グロース株(成長株)とは?グロース株を見つける際に役立つ指標や投資するメリットを解説!
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グロース株(成長株)とは、新しい市場の開拓や技術革新などによって、将来的に大きな株価上昇が期待できる株式です。
グロース株への投資は、短期的なキャピタルゲインを狙えるとともに、長期的な資産形成にも貢献します。
この記事では、グロース株(成長株)とは何か、投資する際のメリットやデメリットについてご紹介します。
グロース株を見つける際に役立つ指標も紹介しているので、グロース株への投資を始めたい方は必見です。
目次
グロース株(成長株)とは将来的に大きな株価上昇が期待される株式
グロース株とは、将来的に大きな株価上昇が期待できる株式のことで、一般的には「成長株」とも呼ばれます。
グロース株の特徴は、新しい市場の開拓や技術革新などにより、持続的な成長を遂げる可能性が高い点です。
グロース株の例として、近年急速に成長している「テック企業」、治療法や新薬の開発など、成長のポテンシャルが高い「バイオテクノロジー企業」が挙げられます。
グロース株(成長株)とバリュー株とでは株式の特徴が異なる
グロース株とバリュー株は、株式の特徴が異なります。
グロース株は、成長性が高く、将来的な企業利益の増加による株価の上昇が期待されている株式です。
一方、バリュー株は市場で過小評価されており、企業の実体価値に対して割安の株価で取引されている株式です。
グロース株への投資では将来の成長性に焦点を当てているのに対して、バリュー株への投資では株式を割安で購入し、株式の評価が元に戻ることを目指している点で異なります。
グロース株(成長株)を見つける際に役立つ2つの指標
以下の2つの指標はグロース株を見つける際に役立ちます。
- 株主資本利益率(ROE)
- 売上高成長率
企業の資本効率性を示す「株主資本利益率(ROE)」
ROEとは、企業が資本をどれだけ効率的に活用し、どれだけの利益を生み出しているかが分かる数値です。
ROEを求めるための計算式は以下の通りです。
ROE = (当期純利益 ÷ 自己資本) × 100
例えばROEが「20%」の場合、企業は自己資本を活用して20%の純利益を生み出していることを意味します。
ROEが高い企業は効率的に資本を運用して収益性を生み出しているといえ、一般的にROEが10%〜15%を超えている株式がグロース株だとみなされます。
ただし10%〜15%という数値はあくまでも目安として考えてください。
売上の成長率を確認できる数値「売上高成長率」
グロース株とは、将来的に大きな成長が期待される株式であり、その成長性は売上の成長率に表れます。
売上高成長率とは売上の成長率を確認できる数値であり、計算式は以下の通りです。
売上高成長率 = (当期の売上高 – 前期の売上高)÷ 前期の売上高 × 100
一般的に売上高成長率が10%を超えている株式は、市場でのシェアを拡大し、収益性を向上させる可能性が高いグロース株としてみなされます。
ただし10%という数値はあくまでも目安として考えてください。
グロース株(成長株)へ投資する2つのメリット
グロース株への投資には以下のようなメリットがあります。
- 将来的に大きな利益が期待できる
- 短期的な株価上昇も期待できる
将来的に大きな利益が期待できる
グロース株への投資では、将来的に大きな利益が期待できます。
グロース株は成長率が高い傾向にあるので、期待通りに成長すれば、大きな株価の上昇とそれに伴う大きなキャピタルゲインが得られるのです。
さらに、グロース株が市場のシェアをさらに拡大して、成長を続ける可能性があります。
グロース株を長い期間保有することで、長期間にわたる資産形成にも役立てられます。
短期的な株価上昇も期待できる
グロース株の成長速度が早ければ、より短期的な株価上昇も期待できます。
グロース株は成長率が高い株式ですが、その成長速度は銘柄によってさまざまです。
急速に技術革新が進んだり、ある業種が急に盛り上がったりすることが原因で、予想以上に早く成長する株式もあります。
つまりグロース株は短期・長期投資の両方で魅力のある投資対象であるといえるでしょう。
グロース株(成長株)へ投資する2つのデメリット
グロース株への投資は将来的に大きな利益が期待できますが、以下の2つのデメリットもあります。
- 配当や株主優待制度を期待できない
- 株価が割高である可能性がある
配当や株主優待制度を期待できない
グロース株へ投資することで、株価上昇によるキャピタルゲインを狙える可能性がありますが、配当や株主優待制度などのインカムゲインは期待できません。
なぜなら、グロース株に該当する企業は成長を優先しているので、収益を株主への還元ではなく、再投資や事業拡大に回すことが一般的だからです。
またグロース株には新興企業も多く、インカムゲインに関する制度が十分に整備されていないことがあります。
したがってインカムゲインを重視する投資家は他の投資先を検討してみてください。
株価が割高である可能性がある
株価が割高である可能性がある点が、グロース株へ投資する際のデメリットとして挙げられます。
グロース株は、多くの投資家によって今後の成長が期待されているので、すでにその成長性が価格に織り込まれている可能性が高いのです。
投資家に期待されて株価が割高で取引されていると、もし将来の成長が投資家の期待通りに実現しない場合、株価が大きく下落する可能性があるので注意しなければなりません。
まとめ:グロース株(成長株)への投資では短期・長期両方の利益が狙える
グロース株の基本や見つけ方、グロース株投資のメリット・デメリットまでを詳しく解説しました。
グロース株への投資では、将来的に大きな株価上昇とそれに見合うリターンが期待できます。
またグロース株が成長し続けると、長期的な資産形成にも役立ちます。
したがって短期・長期両方の視点を持ってグロース株への投資に取り組むことが重要です。
ただし一部のグロース株は、成長期待がすでに株価に織り込まれて、割高で取引されている可能性があります。
今回紹介した指標などを参考にしながら、注意深く投資先を選ぶようにしましょう。