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FXでも移動平均線は欠かせない!3つの基本をチャート分析に活用しよう

2022年02月24日 公開 
2024年11月22日 更新
FXでも移動平均線は欠かせない!3つの基本をチャート分析に活用しよう
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「FXでも移動平均線は使えるの?」
「移動平均線をFXのチャート分析に使う方法が知りたい」

FX取引で大切なことは、値動きをチャートから読み解くことです。そんなチャートの動きを分析するテクニカルインジケーターの大定番といえば移動平均線。

しかし、上のような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。

【この記事で分かること】

  • 移動平均線の仕組み
  • 移動平均線のゴールデンクロス/デッドクロス
  • 移動平均線でレンジ/トレンドを見極める方法
  • 移動平均線で飛び乗りエントリーを防ぐコツ

今回は移動平均線をチャート分析にどのように使っていけばいいのか、移動平均線の使い方を解説していきます。

FXで移動平均線を使いたいという人は、ぜひチェックしてみてください。

移動平均線はFXのチャート分析でよく使う!

移動平均線は、FXのチャート分析で最も利用されるインジケーターです。

一言で移動平均線といっても、種類は様々ありますが、FXでは特に下の2つが多くのトレーダーに愛用されています。

  • 単純移動平均線(SMA)
  • 指数平滑移動平均線(EMA)

今回は基本となる単純移動平均線(SMA)の計算方法を解説します。

移動平均線は一定期間の終値の平均値をつないで線にしたものです。

例えば、移動平均線の期間を5日(5日SMA)で計算してみましょう。

日付終値5SMA
1日目100.00
2日目99.00
3日目98.00
4日目97.00
5日目96.0098.00
6日目94.0096.80
7日目90.0095.00

5SMAの場合、当日を含めた5日間の終値の合計から期間を割ると算出できるため、5日目は以下のように計算できます。

5日目:( 100.00 + 99.00 + 98.00 + 97.00 + 96.00 ) / 5 = 98.00

同じように、6日目と7日目も計算してみましょう。

6日目:( 99.00 + 98.00 + 97.00 + 96.00 + 94.00 ) / 5 = 96.80
7日目:( 98.00 + 97.00 + 96.00 + 94.00 + 90.00 ) / 5 = 95.00

上の表をチャートで表したのが、次の画像です。

5日目は98.00、6日目は96.80、7日目は95.00に点を打ちました。

プロットした点を結んでいくと移動平均線ができあがっていきます。

実際のチャート(ドル円1時間足)で5SMA見ると、以下の画像のようになります。

計算自体は凄く単純ですが、奥が深い移動平均線。

様々な期間で設定したり、複数組み合わせて使用したりと、使い方は多岐にわたりますが、世界中のトレーダーが愛用しているテクニカルです。

それでは、実際どのように取引で使われているか解説していきます。

FXで押さえるべき移動平均線の3つの基本

FXにおける移動平均線の基本的な使い方としては、以下の3つが挙げられます。

  • ゴールデンクロス/デッドクロス
  • レンジかトレンドかを見極める
  • 乖離を見て飛び乗りエントリーを防ぐ

それぞれについて詳細に見ていきましょう。

ゴールデンクロス/デッドクロス

移動平均線で売買のサインとなる代表的なものに「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と呼ばれているものがあります。

