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チャートパターン分析はテクニカル分析における定番のひとつで、多くのトレーダーが使用しているテクニックです。
このチャートパターン分析について簡単に理解するためのポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
- チャートパターン分析とは、チャートでよくある形状をパターン化したもの
- チャートパターンを現在のチャートに当てはめて考えることで、今後の推移を予測することができる
- チャートパターンの成立条件とターゲットを意識するのがポイント
チャートパターン分析はチャートの形状をダイレクトに分析するので分かりやすく、初心者トレーダーにも非常におすすめです。
ぜひチャートパターン分析を手法に取り入れて、トレードにお役立ていただければと思います。
目次
チャートパターン分析(フォーメーション分析)の概要
相場は状況によって同じような動き方をすることがあり、チャート上ではそれが形状として表れます。
チャートパターン分析では、このチャートに見られる形状をパターン化し、そのパターンに当てはめて今後どう動くかを予測する分析手法です。
ちなみにチャートパターン分析と呼ばれることが多いですが、学問的には「フォーメーション分析」と呼ぶこともあります。
非常に一般的な分析手法でもあるため、特に代表的なチャートパターンについては市場参加者のほとんどが認識した上で、トレードに参加しています。
そういう意味では相場におけるお作法でもあるため、チャートパターン分析を重視するか否かに関わらず、トレードをするのであれば押さえておくべき知識と言えるかもしれません。
チャートパターン分析の分類
チャートパターン分析では、相場の局面によって大きく以下の2つのパターンに分類されます。
- トレンド転換のチャートパターン(リバーサルフォーメーション)
- トレンド継続のチャートパターン(コンティニュエーションフォーメーション)
いずれも、相場でトレンドが発生した後に確認できるチャートパターンで、そのトレンドの今後の展開を予測できます。
発生したトレンドは、いずれ反転するか継続するかの展開に行きつきますが、上記のどちらのチャートパターンになるかによって見極めるというイメージです。
ちなみに継続のチャートパターンは、さらに比較的長期間のものと比較的短期間のものに分けられます。
そのため、本記事では、「中長期の継続のチャートパターン」と「短中期の継続のチャートパターン」の2つに分けて紹介していきます。
トレンド転換のチャートパターン(リバーサルフォーメーション)
まずは、トレンドが転換する際に見られる継続のチャートパターンから見ていきましょう。
トレンド転換のチャートパターンとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ダブルフォーメーション(ダブルトップ、ダブルボトム)
- トリプルフォーメーション(トリプルトップ、トリプルボトム)
- ヘッドアンドショルダーズフォーメーション(三尊、逆三尊)
- ソーサーフォーメーション(ソーサートップ、ソーサーボトム)
- ラインフォーメーション(ライントップ、ラインボトム)
- スパイクフォーメーション(スパイクトップ、スパイクボトム)
では、上記のチャートパターンごとに、簡単にポイントを解説していきます。
ダブルトップ
上の画像は、ダブルトップの値動きのイメージを示したものです。
ダブルトップは天井圏で見られるチャートパターンで、「二点天井」と呼ばれることもあります。
名前の通り同じ水準で高値を2回つけているのが特徴で、上昇トレンドで上値と下値の切り上げが続けている中で、直前の上値で止められる、あるいは、ほとんど更新できずに終わった形です。
2回つけた上値の間にある下値の水準は「ネックライン」と呼ばれ、2回目の高値をつけた後にこのネックラインを下にブレイクしたところで、ダブルトップは成立します。
なお、一度ブレイクしたネックラインは、その後はレジスタンスラインとして機能することがあります。
ネックラインをブレイク後には、いったん上に戻す「リターンムーブ」と呼ばれる動きが起こり、これがネックラインで止められるケースもよくあるので意識するといいでしょう。
ダブルトップが成立すると、高値からネックラインの値幅分だけネックラインから下落するとされており、これがいったんのターゲット(目標値)となります。
トレンドの定義に関しては「ダウ理論」が、ネックラインの見方については「サポートラインとレジスタンスライン」が参考になります。興味のある人は以下の記事もご覧ください。
ダブルボトム
上の画像は、ダブルボトムの値動きのイメージを示したものです。
