リバーサルフォーメーション|トレンド転換のチャートパターンを図解
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リバーサルフォーメーションとは
- トレンドが転換しやすい特徴的な形
- 複数のローソク足が作り出す形で判断する
- トレンドが反転することを期待できる
目次
リバーサルフォーメーションの概要
リバーサルフォーメーションとは、トレンドが転換するタイミングで出現しやすいチャートの形です。
トレーダーはその形が出現して条件が整った際に、買いもしくは売りサインとして捉えます。
逆に含み益のあるポジションを持っている場合にリバーサルフォーメーションが出現した場合は、エグジットのサインとして捉えることも可能です。
今回は、リバーサルフォーメーションの代表的なものを 6種類 × 2パターン = 合計12個 をピックアップしました。
リバーサルフォーメーションは表裏一体であり、売りと買いは正反対の形をしているのが特徴です。
売りと買いが正反対の形をしているというのは、売りの形が山のような形をしていれば、買いの形は谷の形をしています。
例えば、上値を3回試して超えられない時は売りサイン、次の画像のような山に似た形をしています。
その形を180度反転させて下値を3回超えられないのであれば買いサイン、次の画像のような谷に似た形をしています。
そして、このような特徴的な形には名前がついていて、山のような形をトリプルトップ、谷のような形をトリプルボトムといいます。
下の画像は、実際のチャートにおけるトリプルトップ(画像1つ目)とトリプルボトム(画像2つ目)です。
リバーサルフォーメーションはチャートの形の話ですので、インジケーターと違い計算式などを理解する必要はありません。
なぜそのような形をしたら反転するのか、というような意味がわかれば難しいことはありません。
下記にそれぞれのリバーサルフォーメーションについて、詳しく解説していきます。
リバーサルフォーメーションの種類
リバーサルフォーメーションの代表的な形について、
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- 三尊
- 逆三尊
- ソーサートップ
- ソーサーボトム
- ライントップ
- ラインボトム
- スパイクトップ
- スパイクボトム
- ブロードニングフォーメーション
- ダイアモンドフォーメーション
6種類 × 2パターン+ 2種類を紹介していきます。
ダブルトップ
名前 | 成立条件 |
ダブルトップ | 上昇トレンド相場で2回高値をつけて、ネックラインを割った時 |
上の画像は、ダブルトップが出現した実際のチャートです。
ダブルトップとは、上昇トレンド相場で2回高値をつける形です。上昇トレンドの終わりでよく見かける形で、この形が出現した際には、売りを検討するポイントになります。
ダブルトップができた場合、2つ目の高値をつけ下降してきて、1つ目の高値と2つ目の高値の間にある安値(下の画像における「ネックライン」)を割った際に、下落のサインとして受け取ることができます。
ネックラインは相場での抵抗(=レジスタンス)やサポートとしても機能します。2つ目の高値をつけて下降したがネックラインを割らない場合は、さらに上値を伸ばしていくこともあるので注意しましょう。
また、ダブルトップは、
- 2回目の高値が1回目の高値を超えてネックラインを割るパターン
- 2回目の高値が1回目の高値を超えずにネックラインを割るパターン
いずれの場合も成立します。
ダブルトップ成立時は、ネックラインを割ったところを売りサインとして捉えても良いですが、重要なラインを割ったことによって値動きが強くなりがちです。ネックラインを割ったことを見たトレーダーの順張り注文が集中し、一時的に下方向に伸び過ぎてしまい、不利なレートでのエントリーになってしまうことがあります。
ですので、ネックラインを割った際には、慌ててエントリーせずに、再びネックライン付近までに戻ってくること(下の画像における「リターンムーブ」)を待つと、有利なエントリーができることが多いです。
この現象はレジスタンス・サポート転換(=レジサポ転換)とも言われます。今まで上昇を支える反発となっていたラインが割れた後に、上昇を押さえつけるラインへと転換するという意味です。リターンムーブについては、後の項で詳しく解説します。
