【最強テクニカル】エンベロープ|移動平均線乖離率のおすすめ設定を解説
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エンベロープは、上記チャートに2本の青いラインで表示しているインジケーターのことです。
このエンベロープのポイントは、以下の3点にまとめられます。
- 移動平均線の上下に一定幅で乖離(かいり)させた複数線を表示させたテクニカル分析
- 移動平均線から現在どれくらい乖離しているかを可視化したもの
- 大きく動いてもいずれは移動平均線に戻るというチャートの習性を利用するためのインジケーター
本記事では、計算式から実戦における使い方まで、エンベロープについて網羅的に解説していきます。
エンベロープに興味を持っている人、使いこなしたいと考えている人は、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
最強のテクニカル分析は?
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エンベロープの種類
エンベロープは英語で、「封筒」「包むもの」といった意味があるように、チャート上のローソク足を包み込むようにして推移します。
テクニカル分析において ”エンベロープ” と名のつくインジケーターは1種類のみです。
移動平均線のように、
- 単純移動平均線(SMA)
- 加重移動平均線(WMA)
- 指数移動平均線(EMA)
分岐しているわけではありません。次の項で詳しく記述しますが、計算式についても非常にシンプルです。
シンプルながらも拡張性のあるインジケーターで、有名なテクニカル分析である、ボリンジャーバンドにも応用されて使われています。
下記に計算式や使い方を詳しく解説していきます。
エンベロープの計算式
n = 移動平均線との乖離率
UPバンド = 移動平均線 + 移動平均線 × n%
LOWバンド = 移動平均線 - 移動平均線 × n%
エンベロープは移動平均線との乖離を見るインジケーターで、下の画像におけるオレンジのラインです。
エンベロープを使う際には、通常 “単純移動平均線” (以後、SMA)が使われます。
エンベロープの計算式はとてもシンプルで、
・SMAに対して、”○%”の乖離
で表されます。
移動平均線に対して、単純に●%離れたラインを上下に並べているだけなので、平行です。
レンジの幅が小さい状態から値動きが出てバンドに勾配がついた際に、バンドが閉じていくように見えますが、それぞれの距離は一定です(画像の赤丸)。
エンベロープでは、ローソク足の上のラインを “UPバンド” 、下のラインを “Lowバンド” と呼びます(画像の赤矢印)。
以後、当記事では “バンド” という名前を使って解説していきます。
エンベロープの計算式の意味
先述の通り、エンベロープの計算式はとてもシンプルです。乖離の数値は、
- 0.5%
- 1%
- 1.5%
- 2%
のように、一般的にはキリのいい数値で設定されます。
例えば、日足のドル円20SMAが現在1ドル = 100円のところにあり、上下に1%と2%のバンド、合計4本を設定したとします。
その際は上から、
バンド | 数値 |
2% | 102円 |
1% | 101円 |
20SMA | 100円 |
-1% | 99円 |
-2% | 98円 |
と並びます。それぞれのバンドの距離は1円(=100pips)です。
次の日に20SMAの数値が101円となりました。
その場合には、
バンド | 数値 |
2% | 103.02円 |
1% | 102.01円 |
20SMA | 101円 |
-1% | 99.99円 |
-2% | 98.98円 |
となります。
それぞれのバンドの距離は1.01円(101pips)です。
次の日に20SMAの数値が102円になった場合の距離は、1.02円(=102pips)…というように続いていきます。
このように、エンベロープは常に中央の移動平均線から一定の距離を取りながら動き続けます。
レートは刻々と変動しますが、
“1ドル = 100円”
が、次の日に突然
“1ドル = 10円”
となる可能性は限りなく低いです。数円単位の値動きが続くことはほとんどないので、チャート上はエンベロープが示すバンドが平行に並んでいるように見えます。
