積立は最強の資産形成術?積立のメリットとデメリットを理解して有利に資産を運用しよう!
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積立とはなにか
- 毎月決まった金額で買い付ける資産運用方法のこと
- 設定は初めだけで手間いらずの資産形成術
- 種類は3つ!「積立貯金」「積立投資」「積立保険」
目次
積立とは
積立とは「毎月決まった日に決まった金額を用意して、貯金したり運用したりする資産形成術」のことです。
一度でたくさんのお金を用意することは難しいですが、毎月コツコツと積み立てておけば必要になったときに大きな金額として動かすことができます。
年金問題や老後資金の問題など、将来のことに不安を抱く方は年々増えておりますが、今若い方を中心に広まっている資金形成の方法としても積立が注目されています。
その理由として、管理をする必要が無く毎月自動的に引き落とすこともできるので、貯金が苦手な方や面倒臭いことが苦手な方でも無理なくできる資産運用方法として広まってきています。
積立がおすすめな人とは
積立にはたくさんの種類がありますが、どの商品を選んでも「コツコツ地道に」ということが前提条件となります。
積立のメリットは「少ない金額から始められ時間をかけて大きな資産を形成していく」というところに集約するからです。
そのため、少しずつ何かを集めることや積み重ねが好きな方にはおすすめの資産運用方法と言えます。
また「自動で毎月積立を行ってくれる」ということも積立の良いところでもありますので、面倒臭がりの方や忘れっぽい方にもおすすめできる資産運用方法と言えるでしょう。
逆に「資金を短期間で倍にしたい」や「1年後に大きな金額を掴みたい」などという方には無縁の資産形成術となります。
小さな金額から始めますので初めの何年間は殆ど積立をしていると実感できないほどの商品もあります。
大きな資金を短期間で!という方は積立ではなく「投資」や「投機」をすることをおすすめします。
積立投資する商品とは
積立ときくと「積立投資」という言葉がまず浮かぶ方も多いと思います。
積立投資=積立というわけではありませんが、積立をするなら積立投資を選んだ方が効率的に資産を運用できるということもあります。
積立投資にはどのような種類があるのか簡単にご紹介していきます。
積立投資商品の種類
一言に積立投資と言っても様々な種類があります。
ここでは国が推奨している2つの積立投資をご紹介します。
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
ご自身の年金をご自身で積み立てる制度で、掛金の控除や受取時の税金が優遇されているなど利用者に有利な条件が揃っている商品です。
税金が優遇される代わりに60歳になるまで引き出せないなどの制約もあります。
・つみたてNISA
個人資産の形成を目的とした投資商品で、本来投資で得た利益にかかる税金が最大で20年間非課税になる制度です。
投資で得た利益に対する税金は20%を超えているので、かなり大きな節税となる仕組みです。
年間の投資額に制限があるなどの制約もありますが、積立投資をするならやっておいて損はない制度です。
その他の投資積立商品についての詳しい解説は後述いたします。
積立を学べるオススメ本
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買うべき商品も具体的に解説されているので、行動する勇気さえあれば初心者でも、将来の経済的自由に向けての投資が可能です。
「積立がいいのは分かるけど、何をしていいのか分からない」という方は、まずこの本を読むことから始めてみましょう。
積立をするメリット
では様々ある資産形成の中で積立が多くの方に選ばれる理由を、メリットを考えながら見ていきましょう。
毎月自動で行ってくれる
積立の一番大きなメリットは「手間がかからない」ということではないでしょうか。
初めに積み立てる金額と毎月の引き落とし日を設定しておけば、あとは自動的に毎月やってくれますので、積立をしていることを忘れるほど手間がかかりません。
毎月決まった日に振り込みを行ったり、手続きをするのが面倒くさいという方には持って来いの方法です。
積立方法によっては税制優遇が受けられる
積立にはいくつか種類がありますが、そのなかでも後述するiDeCoや積立NISAなど国が推奨する積立資産運用に関しては、積立額が全額所得控除の対象になるなど税制優遇が受けられます。
