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【最強のテクニカル】GMMAの具体的な使い方やメリット・デメリットを解説

2022年10月11日 公開 
2024年11月15日 更新
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【FXトレード】GMMAの役割

FXを取引する際にチャートにGMMAを表示すると何がわかるようになるのでしょうか。

どんな役割があってチャートに表示するのでしょうか。

メリットやデメリットなどもまとめてみていきましょう。

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GMMAは12本のEMAを同時に表示するテクニカル指標

GMMAとは移動平均線の一つであるEMA(指数平滑移動平均線)を12本同時にチャートに表示するテクニカル指標です。

日本語で「複合型移動平均線」と訳されます。

GMMAは期間の違う移動平均線を同時に表示します。

期間の短い6本をひとつの束として短期グループに分類。

期間の長い6本をひとつの束として長期グループに分類して2つのグループを使って分析に使用します。

GMMAとは

GMMAの役割はトレンド判断

GMMAで分析できることは主にトレンドの判断です。

長期グループを使い主要トレンドの方向性を判断し、短期グループを使って直近の波の方向を知ることができます。

また、長期グループと短期グループの位置関係でトレンドの継続や転換の判断の目安にすることもできます。

加えて、グループ同士の乖離や収縮、各グループの束が広がっているか狭まっているかなどその幅を使ってトレンドの強弱を測ることも可能です。

GMMAを使うメリット

GMMAを使うメリットとしては次の3つが挙げられます。

①状況判断がしやすい

GMMAは見た目の派手さから、視覚情報がまず先に目に入ります。

色の違う短期と長期のグループの位置関係やそれぞれの傾き、絡み方などでトレンドの状態が一目瞭然となります。

それにより高値掴みや安値掴みなど、いわゆる追っかけトレードを制限し無駄な取引を減らす効果もあります。

GMMAのメリット1

②エントリータイミングがわかりやすい

GMMAの分析では長期グループがトレンドの支えや抵抗帯になります。

トレンド中に短期グループが長期グループに近づくも跳ね返された時や、突き抜けてしまった時点でトレンドの継続や転換を判断できます。

そのため、エントリーのタイミングが視覚的にわかりやすく判断できます。

GMMAのメリット2

③ダマシが少ない

期間の違う移動平均線を複数本表示してトレードをされている方も多いと思います。

GMMAの考え方も長期の移動平均線と短期の移動平均線を使ったトレードの考え方とほとんど同じです。

しかし、同じゴールデンクロスやデッドクロスにしても線ではなく束で見ることによって、6本もの移動平均線が同時にサインを示すことになります。

そのため、根拠の重複が起こり優位性が高いところでエントリーのサインが出ることになります。

GMMAのメリット3
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GMMAを使うデメリット

メリットの多いGMMAもインジケーターを使っている以上、デメリットも存在します。

GMMAを使うデメリットを2つ挙げていきましょう。

①レンジでは全く機能しない

移動平均線を使っているのでトレンド中は高い効果を発揮しますが、レンジに突入すると全く機能しなくなります。

ただし言い換えれば、短期グループと長期グループが絡み合っている場合や、長期グループが横ばいになっているということはレンジ中ですので取引をしないサインが出ているとも取れます。

優位性の高いところだけを取引するという選択をする目安にもなります。

GMMAのデメリット1

②ローソク足が見づらくなる

GMMAは12本もの移動平均線をチャートに表示します。

そのため、どうしてもローソク足が見づらいという現象が起こってしまいます。

プライスアクションやローソク足の細かい動きを見るタイプのトレーダーには少し使いにくいインジケーターかもしれません。

改善策としてローソク足を前面表示にすることで多少は見やすくなりますが、やはりGMMAが絡み合った場面などでは見にくさは残ってしまうでしょう。

GMMAのデメリット2
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【FXトレード】GMMAを使った分析

