貯金500万円以上でも資金不足と感じる人36.2%、1,000万以上でも16.8%にも、投資を始められない意外な理由は?|「投資 = ギャンブル」と考える割合は全体の20.7%、年代別では年配層に多くなる傾向あり
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テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は、今までに投資の経験がない1,095名を対象にアンケート調査を行いました。この調査によって、投資未経験者が投資を行っていない理由や、投資に対する考え方の傾向などが見えてきました。
目次
調査サマリー
今回実施したアンケート調査の結果から得られた主な考察は、以下の通りです。
- 投資を始めない理由の1位は「知識不足」の54.9%、2位は「資金不足」の43.1%
- 3人に1人は将来的に投資する意思あり、そのうち41.1%がインターネットで情報収集予定
- 一定の貯蓄額があっても投資の資金不足を感じている人が多い
- 投資リスクを警戒する人は、「投資しないリスク」を気にしない傾向がやや強い
- 「投資 = ギャンブル」というイメージを持つ人は年配層に多い
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :「今までに投資をしたことがない」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2023年6月19日~6月20日
有効回答 :1,095名
主な調査結果
以下、主な調査結果を具体的な数値とともに紹介していきます。
1.投資を始めない理由の1位は「知識不足」の54.9%、2位は「資金不足」の43.1%
投資していない理由を質問したところ、1位は「知識が不足しているから」の54.9%、2位は「投資するための資金がないから」の43.1%、3位は「資産が減るリスクを伴うから」の42.3%、4位は「ギャンブルのようなもので不適切だから」の20.7%となりました。
このことからは、知識不足や資金不足といった自分自身の状況に起因して投資を行っていない人が多いことが読み取れます。また、投資のリスクを警戒している人も多く、そもそも投資は資産を増やす手段として適切ではないと考えている人も一定数存在するようです。
2.3人に1人は将来的に投資する意思あり、そのうち41.1%がインターネットで情報収集予定
将来的に始めてみたい投資について質問したところ、何らかの回答をした人は37.1%、「特になし(投資を始めるつもりはない)」と回答した人は62.9%でした。
将来的に投資を始めることを考えている人を対象に、投資に関する知識を得るためにどのように情報収集をしたいか質問したところ、1位は「インターネットの情報サイト」の41.1%、2位は「専門家やアドバイザーへの相談」の25.9%、3位は「まだ分からない」の24.1%となりました。
なお、投資していない理由として「知識が不足している」と回答した人で集計しても、1位は「インターネットの情報サイト」の41.9%、2位は「専門家やアドバイザーへの相談」の31.0%、3位は「まだ分からない」の26.1%と、全体平均とほぼ同様の結果となっています。
このように、まだ投資を始めていないものの投資に対して前向きに考えている人は、手軽に利用できるインターネットを活用して情報収集しようと考えている人が多いようです。これと同時に、より信頼性の高い専門家のアドバイスに対するニーズも大きいことも読み取れます。
3.一定の貯蓄額があっても投資の資金不足を感じている人が多い
投資を始めていない理由について「投資するための資金がないから」と回答した人を貯蓄額別に集計してみると、1位は「50万円未満」の53.3%、2位は「50万円~99万円」の50.7%、3位は「100万円~299万円」の45.5%となりました。基本的には貯蓄額が増加するにつれて、割合が減っていく形となっています。
この結果からは、一定の貯蓄額があっても資金不足を感じている人は少なくないといえそうです。なお、減少幅が大きくなるのは1,000万円を超えたところで、「500万円〜999万円」の36.2%に対して「1,000万円〜2,999万円」では16.8%と半分以下になっています。
4.投資リスクを警戒する人は、「投資しないリスク」を気にしない傾向がやや強い
物価の上昇により貯蓄の価値が目減りする「投資しないリスク」に関する認識を質問したところ、最も多かったのは「分からない」の35.2%でした。一方、「とても大きいリスクだと感じる/大きいリスクだと感じる」は33.9%、「とても小さいリスクだと感じる/小さいリスクだと感じる/リスクはないと感じる(貯蓄が最も安全だと思う)」は31.0%となっています。
分からないとしている人が3人に1人以上と多かったですが、これを除くと物価上昇のリスクについて意識している人の方がやや多かったという結果です。
投資していない理由について「資産を増やす必要がないから」と回答した人について、投資しないリスクに関する質問を集計してみると、「とても大きいリスクだと感じる/大きいリスクだと感じる」は34.8%、「とても小さいリスクだと感じる/小さいリスクだと感じる/リスクはないと感じる(貯蓄が最も安全だと思う)」は37.4%となりました。
全体平均では前者の方が多かったのに対して、「資産を増やす必要がないから」と回答した人では後者が多くなっていることがわかります。極端な差は出ていませんが、「資産を増やす必要がないから」と回答した人は、投資しないリスクをやや小さく評価する傾向があるといえるかもしれません。
5.「投資 = ギャンブル」というイメージを持つ人は年配層に多い
投資していない理由について「ギャンブルのようなもので不適切だから」と回答した人を年代別に集計してみると、1位は「60歳以上」の26.3%、2位は「50歳~59歳」の21.7%、3位は「20~29歳」の18.3%となりました。「投資 = ギャンブル」と捉える人は、年代別にみると年配層に多いといえるでしょう。
なお、年齢が若いほど割合が低くなるというわけではなく、20代では年配層に次ぐ3位となっているのも特徴です。投資に対して悪いイメージを持っているのは若い人に多く、30~49歳にかけて少なくなり、それを超えると再び多くなっていることが読み取れます。
インターネットを通じた正しい投資に関する情報提供が求められる
今回の調査結果からは、投資未経験者が投資を行っていない理由として「知識不足」が最も多く、続いて「資金不足」や「資産が減るリスク」が多いことが明らかになりました。また、「投資 = ギャンブル」といったイメージを持っている人も一定数存在していることが判明しました。
投資未経験者の3人に1人は、将来的に投資を始めるつもりがあることも分かりました。将来の投資に向けてはインターネットを通じた情報収集を行おうと考えている人が多く、投資サイトは適切な情報を正確に伝えることが重要といえるでしょう。
本調査の結果を踏まえ、「テクニカルブック」は、読者の一人一人がリスクを正しく理解して投資に取り組めるよう、有益な情報提供に尽力してまいります。また、今後のサービス改善のために定期的にアンケートを実施していく予定ですので、どうぞご期待ください。