これにより所得税が減税されたり、翌年の住民税が減額されたりと節税の効果があります。
複利の力を十二分に活用できる
貯金などではあまり期待はできないことですが、複利とは「元本に対してついた利息にさらに利息がつくこと」を言います。
例えば100万円を預けると年間3%の利息が付くとしましょう。
1年後には100万円が103万円になっています。
では2年後はどうかというと106万円ではなく、利息である3万円にも利息が付いて「106万900円」になっているというのが「複利の効果」です。
逆に元本にのみ利息が付くことを「単利」と言います。
わずか900円とお思いでしょうが、これを20年間運用したとすると単利の場合は
100万円 × 年利3% × 20年 = 1,600,000円
ですが、複利で運用すると
100万円 × 年利3% × 20年
+ 利息に対する3% × 20年 = 1,806,111円
その差は「206,111円」となります。
同じ金額を同じ期間運用しただけで単利か複利かでこれほどの差が出てしまいます。
これが複利の力です。
長期間にわたりコツコツと資産が増えていくのです。
金額は自分で自由に決められる
毎月の積立を行う金額は自分で自由に決められます。
積立はなんと100円からでもできる商品もあります。
資産形成を始めたいけど「今は余裕がない」という方でも、気軽に始められます。
ご自身に無理のない金額でスタートできるのは魅力です。
積立をするデメリット
積立が優秀な資産形成術と言っても万能ではありません。
ここでは積立をするにあたってのデメリットを見ていきましょう。
短期間で一気に増えるわけではない
どんな積立商品を選ぼうとも、積立による資産形成は短期間で一気に資産が増えることはありません。
毎月決まった金額を長期間にわたり積み立てていき、一度で用意できないような大きな金額を作っていくというのが積立の基本です。
そのため積立開始当初は全く増えていない気もしますし、2年3年ぐらいでは積立の実感もあまり感じられません。
ある程度の期間が必要ですので、のんびりと構えて積立を行いましょう。
毎月決まった金額が使えなくなる
積立を行うと毎月決まった金額が使えなくなります。
例えば毎月1万円を積立に回すと決めた場合、将来のために蓄えるお金とはいえ、今月に使えるお金から1万円が支出として積立に回されることになります。
もちろん、積立は一時的に止めることはできます。
しかし積立は毎月継続することに意味がありますので、急な出費で少しだけきついというときでも積立はしておいた方が将来のためになるのです。
また、積立商品によっては一時的に止めた分を後から上乗せしたり、追加で積み立てたりすることができないものもありますので注意が必要です。
毎月の積立額はギリギリではなく余裕をもって設定するようにしましょう。
資産運用方法1【積立貯金】
積立による資産運用の中でも一番安全だと言われるのが積立貯金です。
銀行にお金を預けておくことによる安心感は大きなものです。
ここでは積立貯金について少し深掘りしていきましょう。
積立貯金とは
積立貯金は毎月決まった金額がご自身の口座から引き落とされ、別に用意した積立貯金口座に自動的に振り込まれていく積立方法です。
自分で貯金をする場合は、その月の生活で使った後の余ったお金を貯金していくことがほとんどですが、積立貯金は初めから決まった額を貯金していくことが前提となります。
積立貯金に向いている人
積立貯金は半ば強制的に口座から貯金に回しますので、余っているお金があると使ってしまうタイプの貯金が苦手な方にはおすすめです。
また銀行に預けますので「元本が保証」されます。
せっかく貯めたお金がわずかでも減ることが許せないという方には向いているでしょう。
積立貯金に向いていない人
後述しますが、積立貯金は預けた金額につく利息が銀行の利息のみです。
積み立てたお金を運用に回し、将来的に大きく増やしておきたい方には向いていません。
運用というよりは貯蓄といった方がいいのは積立貯金です。
積立貯金の種類
積立貯金にはいくつか種類があります。
会社勤めの方なら「社内預金」「財形貯蓄」「持株会」などが代表的なものでしょうか。
会社によって利率や制度の詳細が違いますが、一般的に銀行などへの積立を行うよりも高利率であることが多いので気になる方はご自身の会社の制度を調べてみましょう。
また、自営業の方や会社に上記のような制度が無い方は「銀行への積立貯金」になります。
ここで疑問が出ます。
銀行への積立貯金に似たような言葉があるのをご存じですか?
