【なぜ急騰?】カップウィズハンドルでお買い得銘柄を予想する方法|ダマシの避け方も解説
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カップウィズハンドルとは
- カップウィズハンドルとは、取っ手(“ハンドル”)の付いたコーヒー“カップ”のような形状のことを指す
- チャートにカップウィズハンドルが出現すると、上昇トレンド発生のサインとされる
- 米国を代表する投資家のウィリアム・オニールは、カップウィズハンドルの手法を編み出して成長株投資を行い大成功した
チャート分析をしている時、大幅な上昇トレンドの起点を知ることができれば多くの利益を獲得することができます。
「次のトレンドを知る方法はないかな?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
カップウィズハンドルも上昇トレンドのサインを示すチャートパターンの一つです。
カップウィズハンドルは難しい計算などがないので分かりやすいため、多くのトレーダーが利用している方法です。
カップウィズハンドルにおける上昇サインの見方や、売買ポイントについて詳しく解説していきます。
目次
カップウィズハンドルの概要
カップウィズハンドルは、チャートパターンの一つです。
基本的に株式市場で使用されるチャートパターンですが、FXでも利用されることもあります。
「カップウィズハンドル」という名前の通り、コーヒーカップのカップと取っ手のような形がチャートに出現します。
カップウィズハンドルは上昇トレンド発生のサインです。下落から上昇をたどるカップの部分と、カップの淵から少し下がり再びカップの淵よりも上昇する取っ手のようなハンドルの部分で構成されます。
上の画像は、カップウィズハンドルのチャート事例です。
これを見てみると、下落から上昇をたどるカップの部分と、カップの淵から少し下がり再びカップの淵よりも上昇する取っ手のようなハンドルの部分という、コーヒーカップのような形状となっているのが分かるのではないでしょうか。
カップウィズハンドルは、まずはカップを形成してからハンドルが形成されるという流れです。(つまり、カップが左側でハンドルが右側となります。)
チャートにカップウィズハンドルが形成されそうになっているときは、まずはカップの部分とハンドルの部分がどこかを意識しましょう。
カップウィズハンドルが成立するのは、ハンドルの値がカップの上値ラインをブレイクしたところです。
上記画像のようにカップウィズハンドルが成立すると、チャートが大きく上昇する傾向にあるとされています。
カップウィズハンドルに隠された投資家心理
カップウィズハンドルは次のような投資家心理と状況から現れるチャートパターンです。
- 大きな上昇が発生する
- その後、いったん相場が下落してカップの左側のフチが現れる
- 売りが一巡したことで徐々に売り圧力が弱まり、株価が横ばいになりカップの底を形成
- 「株価が下がりすぎ」という心理が働き株価が上昇しカップの右側の縁が形成
- 下落前の水準まで戻ったところで「利確したい」「ポジションを解消したい」という心理から反落してハンドルを形成
- 売りが一巡して株価は再度上昇し、ハンドルがカップの上値ラインをブレイクする
カップウィズハンドルは、初動の大きな上昇(1)の後に調整する中でカップを作り(2~4)、“カップ”の上値でもう一度調整してハンドルを形成してから(5)、本格上昇が始まる(6)という流れです。
ポジションを持っている投資家の心理を想像すると、なぜ上昇一辺倒だけでなくカップやハンドルが形成されるのか、理解が深まるのではないでしょうか。
本来、カップウィズハンドルは株式投資用のチャートパターンですが、こういった投資家の心理はFXなどの他のトレードにも通ずるところがあるかもしれません。
カップウィズハンドルの“カップ”を見極める方法
カップウィズハンドルが成立するには、カップが以下の基準を満たしている必要があります。
- カップ形成前から30%以上の上昇
- U字型のカップかどうか
「なんとなくコーヒーカップっぽいからカップウィズハンドルかな」と深く考えずにエントリーすると、実際にはカップウィズハンドルが成立しておらず、大きな上昇も起こらないといったことになるので注意が必要です。
では、このカップウィズハンドルにおけるカップ部分の見極め方法について詳しく解説していきます。
カップ形成前から30%以上の上昇
まず、カップ形成前から30%以上の上昇があるかどうかを確認しましょう。
カップ形成前からカップ形成開始のカップのフチまでの値幅が30%以上上昇していないと上昇圧力が足りないと考えます。
