフィボナッチ分析で計算された数値目標を挿入します。
フィボナッチ数列から導き出される人が見て美しいと思う形状の黄金比率をチャートに組み込んで分析し、トレードに応用したものを総称して「フィボナッチ」と呼びます。
フィボナッチ数列で導かれた数値(38.2%、61.8%、161.8%)はトレンドの一時的な中継ポイントや到達ポイントとして機能するので多くの投資家が使用しています。
代表的なものに押し目や戻り目の目安となる「フィボナッチ・リトレースメント」があります。
画像は直近の上昇に対して61.8%の位置で反発し再上昇している場面です。
⑥図形
チャート上に様々な「図形」を挿入します。
チャート上の値動きは三角形を形成したり四角形を形成したりと、時に法則めいた動きをすることがあります。
その動きに合わせて図形を描写することで法則が守られていることを確認できるほか、法則が崩れたことをいち早く察知したり、崩れるタイミングをあらかじめ予測できたりすることができます。
画像は三角形の中に納まっていた価格が枠内から飛び出したタイミングで、価格が上昇に転じている場面です。
⑦矢印類
チャート上に「矢印や目印」を挿入します。
例えばポジションを持った位置や決済を行なった位置に矢印を挿入したり、分析のポイントとなる点にマークを入れて置いたりすることで後々の振り返りの目印にする使い方もできます。
分析に使うというよりは、マーキングしておく使い方をするのが矢印類です。
⑧アンドリュー・ピッチフォーク
チャート上に3本のトレンドラインを挿入します。
見た目的にはチャネルと似ていますが、チャネルの中央にもう1本トレンドラインを足したものだと認識して構いません。
チャネルの真ん中にラインがあることによって現在の価格の向かっている方向を認識しやすくなり、トレンド転換の示唆や押し目戻り目などのトレンド継続の目安にすることができます。
画像のようにチャネル内でも抵抗となる場所があり、それを視覚的に確認することができるようになります。
⑨サイクルライン
チャート上に一定の間隔で区切った垂直線を挿入します。
時間軸による周期分析をする際に使用するテクニカル指標で、ローソク足の本数ごとに区切り線を入れることができます。
中長期的なトレードや時間要素を加味した分析をする際に視覚的にわかりやすくするために使用されます。
画像は約3か月ごとの価格推移の流れをサイクルラインで視覚的にわかりやすくしてみたものです。
⑩テキスト
チャート上に「任意のテキスト」を挿入します。
文字の大きさや色、フォントなどは自由に選べますがMT4では英数字のみの入力となります。
MT5では日本語の入力も可能です。
テキストにはパラメーターに時間が含まれており、指定した時間に張り付くように配置できます。
そのため、価格が動けばテキストも動きますので価格変動などの出来事にメモとして貼り付けておくと、後から見返したときに要因がわかりやすくなります。
⑪テキストラベル
チャート上に「任意のテキスト」を挿入します。
文字の大木田屋入り、フォントなどは自由に選べますがMT4英数字のみの入力となります。
MT5では日本語の入力も可能です。
テキストラベルにはパラメーターに位置情報が含まれており、チャートの指定した場所に配置できます。
そのため、価格が動いてもチャートで指定した位置から動きませんので付箋代わりにチャートに張り付けておくことができます。
チャートメニュー
①表示中のインジケータ
現在チャートに適用されているインジケーターやオシレーターを一覧で確認できます。
また一覧からインジケーターやオシレーターを選択してそのままプロパティ画面に移動することや削除もできます。
②ライン等の設定
プルダウンメニューから「表示中のライン等」を選択すると、現在チャートに表示されているラインや図形、オブジェクトなどの一覧が表示されます。
一覧から直接ラインの編集や削除などもできるほか、プルダウンメニューから他の操作を直接行うこともできます。
③バーチャート
チャートの表示をバーチャートに切り替えます。
1本の棒で価格を表し、その長さが該当の時間の値動き全てとなります。
バーの左横に少しだけ飛び出しているでっぱりが始値、右横に少しだけ飛び出しているでっぱりが終値を表しています。
陰線や陽線のように色による区別はありません。
値動きの分析で、終値よりも高安値を重要視するトレーダーには人気の表示方法です。
④ロウソク足
チャート表示をローソク足に切り替えます。
一般的に日本で使われている価格の表示方法ですので、ここでは割愛させていただきます。
⑤ラインチャート
チャート表示をラインチャートに切り替えます。