ダブルボトムは底値圏で見られるチャートパターンで、「二点底」と呼ばれることもあります。
基本的にダブルトップの逆パターンと考えればいいでしょう。
ダブルボトムが成立するのは、ネックラインを上にブレイクしたタイミングです。
成立した際の目下のターゲットは、安値からネックラインまでの値幅分だけネックラインから上昇したところとなります。
トリプルトップ
上の画像は、トリプルトップの値動きのイメージを示したものです。
トリプルトップは底値圏で見られるチャートパターンで、「三点天井」と呼ばれることもあります。
ダブルトップが2回高値を付けるのに対し、トリプルトップは2回目に高値をつけた後の下落でネックラインで跳ね返り、再度上値更新をトライして高値を3回つける形です。
それ以外は基本的にダブルトップと同じ考え方で、トリプルトップの成立タイミングは、ネックラインを下にブレイクしたところです。
また、成立後は、高値からネックラインまでの値幅分だけネックラインから下落したところを目下のターゲットとすることになります。
トリプルボトム
上の画像は、トリプルボトムの値動きのイメージを示したものです。
トリプルボトムは天井圏で見られるチャートパターンで、「三点底」と呼ばれることもあります。
こちらは、基本的にトリプルトップの逆パターンと考えればいいでしょう。
トリプルボトムは、安値を3回つけた後にネックラインを上にブレイクしたタイミングで成立します。
成立した場合の目下のターゲットは、安値からネックラインまでの値幅分だけネックラインから上昇したところとなります。
三尊
上の画像は、三尊の値動きのイメージを示したものです。
三尊は天井圏で見られるチャートパターンで、「ヘッドアンドショルダーズトップ(ヘッドアンドショルダー)」と呼ばれることもあります。
三尊はトリプルトップの一種で、2回目の高値が一段高くなっているのが特徴です。
三尊の成立ポイントは、ネックラインを下にブレイクするところです。
成立した場合のターゲットは、2回目の高値からネックラインまでの値幅分だけネックラインから下落したところになります。
なお、ダウ理論のトレンド定義を前提に、トレンド転換する局面をイメージすると、三尊に関する理解が深まるかもしれません。興味のある人は以下の記事もご覧ください。
逆三尊
上の画像は、逆三尊の値動きのイメージを示したものです。
逆三尊は底値圏で見られるチャートパターンで、「ヘッドアンドショルダーズボトム」と呼ばれることもあります。
名前の通りですが、逆三尊は三尊の逆パターンと考えればいいでしょう。
逆三尊が成立するのは、ネックラインを上にブレイクしたタイミングです。
成立した場合のターゲットは、2回目の安値からネックラインまでの値幅分だけネックラインから上昇したところになります。
ソーサートップ
上の画像は、ソーサートップの値動きのイメージを示しています。
ソーサーフォーメーション(ソーサートップ、ソーサーボトム)は、「ラウンディングターン(円形転換)」と呼ばれることもあるチャートパターンです。
ソーサートップは、天井圏において揉み合いながら、上値が緩やかな円形を描きます。そして、終盤で流れが下に向いていく中で、大きな下落が発生します。
その下落がいったん落ち着くと、「プラットホーム」と言われる保ち合いを形成します。再び下落が再開して、このプラットホームを下にブレイクして、さらに下に伸びていくという流れです。
ソーサートップが成立するのは、プラットホームを上にブレイクするタイミングです。
なお、明確なターゲットはありません。そのため、トレードの方向性は決められますが、ターゲットについては別の分析に基づいて決める必要があります。
このフォーメーションは明確なトレンドのボトムとトップやネックラインなど、わかりやすいシグナルが見えにくいところが難点となる。
日本テクニカル分析大全 p.318
ソーサーボトム
上の画像は、ソーサーボトムの値動きのイメージを示したものです。
ソーサーボトムは、その形状から日本名では「鍋底」と言われることもあります。
基本的にはソーサートップの逆バージョンと考えればいいでしょう。
ソーサーボトムは、底値圏で下値が緩やかな円形を描いた後、大きな上昇が発生したところでプラットホームを形成し、このプラットホームを上抜けすると成立します。
ライントップ
引用元:日本テクニカル分析大全 p.320
上の画像は、ライントップの値動きのイメージと実際のチャートにおける例です。
ライントップは、天井圏で高値更新を何度もトライするものの同じ水準で止められ、最終的に反転下落していくチャートパターンです。
この結果、高値は一つのレジスタンスラインで跳ね返される形となっています。
ライントップの成立の判定は難しいところがありますが、高値トライの際にレンジを形成している場合には、このレンジを下にブレイクしたところで成立すると判定するといいかもしれません。