「定期預金」です。
昔からある定期預金はなじみのある言葉ですが、それでは積立貯金とは何が違うのでしょうか。
似たようなイメージを持ってしまいますが、預け入れたお金に対しての金利や解約の規定などいろいろと相違する点があります。
まずは簡単に両者の違いを確認しておきましょう。
積立貯金と定期預金の違い一覧
積立貯金 | 定期預金 |
少額からでも始められる | ある程度のまとまった金額が必要 |
積立額や期間を変更できる | 開始時に金額と期間を設定する |
金利が低い | 金利が高い |
貯金は引き出し可能 | 原則満期まで引き出しは出来ない |
定期預金はある程度のまとまったお金を毎月積み立てられる方に向けた積立で、積立貯金はこれから始める方や毎月の積立額が少額な方に向けた積立です。
現在は多くのメガバンクや地方銀行、インターネット銀行に加えて企業が運営する銀行まで積立貯金の商品を発売しており、金利や限度積立期間も様々です。
是非比較してご自身に一番合った商品を見つけてみましょう。
積立貯金のメリット
資産運用として積立貯金を選択した時のメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
確認していきましょう。
元本割れしない
積立貯金の最も大きなメリットは「元本割れしないこと」です。
積み立てた金額は満期時に必ず保証されます。
投資が怖いという方や、目減りするなんて許せないという方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
積立初心者の方にもおすすめできる理由がここにあります。
毎月自動で積立が行われる
積立貯金は毎月自動的に口座から引き落としが行われます。
そのため毎月手続きを行う手間もありませんし、先に引き落とされるので積立資金を使ってしまったということもありません。
面倒臭がりの方や、貯金が苦手な方におすすめな理由がこの自動積立です。
期間の変更や積立額の変更が自由にできる
積立貯金の大きなメリットの3つ目は期間の変更や金額の変更が自由という点です。
ほかの商品では期間があらかじめ決められていたり、金額の変更は年に1回までなど制約が多く不自由な部分もありますが、積立貯金は自由に変更が可能です。
転職や生活環境の変化などで積立金額に余裕ができたり、厳しくなったりしたときに無理のないように金額や期間を変更できるのはうれしいメリットです。
積立貯金のデメリット
では資産運用として積立貯金を選択した時のデメリットとはどんなことでしょう。
こちらもしっかりと確認しておきましょう。
定期預金よりも金利が低い
積立貯金は途中で引き出したり金額の設定が自由だったりと、定期預金に比べて制限が厳しくありません。
そのため定期預金に比べて金利が低く設定されており、金利による利益はあまり期待できません。
普通預金に多少金利が乗っている程度と覚えておきましょう。
途中解約すると遡って金利が低くなる
積立貯金は普通預金よりは金利が高く設定されているものの、途中で解約することはできます。
しかしご自身で決めた期間の途中で解約をすると、当初予定されていた金利よりも低い利率で再計算されて解約となります。
どうしても解約しなければいけない状況の時以外は、積立額だけを変更して対応するなど極力解約は避けた方がいいでしょう。
資産運用方法2【積立投資】
記事前半でも触れましたが、積立には運用でお金を増やすことを目的とした「投資商品」への積立を行うことができます。
しかし投資というと難しい言葉が並び、知識がないとできないのではないかと思っている方が多くいらっしゃいますが、そんなことはありません。
ここでは積立投資について深掘りしていきましょう。
積立投資とは
積立投資は毎回決まった金額で定期的にひとつの金融商品を購入していく投資方法です。
大きな金額で一気に買うのではなく、毎月や毎週など一定期間毎に徐々に購入していく方法で、少額から始められる投資方法として人気の資産形成法です。
積立投資に向いている人
