【ロスカットの基本】証拠金維持率を理解して安全な運用を!
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目次
ロスカットは強制的にポジションが決済される仕組み
ロスカットの仕組みは、トレーダーの口座に残っている証拠金残高に対して保有するポジションの含み損の割合が一定の水準以下になったしまった場合に、強制的にポジションが決済されるようになっています。
これはトレーダーが抱える含み損を一定の水準で止めることにより、万が一の暴落暴騰による大きな借金を抱えるリスクを限定するためです。
また、レバレッジをかけた信用取引により証拠金以上の金額を運用するトレーダーが出した損失を受けるのは証券会社ですので、レバレッジ取引を提供している証券会社を守るためのものでもあります。
口座残高に対する一定の水準は各証券会社で設定されていますので、お使いの証券会社のロスカット水準を確認しておきましょう。
この判定水準を「証拠金維持率」といい、後ほど詳しく解説していきます。
ロスカットの計算方法
まずはロスカットの計算方法を見ていきましょう。
全部を計算すると少し複雑なので、まずは単純に言葉に表してみました。
ロスカット = 口座残高の証拠金維持率が○○%以下
○○の部分に各証券会社が設定した一定の水準が入ります。
では、これを少し専門的に言い換えていきます。
ロスカット =
(有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100)< 一定の水準
有効証拠金とは、その時点での含み損や含み益を加えた口座残高のことを指します。
必要証拠金とはポジションを持つ際に必要な担保金のことで、レバレッジによって金額が大きく変わる特徴があります。
この2つについても後ほど詳しく解説していきます。
上の式を分かりやすく言語化すると
今現在の口座残高がポジションを保有するために必要な担保金よりも少なくなった時に、その割合が一定の水準を下回った時点でロスカットを行う
となります。
国内業者と海外業者ではロスカット水準が異なる
国内と海外の証券会社での大きな違いはロスカット水準です。
国内の証券会社の主なロスカット水準は「100%」が多くなっています。
そのため国内証券会社では、万が一ロスカットされるような事態になってしまっても必要証拠金額相当の金額がほとんど残ることになります。
(急な価格変動で約定金額が大きくずれ込んだときはその限りではありません)
その反面、海外の証券会社のロスカット水準は「20%」が多くなっています。
そのため、海外の証券会社を利用している場合、ロスカットをされると口座にはほとんどお金は残らないことになります。
現物取引にはロスカットがない
株式取引というわけではなく現物取引にはロスカットがないと覚えてください。
ですので仮想通貨を現物取引している場合もロスカットは存在しません。
分かりやすく言えば、
ロスカットは保有資産やポジションにマイナスの価値(借金)がついた際に、口座残高に比例して一定以上の借金を抱えないようにするシステム
です。
大雑把に言えば、レバレッジをかけた信用取引では100円の商品を100円しか持っていないのに300円分買うことができる(レバレッジ3倍)ので商品の価値が下がって100円の価値が担保できなくなったときにロスカットが行われるイメージです。
しかし、現物取引では100円の商品を100円分しか買えないので商品の価値がたとえ0円になっても借金をすることはありません。
そのため現物取引にはロスカットが存在しないことになります。
証拠金維持率を理解する
それではロスカットが行われる際の最重要数値である証拠金維持率を深掘りしていきます。
上記項目のロスカットの計算で出てきた言葉がたくさん出てきますので、しっかり理解しておきましょう。
証拠金維持率とは証拠金残高にどれくらい余裕があるか
証拠金維持率とは
ポジションを持つために必要な最低金額が、そのポジションの損益を含めた証拠金残高に対してどれぐらいの割合で残っているかをパーセンテージで表したもの
を指します。
このパーセンテージの数値が一定の水準を超えるとロスカットが行われます。
ですので証拠金維持率の割合のことを「ロスカット水準」とも呼びます。
ロスカット水準が100%と書いてあれば証拠金維持率が100%を切った時点でロスカットが行われることを表し、ロスカット水準が50%と書いてあれば証拠金維持率が50%を切った時点でロスカットが行われることを指します。
例えば単純な計算ですが、
証拠金残高が100,000円、ポジションの保有に必要な金額が20,000円、損益0円
という場合、証拠金維持率は
(100,000円(残高) - 0円(損益)) ÷ 20,000円(担保金) × 100(%換算) = 500%