なお、ライントップの形状には明確なターゲットがないため、トレードにおいては別の分析でターゲットを考えておく必要があります。
ラインボトム
引用元:日本テクニカル分析大全 p.320
上の画像は、ラインボトムの値動きのイメージを示しています。
ラインボトムはライントップの逆バージョンで、何度も安値トライをするものの、一つのサポートラインで跳ね返されて反転上昇していく形です。
ラインボトムの成立の判定は難しいところがありますが、安値トライにおいてレンジを形成していれば、そのブレイクによって判断するといいかもしれません。
スパイクトップ
引用元:日本テクニカル分析大全 p.321
上の画像は、スパイクトップの値動きのイメージを示したものです。
スパイクトップは天井圏で見られるチャートパターンで、「V字トップ」「尖端天井」と呼ばれることもあります。
買いが買いを呼ぶような強い上昇から一転、一気に反転下落するという流れです。
スパイクトップは後から見ると一目瞭然ですが、フォーメーション形成途中に認識することは難しいところがあります。
そのため、トレードに直接使いにくいところもありますが、過熱感があまりに増した局面では、こういった流れが起こることもあらかじめ想定しておくことが大切になるでしょう。
スパイクボトム
引用元:日本テクニカル分析大全 p.321
上の画像は、スパイクボトムの値動きのイメージを示したものです。
スパイクボトムは底値圏で見られるチャートパターンで、「V字ボトム」「尖端底」と呼ばれることもあります。
スパイクトップの逆バージョンで、下落トレンドの最終局面でパニック的に売りが集中した際などに見られます。
トレードをする上で直接使いにくいですが、こういった局面で「売らされない」ようにトレードを進めることを意識するようにしましょう。
中長期のトレンド継続のチャートパターン(コンティニュエーションフォーメーション)
続いて、トレンドの途中に見られる継続のチャートパターンのうち、週足や月足といった長期の分析において確認できるものから見ていきましょう。
三角持ち合い
三角持ち合いは「トライアングルフォーメーション」という呼び方をされることもありますが、非常に重要度の高いチャートパターンです。
トレンドがいったん小休止となるタイミングで見られる形ですが、その小休止におけるチャートの上下動において、上値に引いたトレンドラインと下値に引いたトレンドラインが三角形(トライアングル)を形成しているのがポイントです。
また、2つのトレンドラインをが交差する点(アペックス)までに、相場が動き出すと予測することができます。(動き出さなければ、三角持ち合いではなかったことになります。)
三角持ち合いには、以下の3つのチャートパターンがあります。
- シンメトリカルトライアングル
- アセンディングトライアングル
- ディセンディングトライアングル
それぞれのチャートパターンについて、ポイントを簡単に解説していきます。
なお、三角持ち合いに関連の深い論点として、エリオット波動理論というものがあります。エリオット波動理論に興味がある人は、以下の記事もご覧ください。
シンメトリカルトライアングル
上の画像は、シンメトリカルトライアングルの値動きのイメージを示しています。
シンメトリカルトライアングルは、上値と下値で形成する三角形が上下で対称になっているチャートパターンです。
この形状からは買いと売りの力のバランスが拮抗していることが読み取れますが、基本的にはそれまでのトレンドが継続すると考えます。
例えば、上昇トレンドからシンメトリカルトライアングルが形成されれば、もう一段の上昇すると予測するわけです。
この場合、シンメトリカルトライアングルが成立するのは、上値に引いたトレンドラインを上にブレイクするタイミングです。
成立した場合の目下のターゲットは、以下のような形で設定するのが一般的です。
- 三角形の起点となる辺の値幅分、ブレイクポイントからトレンド方向に伸びたライン(画像の「1」)
- 三角形の起点となる辺の値幅分、アペックスからトレンド方向に伸びたライン(画像の「2」)
いずれも三角形の高さだけ伸びるという点は同じですが、その起点をブレイクポイントとするアペックスとするかによって、ターゲットが上図の1と2のように変わってきます。
アセンディングトライアングル
上の画像は、アセンディングトライアングルの値動きのイメージを示しています。
アセンディングトライアングルは、上昇トレンドの途中によく見られるチャートパターンです。特徴は、上値と下値で形成する三角形の上側が水平になっているところです。
上値が一定な一方で下値が切り上がっていることからは、売りの力が一定なのに対して買いの力が強まっていることが読み取れ、上昇が継続すると予測されます。
アセンディングトライアングルが成立するのは、上値をつないだレジスタンスラインを上にブレイクするタイミングです。