上の画像でイメージを示していますが、例えばカップ形成前の底値が100円の場合、カップ形成開始時に+30%超である130円以上である必要があります。
カップ形成前から30%以上上昇していないと、カップウィズハンドルは不成立となりますので気をつけましょう。その場合、当然チャート上昇のパターンではなくなります。
U字型のカップかどうか
カップが綺麗なU字型であることも重要です。
上の画像のようにカップウィズハンドルは、鋭いV字型ではなくできる限り緩やかな孤を描いた丸いU字の形をしている方が良いとされています。
これは、カップの底の部分で複数回小幅な下落をするからこそ、形成される形です。
これによって、腰の入っていない投資家をふるいにかけることができるので、本格上昇時にすぐに利確してしまうホルダーが少なくなり、大きな上昇が期待できるようになります。
このようにU字型のカップには、カップウィズハンドルが大きな上昇につながる理由が隠されているわけです。
カップウィズハンドルの“ハンドル”を見極める方法
カップウィズハンドルが成立して確かな上昇サインとなるためには、ハンドル部分の見極めも非常に重要です。
カップウィズハンドルを見極める際には、ハンドル部分が次の4つの条件を満たしているか確認しましょう。
- カップの上半分でハンドルが出現する
- ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される
- ハンドルの下げ幅は5~10%
- ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている
では、上記4つの条件についてそれぞれ詳しく解説していきます。
カップの上半分でハンドルが出現
ハンドルが出現する場所が、カップの半分よりも上かどうかを確認しましょう。
次の画像で示しているようなイメージです。
カップの半分よりも下や、10週移動平均線よりも下で形成されたハンドルは上昇の圧力が足りずに下落に転じてしまうリスクがあります。
次の画像で示したチャートは10週移動平均線よりも下でハンドルが形成されたケースで、その後は上昇せずに下落する流れになっています。
なお、カップウィズハンドルは原則的に5分足や1時間足では使用することができないチャートパターンで、基本的に週足で使用されるチャートパターンであると理解しておきましょう。
まずは、ハンドルがカップの半分よりも上か下かという点をしっかりと確認しましょう。
2週間以上で生成される
下の画像で示しているように、ハンドル部分は2週間以上の時間をかけて生成されるのがよいとされています。
なお、5分足などの短期のチャートでカップウィズハンドルのチャートパターンは存在しないわけではありません。
しかし、それでは2週間以上の時間をかけたハンドルを探すことはできないので、5分足でのハンドルは長期のトレンドを知るためにはあまり意味がないと言えます。ハンドルが2週間以上かけて生成されることを確認しましょう。
この2週間は、長期間、腰を据えてポジションを持つつもりのないトレーダーをふるい落とすための時間で、ある程度長い期間をかけて形成された方が、より大きな上昇につながると言われています。
あまりにも短い期間で形成されているハンドルは、上値ラインブレイク後にすぐに下落に転じてしまうリスクもあるので、できれば2週間以上の時間をかけてゆっくりと形成されているハンドルの方がよいでしょう。
ハンドルの下げ幅は5~10%
カップが形成され、ハンドルが出現すると、ハンドルは下落していきますが、その下げ幅が短い方が大きな上昇につながりやすくなります。
下の画像で示しているように、カップのボトムからトップまでの幅に対するハンドルの下げ幅は5~10%がよいでしょう。
例えばカップの上値が100円の場合には、ハンドルの深さが5~10%となるように90~95円で上昇に転じるのが望ましいと言えます。
あまりにも下げ幅が大きいと、上昇せずにそのまま下落に転じてしまうリスクもあるので、下げ幅は小さめに、具体的には5~10%の下げ幅を目安としましょう。
ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている
カップの上値ラインをブレイクするまで、ハンドルは複数回出現することもありますが、このハンドルの下げ幅が出現の都度徐々に短くなることも重要なポイントです。
イメージは、ハンドル部分を拡大した次の画像でご確認ください。
ハンドルの出現の都度、下げ幅が徐々に短くなっているということは、下げの圧力が弱まっており、潜在的に上昇の余地があるということです。
