【FX未経験者301人に調査】口座開設に半数が前向きも、リスクと知識不足が最大のハードル|基本が学べる学習アプリが「口座開設の後押しになる」と過半数が回答
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投資専門サイト『テクニカルブック』( https://ad-van.co.jp/technical/)は、 FXに興味を持ちながらも口座開設をしていない人が多い背景を明らかにする目的で、20歳以上の男女301名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、FX取引への関心は高いものの、リスクへの不安や知識不足が主なハードルとなっており、その解決策として初心者向けの学習環境へのニーズが高まっていることが見えてきました。
調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。
- 口座開設に前向きな人は47.9%に上る
- 口座開設していない理由の1位は「高いリスク」で36.5%、2位は「自信不足」で32.2%
- 必要と感じるサポートの1位は「少額で始められる仕組み」で40.5%、2位は「初心者向けコンテンツ」で38.2%
- FX口座選びで最も重視されるのは取引コストで47.8%、これに信頼性が31.2%、使いやすさが30.9%で続く
- FXの学習・練習アプリが口座開設の後押しになると考える人は52.9%
- FXに興味がある口座未開設者が学習・練習アプリに求めることの1位は「基本の解説」で35.2%、2位は「リアルタイムのトレード体験」で32.9%
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :「FXに興味はあるが、まだ取引口座を開設していない」と回答した20歳以上の男女
調査期間 :2024年9月9日~9月16日
有効回答 :301名
主な調査結果
過去に行ったFXの実態調査(リンクは後述)において、FXに興味がある人のうち50.9%が取引口座を開設していないという結果が出ました。
今回は、この調査で「FXに興味はあるが、取引口座を開設していない」と回答した人(以下、「FXに興味がある口座未開設者」と表記)を対象に追加質問を行い、FXに興味があるのに取引口座を開設しない理由について分析を行いました。
【なぜ?】33.1%がFXに興味あり!実際に取引している人はわずか5.9%
1.口座開設に前向きな人は47.9%に上る
以下は、FXに興味がある口座未開設者に、今後FX口座を開設する意欲があるか質問した結果です。
結果は、「非常にある(近いうちに開設したい・すでに口座を開設した)」が15.0%、「それなりにある(いずれ開設したいと考えている)」が32.9%で、口座開設に対して前向きな回答を行った人が47.9%と半数近くに上っています。
特に「いずれ開設したい」という回答が3割を超えていることからは、FXに興味がある口座未開設者の取引に対する潜在的な関心の高さがうかがえます。この潜在層は、適切なサポートや環境が整うことで、実際の取引開始につながる可能性がありそうです。
2.口座開設していない理由の1位は「高いリスク」で36.5%、2位は「自信不足」で32.2%
次に、FXに興味がある口座未開設者に、FX口座を開設していない主な理由について質問した結果です。
口座開設していない理由として最も多かったのは、「リスクが高く、大きな損失を出すかもしれない」で36.5%でした。これに「利益を出す自信がない」が32.2%、「FXの仕組みがよくわからない」が27.9%で続いています。
このことからは、FX取引に対する不安や自信不足、知識不足が、口座開設への主な障壁となっているといえそうです。これらの障壁を解消する上では、取引の仕組みや運用方法に関する基本的な知識を身に付けるサポートが重要と考えられます。
3.必要と感じるサポートの1位は「少額で始められる仕組み」で40.5%、2位は「初心者向けコンテンツ」で38.2%
続いて、FXに興味がある口座未開設者がFXを始めるにあたって、どのようなサポートがあれば安心できるかを示したグラフです。
最も多かったのは「少額で始められる仕組み」で40.5%、次に「初心者向けの分かりやすい学習コンテンツ」が38.2%で続くという結果です。この2つを回答した人が多く、3位以下よりも10%以上高い割合となっています。
FXに興味を持つ人は、リスクを抑えながら取引の仕組みを学びたいという意向を持っていることがうかがえます。少額での取引機会と分かりやすい学習コンテンツへのニーズが、特に高いという結果となりました。
4.FX口座選びで最も重視されるのは取引コストで47.8%、これに信頼性が31.2%、使いやすさが30.9%で続く
次のグラフは、FXに興味がある口座未開設者に、FX口座を選択する際に重視する条件について質問した結果です。