エンベロープのパラメータ設定値
エンベロープは、チャートの時間足によって使い分ける必要があります。設定は、
- 移動平均線の数値
- 移動平均線から乖離の%
2種類を任意で設定できます。
移動平均線は、
- 14SMA
- 20SMA
- 25SMA
移動平均線の乖離率は、
時間足 | 移動平均線からの乖離(%) | 区切り |
1分~15分足 | 0.05%~0.2% | 0.05 |
30分足~1時間足 | 0.25%~1% | 0.25 |
4時間足~日足 | 1%~3% | 0.5もしくは1 |
が一般的に使われている数値です。
なぜ時間足によって変える必要があるかというと、短い時間足チャートの1本のローソク足で、0.5%、1%のような大きな変動をすることはないからです。
値動きが大きいと言われる通貨ペアであるポンド円でも、1~15分足で0.5%以上動くことはほとんどありません。
現在のポンド円は 1ポンド = 150円前後なので、0.5%は
150円 × 0.005 = 0.75円 = 75pips
です。
過去チャートを検証していただけるとわかりますが、15分足の長めのローソク足の長さを測っても、ほとんどが70pips以内に収まります。
エンベロープはバンドにタッチした時にエントリーすることを考えると、チャートが到達しない所に設定していても意味はありません。時間足に対して適切な範囲に設定することで、初めて意味を持ちます。
通貨ペアによって設定値も変わります。
細かい数値や区切りの良い数字は、十分に検証した上で微調整してから設定するようにしてください。
微調整は、過去チャートを見て、効いている数値を確認しながら行いましょう。
あまりに細かく区切りすぎてしまうと、エントリーに迷うことになるので、上下のバンドは1本~4本くらいにとどめておくと良いですね。
エンベロープを学べるYouTube動画
エンベロープについて動画で見たいなら、セントラル短資FXの『テクニカル分析を学ぼう』がオススメです。
証券会社で株式・債券の営業、米系銀行で為替ディーラーを務めてきた山下政比呂氏が、エンベロープについて分かりやすく解説してくれます。
順張り・逆張りそれぞれの使い方を説明してくれるので、この動画を見れば、さまざまな相場に対応できるようになるでしょう。
エンベロープの一般的な使い方
エンベロープは、順張り・逆張り両方で使うことができます。例えばエンベロープを逆張りで使った場合、上の画像における赤丸のような売買ポイントが見えてきます。
エンベロープの基本的な考え方としては、
- SMAから離れすぎたローソク足はいずれ移動平均線まで戻ってくる
- トレンド時の値動きは、バンドをなぞりながら(バンドウォークしながら)推移する
この2つがべースとなっています。
エンベロープが示すバンドはレンジ相場の時はレジスタンス・サポートラインとして機能、トレンド発生時にはバンドをなぞりながら推移することが多いです。
つまり、エンベロープを用いたエントリーをする際は、現在の相場がレンジ相場であるか、トレンド相場であるかを見極め、相場に合わせた使い方をする必要があります。
次に、エンベロープを用いた売買ポイントについて、詳しく解説していきます。
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エンベロープが示す売買ポイント
エンベロープによる売買ポイントは全部で2つです。
- レンジ相場で、バンドにタッチした時の逆張り
- トレンドが加速したところでの順張り
それぞれ詳しく解説していきます。
レンジ相場で、ラインにタッチした時の逆張り
上の画像は、レンジ相場でエンベロープを使って逆張りを行うイメージを表したチャートです。
レンジ相場とは上限ラインと下限ライン付近で、レートが行ったり来たりする相場です。移動平均線やMACDはレンジ相場を苦手としていますが、エンベロープは得意としています。
売買ポイントは、
ローソク足がバンドにタッチした際に、移動平均線の方向に戻ることを期待した逆張りエントリーをするという非常にシンプルなものです。
上の画像においては赤丸で示していますが、チャート上で一目でわかるのでエントリーポイントは明らかです。
うまく反発して戻ってきた場合、利確の目安は移動平均線(上の画像における青ライン)にタッチしたところで行います。