ハンドルの下げ幅が段階的に弱まった状態からカップの上値をブレイクした場合には、上昇圧力が非常に強いので大きく上昇していく可能性が高くなります。
一方、下げ幅が段階的に大きくなっている切り下がりの状態の場合には、例え上値をブレイクしたとしても、上昇しきれずにすぐに下落に転じてしまう可能性もあるので注意が必要です。
カップウィズハンドルの売買ポイント
カップウィズハンドルの売買ポイントは次の2つです。
- 上値ラインブレイク直後に買い
- 調整でブレイクラインを反発した時に買い
これら2つのポイントを確認する前に、トレンドが上昇トレンドか下降トレンドかということだけは確認してください。
本来カップウィズハンドルは急成長する株式銘柄を見つけるためのパターンですので、下降トレンドで出現してもほとんど意味はありません。
まず、上昇トレンドで出現しているということを確認しましょう。
上値ラインブレイク直後に買い
まずは、ハンドルがカップの上値ラインをブレイクした瞬間がエントリーポイント(次の画像を参照)になります。
カップウィズハンドルは、「ハンドルがカップの上値をブレイクしたら上昇する」というチャートパターンですので、ブレイクのタイミングを意識しましょう。
しかしカップ出現後、何度もハンドルは上下を繰り返します。一度目のハンドルでブレイクするとは限らないので注意しましょう。
調整でブレイクラインを反発した時に買い
カップウィズハンドルでは、ハンドルがカップの上値ラインをブレイクした後に調整が入ることが多いです。
調整後に、再び上昇した時にもエントリーポイント(次の画像を参照)になります。
カップの上値を上にブレイクした後、調整によって下落しカップの上値を下にブレイク。そして再度反発してカップではなくハンドルの上値をブレイクすればさらに上昇が継続します。
ブレイクできない場合にはその後下落する可能性も考慮して利確するなど、調整に入った際にエグジットやエントリーを検討するとよいでしょう。
上昇時に出来高が高く、下降時には出来高が低いことを確認
カップウィズハンドルを使う際は、カップとハンドルの形を見るだけでなく出来高を確認することも重要です。
カップやハンドルが形成される際の上昇時には出来高が高いこと、ハンドルの下降時には出来高が低いことを確認しましょう。
上昇時に出来高が高く下降時に出来高が低いということは、それだけ上昇の潜力が高く下降の力が弱いことを示しています。
そのため、ハンドルがカップの上値をブレイクした時には大きく上昇することが予想されるので、できる限り上昇の出来高が強い時にエントリーするとよいでしょう。
反対に、下降の出来高が大きい時には上昇を開始してもすぐに下落してしまうリスクもあるので注意が必要です。
カップウィズハンドルの決済ポイント
実は、開発者のウィリアム・オニールはカップウィズハンドルの決済について言及していません。
そのため予想どおりに上値ラインをブレイクした後は、自分なりのルールに基づき、利益確定と損切りを行ってください。
決済の目安として使えるのが、出来高です。
カップウィズハンドルから急騰が発生すると、多くのトレーダーがその動きに追従するので、出来高が増加します。
この出来高が減り始めたら、上昇の勢いが弱まってきたサインです。
含み益が減る前に手堅く利確しましょう。
カップウィズハンドルを学べるYouTube動画
カップウィズハンドルについて動画で見たいなら、株の買い時を考えるチャンネルの動画がオススメです。
このYouTubeチャンネルは株式取引について書籍も出版している有名どころであり、この動画では、カップウィズハンドルのNGパターンを分かりやすく解説しています。
「カップウィズハンドルで買ったつもりなのに、なぜか負けた」という方は、この動画で勉強しましょう。
カップウィズハンドル銘柄の検索方法
カップウィズハンドルを見つけたいなら、できる限り機械的に探しましょう。
先ほど説明したとおり、カップウィズハンドルは、ハンドルの形成に2週間以上かかっているものがよいといわれています。
1つのパターンの完成に時間がかかるので、監視する銘柄の数が少ないと、エントリーチャンスがあまりありません。
カップウィズハンドルになりそうな銘柄を、ツールによるスクリーニングで一気に抽出するのがオススメです。
SBI証券や楽天証券など一部の証券会社では、チャート形状をもとに銘柄を検索できるので利用してみてください。
引用元:SBI証券チャート形状銘柄検索
例えば上記の画像は、SBI証券のチャート形状銘柄検索です。
「戻ってくる?」や「リバウンド?」がカップの形に近いので、この条件に該当する銘柄を検索すれば、効率よくカップウィズハンドルを見つけられるでしょう。