積立投資は一度設定してしまえば毎月自動的に金融商品を購入してくれます。
投資商品にありがちな購入タイミングを見計らったり、価格の動向をチェックするなどの作業がありませんので、そういったことに時間をあまりとられたくないという方には向いています。
また、投資はしたいけれどもなるべくリスクは取りたくないという方にも、時間分散投資という観点でおすすめできます。
積立投資に向いていない人
積立投資は金融商品に対して投資を行います。
そのため積み立てたお金が増えたり減ったりと増減がすることがあります。
そのような日々の値動きに一喜一憂したり、少しでも利益が減ると気になってしまう方には向いていません。
積立投資は長期投資が前提となっておりますので、その過程で積み立てた金額の増減は必ず起こります。
また、短期的にお金を増やそうと考えている方にも積立投資は向きません。
年間で1%~5%程度の利益を目指すものですので、月利で10%を超えるような投資ではありません。
積立投資の種類
積立投資にはたくさんの種類があります。
その中から初心者におすすめのものに加えて、代表的な積立投資の商品をいくつかご紹介します。
ご自身の性格に合った積立投資は何かを探してみてください。
初心者におすすめ① iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)とは老後資金を自分で積み立てることを目的に月々の積立金で金融商品を購入し運用することで、老後に受給する年金を確保する積立投資のことです。
60歳以降に毎月積み立てた掛金とその運用で得た利益の合計額を老齢給付金として受け取ることができる制度で国が推奨する資産形成の一つとなっています。
毎月積み立てる掛金の全額が所得控除となったり、受取時に退職所得控除や公的年金等控除が適用されるなど、税制優遇がたくさんあり節税できることも大きな特徴です。
5,000円以上1,000円単位で積立額を設定できるので始めやすいこともおすすめできる理由の一つです。
20歳以上60歳未満で国民年金や厚生年金などの公的年金に加入していれば、殆どの方が加入できるので、積立投資はまだ何もしていないという方はまず初めてみるのもいいでしょう。
ただし、税制優遇がたくさんある代わりに原則60歳まで引き出すことができないなどの縛りもありますので注意が必要です。
初心者におすすめ② つみたてNISA
つみたてNISA(ニーサ)は個人の資産形成をサポートすることを目的とし、2018年に始まった少額投資非課税制度のひとつです。
毎年40万円までしか積立できませんが、通常投資で出た利益にかかる20.315%の税率が、最長20年間にわたって非課税になります。
投資初心者でも安心して運用できるように購入できる商品は、金融庁が示す一定の条件を満たした株式投資信託とETF(上場投資信託)に限られています。
つまりつみたてNISAで選択できる投資商品は、金融庁のお墨付きの商品しか並んでいないということになります。
積立額は口座を開設する金融機関にもよりますが、最低100円から始められ最大で33,333円(年間40万円)までの間で決めることができます。
積立投資商品③ 純金積み立て
現物資産である金に対して積立投資を行う商品です。
資産価値が無くなることがない金に投資をすることで、万が一の有事に備えたい人に向いています。
通常の金地金での取引では金の保管や管理が必要ですが、純金積立ではご自身で金の管理や保管をしなくてもいいというメリットがあります。
積立投資商品④ 投資信託積立
株式などで投資を行う方も多くいますが、株式の取引にはまとまった金額が必要になります。
投資信託とは多くの方からお金を集め専門家が株式を売買して運用する投資商品ですので、積立のように毎月の小さな金額でも始められるミニ株式投資のようなものです。
専門家に任せるので株式取引に関する知識がいらないというメリットもあります。
積立投資商品⑤ 外貨積立
日本円ではなく外国の通貨で毎月積立を行う商品です。
日本よりも金利が高い国の通貨で預けることで、利息を効率的に受け取る運用をしていきます。