ダブルトップは相場でよく見かける形であり、トレンドの転換となることが多いです。ネックラインをしっかりと割ったことを確認し、なるべく有利なレートでエントリーできるようにタイミングをはかっていきましょう。
ダブルボトム
名前 | 成立条件 |
ダブルボトム | 下降トレンド相場で2回安値をつけて、ネックラインを超えた時 |
上の画像は、ダブルボトムが出現した実際の画像です。
ダブルボトムはダブルトップを逆にした形で、下降トレンド相場の終わりによく出現する形です。下降トレンドで相場が下がり続けて、2回安値をつけて上昇方向に反発するときに出やすい形です。基本的にはダブルトップの逆として考えれば問題ありません。
相場では下降に要する時間は上昇の3倍早いとも言われます。下降は上昇に比べて、短期間で大きく下げることが多いです。そして、底値で反発する際には大きく上昇するという面もあります。
ダブルボトムもダブルトップ同様、ネックラインを割ることで下落のサインとして捉えます。ローソク足が確定しないまま飛び乗りエントリーをして、結果的にヒゲとなってしまいダブルボトムにならないケースもあります。ダブルボトムでも、1番目の2番目の間の高値に引いたネックラインを超え、リターンムーブを確認した上でタイミングをはかるのが良いですね。
トリプルトップ
名前 | 成立条件 |
トリプルトップ | 上昇トレンド相場で3回高値をつけて、ネックラインを割った時 |
上の画像は、トリプルトップが出現した実際のチャートです。
トリプルトップは、上昇トレンド相場で3回高値をつける形です。ダブルトップが2回に対して、トリプルトップはさらに1回多く高値をつけます。トリプルトップは江戸時代に生まれたと言われるテクニカル分析の「酒田五法」でも”三山”という名前で登場します。古くから相場が反転しやすい形として知られており、リバーサルフォーメーションの中ではもっとも有名です。
トリプルトップは、ダブルトップより信頼性の高い形として機能します。なぜ信頼性が高いかというと、
「相場は3回高値を超えようとしたが、超えきれなかった」
という相場心理が、チャートに現れるからです。2回より3回の方が失望の心理が大きくなります。
トリプルトップ発生時は、上昇トレンドとして高値を更新していたが、上値が重くなりその伸びの弱さに失望したトレーダーの心理が下落方向への傾くことによって、下げに発展しやすい形になります。
その下げが大きいと直近の安値も割り込み、上昇トレンドが下降トレンドへ完全に転換することも多々あります。
相場においては、1回より2回、2回より3回というように、根拠となる数が大きいほど機能しやすくなります。また、相場で ”3回” という数字は非常に意識されやすく、転換点として重要な意味を示すことも多いので頭に入れておきましょう。
トリプルボトム
名前 | 成立条件 |
トリプルボトム | 下降トレンド相場で3回安値をつけて、ネックラインを超えた時 |
上の画像は、トリプルボトムが出現した実際の画像です。
トリプルボトムは下降トレンド相場で3回安値をつける形です。トリプルトップを逆にした形で、相場が底値で反転する際に出現しやすいです。
トリプルボトムは、
「相場が3回安値を抜けようとしたが、抜けきれなかった」
というチャートのメッセージにもなります。
よくある例としては、下降トレンドからだらだら下げてきて、底値の更新幅が小さくなってきて、トリプルボトム成立後に上昇するパターンです。下降のエネルギーが切れたタイミングでトリプルボトムが完成し、大きく反発します。トレンドの底からエントリーできた場合には、大きな利益を期待できます。
トリプルボトムにおいても、きちんとリターンムーブを確認した上でエントリーをすることで、飛び乗りエントリーを防ぐことができます。長く続く下降相場で、3回同じレートで安値をつけても戻りが小さくネックラインを超えない場合は、そのまま反発せずにさらに下げ続けることがあるので注意しましょう。
三尊天井(ヘッドアンドショルダーズトップ)
名前 | 成立条件 |
三尊天井(ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーズトップ) | 上昇トレンド相場で真ん中が3回高値をつけ、2回目の高値が一番高い形で、ネックラインを割った時 |
上の画像は、三尊天井が出現した実際の画像です。
三尊天井はトリプルトップを応用した形です。3回高値をつけることはトリプルトップと変わりないのですが、2回目の高値が一番高い形のことを三尊天井または三尊と呼びます。真ん中の高値が頭、その脇の2つの高値が肩のように見えることから、ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーズトップとも呼ばれます。