GMMAの大まかな役割やメリットを理解したところで、どのように分析していくのかを見ていきましょう。

ここでは各グループごとの動きによる特徴や、各グループ同士の関係に分けて解説していきます。

短期グループの動きで売買タイミングを計る

短期グループに設定される期間は主に「3.5.8.10.12.15」の6期間です。

全体的に期間が短く設定されているため、価格の動きに敏感に反応しその度に上下動を繰り返します。

長期グループに対して近づいたり離れたりする動きを繰り返すことにより、その位置によって売買タイミングを計ることができます。

短期グループの動き

長期グループの動きでトレンド状況を判断する

長期グループに設定される期間は主に「30.35.40.45.50.60」の6期間です。

比較的長めの期間が設定されているため、価格の動きに敏感に反応せず主要トレンドの方向を示してくれます。

トレンドの下支えなど抵抗帯としての役割のほか、その角度によってトレンドなのかレンジなのかを判断する目安としても使います。

長期グループの動き

2つのグループの位置関係

この短期グループと長期グループの位置関係によって、トレンドの継続や転換、強弱などを知ることができます。

それぞれを解説していきます。

①短期グループと長期グループの序列トレンド状況を見極める

長期グループの角度に加えてどちらが上にあるか下にあるかで、トレンドの方向と波の向きが判断できます。

例えば長期グループが右上がりの時に短期グループよりも下に位置して入れば、トレンドは継続中でまだまだ上昇の余地はあると判断できます。

一方、長期グループが右上がりでも短期グループと絡み合っていたり短期グループの方が下にある場合は、トレンドの終わり、または転換の可能性があります。

もちろん、右下がりの時はその逆になります。

各グループの序列

②短期グループと長期グループの乖離でトレンドの勢いが分かる

上記に加えて、短期グループと長期グループの間に乖離があるかどうかでトレンドの勢いも判断できます。

例えば、長期グループが右上がりで短期グループよりも下に位置しているがグループ同士の乖離がない場合は、トレンドの勢いは強くない可能性があります。

同じ状況でもグループ同士の乖離がある場合は、トレンドの勢いが強いと判断できます。

このグループ同士の乖離は、エントリー時よりもポジションを保有している時にまだ保有するか、利確してしまうかを判断する材料として使うことが多くなります。

各グループの乖離

GMMAの長期グループと短期グループはクジラとイワシに例えられる

GMMAの短期グループと長期グループは「クジラとイワシ」によく例えられます。

大きなクジラが機関投資家を表し、イワシは個人投資家を表しています。

例えば、小さな流れの短期グループが下落の動きをしているとします。

しかし大きな流れの長期グループが上昇していたのなら、短期グループの流れは長期グループに呑み込まれ上昇方向へ流されていきます。

クジラがイワシの大群を飲み込んでしまうように、個人投資家のポジションは機関投資家の作る大きな波に呑まれてしまうということです。

GMMAを使ったトレードは長期グループの流れに沿う「トレンドフォロー」であることを再度理解しておきましょう。

クジラとイワシの関係
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【FXトレード】GMMAでの取引手法

GMMAでの分析方法が確認できたら、次はそれをどうトレードに活かすかということになります。

ここではGMMAを使った代表的なトレード方法を二つご紹介します。

長期グループの傾きと短期グループの潜り込みを利用した押し目買い・戻り売り

GMMAの基本は長期グループに対してのトレンドフォローです。

そのため、まず確認するのは長期グループに角度がついているかということです。

長期グループに角度がついているなら、次に確認するのは短期グループの動きです。

角度のついた長期グループに対して短期グループが潜り込むように突入していきた時は、押し目買い、戻り売りを仕掛ける準備段階です。

突入してきた時点ですでに短期グループの6本の移動平均線は序列が逆転していたり、絡み合うように収縮している状態になっているはずです。

トレードを仕掛ける場面は、この収縮した短期グループが長期グループと同じ方向へ拡散をし始めるタイミングです。

戦略的には単純な押し目買いや戻り売りですが、水平線やプライスアクション、チャートパターンなど複雑な戦術を使わない分、わかりやすいというメリットがあります。

短期グループの潜り込み

12本のEMAの収縮拡散を使ってトレンドの初動を狙う

GMMAの特性を逆手にとってトレンドの初動を狙います。

まず、12本全ての移動平均線が絡み合い収縮している場面というのは、ノントレンド=レンジ状態となります。

長期グループが横ばいとなり、短期グループは長期グループを中心に上下に行ったり来たりしている状態です。

この12本全てが収縮しているタイミングから短期グループが拡散し続け、つられて長期グループが拡散を始めたタイミングを狙ってトレードを行います。

12本の収縮と拡散

この12本の収縮から拡散のタイミングというのはトレンドの初動となり、ここでポジションを取れれば大きく利益を伸ばすことも可能になります。

先ほどの潜り込みからのトレンドフォローと違うのは、まだ長期グループのトレンド方向が確定していない状態からエントリーをしています。

つまり、向かいやすい方向だけを確認して見切り発車をしているという点です。

大きな利益を得ることもできますが、損切りになる危険性も孕んでいることに注意しましょう。

まとめ:GMMAはトレンド内容の把握ができる

いかがでしたでしょうか。

GMMAをFXトレードで使うと以下のことが確認できるようになります。

・長期グループと短期グループの位置関係でトレンドの有無

・長期グループの角度でトレンドの方向

・長期グループと短期グループの乖離でトレンドの強さ

この3つを視覚的にわかりやすく分析することができ、トレードのタイミングまでわかってしまうのがGMMAです。

トレンド中に知りたい情報が全て網羅されたGMMA。

最強の呼び声も高いという理由もなんとなく理解いただけたでしょうか。

GMMAの全てをまとめた記事です。

この記事ではFXとGMMAについて表示について詳しく説明しましたが、GMMAについてさらに詳しく知りたい場合は、GMMAまとめ記事を参考にしてください。

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著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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