日本の銀行に預けてもわずか0.001%程度の利息と考えると、商品にもよりますが金利が1%を超えるものもありますので、有利な運用ができると言えます。
積立投資のメリット
積立投資をするときに受けられるメリットとはどんなものがあるのでしょうか。
一括投資と比較しながらみていきましょう。
投資に対するストレスがない
株式などの一括投資をしていると日々の価格の上下動により、購入タイミングや保有する商品の損益などストレスを抱えてしまうことが少なくありません。
その点、積立では毎月決まったタイミングで自動的に購入をしてくれますし、長期積立が前提になっているので短期間での価格の上下動はあまり関係ありません。
ストレスなく投資ができるというのはとても大きなメリットです。
投資のリスクを減らすことができる
投資は価格が変動する金融商品を購入しますので一括投資の場合、購入タイミングによっては値下がりしてしまい元本割れを起こしてしまいます。
しかし積立投資をしていることで毎月一定額を購入し続けることになり、時間分散投資(ドルコスト平均法)が行われます。
これにより値下がりした時にも購入することで平均取得単価が下がることになり、投資によるリスクを減らすことができます。
少額で始められる
投資というと大きな金額を使って行うイメージがありますが、積立投資はわずか100円からでも始められます。
もちろんその分見返りは少ないですが、投資とはどういったものかを知るためには積立投資はぴったりの商品です。
専門知識が要らない
投資を行う場合、その投資対象に対する専門知識を持っていないと上手く運用することはできません。
しかし積立投資では毎月積み立てたお金を専門家が代わりに運用してくれますので、投資する商品の専門知識は不要です。
積立投資のデメリット
では積立投資にはデメリットはないのでしょうか。
金融商品である以上、そんなことはありません。
ここでは積立投資を行うことで被るデメリットをみていきましょう。
元本保証がされていない
預貯金と違い、積立投資は金融商品を購入しその運用益を得ようとするものです。
そのため積み立てた投資額が元本割れを起こすこともあります。
リスクを取るからこそ、運用益が高いということを理解しておきましょう。
手数料などのコストがかかる
積立投資は金融商品を購入しますので、購入する度に手数料がかかります。
また運用時の管理や解約時の換金にも手数料がかかります。
主なものは「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」などです。
購入時や運用する際の管理、解約時にもコストがかかるので、積み立てた全額が運用されていることではないことを理解しておきましょう。
運用益は課税対象となる
投資で得た利益には大きな税金がかけられます。
その税率はなんと「20.315%」
運用で出た利益は全額自分のものではないことを覚えておきましょう。
ただし、NISAやつみたてNISAは運用益が非課税になる期間が設定されていますので、この制度を有効に活用するのも一つの方法です。
つみたてNISAを活用しよう
積立投資の中でも初心者にもおすすめということで「積立投資の種類」で紹介させていただいた「つみたてNISA」。
上限額がありますが20年間の積立投資期間に対する運用益が非課税となる制度とお伝えしました。
これがどれくらいの威力なのかを少し解説させていただきます。
つみたてNISAは毎年の投資上限額が40万円と設定されています。
月に換算すると「毎月3万3333円」が上限となります。
(厳密にはこの積立だと年間4円余りますので、年末に上乗せして投資しても構いません)
年間40万円を20年間積み立てたときの総投資額は「800万円」です。
つまり、つみたてNISAで投資できる最大額は800万円となります。
毎月の積立額はそこまで大きくありませんが、20年という長い期間が800万円という大きな金額を作り出してくれます。
さて、本題はここからです。