高値や安値などの区別はなく、終値だけを線で結んだチャートを表示します。
終値のみを結ぶので価格の方向感はわかりやすくなりますが、ヒゲなどの情報が無くなるので細かい動きを把握するのは苦手なチャート表示です。
⑥チャートの前面表示
チャートをラインやオブジェクト、インジケーターよりも前面に表示します。
線を太く強調したり、インジケーターが重なったりしていると価格が見にくくなることがありますが、前面表示をONにしておけば全てのラインやオブジェクトがyたーとの裏側に表示されるようになります。
⑦時間足設定
チャートの時間足を変更します。
プルダウンメニューからお好みの表示時間を選択するとチャートが即時切り替わります。
MT4では9種類、MT5では21種類の時間足を指定できます。
⑧定型チャート
あらかじめ保存されている背景色や適用インジケーター、オブジェクト配置などの設定を呼び出すほか、オリジナルのチャート設定を保存、呼び出しなどもできます。
お気に入りのチャート表示を登録しておくことで複数のチャートを表示する際に簡単に設定できるようになります。
⑨更新
ヒストリーデータを更新します。
ヒストリーに反映されていないすべてのデータをブローカーよりダウンロードしますが、通常使うことはあまりありません。
MT4やMT5の表示がおかしい場合や、リペイントするようなインジケーターを使用している場合の更新時に使用してください。
⑩グリッド
チャート画面にグリッドを表示、または非表示の操作を行えます。
一定の間隔でマス目が表示されますので、値幅観測などに使うことができます。
⑪出来高
チャート画面に出来高を表示、非表示の操作を行えます。
MT4での出来高は取引量ではなく、取引が行われたティック数を表示します。
⑫自動スクロール
ティックが更新され価格が変動した時に、画面を最新値の位置まで自動でスクロールするかを設定します。
ONすると常に最新値が画面上に表示されるようになります。
そのため、過去に遡ってチャートを確認したくても価格が動いている間は強制的に画面は最新値に戻されますので、過去チャートの確認をする際はOFFにしましょう。
⑬チャートの右端移動
チャートの最新値の位置を画面右端にするか、右端から15%~50%の任意に設定した位置にするかを選択できます。
今後の価格の方向を予測する際に、最新値の位置が右端にあると価格の予測がしにくい場合などに右端に空間を作るためのものです。
任意の位置はシフトラベル(下三角)の左右にドラッグすることで変更できます。
⑭ズームイン
チャートの表示を拡大します。
細かい動きなどを確認する際に使います。
⑮ズームアウト
チャートの表示を縮小します。
全体の流れなどを確認する際に使います。
⑯ステップ・バイ・ステップ
表示しているチャートをローソク足(バー)1本分先に進める機能です。
過去検証やチャートを読む力をつけるための練習用のメニューです。
1回クリックするごとに表示時間足でローソク足1本が新たに表示されます。
⑰プロパティ
チャート画面全般に関するパラメーターの設定が行えます。
この項目で解説した様々な設定の他、チャートの背景やローソク足の色などの変更もこちらからできます。
ツールメニュー
①新規注文
新規注文ウィンドウを呼び出すことができます。
細かい注文の方法などは後ほど解説します。
②ヒストリーセンター
チャートを構成する価格を管理するヒストリーセンターのウィンドウを呼び出します。
自動売買のバックテストや、欠落した期間の価格の修正などをする際に利用します。
③グローバル変数
グローバル変数のリストウィンドウを呼び出します。
グロ ーバル変数にはシステムを再起動しても失いたくない値などを変数として記録しておくことができます。
少し難しい項目なのでプログラミングができない方は特に使用しなくてもいいでしょう。
④メタエディター
EA(Expert Adviser)の編集ウィンドウを開きます。
MQLというプログラミング言語でオリジナルのインジケーターやEAを作成するために使用します。
⑤オプション
MT4全体にかかわる設定ウィンドウを呼び出します。
オプションではインターネット接続、口座情報、取引設定、チャート設定、EAの許可などのパラメーター を設定できます。
ウインドウメニュー
①新規チャート
ファイルメニューの新規チャートと同じ機能です。
新規でチャートを開きます。
②ウインドウの整列
表示されている複数枚のチャートを綺麗に整列します。
整列の順番はタブに表示されている順番で行われます。
③重ねて表示
表示されている複数枚のチャートを段々に重ねて表示します。
重ねる順番はタブに表示されている順番で行われます。