三尊天井はトリプルトップ同様に、上昇トレンド相場で3回高値をつける形が出現した時に反転を示唆します。2回目の高値で直近高値を更新し、押し目をつけてもう一度高値にチャレンジをしようとしたが、上昇の力が残っておらず下降。
その後のネックライン割れによって上昇が裏切られ、トレーダー達の失望によって売りを呼びやすい形であると言えます。
三尊天井は特徴的な形をしており、トリプルボトムよりも出現するケースは少ないです。長い時間足で三尊天井が出現した際は有効に機能する場合が多いので、実際の相場で見つけられるように、まずは過去チャートで確認してみましょう。
逆三尊(ヘッドアンドショルダーズボトム)
名前 | 成立条件 |
逆三尊天井(逆ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーズボトム) | 下降トレンド相場で3回安値をつけ、2回目の安値が一番低い形で、ネックラインを超えた時 |
上の画像は、逆三尊が出現した実際の画像です。
逆三尊は三尊天井を逆にした形です。下降トレンドで発生することで反発を示唆し、逆ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダーズボトムとも呼ばれます。
逆三尊は、2回目の安値で直近安値を更新し、一度戻りを経て再度安値をつけようとしたが、売りの力が弱いため安値を超えきれずに上昇。その後ネックラインを超えたことによって、上昇に転ずると考えるトレーダー達によって買いが集まりやすい形です。
逆三尊も、トリプルボトムよりは見かけるケースが少ない形です。実際のチャートで見つけた際は上昇方向に反転を示唆する形になります。しっかりとネックラインを超えたことを確認してから、エントリーを行うようにしましょう。
ソーサートップ
名前 | 成立条件 |
ソーサートップ | 上昇トレンドで高値更新が落ち着き、徐々に高値を切り下げ始める。やがて、大きな下げを起こした後に横ばい状態(プラットフォーム)を形成。その後に、一度つけた安値を割った時。 |
上の画像は、ソーサートップが出現した実際の画像です。
ソーサートップは上昇トレンドで出現した時に、今後反転を示唆する形です。「ソーサー」とはマグカップを置く受け皿のことを指します。ローソク足の並びが湾曲してお皿のように見えることから「ソーサー」トップと名付けられました。
ソーサートップの形は少し複雑です。
上昇が一服し、大きな下降もなく横ばいを続けていたが徐々に高値を切り下げ始めます。
やがて、出来高を伴った大きな下げを起こしますが、その下げが落ち着くと一時横ばい状態になります。
この横ばいで保ちあいを形成している状態を「プラットフォーム」と呼びます。
その後はプラットフォーム内をうろうろとしたのちに、出来高を伴った大きな下げを起こした時の安値(ネックライン)を割ったところが、さらなる下落を示唆する形となります。
プラットフォームとは横ばいでもみ合っている “範囲”、ネックラインとは出来高を伴って大きな下げを起こしたときの安値に引いた “ライン” です。
ソーサートップは、多くの条件が整わないといけないことから、出現回数は非常に少ないです。また、慣れるまで見つけずらい形でもあります。ダブルボトムやトリプルボトムのようにジグザグせずに、高値圏でうろうろしているチャートを見かけた際には、一度ソーサートップの形を疑ってみましょう。
ソーサーボトム
名前 | 成立条件 |
ソーサーボトム | 下降トレンドで安値更新が落ち着き、徐々に安値を切り上げ始める。やがて、大きな上げを起こした後に横ばい状態(プラットフォーム)を形成。その後に、一度つけた高値を超えた時。 |
上の画像は、ソーサーボトムが出現した実際の画像です。
ソーサーボトムは、ソーサートップを逆にした形です。相場の底値圏で出現することで、買いのサインの一つとして考えられます。
下降トレンドの安値が下がりづらくなり、チャートのローソク足が湾曲した形をしているので、こちらの方が「ソーサー(受け皿)」をイメージしやすいかと思います。
ソーサーボトムはローソク足の湾曲した部分をカップ、「プラットフォーム」が取っ手に見えることから、”ティーカップウィズハンドル” とも呼ばれます。
ソーサーボトムは下降が一服し、大きな上昇もなく横ばいを続けていたが徐々に高値を切り上げ始めます。