これは移動平均線の期間を長く設定するほど緩やかになり、期間を短くするほどローソク足の動きに近くなる(急になる)という特性を利用した取引手法です。

期間が違う2本の移動平均線を利用して、移動平均線がクロスした時にエントリーする手法がゴールデンクロス/デッドクロスです。

実際のチャートで見てみましょう。

赤い線が25MA(期間25に設定した移動平均線)で、黄色い線が75MAです。2本の関係性から赤い線25MAが短期線、黄色い75MAが長期線とよばれます。

短期線はローソク足と同じような動きをしているのに対し、長期線は比較的緩やかに反応しているのが分かるでしょうか。

トレンドの転換を捉えるやり方として、画像のように、長期線(黄)を短期線(赤)が上から下に突き抜けたポイントをデッドクロスと呼びます。

この時、上昇トレンドから下降トレンドに切り替わった可能性が高いと分析することができます。

反対に、長期線(黄)を短期線(赤)を下から上に突き抜けてクロスしたポイントをゴールデンクロスと呼びます。

この時、下降トレンドから上昇トレンドに切り替わったと考えることができます。

このように一般的には「デッドクロスは売り」「ゴールデンクロスは買い」のサインと言われていますが、レンジの場合はクロスのサインが多発することになるため、注意が必要です。

レンジの見分け方は、レジスタンスやサポートの価格値を意識したり、他のインジケーターと組み合わせて判断することが可能です。

また、移動平均線だけでトレンドかレンジを見極める方法もありますので、そのやり方をご紹介します。

移動平均線の傾きでレンジかトレンドか見極める

FXでよく使用される移動平均線だけでも、レンジかトレンドを見極める方法があります。

見極めるためには、移動平均線の傾きに注目してみましょう。

上の画像では、移動平均線を使って以下のようにレンジとトレンドの判断をすることができます。

移動平均線の傾き相場の状況
移動平均線が水平(緑矢印)レンジ
移動平均線が上向き(青矢印)上昇トレンド
移動平均線が下向き(赤矢印)下降トレンド

また、トレンドの勢いも移動平均線の角度が急なほど強いと判断することが可能です。

具体的に角度が何度以上なら、トレンドが出ていると明確に定めることは難しいです。しかし、移動平均線の角度を見るだけで、レンジの判断だけでなく、トレンドの勢いも確認することが可能です。

移動平均線とローソク足の乖離で飛び乗りエントリーを防ぐ

最後は飛び乗りエントリーを防ぐために大事な乖離について解説します。

乖離は、ローソク足と移動平均線の位置関係から判断することが可能です。

移動平均線の基本的な概念として、価格はいずれ移動平均線に収束するという考え方があります。

従って、ローソク足と価格の差が大きいときは飛び乗りエントリーせず、移動平均線付近まで落ちてきてからエントリーした方が有利なエントリーができることがあります。

実際のドル円1時間足のチャートで見てみましょう。

実際ゴールデンクロスしたピンクの丸の付近では、大きなローソク足が形成されています。

ローソク足と移動平均線の差が大きい(乖離が大きい)ため、一旦ローソク足が移動平均線まで下がって(赤い丸付近)から買うことでより有利な位置でエントリーできます。

ゴールデンクロスとデッドクロスの注意点として、クロスした時点では既に大きく動いている可能性が高いため、このように移動平均線の乖離に注目することが飛び乗りエントリーを防ぐことができます。

もちろん、そのまま上昇してしまうこともありますが、「飛び乗りエントリーをやめたい」という人は移動平均線の乖離に注目してみてはいかがでしょうか。

移動平均線に対するTwitter(X)の声

Twitterを見ると、多くのトレーダーが移動平均線を「チャート分析の基本」として活用しているのが分かります。

移動平均線だけでトレードしている人もいるようです。

一方、「移動平均線だけでは勝つのは難しい」「正しい使い方を学ぶべき」という意見もありました。

まとめ:移動平均線でFX相場を分析

今回は移動平均線の概要と実際の使い方について解説しました。

移動平均線自体の計算方法はかなりシンプルですが、色々な方法で相場を分析できることがご理解いただけたのではないでしょうか。

スキャルピングが好きな人は短い期間、スイングトレードが好きな人は長い期間といったように、自分好みの設定を見つけていきましょう

なお、以下の記事では移動平均線に関する論点をまとめて解説しているので、移動平均線についてより詳細に知りたい人はこちらもぜひチェックしてみてください。

著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
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