成立した場合の目下のターゲットは、三角形の起点となる辺の値幅分、ブレイクポイントから上方向に伸びたラインに設定するのが一般的です。
ディセンディングトライアングル
上の画像は、ディセンディングトライアングルの値動きのイメージを示しています。
ディセンディングトライアングルは、下落トレンドの途中によく見られるチャートパターンです。
基本的に、アセンディングトライアングルの逆パターンと考えればいいでしょう。
成立するタイミングは、下値をつないだサポートラインを下にブレイクしたところです。
成立した場合の目下のターゲットについては、三角形の起点となる辺の値幅分、ブレイクポイントから下方向に伸びたラインに設定するのが一般的です。
ここでは三角持ち合い(シンメトリカルトライアングル、アセンディングトライアングル、ディセンディングトライアングル)の基本を紹介しましたが、より詳しく知りたい場合は以下の記事もご覧ください。
三角持ち合いから派生したチャートパターン
三角持ち合いには、以下のような派生チャートパターンもあります。
- ブロードニングフォーメーション
- ダイヤモンドフォーメーション
なお、これらは実はトレンドが継続することを示すチャートパターンではありません。
分類上、三角持ち合いから派生したチャートパターンに位置づけられているだけで、厳密にはトレンド継続のチャートパターンではない点に注意しましょう。
ブロードニングフォーメーション
引用元:日本テクニカル分析大全 p.325
上の画像は、ブロードニングフォーメーションの値動きのイメージを示しています。
ブロードニングフォーメーションは通常の三角持ち合いとは逆の形で、末広がりの三角形を描くチャートパターンです。
つまり、上値が更新されて切り上がるとともに下値も更新されて切り下がっており、乱高下とも言えるような相場です。
強気に買いを入る一方で、高いところでは売りが集中するという形で、相場がどちらに動くか迷っている状況と言えるでしょう。
ブロードニングフォーメーションの中で、うまく売買を繰り返せば利益を伸ばすこともできますが、難易度が高い局面なのでトレードを避ける方が無難かもしれません。
ちなみに、一般的には天井圏で見られることが多く、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すチャートパターンとされています。
ダイヤモンドフォーメーション
引用元:日本テクニカル分析大全 p.325
上の画像は、ダイヤモンドフォーメーションの値動きのイメージを示しています。
ダイヤモンドフォーメーションは、名前の通りダイヤモンドのようなひし形の形状をしたチャートパターンです。
前半はブロードニングフォーメーションの形状、後半はシンメトリカルトライアングルの形状をしています。
一般的にダイヤモンドフォーメーションは、天井圏でよく見られる形状で、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すチャートパターンとされています。
ダイヤモンドフォーメーションが成立するのは、後半のシンメトリカルトライアングルの形状の中で、下値をつないだトレンドラインを下にブレイクしたタイミングと考えるといいでしょう。
短中期のトレンド継続のチャートパターン(コンティニュエーションフォーメーション)
最後に、トレンドの途中に見られる継続のチャートパターンのうち、分足や日足といった短期の分析において確認できるものを見ていきましょう。
短中期のコンティニュエーションフォーメーションには、以下のようなものがあります。
- ペナント型(上昇ペナント、下降ペナント)
- フラッグ型(上昇フラッグ、下降フラッグ)
- ウェッジ型(上昇ウェッジ、下降ウェッジ)
- レクタングル型(上昇レクタングル、下降レクタングル)
基本的にこれらのチャートパターンは、強いトレンドが発生して急騰、急落した後、一時的に小休止する局面において形成されます。
それでは、チャートパターンごとにポイントを簡単に解説していきます。
上昇ペナント
上の画像は、上昇ペナントの値動きのイメージを示しています。
上昇ペナントは、上昇トレンドが発生した後の小休止において、上値に引いたトレンドラインと下値に引いたトレンドラインが、三角形を形成するチャートパターンのことです。
この三角形が三角旗(ペナント)のように見えることから、この名前が付けられています。
ちなみに、ペナントを形成する直前のトレンドは「ポール」と呼ばれます。
上昇ペナントが成立するのは、ペナントの上側、上値に引いたトレンドラインを上にブレイクしたタイミングです。
成立した場合は、ポールの値幅分だけ上方向に伸びたところにターゲットを設定する、といった考え方があります。
