【株式投資家2,076人を調査】株主優待の利用者は70.4%、うち65.4%が「生活の質向上を感じている」|株主優待の魅力と満足度が明らかに
株主優待情報サイト『株主優待ブック』(https://ad-van.co.jp/yuutai/)は、株式投資家が株主優待についてどのように考えているか調査する目的で、現在、株式投資に取り組んでいる20歳~69歳の男女2,076名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、株主優待を受け取っている人の満足度の高さが見えてきました。
Contents
調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。
- 現在、株式投資に取り組んでいる人の70.4%が株主優待を受け取っている
- 年間還元額は1万円以上が49.1%、10万円以上の高額還元も11.6%
- 株主優待を重視している投資家は62.8%
- 株主優待で生活の質向上を感じている人が65.4%
- 株主優待のメリットの1位は「日々の出費が抑えられる」で42.4%
- 株主優待経験者の71.1%が株主優待を知人に勧めたいと考えている
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :現在、株式投資に取り組んでいる20歳~69歳の男女
調査期間 :2024年11月8日~15日/11月19日~26日※
有効回答 :2,076名/363名※
※2,076名を対象に初回調査を実施後、追加で「過去1年間に株主優待を受け取った」と回答した363名を対象に追加調査を実施
主な調査結果
1.現在、株式投資に取り組んでいる人の70.4%が株主優待を受け取っている
次のグラフは、現在株式投資に取り組んでいる投資家を対象に、過去1年間における株主優待の受け取り状況を示したものです。
結果は、「受け取った」と回答した人が70.4%で、「受け取っていない」と回答した人は28.7%でした。株式投資家の多くが株式優待のある銘柄を保有している一方で、株式優待を活用していない人も一定数存在していることが分かります。
2.年間還元額は1万円以上が49.1%、10万円以上の高額還元も11.6%
次のグラフは、株主優待経験者を対象に、株主優待による年間の節約効果・還元額について質問した結果です。
年間の還元額は「5,000円未満」が26.0%で最も多く、次いで「5,000円~1万円未満」が24.9%、「1万円~5万円未満」が23.7%という結果となりました。
1万円以上の還元を受けている人を合計すると49.1%で、半数近くに上ります。また、10万円以上の高額還元を受けている人も11.6%と少なくありません。上手に株主優待を活用することで、大きな経済的メリットを得ている投資家もいることがうかがえます。
3.株主優待を重視している投資家は62.8%
次のグラフは、株式投資において株主優待の内容をどの程度重視しているかを示したものです。
「非常に重視している」が26.5%、「やや重視している」が36.3%で、合計すると62.8%の投資家が株主優待を重視していることが分かりました。一方、「あまり重視していない」「全く重視していない」と回答した人は合計で14.0%でした。
株式投資の判断基準として、株主優待を重視する投資家が6割を超えており、多くの投資家にとって株主優待が投資判断の重要な要素となっていることがうかがえます。
4.株主優待で生活の質向上を感じている人が65.4%
次のグラフは、株主優待を受け取ることによる生活の質の向上について、どの程度実感しているかを示したものです。
「非常に感じている」が23.9%、「やや感じている」が41.5%で、合計すると65.4%の投資家が株主優待による生活の質の向上を実感していることが分かりました。一方、「あまり感じていない」「全く感じていない」は合計で14.0%でした。
株主優待を受け取っている投資家の約3分の2が生活の質の向上を感じており、株主優待が単なる投資のリターンだけでなく、日々の暮らしに具体的なメリットをもたらしていることが確認できました。
5.株主優待のメリットの1位は「日々の出費が抑えられる」で42.4%
株主優待の具体的な活用方法とメリットについても調査しました。まず、最もよく活用している株主優待の種類です。
最もよく活用されている株主優待は「商品券・ギフト券」で28.9%、次いで「割引券・優待券(旅行・宿泊・飲食など)」が25.9%、「食料品・日用品」が14.9%という結果となりました。日常生活で利用しやすい優待が上位を占めています。
続いて、株主優待を利用することで感じているメリットについて質問した結果です。
最も多かった回答は「日々の買い物や食事などの出費が抑えられる」で42.4%、次いで「実質的に高い利回りが期待できる」が31.7%、「株主であることの特別感を味わえる」が30.6%という結果でした。
上位を占めた株主優待の種類と合わせて考えると、多くの投資家が株主優待を日常的な節約に活用しながら、生活の質を高めていることがうかがえます。
6.株主優待経験者の71.1%が株主優待を知人に勧めたいと考えている
次のグラフは、株主優待経験者を対象に、投資未経験の知人に「株主優待」の推奨意向について質問した結果です。
「ぜひ勧めたい」が25.1%、「機会があれば勧めたい」が46.0%で、合計すると71.1%の人が株主優待投資を知人に勧めたいと考えていることが分かりました。一方、「あまり勧めたくない」「勧めたくない」は合計で5.5%にとどまっています。
このように、実際に株主優待を体験している投資家の多くが、その経験を他者にも推奨したいと考えており、株主優待による具体的なメリットを実感していることがうかがえます。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
- 株主優待の利用率は7割以上で、半数近くが年間1万円以上の還元を受領
- 株主優待による生活の質向上を感じている人が6割以上
- 株主優待経験者の7割以上が、知人への推奨意向あり
この結果からは、株主優待が投資のリターンとしてだけでなく、日々の生活に密着した価値を提供していることが明らかになりました。多くの投資家が株主優待による生活の質向上を実感し、他者への推奨意向も高いことから、株主優待は投資を通じた生活向上の一つの手段として機能しているといえそうです。