やがて、出来高を伴って大きな上げを起こしますが、その上げが落ち着くと一時横ばい状態になります。
この横ばいで保ちあいを形成している状態を「プラットフォーム」と呼びます。
プラットフォーム内をうろうろとしたのち、高値(ネックライン)を超えるような大きな出来高を伴った上げを起こした時に、さらなる上昇を示唆する形となります。
ソーサーボトムもソーサートップ同様に出現しにくい形です。
しかし、時間が経っても安値を更新していかず底堅い形を表していることから、チャート上でイメージしやすい形でもあります。下降トレンドで大きな反発もなくローソク足が何度も同じレートを試していることを見かけたときは、ソーサーボトム出現のチャンスですので、注意深くローソク足の推移を確認してみましょう。
ライントップ
名前 | 成立条件 |
ライントップ | 上昇トレンドで高値更新が落ち着き、徐々に高値を切り下げ始めた後に、突然下げた形 |
上の画像は、ライントップが出現した実際の画像です。
ライントップは上昇トレンドで、高値更新が一服して小さな値動きをしていたところに、突然急落を起こす形です。
ライントップは、ソーサートップと似た形をしていますが、プラットフォームがありません。
プラットフォームはもみ合いと言い換えることもでき、ライントップにはそのもみ合いが無いため、急激に大きく下げる形となることが多いです。
ラインボトム
名前 | 成立条件 |
ラインボトム | 下降トレンドで安値更新が落ち着き、徐々に安値を切り上げ始めた後に、突然上げた形 |
上の画像は、ラインボトムが出現した実際の画像です。
ラインボトムとはライントップを反対にした形で、下降トレンドの安値付近で小さな値動きをしていたところに、突如急上昇を起こす形です。ソーサーボトムの「プラットフォーム」がない形であり、短い時間足の下降トレンドの終わりによくみられる形です。
強い上昇になり、上昇トレンドの起点になることもあります。
長い時間をかけて底を固めるほど、次に起こる反発は大きくなる傾向にあるので、縦だけではなく横の時間軸でも確認を行うと良いでしょう。
スパイクトップ
名前 | 成立条件 |
スパイクトップ | 上昇トレンドで急上昇を行なった後に急下降。その後に、急上昇前の安値を割った形 |
上の画像は、スパイクトップが出現した実際の画像です。
スパイクトップとは、上昇トレンドで急激な上昇をしたのちに反発し、急激に上昇した分を打ち消すように下降していく形です。別名 ”V字トップ” や “尖端天井” と呼ばれることもあります。
上昇から突然切り返して下降し始めるので、エントリータイミングはリバーサルフォーメーションの中でもっともシビアです。急激な上昇をしたのちに下落する形であり、天井をつかむことは至難の技です。節目のレートやフィボナッチのラインに当たった際にスパイクトップなることがありますが、完全なる逆張りなのでリスクも高いエントリーになりがちです。
幸運にもエントリーできた場合には、長くポジションを保持することなく早めに利益を確定し、値動きが落ちついてから、次のタイミングを待つと良いですね。
スパイクボトム
名前 | 成立条件 |
スパイクボトム | 下降トレンドで急下降を行なった後に急上昇。その後に、急下降前の高値を超えた形 |
上の画像は、スパイクボトムが出現した実際の画像です。
スパイクボトムは、スパイクトップを逆にした形です。下降トレンドの最後に急激な下げがあった後に急反発し、下げを打ち消すように上昇していく形です。急激な戻しのため、エントリータイミングが非常に難しいことが特徴です。別名 ”V字ボトム” や “尖端底” とも呼ばれます。
少し話がそれるようですが、相場にセリングクライマックスという、
”長く続く下降トレンドの最後に一時的に売りが強まり、売りのエネルギーが切れた時点で上昇に転ずる”
という意味を持つ言葉があります。
次の画像はビットコインのチャートですが、V字回復からの上昇は取引量が少ないビットコインやマイナー通貨でよく見られる形です。
しかし、スパイクボトムにおいても、底をつかむのは至難の技です。強く下降していて値動きが止まっていない中での逆張りであり、非常に怖い形でのエントリーになります。
スパイクボトムの底は無理に狙おうとはせずに、底から強く反発して上昇に転じたことを確認した上で買いを検討する、という使い方をすると良いですね。
ブロードニングフォーメーション
名前 | 成立条件 |
ブロードニングフォーメーション | 高値も安値も更新しながら値幅が大きくなっていき、安値のトレンドラインをローソク足が割った場合 |