(以下、短中期のトレンド継続のチャートパターンにおけるターゲットの考え方は同じです。繰り返しになるので、説明を省略します。)
なお、これ以外にも、ターゲットの設定に関する考え方はいくつかあります。一目均衡表における水準論が参考になるので、興味のある人は以下の記事もご覧ください。
下降ペナント
上の画像は、下降ペナントの値動きのイメージを示したものです。
下降ペナントは下落トレンドの中で見られるチャートパターンで、上昇ペナントの逆パターンと考えればいいでしょう。
下降ペナントが成立するのは、ペナントの下側、下値に引いたトレンドラインをブレイクしたタイミングです。
ここではペナント型(上昇ペナント、下降ペナント)の基本を紹介しましたが、より詳しく知りたい場合は以下の記事もご覧ください。
上昇フラッグ
上の画像は、上昇フラッグの値動きのイメージを示しています。
上昇フラッグは、上昇トレンドが発生した後の小休止において見られるチャートパターンです。
上値に引いたトレンドラインと下値に引いたトレンドラインが平行で、緩やかに直前までの上昇トレンドとは逆の下方向に向かっているのが特徴です。
この形状が旗(フラッグ)に見えるため、この名前が付けられています。
ちなみに、フラッグを形成する直前のトレンドは「ポール」と呼ばれます。
上昇フラッグが成立するのは、フラッグの上側、上値に引いたトレンドラインを上にブレイクしたタイミングです。
下降フラッグ
上の画像は、下降フラッグの値動きのイメージを示しています。
下降フラッグは下落トレンドの中で見られるチャートパターンで、上昇フラッグの逆パターンです。
下降ペナントが成立するのは、フラッグの下側、下値に引いたトレンドラインをブレイクしたタイミングです。
上昇レクタングル
上の画像は、上昇レクタングルの値動きのイメージを示しています。
上昇レクタングルは、上昇トレンドが発生した後の小休止において、上値をつないだラインと下値につないだラインがともに水平となり、長方形(レクタングル)を形成するチャートパターンです。
上昇レクタングルが成立するのは、上値に引いた水平ラインを上にブレイクしたタイミングです。
下降レクタングル
上の画像は、下降レクタングルの値動きのイメージを示しています。
下降レクタングルは、上昇レクタングルの上下が逆で、下落トレンドの途中に見られるチャートパターンです。
下降レクタングルが成立するのは、下値に引いた水平ラインを下にブレイクしたタイミングです。
上昇ウェッジ
上の画像は、上昇ウェッジの値動きのイメージを示したものです。
上昇ウェッジの形状は、上値に引いたトレンドラインと下値に引いたトレンドラインがともに上方向を向いていますが、後者の方が急角度なので上向きの三角形となっています。
上昇ウェッジは、上昇トレンドと下落トレンドの両方において見られることがありますが、発生環境によって意味が変わってきます。
まず、下落トレンドの後に発生する上昇ウェッジですが、これは下落トレンドの継続を意味します。
このパターンが成立するのは、下値に引いたトレンドラインを下にブレイクするタイミングです。
次に、天井圏で起こりやすいパターンですが、上昇トレンドの後に上昇ウェッジが発生すると反転下落となるケースが多く見られます。
この場合、下値に引いたトレンドラインを下にブレイクしたところで、下落トレンドが発生したと判断することになります。
下降ウェッジ
上の画像は、下降ウェッジの値動きのイメージを示しています。
下降ウェッジは、上昇ウェッジの逆パターンなので、上下を逆にして考えるといいでしょう。
まず、上昇トレンドの後に発生する下降ウェッジは、上昇トレンドの継続を意味します。
このパターンが成立するのは、上値に引いたトレンドラインを上にブレイクするタイミングです。
次に、底値圏で起こりやすいパターンですが、下落トレンドの後に下降ウェッジが発生すると反転上昇となるケースが多く見られます。
この場合、上値に引いたトレンドラインを上にブレイクしたところで、上昇トレンドが発生したと判断することになります。
ここではウェッジ型(上昇ウェッジ、下降ウェッジ)の基本を紹介しましたが、より詳しく知りたい場合は以下の記事もご覧ください。
その他のチャートパターン
チャートパターン分析の基本を紹介してきましたが、これ以外にもさまざまなものが考案されています。
- カップウィズハンドル
- ハーモニックパターン
これらついても、その形状を中心に簡単に紹介しておきます。
カップウィズハンドル
上の画像は、カップウィズハンドルの値動きのイメージを示しています。
カップウィズハンドルは、強い上昇トレンドが発生する前兆として確認されるチャートパターンです。
その形状が持ち手(ハンドル)のあるティーカップのように見えることから、この名前が付けられました。
大まかには、上昇トレンドがいったん止まって調整する中で、まずはU字型のカップが形成されます。その後、カップ後半の上昇に対する比較的小規模の調整の中で、ハンドルの部分を形成していきます。