④水平分割
表示されている複数枚のチャートを水平に分割して整列します。
整列の順番はタブに表示されている順番で行われます。
⑤垂直分割
表示されている複数枚のチャートを垂直に分割して整列します。
整列の順番はタブに表示されている順番で行われます。
⑥アイコンの整列
最小化されているチャートを整列します。
後で使用する目的で最小化したものの、散らばりがちな最小化チャートだけを整列できる便利な機能です。
⑦現在開いている通貨ペアチャート
現在開いている通貨ペアのチャート一覧がここに表示されます。
チャートバーを表示していない場合、画面左下に開いている中華ペアチャートのタブが表示されません。
その場合はこちらから選択することで、その通貨ペアチャートをアクティブにすることができます。
よく使う項目をツールバーに表示させる
表示メニューで触れたツールバーについて、その使い方と編集の仕方を解説します。
ツールバーに何を表示するかは「表示」➝「ツールバー」から選択できますが、すでにツールバーがいくつか表示されている場合は各ツールバー上で右クリックをすることでも同じ操作ができます。
次にツールバーのレイアウト編集です。
ツールバーは「標準」「チャート」「ライン等」「時間足設定」のそれぞれを一つのグループとして配置を自由に編集できます。
各グループの左端に点線のようなグリップがついていますので、そちらをマウスで捕まえることで移動が可能になります。
また、ツールバーエリア以外にドラッグすると外に出すこともできますのでチャート画面を広く使いたい方は外部ピッカーとして使用することもできます。
また、各ツールバーの中身を入れ替えたい場合は、各ツールバー上で右クリックをし「カスタマイズ」を選択します。
メニューバーからカスタマイズを選択するときと違い、直接右クリックした時にカスタマイズを選択すると、各ツールバーに表示する中身を入れ変える編集ボックスを呼び出すことができます。
カスタマイズ例として時間足表示の切り替えを編集してみましょう。
時間足表示ツールバーを直接右クリックし、ポップアップボックスから「カスタマイズ」を選択します。
ツールバーのカスタマイズが表示されますので、ツールバーから消したい項目を選択して「削除」をクリックします。
すると選択した項目が非表示欄へ移動します。
選択が終わったら「閉じる」ボタンを押せばツールバーから非表示した項目が消えています。
非表示にしただけなので反対の作業をすれば、いつでも元に戻せます。
時間足だけでなく、オブジェクトやライン、チャート設定のツールバーもカスタマイズできますので、ご自身が一番使いやすい仕様に変更してみましょう。
【MT4とMT5】チャート表示の便利な使い方
チャートを表示する方法
チャートの表示方法は2つです。
①「ファイル」➝「新規チャート」と選択。
通貨ペアのプルダウンリストから希望する通貨ペアをクリック
②気配値が表示されている場合は希望する通貨ペアを右クリック。
プルダウンリストから「チャート表示」をクリックします。
レート表示の種類を選択する
レート表示の種類はツールバーのボタンで簡単に変更ができます。
複数チャート整列の順番を変える
特殊なチャートの整列をしているとき以外は、チャート画面の整列ボタンが便利です。
毎回ウィンドウメニューから呼び出さなくてもツールバーに配置されていますので、定期的に整列して無駄のないスペースで作業しましょう。
複数のチャートを表示しているときに便利な整列機能ですが、意図しない順番に並べ替えられてしまうこともあります。
希望の順番に自動的に並べ替えながら綺麗に整列できるように、法則を覚えておきましょう。
整列の順番はタブの並びで上から下に、左から右の順で優先されています。
表示時間を変更する
表示時間の変更も、毎回チャートメニューから呼び出さずとも、ツールバーに配置されています。
変更したいチャート画面をアクティブにしてツールバーから選択すれば、即時変更されます。
背景やローソク足の色を変更する
チャート画面の背景やローソク足の色を自由にカスタマイズできます。
ここでは色の設定画面がどこの色に対応しているかを解説していきます。
①背景色
背景色はそのままチャート画面の背景の色を変更します。
②前景色
前景色は外枠と外枠よりも外側にある価格や日付、時間などの色を変更します。
③グリッド
グリッドはグリッドを表示した際の等間隔のマス目の色を変更します。
④上昇バー
上昇バーは陽線が形成された時のバーチャートの色、またはローソク足の外枠とヒゲの色を変更します。
ここを変更することでバーチャートでも陽線と陰線の違いを出すこともできます。
⑤下降バー