同様に、利確に関してもわかりやすいのが特徴です。
ただ、この手法での注意点は、ローソク足が伸びていきバンドにタッチした際に、バンド付近でローソク足が止まらないことがあるということです。
ローソク足の陰線・陽線が連続していて、移動平均線の角度がついている時は、そのままバンドを突き抜けてしまうこともあります。
バンドを突き抜けた場合、勢いで抜けた方向に走り始めてしまうことがあるので、大きな損切りにつながる可能性があります。
このようなことを防ぐためには、
- タッチ後にローソク足が数本確定するのを待って値動きが止まったことを確認する
- ローソク足が長いヒゲをつけて確定したかどうかを確認する
- ダイバージェンスを確認する
- MACDのクロスを確認する
など、値動きや他のテクニカル分析と複合的に判断することで、損切りの可能性を下げることができます。
ダイバージェンス
エントリーの際に複数の根拠を確認するのは、テクニカル分析の基本です。複数の根拠があることで、より精度の高いトレードができます。
この手法はスキャルピングやデイトレードでも使えます。
まずは過去チャートでいろいろな相場で検証してみましょう。
トレンドが加速したところでの順張り
上の画像は、トレンド発生時においてエンベロープを順張りで使うイメージを表したチャートです。
エンベロープの順張り手法は、
ローソク足がUPバンドを上抜いた、LOWバンドを下抜いた際、抜けた方向にエントリーする。
UPバンドを上抜いた場合は「買い」
LOWバンドを下抜いた場合は「売り」
ということです。
この手法では上下1本のみバンド(画像におけるオレンジライン)を表示させます。そして、ローソク足がバンドをブレイクして、ローソク足が確定した段階でエントリーを行います。強いトレンド発生時には、バンドをブレイクしてもローソク足は伸び続けます。
トレンドの起点から乗れた際は、再度移動平均線(画像における青ライン)にタッチするまで持ち続けるか、十分に利益が取れた場合は、一度抜けたバンドにローソク足がタッチした際に手仕舞いしても良いでしょう。それだけでも十分な利益を確保できるはずです。
しかし、いずれの方法で手仕舞いにするにしても、長くポジションを保有し続ける手法ではありません。順張りの手法ですので、短い時間足でのスキャルピングだと、スプレッドを考慮しなければなりません。トレンドがあまり伸びなかった場合は、十分な利益をとれないこともあります。
この手法においても、移動平均線の向きやMACDのクロス、RSIの数値でも根拠を確認できるとより強いエントリーポイントになります。使い慣れたテクニカル分析も併せて使うと効果的です。
エンベロープの注意点、懸念点
エンベロープでの注意点・懸念点は3点あります。
- シナリオと逆行した時
- 市場に流動性がなく、あまりレートが動かない時のエントリー
- 重要経済指標発表時
それぞれ詳しく解説していきます。
シナリオと逆行した時
エンベロープを使う際は、今がどんな相場状況にあるかをしっかり確認しておくことが重要です。
例えば、上の1つ目の画像のようにレンジ相場の下限で逆張りの買いのチャンスが来たとします。
この時の理想的なシナリオは、Lowバンドタッチ時にエントリーした後に移動平均線にバネのように戻ってきて、無事に利益を獲得できるシナリオです。
ですが、不安定な相場の中ではその通りにいかないこともあります。
望まないシナリオとしては、上の2つ目の画像のようにレンジの下限でLowバンドにタッチしたのに、そのままずるずると下がり続けてしまうシナリオが考えられます。
意図していない動きに困惑しながらも、せめて建値(エントリーしたレート)まで戻ることを期待していたら、反発せずに下がり続け、いつの間にか大きな損失を抱えてしまった…
こうした事態にならないためにも、損切りを想定しておくことは重要です。
逆張り買いの損切りの目安は、直近の安値割れ、もしくはバンドをブレイクしてローソク足が確定した時(トレンド順張りのエントリー根拠になるため)などが考えられます。
直近の安値が割れていくと、さらに下降の勢いがつくことががあるからです。
相場の状況に合わせて、損切りの判断していくことが重要です。
市場に流動性がなく、あまりレートが動かない時のエントリー
上の画像はエンベロープを表示したチャートですが、見ての通りバンドと移動平均線までの値幅がとても小さくなっています。