この毎月の積立を年率5%(複利)で運用できた場合、どれぐらいの運用益が出るのでしょうか。
なんと20年後の運用益は「570万円」にもなり、積立した金額との合計は「1,370万円」になります。
しかし本来ならこの運用益の570万円に対して「20.315%」の税金がかかり「115万7,955円」が税金として引かれてしまうのです。
つみたてNISAではこの115万7955円が引かれないということです。
もちろん上限枠まで全て使い切らなくても構いませんが、その分投資額が減り運用益も下がっていくということは言うまでもありません。
余裕があるのならば上限額まで積立を行い、このお得な「つみたてNISA」制度を最大限活用してみましょう。
資産運用方法3【積立保険】
資産運用方法として最後にご紹介するのは「積立保険」です。
この保険とは皆様が加入しているであろう入院保険や生命保険などの「保険」のことです。
多くの方が掛け捨て型の保険に加入していると思いますが、掛け捨てではない保険もあります。
この項ではその内容を解説していきます。
積立保険とは
積立保険は毎月の保険料の中から「その一部を積立運用し、満期時や解約時にお金が戻ってくる保険」のことを言います。
代表的なものに「学資保険」「養老保険」「個人年金保険」などがあります。
毎月支払う保険料は「保証部分」と「積立部分」に分けられており、戻ってくるのは「積立部分」のみとなります。
掛け捨て型との違い
では掛け捨て型との違いを見ていきましょう。
掛け捨て型は「保障」にのみ特化している保険ですので、解約した時や元気なまま保険期間の満期を迎えた場合、保険金が支払われることはありません。
積立保険は保障に加え「積立」も同時に行う保険です。
そのため、積み立てた部分のお金は解約時や保険期間の満期を迎えた時に返ってくる仕組みとなっています。
掛け捨て型保険の方が積み立てる部分がないので、積立保険と比べると保険料が安くなります。
積立保険に向いている人
積立保険は積立貯金や積立投資とは違い、積立に対して特化しているわけではありません。
そのため、貯蓄をする明確な目的が漠然としていたり、将来が不安という方に向いています。
例えば、貯蓄の目標額が決まっているなら積立貯金の方が計算しやすいですし、運用して増やしたいというのであれば積立投資の方がいい訳です。
貯金や投資といったものへのモチベーションが高まらない人や、将来に向けて少しでも準備をしておきたいという人には、保険料を支払いながらいつの間にか積立ができる積立保険がおすすめです。
また、保険料の支払いに対して「掛け捨てが嫌だ」という人にも、将来的にお金が戻ってくる積立保険は向いているでしょう。
積立保険が向いていない人
積立保険は払込金額の中に保険部分と積立部分が含まれます。
そのため払込額に比べて保険の補償内容が薄いことがあります。
家族の収入をすべて賄っている方などが手厚い保証を望む場合は、積立保険よりも掛け捨ての保険の方を選択した方がコストパフォーマンスが良くなります。
また、途中で解約の可能性がある場合も積立保険は避けておきましょう。
途中解約の解約返戻金は払込金額を大幅に割り込むように設計されています。
保険の保証も同時に解約されてしまいますので注意が必要です。
積立保険の種類
積立保険にも目的によっていくつか種類があります。
保険の勧誘や相談にいくとよく見るようなものに絞って簡単にご紹介していきます。
学資保険
学資保険はお子様の学費や教育資金などを積み立てながら保証を受けられる貯蓄型の保険です。
契約時にお子様が何歳になるまで積み立てるかを設定し、その年齢に達した時に満期保険金を受け取ることができます。
学資保険の中にはお子様の入学卒業などのタイミングで、お祝い金が受け取れるタイプのものもあります。
また、契約者(親)に万が一のことがあった場合、以降の保険料の払い込みが「全額免除」されることも特徴です。
ただし、昨今の低金利のあおりを受けて殆ど運用益が出ないということも言われています。
養老保険
養老保険は自分自身のためではなく残された家族のために積み立てる貯蓄型の保険です。