と計算され、この場合の証拠金維持率は500%ということになります。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率は以下の計算式で計算されます。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
ロスカットの計算式の時に出てきた式の左辺の計算式がそのまま証拠金維持率の計算式となります。
そして証拠金維持率を計算する際に必要となるのは「有効証拠金」と「必要証拠金」です。
この2つが理解できていないと証拠金維持率の計算は成り立ちませんので、詳しく見ていきましょう。
有効証拠金とは損益を加えた口座残高
有効証拠金とは現在保有しているポジションの含み益や含み損など未決済の損益を、口座残高に加味した証拠金の残高を指します。
保有ポジションの損益を含めて計算するので、含み益がでているなら有効証拠金は含み益を加算して計算され、含み損が出ているなら有効証拠金は含み損分を減算して計算されます。
決済前の損益全てを計算に入れ込んだ現在の有効な口座残高ということになります。
必要証拠金とはポジション保有に必要な最低金額
必要証拠金とはポジションを持つ際に最低限必要となる担保金を指します。
この担保金を最低保証額として取引を行うことができます。
必要証拠金の計算式は以下の通りです。
必要証拠金 =
(取引する通貨の現在価格×取引量の基本単位) × ロット数 ÷ レバレッジ
取引する通貨の現在価格とは、例えばUSDJPYで取引する際の1ドル=120円などと表される通貨ペアごとの現在価格をそのまま指します。
左の通貨を1枚買う場合、右の通貨でいくらで取引できるかを表したものです。
次に取引量の基本単位とは、証券会社ごとの1ロットのサイズを表し、国内口座では10,000通貨、海外口座では100,000通貨が基本の1ロットサイズとなっていることが多いです。
レバレッジが高いほど必要証拠金は少なくなる
ここでレバレッジのお話を少ししておきます。
レバレッジは、保有する証拠金に対して「てこ」の力を使うことで少ない資金で大きな金額を運用することができる、信用取引方法の一つです。
このレバレッジが高いほどポジションを持つ際の必要証拠金が少なくなっていきます。
レバレッジの大きさは国内と海外の証券会社では大きく違い、国内証券会社では最大25倍まで。
海外の証券会社では100倍~1000倍というところまであります。
例えば先ほど例に出した1ドル120円のときに、USDJPYを10,000通貨取引しようと思った場合を見てみましょう。
国内の証券会社の最大レバレッジは25倍ですので、計算すると
( 120円[1ドル] × 10,000通貨[基本単位]) × 1[ロット数] ÷ 25倍[レバレッジ] = 48,000円[必要証拠金]
となり必要証拠金は48,000円となります。
次に海外の証券会社ですが、海外の証券会社の最大レバレッジは500倍を超えているところもありますので、今回は500倍で計算していきましょう。
( 120円[1ドル] × 100,000通貨[基本単位] ) × 0.1[ロット数] ÷ 500倍[レバレッジ] = 2,400円[必要証拠金]
となり必要証拠金は2,400円で済んでしまいます。
※国内と海外では取引基本料が違うので計算式の単位が変わっていることに注意しましょう
高いレバレッジは少ない資金で効率よく取引を行うには有利ですが、その分レバレッジをかけすぎてしまい少しの値動きで大きな損失を生むことにもなりかねませんので、注意をしましょう。
一定の水準とはロスカット水準
よく出てくる言葉の「一定の水準」とはいったい何を基準に一定の水準と言っているのかというと、各証券会社が設定するロスカットを執行する目安のパーセンテージのことを指しています。
このパーセンテージは証拠金維持率を指しており、一定の水準が100%と記載してあれば、証拠金維持率が100%以下になった場合に強制的にロスカットが執行され、保有しているすべてのポジションに対して自動的に決済注文が発注されることになります。
似たような言葉でロスカット水準というものがありますが意味は同じで「ロスカットされる一定の水準」を簡略化して表記しているものです。
まとめ:取引をする際は証拠金維持率に注目
実際に取引をする際にはエントリーポイントやイグジットポイントも大切ですが、証拠金維持率が低すぎるとほんの少しの行き過ぎのような値動きで簡単にロスカットされてしまいます。
特にロスカットされてから思惑の方向へ順行するときほど悔しいものはありません。
資金の運用面でも、取引の安全性の面でも余裕のある証拠金維持率の確保をしながら取引を行うようにしましょう。
ロスカットの全てをまとめた記事です。
この記事ではロスカットの証拠金維持率について詳しく説明しましたが、ロスカットについてさらに詳しく知りたい場合は、ロスカットまとめ記事を参考にしてください。