このように市場の流動性が低く値動きがない時は、得られる利益も少なくダマしが発生する可能性もあるため、エンベロープを使うことはおすすめしません。
各通貨には、流動性のある時間とそうでない時間が明確に分かれています。各通貨毎の、流動性のある時間帯は下記の通りです。
通貨ペア | 流動性のある時間帯(日本時間) |
---|---|
ドル円 | 9時~10時半 21時~6時 |
ユーロ円 | 9時~10時半 15時~21時 |
ポンド円 | 9時~10時半 15時~18時 21時~2時 |
ユーロドル | 15時~18時 21時~4時 |
上記の時間帯以外は絶対にエントリーをしてはいけない、というわけではありませんが、市場参加者が少なく流動性が低いので、非常に狭いレンジを形成します。
狭いレンジを形成する時は、エンベロープのバンド同士も狭くなるということです。
この状態では、普段はまったく値動きに影響しないような少量の取引量でも5pipsほど突然動くことがあります。その値動きのあと、何事もなかったように再度狭いレンジを形成し続けていくのです。このような思わせぶりな値動きを “ダマシ” といいます。
このような時のバンドタッチは信頼度が低いです。エンベロープを使う際は取引が活発な、流動性のある時間帯を選んで使うべきです。
重要な経済指標発表時
上の画像は、雇用統計発表時のチャートにエンベロープを表示しています。
このような形で、重要な経済指標発表後は大きな値動きになることが多いです。
値動きがあるなら “エントリーチャンスなのでは?” と思う方もいるかと思いますが、こうした時には、世界中のヘッジファンドや大口トレーダーが利益を狙っていることを理解しなければなりません。
発表後のみ取引量がグッとあがり、いろいろな人の思惑からいびつなローソク足が形成されます。
その結果、チャートはテクニカル分析を無視した値動きになることが多いです。
経済指標発表のタイミングは、日時が公表されているので、事前に把握することができます。
様々な種類の経済指標発表がありますが、以下の2つは数ある経済指標の中でも重要であり大きな値動きになります。
- FOMCによる景況判断と政策金利についての発表(年8回)
- 雇用統計の発表(毎月1回、12日を含む週から3週間後の金曜日 ※だいたい第一金曜日)
トレードをする上では、必ず覚えておくようにしましょう。
エンベロープの成り立ち
エンベロープの発案者は明らかにされていません。
しかし、移動平均線との乖離率については、”チャート” “移動平均線” という言葉が広がり始めた1960年から現在に至るまで、世界中で議論されています。
昨今では、エンベロープから派生したボリンジャーバンドを使っている方が多いですが、今でもエンベロープは十分に機能するインジケーターです。
他のテクニカル分析はトレンド相場を得意としている中で、エンベロープはレンジ相場を得意としています。相場全体の7~8割がレンジ相場と言われる中で、活躍できる機会が非常に多いインジケーターと言えます。
エンベロープの豆知識
エンベロープの中央にある移動平均線は、通常SMAが使われると説明しました。
しかし、EMA(=指数移動平均線)を使うべき、という意見も一定数存在します。
EMAはSMAよりも直近のレートを重視する移動平均線です。
エンベロープはローソク足1本1本の値動きに注視するテクニカル分析ですので、直近のレートを重視するという考え方は理にかなっています。
しかし、EMAに設定すると、サインが出にくくなるという面もあります。
理由は、EMAは直近のレートを重視する移動平均線であり、値動きがあると計算上SMAよりもバンドの角度が急になります。
EMAは価格追従性が高いため、値動きがあるとSMAよりもEMAの方がチャートに違い動きになり、バンドの角度もそれに合わせて急になります。
その結果、SMAではバンドにタッチしたが、EMAではタッチしなかったという現象も起こります。
そして、EMAに設定することでエントリーチャンスは減りますが、SMAよりも有利なレートでエントリーができる、ということも言えます。
上の画像は、全く同じ時間でSMAとEMAのチャートを表示させたものです。
逆張りの売りを狙う場合に、EMAのUPバンドとローソク足が触れている位置と、SMAのUPバンドとローソク足が触れている位置を比べてみてください。