契約者が死亡、または高度の障害状態になってしまったときに保険金を受け取れる他、契約期間終了まで支払事由が発生しなかった場合にも満期保険金が支払われます。
万が一自分自身に何かあったときに家族に金銭的負担をかけないための保険で、かつ何もなければちゃんと戻ってくるということが特徴です。
そのため保険料が他の貯蓄型保険に比べても高いということがあり、また契約期間終了後に更新できない場合もあります。
更新できなかった場合、新たに別の保険を契約しなくてはいけませんが年齢的なこともあり告知事項に引っかかってしまうというリスクもあります。
事前にしっかり確認しておきましょう。
個人年金保険
個人年金保険は契約時に設定した年齢まで保険料を払い込み、払い込みが終わった後に一定期間の間、または生涯にわたり年金として受け取ることができる貯蓄型の保険です。
払い込む機関や受取の期間は自由に設定することができます。
公的年金の受給年齢が引き上げられたことで、60歳でリタイアした場合に受給開始の65歳までの間の年金として活用する方が多い積立保険です。
また個人年金保険の中には、契約者本人が死亡しても設定した期間中なら年金が支払われ続けるものもありますので、どのように使うのか用途の広いことも特徴です。
積立保険のメリット
積立保険で積立をおこなうことで得られるメリットとはどんなものがあるのでしょうか。
いくつかご紹介していきます。
貯蓄をしながら保証を受けられる
積立保険には死亡保障がついているものが多いので、万が一の保証に備えながら積立を行えるということは大きなメリットとなります。
また、別で死亡保障の保険を契約しなくてもいいので保険料の節約にもなります。
支払った保険料よりも多くの金額を受け取れる場合がある
積立保険は積立部分の金額を保険会社が資産運用します。
そのため支払った保険金額よりも多くの満期保険金を受け取れる場合があります。
期間中の保証を受けつつ、何もなかった場合支払った金額よりも多くのお金を受け取ることができるのは積立保険だけです。
貯金はできないという人でも「保険料としての払い込み」ならできそうだという方には向いている積立方法です。
積み立てた保険料を借りることができる
なにか不測の事態が起きてしまい、急な出費が必要になったときに解約をしてしまうと積立保険は必ず元本割れを起こします。
しかし、積み立てた金額の一部を「契約者貸付制度」を使うことによって低金利で借りることができます。
全額とはいきませんが積み立てた金額の中からまとまったお金を借りることができますので、解約をせずに借りるといった選択ができるのはうれしい制度です。
もし返しきれなかった場合は支払われる保険料と相殺されるので借金として残ることはありません。
積立保険のデメリット
いくら保険と言っても金融商品である以上デメリットもあります。
どんなものがあるのか見ていきましょう。
途中解約すると元本割れする
積立保険には途中で解約した場合に契約者に戻す金額を計算する「解約返戻率」というものがあり、これは満期を迎えない限り「100%を超えることはありません」。
そのため、途中で解約をすると払い込んだ保険料よりも大幅に減額されて支払いが行われます。
あらかじめ払い込み期間を設定して契約するものが多いので、事前にしっかりと計画をしておきましょう。
掛け捨て型に比べて保険料が高く保証が薄い
保険料に加えて将来契約者の戻される積立金も同時に払い込むので、金額が高くなってしまうのは仕方ありません。
そのため支払っている金額は高いのに、補償内容が掛け捨て型に比べて薄いということも起こります。
保証に重点を置く場合は積立保険ではなく他の積立方法を選択することを検討するといいでしょう。
3つの積立を比較
ここまで3つの積立をご紹介してきました。
それぞれに良いところもあり、ちょっと検討したいなという部分もあります。
そこで、それぞれの特徴を大まかにまとめて比較していきます。
まずは実際に積み立てた場合どれぐらいの金額になるのかということを確認してみましょう。
毎月3万円ずつ積み立てた時のシミュレーション