FX口座選びで最も重視される条件は「取引コストの低さ(スプレッドなど)」で47.8%となりました。これに「会社の信頼性や安全性」が31.2%、「取引ツールの使いやすさ、操作性」が30.9%で続いています。また、「必要資金の少なさ」も29.9%と高い割合となっています。
この結果からは、FXに興味を持つ未経験者にとっても、取引コストは特に重要な判断基準となっていることが分かります。また、2位から4位の項目も約3割と比較的高い割合となっており、5位以下を大きく引き離しています。
初心者のFX口座選びにおいて、まずは取引コストが最重要視され、これに次いで取引環境の信頼性や使いやすさ、少額取引の3つの要素が重要視されやすいという結果となりました。
【参考情報】FXに興味がある口座未開設者の45.2%は「YouTube」が情報源
以下のグラフは、FXに興味がある口座未開設者が情報収集に利用しているソーシャルメディアの割合を示したものです。
情報収集に利用するプラットフォームとして最も多かったのは「YouTube」で45.2%、次いで「X(旧Twitter)」が27.6%、「Instagram」が21.3%という結果になりました。特にYouTubeを利用している人の割合が、他のプラットフォームよりも高くなっているのが特徴です。
YouTubeの高い利用率からは、FXの学習において動画コンテンツが重要な役割を果たしていることがうかがえます。これから投資を始めたいと考えている人は、視覚的に分かりやすく解説されたコンテンツを好む傾向があるのかもしれません。
5.FXの学習・練習アプリが口座開設の後押しになると考える人は52.9%
次のグラフは、FXに興味がある口座未開設者に、FXについて学んだり練習したりできるアプリが口座開設の後押しになるか質問した結果です。
FXの学習・練習アプリが口座開設の後押しになるかという質問に対して、「非常になる」は9.0%、「ややなる」は43.9%でした。合計すると52.9%で、過半数の人がFX学習・練習アプリについてポジティブな印象を持っているという結果です。
このことからは、FXに興味を持つ人々の間で、実際の取引を始める前の学習ツールへのニーズが高いことが分かります。前述の「リスクへの不安」や「自信不足」といった課題に対して、学習アプリが一つの解決手段となる可能性を示しているといえるでしょう。
【参考情報】FXに興味がある口座未開設者の88.7%が学習・練習アプリの使用経験なし
次のグラフは、FXに興味がある口座未開設者のFXの学習・練習アプリの認知度と使用状況をまとめたものです。
結果は、「存在を知らない」が45.5%、「存在は知っているが、使ったことはない」が43.2%で、実に88.7%の人が学習・練習アプリを使用した経験がないことが分かります。一方、「使ったことはあるが、やめた」は8.6%、「現在、使っている」は2.7%で、使用経験がある人は11.3%にとどまっています。
前述の通りFX学習アプリが口座開設の後押しになると過半数が回答していますが、FXに興味がある口座未開設者のほとんどが利用経験がないのが現状です。
FX業界の裾野を広げていく上で、初学者向け学習アプリの普及が重要な役割を果たすと考えられます。特に、リスクや知識不足への不安を抱える人が多い現状を踏まえると、安心して取引を学べる環境づくりが今後の課題といえるでしょう。
6.FXに興味がある口座未開設者が学習・練習アプリに求めることの1位は「基本の解説」で35.2%、2位は「リアルタイムのトレード体験」で32.9%
次のグラフは、FXに興味がある口座未開設者に、FXの学習・練習アプリに期待する機能について質問した結果です。
最も多かったのは「FXの基本用語や仕組みの解説」で35.2%、次いで「リアルタイム相場を使用したトレード体験」が32.9%、「チャートの読み方や分析方法の説明」が31.2%という結果になりました。また、「手軽に使えること、高い操作性」も29.9%と比較的高い割合となっています。
この結果からは、FXに興味を持つ人の、まずは基本的な知識を身につけながら、実際のトレードも体験してみたいというニーズがうかがえます。また、「手軽に使える」という回答も多いことから、気軽に学べる機会を提供することが、取引開始のハードルを下げる上で重要といえそうです。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
- FX口座開設に対して半数近くが前向きな姿勢を示しており、潜在的ニーズは高い
- FX口座を開設していない主な理由は「リスクが高い」と「利益を出す自信がない」で、不安と知識不足解消が取引開始の鍵となる
- FXに興味がある口座未開設者の半数以上が、FX学習アプリが「口座開設の後押しになる」と回答している
この結果からは、FX取引への潜在的なニーズは高いものの、リスクへの不安や知識不足が取引開始への主な障壁となっていることが分かりました。これらの課題に対して、学習アプリを通じて初心者が安心して学べる機会を提供することが、一つの解決手段となる可能性が示されています。