明らかにSMAよりもEMAのUPバンドのほうが、高いレートで交差しています。つまり、EMAのボリンジャーバンドのほうが、有利なレートで逆張りエントリーができます。
エンベロープでは移動平均線をSMA・EMAどちらで設定しても問題はありません。
しかし、SMAの場合、EMAの場合で、どのような特徴があるのかを正確に理解し、ご自身のトレードスタイルに合わせて選んでみてください。
移動平均線
- 特定期間の平均値を結んだ線で、相場が滑らかに見えるようになる
- 現在買いが強いか売りが強いかを判断できる
- テクニカル分析の基礎であり、他のテクニカル分析と組み合わせることで効果増
エンベロープの用語
- 移動平均線乖離率
- UPバンド
- Lowバンド
- SMA(単純移動平均線)
- EMA(指数移動平均線)
エンベロープ類似のインジケータ
エンベロープに似たインジケータに、
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線乖離率
の2つがあります。それぞれの類似点と異なる点を解説していきます。
ボリンジャーバンド
上の画像では、チャートにボリンジャーバンドを表示しています。
ボリンジャーバンドは見ての通り、エンベロープ同様にローソク足の上下にバンドが並ぶインジケーターです。
どちらもバンド付近でのローソク足の動きを重視するインジケーターで、形状は似ています。
ですが、ボリンジャーバンドは、
バンドの距離が伸縮する
という点でエンベロープと大きく異なります。
ボリンジャーバンドのバンドは “標準偏差” を用いて計算します。
ボリンジャーバンドの標準偏差は、値動きの変動の大きさを表し、チャートの値動きが激しくなると、バンド同士の距離が開き始めます。
上の画像を見ると、強い値動き発生時には、その距離がどんどんと開いているのが分かります。
その後、値動きが落ち着くとバンドは閉じ始め、次の値動きが始まるまでバンド同士は狭い距離で動き続けます。
エンベロープは、移動平均線に対しての乖離率を設定したバンドなので、バンド同士の間隔は常に一定です。エンベロープとボリンジャーバンドは似ていますが、計算方法は異なります。
ボリンジャーバンド
移動平均線乖離率
上の画像では、メインチャートに移動平均線を、サブチャートに移動平均乖離率を表示しています。
移動平均線乖離率は、現在移動平均線とローソク足が何%乖離しているかをグラフで示したシンプルなものです。
値動きは、移動平均線にいずれは回帰するという特徴があります。
このテクニカル分析では、
現在~%以上離れたので、逆張りエントリー
のような使い方をします。
移動平均線の乖離率を見るという意味では、エンベロープと同じです、ですが、エンベロープはバンドが表示されるので、バンドにタッチした時の反発や値動きを見ることができます。
移動平均線乖離率では現在何%、といった情報しか示さないので、手法への応用の幅としては、エンベロープに優位性があります。移動平均線乖離率はエントリーを補助するツールとして使うと良いでしょう。
エンベロープが使えるFX/証券会社
エンベロープは、以下のFX会社、証券会社で使用できます。
FX会社
DMM FX
GMOクリック証券
外為オンライン
LINE FX
SBI FXトレード
証券会社
SBI証券
楽天証券
松井証券
エンベロープをアプリで表示
DMM FX
TradingView
SBI証券
MT5
MT4でエンベロープの表示方法
エンベロープはMT4やMT5でも使うことができます。
MT4で使う場合は、上のメニューバーの ”表示” → “インディケータ” → ”トレンド” → “Envelopes” からチャートに表示させることができます(上の画像を参照)。
設定時のパラメーター欄で、移動平均線の種類と期間の指定、バンドの太さや色の変更も可能です。
以上、今回はエンベロープについて徹底解説してきました。
MACDは複数の移動平均線を用いる分析手法ですが、エンベロープはシンプルなインジケーターでありながらも、
- 順張り
- 逆張り
に使うことができます。
相場全体の8割とも言われるレンジ相場で効果を発揮するインジケーターですので、エンベロープをしっかりと理解し、あなたのトレードに役立てていきましょう!