なお、ティーカップとハンドルの間の高値は「ピボットポイント」と呼ばれる重要なラインです。通常は、カップの入口の高値よりも低いところに位置しています。
ハンドルを形成してピボットポイントを上に抜けたところがカップウィズハンドルが成立するタイミングで、大きく上昇することが予測できます。
ここでは、カップウィズハンドルの概要について簡単に紹介しました。細かい条件や具体的な使い方についてより詳細に知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
ハーモニックパターン
上の画像は、ハーモニックパターンにおける「ガートレー」の値動きのイメージを示したものです。
ハーモニックパターンは、フィボナッチの数値を利用して反転ポイントを探る分析方法で、上図のようにXA・AB・BC・CDの波動に注目して、Dの反転ポイントを予測します。
「ガートレー」はハーモニックパターンにおける基本形の一つですが、それぞれの波動には以下のような条件があります。
- B点について、XAから61.8%逆行した水準で反転している
- C点について、ABから38.2~88.6%逆行した水準で反転している(A点の水準以内であれば許容範囲)
この条件に当てはまる動きが発生した場合、D点での反転は以下のような価格帯で起こると予測します。
- XAから78.6%逆行した水準
- AB=CDとなる水準
- BCから127.2%または161.8%逆行した水準
こういった形で、ハーモニックパターンでは反転しやすい価格帯(PRZ:潜在的反転ゾーン)をあらかじめ予測できるため、トレード戦略を立てる上で非常に便利です。
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チャートパターン分析のトレード活用方法
チャートパターン分析を実際にトレードに活用する際は、以下の2つのポイントを意識することが大切です。
- チャートパターンがどこで成立するか?
- 成立した場合、ターゲットはどこか?
その上で、チャートパターンの成立したタイミングでエントリーし、ターゲットのところでエグジットするという形でトレードを行うのが基本です。
なお、ターゲット以上に伸びるケースもあるため、エグジットの部分については他の分析で決めるという形でももちろん問題ありません。
また、チャートパターン分析では相場の方向性だけを確認して、具体的なトレードポイントは他の分析で決めるという形でもいいでしょう。
その他、他の分析を併用することで、いち早くチャートパターンの成立を認識できることもあります。
フォーメーション分析を行うと同時にそれ以外の角度からも分析を行い、総合的に今後の相場の展開を予想していくことをおすすめします。
局面ごとにフォーメーション分析とトレンド分析の「窓」(ギャップ)、そしてローソク足など日本罫線を使った分析を上手に組み合わせることで、判別の難しい局面の投資判断をすることが可能となろう。
日本テクニカル分析大全 p.328
チャートパターン分析の注意点・懸念点
チャートパターン分析は有効性の高いチャート分析方法ですが、相場に絶対はない以上、やはり予測が外れてしまうこともあります。
例えば上の画像で示した値動きのように、ダブルトップを形成してネックラインを下にブレイクした場合でも、下落トレンドがターゲットに届く前に終わり、上昇トレンドが再開して高値を更新してしまうこともあります。
トレードをする際には、チャートパターン分析による予測が外れることも想定しておくことが大切です。
エントリー時点において、「予測とは違う動きをした場合、どうなったら損切りを行う」ということを、あらかじめ決めておくように心がけましょう。
豆知識
本記事で紹介しているフォーメーション分析と同じように、チャートパターンから今後を予測するチャート分析方法として、日本において考案されたローソク足分析があります。
両者は異なる分析方法ですが、分析内容には共通点が少なくありません。
上の画像では、両者の分析内容に見られる共通点を示しています。
左側で示しているように分析で紹介したダブルトップは、ローソク足分析における毛抜き天井に似ているところがあります。(厳密には、想定する時間軸が異なっているところもあります。)
また右側に示しているように、フォーメーション分析で紹介したスパイクトップは、トンカチと呼ばれる上ヒゲの長いローソク足の形状にそっくりです。
このように、異なる分析方法であっても、同じような答えに行き着いていることが分かります。
これは、相場には法則性があるということについての、一つの証拠と言えるかもしれません。
フォーメーション分析と共通点のあるローソク足分析について興味のある人は、以下の記事もご覧下さい。