下降バーは陰線が形成された時のバーチャートの色、またはローソク足の外枠とヒゲの色を変更します。
⑥上昇ロウソク足
レート表示がローソク足の時に、陽線が形成された時の塗りつぶしの色を変更します。
⑦下降ロウソク足
レート表示がローソク足の時に、陰線が形成された時の塗りつぶしの色を変更します。
⑧ラインチャート
レート表示がラインチャートの時のラインの色を変更します。
⑨出来高
チャート上に出来高を表示した際の色を変更します。
⑩Askのライン
通常チャートに表示されている価格のラインはBidラインですが、プロパティからAskラインを追加で表示させたときの色を変更します。
⑪ストップレベル
指値や逆指値注文、SL注文を入れた位置に入るラインの色を変更します。
設定の保存と呼び出し
お好みのチャート配色が出来上がっても、新規でチャートを立ち上げるとデフォルトの黒い背景のチャートが立ち上がってしまいます。
1枚1枚再度設定するのは大変です。
そこで、今作ったお気に入りのチャート画面を定型チャートとして保存しておくことができます。
画面のどこでもいいので右クリックをして、メニューポップアップを呼び出します。
そこから「定型チャート」➝「定型として保存」を選択して下さい。
すると保存先ウィンドウが表示されますのでお好きな名前で保存をしてみましょう。
保存出来たら、再度チャート上で右クリックして「定型チャート」にカーソルを合わせます。
プルダウンリストに保存した名前が反映されていれば、そのチャート設定の保存は完了しています。
チャート上に情報を表示させる
チャート上に四本値を数字で表示させたり、ラインなどにコメントを表示させることができます。
プロパティ画面の「全般」から「四本値表示」と「ライン等の説明を表示」にチェックを入れておくとチャート上に文字で情報を表示することができます。
ラインなどのプロパティを開くと「説明」という項目があります。
そちらに入力した文字がそのまま表示されます。
日本語も入力できるので何のラインかわからなくならないように、入力しておくのもいいでしょう。
文字の大きさが変えられないのが少し残念な点です。
【MT4とMT5】テクニカル指標の使い方
ここからはインジケーターやオシレーターの表示と編集の方法を解説していきます。
メインウィンドウに表示させるインジケーター系
メインウィンドウに表示するインジケーター類は主に「挿入」➝「インジケーター」➝「トレンド」と進むとプルダウンリストが表示されます。
今回は例として「Moving Average」を挿入してみます。
パラメーターをお好みに変更してOKを押すとチャート上に移動平均線が表示されます。
サブウィンドウに表示させるオシレーター系
続いてローソク足が表示されているメインウィンドウとは別に、下部に新たなサブウインドウを作成して表示をするのがオシレーターです。
メニューバーから「挿入」➝「インジケーター」➝「オシレーター」と進むとプルダウンリストが表示されます。
今回はRSIを選択してみました。
表示したテクニカル指標の編集や削除
表示したインジケーターやオシレーターは値を変更したり削除することができます。
チャート上で右クリックをするとポップアップメニューが表示されますので、その中から「表示中のインジケータ」を選択します。
すると「表示中のインジケータウィンドウ」が表示されますので、該当のテクニカル指標を選択肢、編集または削除をクリックしてください。
ダブルクリックすることで編集画面を呼び出すこともできます。
【MT4とMT5】オブジェクトの使い方
続いてオブジェクトの挿入方法を解説していきます。
水平線やトレンドラインを表示する
水平線などのオブジェクトは、メニューバーから「挿入」➝「ライン」を選択するとプルダウンリストが表示されます。
ツールバー設定で「ライン等」にチェックが入っている場合は、下記画像の赤枠で囲った位置から直接水平線やトレンドラインを選択して、ワンクリックで挿入することができます。
水平線や垂直線の場合は1点。
トレンドラインの場合は2点を指定するとチャート上にラインを描くことができます。
フィボナッチや図形を表示する
フィボナッチや図形を描写する場合も同様です。
こちらもツールバー設定で「ライン等」にチェックが入っている場合は、下記画像の赤枠で囲った位置から直接フィボナッチや図形を選択して、ワンクリックで挿入することができます。
なお、青丸がフィボナッチ、緑丸が長方形の描写を選択するボタンです。
フィボナッチリトレースメントは2点、フィボナッチエクスパンションは3点で指定します。
図形では丸は天1点、四角形と三角形は2点を指定します。