それぞれの保険に毎月3万円ずつの積立を行った場合を想定してみます。
利率や運用益の利益率はそれぞれの保険の平均的な数値を使用すると仮定したものです。
この通りにはならないこともありますが参考金額としてご覧ください。
積立条件
・毎月3万円
・積立期間は20年間
・年利は各積立商品の平均値
・シミュレーションは金融庁資産運用シミュレーターにて計算
積立の種類 | 年利または返戻率 | 積立総額 | 運用益 | 受取金額 |
積立貯金 | 0.01% | 7,200,000円 | 7,175円 | 7,207,175円 |
つみたてNISA | 3% | 7,200,000円 | 2,649,060円 | 9,849,060円 |
学資保険 | 100% | 7,200,000円 | 0円 | 7,200,000円 |
積立商品の中で圧倒的に20年後の受取額が多いのは積立投資でした。
シミュレーションでは約275万円もの差が出ています。
ただし、積立投資には元本割れの危険性もありますので、この3つの中で一番受取額が低くなってしまうというリスクも内包していることは理解しておきましょう。
それぞれの特徴を比較
20年間の積立金額がわかったところで、各積立方法の特徴を一覧表で比較してみましょう。
上記のシミュレーションを見て「増える可能性があるなら投資で」と思った方もいれば、「増えるのは少しだけでいいから手堅く貯金で」と感じた方もいるでしょう。
もういちどそれぞれの特徴を理解して、自分の性格に合った積立方法を見つけてみてください。
積立貯金 | 積立投資 | 積立保険 | |
積立する 期間 | 6か月~40年 (金融機関による) | 5年~20年以上 (一部上限期間あり) | 3年~20年以上 (設定した満期まで) |
積立できる金額 | 1000円以上 1000円単位 | 100円以上自由設定 (一部年間上限額あり) | 5,000円~ (保障部分含む) |
期間中の年間運用利率 | 0.01%~0.02% | 1%~5% | 0%~3% |
元本保証 | あり | なし | あり(満期時のみ) |
途中解約 | 可能(利率の減額あり) | 可能(一部不可商品あり) | 可能(元本割れ確定) |
積立以外の特典 | なし | 積立額に対してポイントが 付与される金融機関あり | 保険による保障 |
課税される税金 | 預金利息に対して 所得税など | 運用益に対して所得税など (一部非課税商品あり) | 運用益に対して所得税など |
運用会社の破綻リスク | 預金保険制度により1000万円まで保護 | 分別管理/投資者保護基金に より1000万円まで保護 | 生命保険契約者保護機構に より90%まで |
特徴 | 元本保証でリスクよりも確実性を求める | 収益性の高い商品に投資することで大きなリターンが期待できる | 生命保険などの保証を受けながら貯蓄を積み立てることができる |
資産運用に積立を選択する上での考え方
資産運用をするにあたって積立の方法はどれを選んでも問題ありません。
個人の性格もありますので、ほったらかしがいい方もいれば運用を楽しみたい方もいることでしょう。
要は「少額から始められること」「自動的に積み立てられること」「長く続けられること」の3つが揃って入れば資産形成は可能だということです。
逆に言えば、大きな資産をすでに持っている方には「積み立ては必要ない」ということになります。
これから資産を形成するにあたっての考え方は、
「元本は絶対に確保したい!」ということであれば積立貯金を。
「何十年後に積立額よりも増えてたらうれしい!」ならば積立投資を。
「あれもこれもまとめてほしいな」という場合は積立保険を選べばいいのです。
それぞれにメリットがありデメリットがあり、良いと感じる方もいれば悪いと感じる方もいるのが資産運用です。
偏った情報に左右されずにご自身の性格に合った積立による資産形成をしていただければと思います。
「自分の老後資金は自分で作る」を念頭に是非検討してみてください。