上の画像は、ブロードニングフォーメーションが出現した実際の画像です。
ブロードニングフォーメーションは、三角保ちあいを逆にしたような形をしています。
高値も安値も更新しながら時間が進むにつれてボラティリティ(値動きの幅)が大きくなっていく、末広がりな形をしていきます。
別名、Y波動とも呼ばれます。
ブロードニングフォーメーションは、株式相場や商品先物相場によく見られる反転サインです。
広がっていく安値を結んだラインを割ったときに仕掛けるのが売りサインとなりますが、斜め下に勾配がついており、しっかり割ったかどうか判断が難しいことが多いです。
判断が難しいので、エントリーを避けてもいい形です。
ダイアモンドフォーメーション
名前 | 成立条件 |
ダイアモンドフォーメーション | ブロードニングフォーメーションと、シンメトリカルトライアングルが隣り合った形が発生し、シンメトリカルトライアングルの安値のトレンドラインをローソク足が割った場合 |
上の画像は、ダイアモンドフォーメーションが出現した実際の画像です。
ダイアモンドフォーメーションは、ひし形のような形をしているのが特徴です。
紹介したブロードニングフォーメーションと、シンメトリカルトライアングルを合わせた形をしています。シンメトリカルトライアングルについてはコンティニュエーションフォーメーションの記事で紹介しています。
二つの決まった形が連続しなければならないことから、発生率は低いです。
ダイアモンドフォーメーションではシンメトリカルトライアングルの安値を結んだラインを割ったときが、下降を示唆するサインになります。
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リバーサルフォーメーションはなぜ成立するのか
リバーサルフォーメーションが成立する理由は大きく分けて2つと考えられています。
- フォーメーション分析を認識しているトレーダーが仕掛ける
- トレーダー達の心理がリバーサルフォーメーションを作り出す
それぞれ詳しく解説していきます。
フォーメーション分析を認識しているトレーダーが仕掛ける
ダブルトップやトリプルボトムは代表的なリバーサルフォーメーションであり、世界中のトレーダーに知られています。
世界中で知られているということは、リバーサルフォーメーションの形を認知するトレーダーが多いということです。リバーサルフォーメーションを確認したトレーダーによって、買い・売りの力が強くなることで値動きが発生します。さらにその流れに追随するトレーダーが出てくることでトレンドが形成されていくことが、リバーサルフォーメーションが成り立つまでの過程です。
リバーサルフォーメーションが世界中のトレーダーに認知されていることから、強い買い・売りのサインと言えるでしょう。
トレーダー達の心理がリバーサルフォーメーションを作り出す
リバーサルフォーメーションには、相場に参加しているトレーダー達の心理を予測することもできます。
ローソク足の記事でも紹介しましたが、ローソク足一本一本にトレーダーの心理状況が現れるように、ローソク足が複数で構成されるリバーサルフォーメーションにも同様に心理を確認することができます。
例えば、トリプルトップであれば、
・高値を3回超えきることができなかった
ソーサーボトムであれば、
・底値が固まり一度上昇しレンジを作った。そのレンジから下げることなく、レンジの高値を超えて上昇しようとしている
このような事実から今後の動きを推測していきます。
FX、仮想通貨、株、商品先物などのトレードではトレーダーの心理を読むのはとても重要なことです。トレードでは買いと売り、力関係が強い方に相場は動くからです。
トレーダーの心理を読む上で、リバーサルフォーメーション分析は非常に役に立ちます。
もちろん、相場に絶対はないので、リバーサルフォーメーションが発生しても思惑通りにならないこともあります。このことはどのテクニカル分析にも言えることなので、予想と外れた際には早めに見切り、次のチャンスに備えることが重要です。
ローソク足
- 相場の値動きを表す、代表的な図表
- 日本のトレーダーの間でもっとも多く使われている
- ローソク足の形によって、現在の相場状況やトレーダーの心理を読み解くことができる
リバーサルフォーメーションのトレード活用方法
リバーサルフォーメーションをトレードに活かす上で、2つのことが重要になります。
- ローソク足の確定を待ってから仕掛ける