表示したオブジェクトの編集や削除
表示したオブジェクトは起点や形を変更したり削除したりできます。
該当のオブジェクトをダブルクリックすると両端、またはオブジェクトの両角に四角いますが表示され移動や変形ができる状態になります。
また、その状態で右クリックをすると、ポップアップメニューが表示されますので、その中から「○○のプロパティ」を選択することで色や太さなどを変更することもできます。
キーボードの「Delete」を押すことで消去することもできます。
例として表示しているトレンドラインの色を黄色へ、線を細く、延長を無し、に変更。
水平線は削除してみます。
描写が変更されました。
図形やフィボナッチなどのオブジェクトも全て同様の手順で変更ができます。
【MT4とMT5】注文の使い方
MT4やMT5の注文パネルは少し複雑です。
覚えてしまえば難しくないので、慣れないうちは慌てずに一つ一つ確認してから注文を行うようにしましょう。
成行注文を入れる
まずは現在値で売りや買いを即時入れる成行注文の注文方法から見ていきましょう。
パネルの各部を細かく見ていきます。
①通貨ペア
注文を入れる通貨ペアを選択します。
複数の通貨ペアチャートを開いているときは特に間違えやすいので、注文ボタンを押す前には必ず確認するようにしましょう。
②数量
注文を入れるロット数を変更します。
開設している口座の種類によって、1ロットの単位が違うことがあるので事前に確認しておきましょう。
③決済逆指値(S/L) / 決済指値(T/P)
注文時に同時にストップロス注文とテイクプロフィット注文を入れることができます。
後で変更追加することもできますが、万が一の入れ忘れ防止のためにストップロス注文だけは先に入れておくようにするといいでしょう。
④コメント
注文にコメントを添えることができます。
根拠などをメモ代わりに簡潔に書いておくこともできます。
⑤決済種別
ここで成行注文や指値注文の変更を行います。
今回は成行なので「成行注文」を選択します。
⑥成行売りボタン
通貨ペアや数量、ストップロス注文が間違いなければこのボタンを押した瞬間に、売りでエントリーを行います。
⑦成行買いボタン
通貨ペアや数量、ストップロス注文が間違いなければこのボタンを押した瞬間に、買いでエントリーを行います。
また成行注文はタイミングが重要なことから、上記のような設定を介さずにワンクリックで注文を出せる機能もあります。
チャート上の何もないところで右クリックをしてポップアップボックスを呼び出します。
その中から「ワンクリックトレード」を選択するとチャート右上に下の画像のような、ワンクリックで注文を出せるパネルが出現します。
左側が「SELL」、右側が「BUY」となっており、そこをクリックした時点で注文が約定されますので注意して下さい。
またパネル中央部上段の数字は「ロット数」を表しています。
思わぬロット数で発注をしてしまわないように、必ず確認してからクリックするようにしましょう。
ワンクリック注文を有効にするには、メニューバーから「ツール」➝「オプション」で設定ウィンドウを呼び出し、「取引タブ」から「ワンクリック取引」にチェックを入れておいてください。
指値注文を入れる
続いて指値注文を入れる場合です。
①と②は成行注文と同じなので飛ばします。
③注文種別
指値注文の場合は「Limit」を選択します。
買いの場合は「Buy Limit」、売りの場合は「Sell Limit」を選択します。
④価格
注文種別を指定すると、いくらで買うのかいくらで売るのかを指定しなくてはいけません。
今回は画像のようなシナリオを用意したので「1.02446」で買い指値を入れてみましょう。
⑤発注ボタン
通貨ペアや数量、指定価格に間違いがなければこのボタンを押すことで、買いの指値注文の予約が行われます。
逆指値注文を入れる
今度は逆指値注文です。
①と②は成行、指値注文と同じなので飛ばします。
③注文種別
逆指値注文の場合は「Stop」を選択します。
買いの場合は「Buy Stop」、売りの場合は「Sell Stop」を選択します。
④価格
注文種別を指定すると、いくらで買うのかいくらで売るのかを指定しなくてはいけません。
今回は画像のようなシナリオを用意したので「133.550」で買い逆指値を入れてみましょう。
⑤発注ボタン
通貨ペアや数量、指定価格に間違いがなければこのボタンを押すことで、買いの逆指値注文の予約が行われます。
注文後にTP/SLを設定する
成行で注文を入れた場合や指値、逆指値注文が約定された後で、ストップロスやテイクプロフィットを設定していない場合は後から入れることもできます。