カップウィズハンドルの注意点
上昇のサインを非常に分かりやすく知ることができるカップウィズハンドルですが、次の2点に注意する必要があります。
- ダマシも多い
- 下降トレンドを想定していない
チャートの形だけを見て上昇のサインだと思っても、実は上昇しないこともめずらしくありません。
また、カップウィズハンドルで見極めることができるので上昇時のみであるため、売りのエントリーポイントを見つけることはできないという点にも注意しましょう。
ダマシも多いカップウィズハンドル|出来高の確認も重要
カップウィズハンドルはダマシも多いチャートパターンです。
「カップとハンドルが生成された!」と判断して買いエントリーをしても、下落してしまうことは決してめずらしい話ではありません。
ダマシに引っかからないためにはまずは次の条件を満たしたカップとハンドルになっているかを確認しましょう。
名前 | 成立条件 |
カップ | ・カップ形成前から30%以上の上昇 ・U字型のカップかどうか |
ハンドル | ・カップの上半分でハンドルが出現する ・ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される ・ハンドルの下げ幅は5~10% ・ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている |
これらのカップとハンドルの条件を満たしているかどうかに加えて、出来高の確認も重要です。
- 上昇時:出来高UP
- 下落時:出来高DOWN
カップとハンドルの生成条件+出来高の条件を満たしているかどうかをしっかりと確認することで、カップウィズハンドルが大きな上昇に繋がる可能性が非常に高くなります。
ダマシに引っかからないためには、さまざまな角度から確認することが重要です。
カップウィズハンドルは下降トレンドを想定していない
カップウィズハンドルは売りのエントリーポインを見極めることはできません。
カップウィズハンドルは上昇トレンドを表すチャートパターンですので、知ることができるのは買いのエントリーポイントのみとなっています。
つまり、下降トレンドでは活用することができないチャートパターンですので、相場全体が下落傾向にあるときに、いくらカップウィズハンドルが出現してもエントリーポイントにはならないので注意しましょう。
カップウィズハンドルと同様に、相場のパターンから将来を予測する基本的な考え方にローソク足分析というものがあります。興味のある人は、以下の記事もぜひご覧ください。
カップウィズハンドルの成り立ち
開発者
ウィリアム・オニール
種類
チャートパターン
歴史
カップウィズハンドルは、アメリカの有名投資家であるウィリアム・オニールが1988年に出版した 『How to Make Money in Stock 「オニールの成長株発掘法」』という著書の中で初めて紹介されたチャートパターンです。
オニールがさまざまなパターンを分析した結果、上昇の起点なるチャートパターンとしてカップウィズハンドルという形になることを発見し、著書の中で紹介しました。
カップウィズハンドルに関する豆知識
カップウィズハンドルの生みの親であるウィリアム・オニールは、1962年10月から1964年12月までのたったの26ヶ月で、投資によって資金を20倍に増加させています。
そして30歳の時に投資管理研究会社「ウィリアム・オニール社」を設立し、「数年以内に数倍、数十倍となる成長株を狙う」というグロース投資家として名をはせ、多くの投資家がその投資方法を真似ています。
カップウィズハンドルの重要性を指摘しているのはウィリアム・オニールだけではありません。
成長株投資法という投資法を提唱した著名な投資家であるマーク・ミネルヴィニも著書の中でカップウィズハンドルの重要性についてかなり長い紙面を割いて説いています。
それだけカップウィズハンドルは「時間をかけて資産を数倍にする」という投資手法では欠かせないチャートパターンです。
まとめ:カップウィズハンドルで上昇トレンドを捉えよう!
カップウィズハンドルは上昇トレンドを示すチャートパターンの1つです。
チャートからカップとハンドルを見つけるだけで比較的簡単に上昇トレンドを知ることができるので、投資初心者でも活用しやすいチャートパターンです。
ただし、カップウィズハンドルは上昇の起点を知ることしかできないので下降トレンドでは活用できません。
「買いのエントリーポイントを知りたい」という場合には、チャートからカップウィズハンドルを探してみるとよいでしょう。