- リターンムーブを待つ
2つを詳しく解説していきます。
ローソク足の確定を待ってから仕掛ける
トリプルトップ・ボトムやダブルトップ・ボトムでは、ネックラインを割ったところがエントリーの起点になります。ここでいうローソク足を割ったというのは、ローソク足の実体がしっかり割り込んで確定したことを確認する、ということです。
ローソク足の形成途中でエントリーをしてしまうと、上の画像1つ目のように確定後にヒゲとなってしまうこともあります。その後は上の画像2つ目のように、そのまま上昇する展開になってしまった形です。
1時間足のローソク足を見ているのであれば、今が残り何分でローソク足が確定するのか、までも気にしてみてもいいかもしれません。
リターンムーブを待つ
上の画像は、リターンムーブの動きが出現したチャートです。
リターンムーブとはネックラインを割り一度戻る動きを見せた際に、ネックラインが反発ラインへと変わることです。この反発した際に仕掛けるのが、一番わかりやすく有利なレートで入れる方法です。一度完全に割り込んだところから戻りを待ってからエントリーすることで、タイミングも計りやすくなります。
リターンムーブがなかった場合にはチャンスを逃すことにもなりますが、中途半端なところでのエントリーは防ぐことができます。慣れるまでは、じっくりとリターンムーブを待つのが無難です。
リバーサルフォーメーションの注意点、懸念点
上の画像は、トリプルトップが出現しそうだったのにそのまま上昇してしまったチャートです。
こういったこともあるため、リバーサルフォーメーションを使う際は、
- 逆行することを想定しておく
- 他の根拠と合わせて確認する
ことが重要です。
どのテクニカル分析でもそうですが、100%機能するものは存在しません。有名な形で強い反転サインである、三尊天井(ヘッドアンドショルダーズ)であっても、ネックラインを割ったのちに、再び上昇を始めて高値を更新するというケースは少なからずあります。
こうしたときに重要なのは、早めに撤退し次のチャンスに備えるということです。損切りをすることで、次のチャンスで仕掛けることができます。損切りで多少資金を減らしても、最終的に利益を残せばいいのです。くれぐれも、一発逆転を狙って、身の丈に合わないロットでのギャンブルトレードは、いずれ口座の破綻を招くので控えましょう。
また、リバーサルフォーメーションが出現した際は、他の根拠と併せて確認すると効果的です。
例えば、1時間足で三尊天井が出現した場合は、
- 上位足チャートで見たときに、抵抗(レジスタンス)ライン付近であるか
- 上位足チャートのMACDでダイバージェンスが出ているか
- 上位足チャートのフィボナッチの重要なライン付近であるか
など、他のテクニカル分析を組み合わせてエントリーの根拠を探すこともできます。
上の2つのチャート画像は、同時刻の1時間足(画像1つ目)と日足チャート(画像2つ目)を表示させたものです。1時間足で三尊天井を形成、日足チャートで重要なラインに達していることがわかります。
ぜひ、あなたが普段使い慣れているテクニカル分析に、リバーサルフォーメーションを組み合わせたトレードをしてみてください。
リバーサルフォーメーションの成り立ち
リバーサルフォーメーションは多くの種類がありますが、それぞれがいつどのように発見されたかは明らかにされていません。
しかし、江戸時代に発案された酒田五法にトリプルトップ・ボトムの原型が三山・三川と記されているように、昔からチャートの形状から相場の転換点を見極め予測していた事実が残っています。
リバーサルフォーメーションは、数多くのトレーダーが長い時間をかけてチャートを分析し、その結果相場が反発しやすいものして残ったものが、今現在も残っていると考えられます。
昔と比べ、経済状況は大きく変わるとともに、トレードの方法や種類は大きく変わりました。
しかし、その中で昔からあるリバーサルフォーメーションが今も周知されているということは、相場において有効な買い・売りサインと考えられ、トレードをする上での判断基準となります。
当記事で紹介した 6種類 × 上昇下落の2パターンを理解できれば、一通りのリバーサルフォーメーションを網羅できたといっていいでしょう。
日本で発案された有名な酒田五法については、こちらでも解説しています。
リバーサルフォーメーションの豆知識
リバーサルフォーメーションを利用していく上で、知っておきたい知識を2つ紹介します。
- ダブルトップ・ボトム、トリプルトップ・ボトムの行き先を予想するには?