まずは注文が入っている状態で、メニューバーから「表示」➝「ターミナル」を選択します。
ツールバーを表示している方は画像のボタンからでも、ターミナルを呼び出すことができます。
ターミナルが表示されましたら、変更したいポジション上で右クリックをしてポップアップメニューを呼び出します。
メニューの中から「注文変更または取り消し」を選択して注文パネルを呼び出します。
まずはストップロスの設定です。
①ストップロスの位置
現在のポジション位置から見て損切り設定は直近安値の黄色丸の位置でにしましょう。
②損切り位置の価格
黄色丸の価格は「1.20606」でした。
③注文種別
すでにポジションを持っているので「注文の変更または取消」が選択されています。
ここを変更すると新規注文になってしまうので注意してください。
④決済逆指値(S/L)
今回はストップロスの設定なのでこちらに入力をします。
損切りする候補は黄色丸の位置なので少し余裕をもって「1.20550」にストップロスを設定します。
⑤注文変更ボタン
指定価格に間違いがなければこのボタンを押すことで、ストップロス注文の予約が行われます
無事ストップロス注文が予約されました。
続いてテイクプロフィットの設定です。
①テイクプロフィットの位置
現在のポジション位置から見て利益目標値は直近高値の黄色丸の位置です。
②利益目標値の価格
黄色丸の価格は「1.26653」でした。
③注文種別
すでにポジションを持っているので「注文の変更または取消」が選択されています。
ここを変更すると新規注文になってしまうので注意してください。
④決済指値(T/P)
今回はテイクプロフィットの設定なのでこちらに入力をします。
利確する候補は黄色丸の位置なので少し余裕をもって「1.26600」にテイクプロフィットを設定します。
⑤注文変更ボタン
指定価格に間違いがなければこのボタンを押すことで、テイクプロフィット注文の予約が行われます
成行決済をする
最後に成行で決済する場合の手順を3つ解説します。
①ターミナルからメニューを呼び出す
先ほど注文を変更したターミナルから同じように該当ポジションで右クリックをします。
表示されたポップアップメニューから「決済注文」を選択します。
クリックした瞬間に確認なくポジションを決済しますので、間違えないように注意してください。
②チャート上から直接決済をする
チャート上にポジションを持った位置にポジションラインが表示されています。
そのポジションライン上で右クリックをし、表示されたポップアップメニューから「閉じる」を選択します。
こちらもクリックした瞬間に確認なくポジションが決済されます。
③ターミナル上で直接決済をする
ターミナルに表示されたポジションの右端に「×」印のアイコンがあります。
こちらをクリックすることで素早くポジションを決済することができます。
同時にたくさんのポジションを決済する場合や、一刻も早く決済したい場合などはこちらからもできますが、アイコンが小さく間違えやすいので緊急時以外は使用をおすすめしておりません。
MT4の使い方を学べるYouTube動画
MT4の使い方について動画で見たいなら、FXTFの『初めてのMT4』がオススメです。
『テクニック無用! 1分でできる本格「FX」投資術』で一躍有名になったトレーダー・ボリ平氏が、MT4の初期設定について分かりやすく解説してくれます。
MT4が使える口座で取引したい方は、まずはこの動画で環境を整えることから始めましょう。
まとめ:さらに上級な使い方
MT4やMT5ではプログラムを組んでPCに自動で売買を行わせる「自動売買」を稼働させることができます。
一定の条件などを指定し、その条件に合致した時のみ買いや売り、決済や損切りを行うなどのプログラムを組み込むことで自動化させます。
個人レベルで自由に自動売買ができるのはMT4やMT5だけで、プログラミングの知識があれば自作もできますし、無料配布や有料販売などもインターネット上で行われています。
MT4やMT5を使いこなす最上級がこの自動売買で「EA(Expert Adviser)」と呼ばれます。
ここでは詳しいことは割愛しますが、自動売買は稼働させるかどうかの選択や、ロット数や使用しているインジケーターの設定値などを自由に変えられるものなどもあります。
MT4やMT5をある程度自由に動かせるようになってきたら、自動売買にも少し目を向けてみるのも面白いかもしれません。
MT4/MT5の全てをまとめた記事です。
この記事ではMT4やMT5の使い方について詳しく説明しましたが、MT4/MT5についてさらに詳しく知りたい場合は、MT4/MT5まとめ記事を参考にしてください。