- 他の時間足でも同様のリバーサルフォーメーションを確認できるとなお良い
それぞれ解説していきます。
ダブルトップ・ボトム、トリプルトップ・ボトムの行き先を予想するには?
天井や底でダブルトップ・ボトム、トリプルトップ・ボトムを根拠としてエントリーし含み益が出ている際、次にどこで利益を確定すべきかが気になることかと思います。
利益確定の際には、ネックラインから高値・安値の幅と同じ幅で利確することが一つの指標となります。
詳しくは下の画像のような形です。
三尊天井においては、天井からネックラインの長さとネックラインから発生する波の長さが一定になりやすいという傾向があります。上の画像では天井からネックラインまでの波と、ネックラインから次の安値までの波が同じくらいになっています。言い換えると、下降波の一本の長さと次に作られる下降波の長さも同じになりやすいということです。
前に起こった波の長さと同じ長さの線をチャートに引くことで、次に行き着く先を予想しやすくなります。これはあくまで傾向ですが、利益確定のレートに迷った際はぜひ試してみてください。
他の時間足でも同様のリバーサルフォーメーションを確認できるとなお良い
長い時間足でリバーサルフォーメーションを確認できた際に、短い時間足でも同様のリバーサルフォーメーションが確認できることがあります。
例えば、下の画像のような形で
1時間足(画像1つ目)でトリプルボトムが出現した際に、5分足(画像2つ目)でも同様にトリプルボトムが発生しています。このような時は、より精度の高い根拠として機能します。複数の時間足で確認できることで、短期トレーダー・長期トレーダーとの動きが一致して強い値動きになることもあります。複数の時間足で確認できた場合には、理にかなったトレードとなり、利益が期待しやすくなります。
リバーサルフォーメーションの用語
- レジスタンス・サポート転換
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- ヘッドアンドショルダー(ズトップ)
- 逆ヘッドアンドショルダー(ズボトム)
- 三尊天井
- 逆三尊
- ソーサートップ
- ソーサーボトム
- ライントップ
- ラインボトム
- スパイクトップ
- スパイクボトム
- ブロードニングフォーメーション
- ダイアモンドフォーメーション
リバーサルフォーメーションを見逃さないために
チャートを見慣れていない方は、時にリバーサルフォーメーションを見逃してしまうことがあります。なぜ見逃してしまうかというと、ローソク足一本一本の長さが毎回異なり、完璧に同じ相場が存在しないからです。自分の中で、
「リバーサルフォーメーションは絶対この形!」
という固定観念があると、チャートを見る際に見逃してしまうことが多くなります。例えば下の画像のように、高値圏で三尊天井っぽい形が出ている際に、
「1回目と3番目の高値は必ず同じ位置に来る」
というように考えていると、いざチャンスが来ても
「3番目が少し低いので、三尊天井ではない」
と結論づけて、エントリーチャンスを見逃してしまうこともあります。
せっかくのチャンスがきたのに、非常にもったいないことになってしまいます。
このようなことを防ぐには、まずは、
・なるべく多くの過去チャートをみて、チャート見ることに慣れる
ことが重要です。そして、過去チャートを見ていく中で、本章冒頭にある画像のように
- なるべく広い範囲で見て、現在がトレンドのどの位置にあるか
- ローソク足を細くして、リバーサルフォーメーションを形成しているか
を気にして見るようにしましょう。そうすることで、実際の相場を見る時に、
今がどのリバーサルフォーメーション形成しようとしていて、今後どうなった時に完全に形成が完了するのか、余裕を持って見ることができるようになります。
チャートに見慣れていない方は、まずは過去チャート見て、リバーサルフォーメーションを見つけるところから始めていきましょう。