グランビルの法則|チャートと移動平均線の関係で方向性を測る
トレードで利益を出したいあなたにおすすめのFX会社
マネーパートナーズ|当サイトで口座開設するとFX特別戦略がもらえる!!→24時間365日のサポートで初心者も安心|業界最狭水準のスプレッドで利益を最大化!
GMOクリック証券|100万口座突破!業界最安の手数料で始めよう
→高機能チャートとスマホアプリで快適トレード|新規口座開設で最大100万円キャッシュバック
FXTF|豊富な通貨ペアで多様な投資戦略を実現!
→独自の分析ツールで勝率アップ|取引量に応じた段階的キャッシュバックで利益の出しやすさ抜群
【FXツール】TradingView|次世代ツールを無料体験!
→TradingViewと連携してリアルトレードできる証券会社|高機能チャートで快適に取引
グランビルの法則とは
- 200日移動平均線とチャートの位置関係などから、今後の相場展開を予測する売買手法
- 8つの売買シグナルで構成され、相場のさまざまな局面における売買タイミングが分かる
- 判断基準が曖昧なところもあり、他の分析手法を併用するのが望ましい
目次
グランビルの法則の基本
グランビルの法則は、米国の金融記者であるジョセフ・E・グランビルによって考案された、古くから知られている相場の分析手法です。
200日移動平均線とチャートの位置関係などから今後の相場展開を予測して、売買タイミングを判断します。
グランビルの法則は移動平均線と密接な関係にあり、グランビルの法則を理解することは移動平均線についての理解も深めることにもつながるでしょう。
シンプルな内容ではありますが、多くの市場参加者が知っている法則でもあり、トレードをする上でしっかり押さえておきたいところです。
なお、グランビルの法則で使用される移動平均線については、以下の記事で計算式や他の手法も含めて丁寧に解説しています。
複数の移動平均線を使ったより応用的な手法なども紹介していますので、グランビルの法則を学んだ後はこちらもチェックしておくことをおすすめします。
グランビルの法則の全体像
グランビルの法則の売買シグナルは、買いが4パターン、売りが4パターンの合計8パターンから構成されています。
上の画像は、上昇から下落までの一連の相場の山と、その200日移動平均線を描いた模式図です。
この中に示した買いシグナルL1~買いシグナルL2と売りシグナルS1~売りシグナルS4が、グランビルの法則における8つの売買シグナルです。
なお、実際の相場ではこのようなきれいな山を描くとは限らないため、上のような決まった順番で売買シグナルが出るとは限りません。
どんな相場環境でどのシグナルが出やすいかはある程度意識した方がいいですが、順番まで固定的に考える必要はありません。
基本的には個々の売買シグナルごとの内容をしっかり頭に入れておくようにするといいでしょう。
このことを踏まえた上で、それぞれの売買シグナルについて見ていきましょう。
4つの買いシグナル
まずは、買いシグナルの4パターンから説明していきます。
買いシグナルL1
上の画像は、買いシグナルL1の部分を拡大したものです。
この買いシグナルL2の条件を整理すると、以下のようになります。
1つ目の買いシグナルは、相場の下落トレンドが終わり上昇トレンドが始まっていくタイミングに見られやすい形です。
このタイミングでは、下落トレンドにおいて下向きだった移動平均線は横ばいとなり、徐々に上向いていきます。
移動平均線から相場が上向き始めていることが読み取れる中、チャートが移動平均線を追い抜くと、上昇トレンドが始まる可能性が高いと判断することになるわけです。
このシグナルは、トレンド転換が起こり上昇トレンドが始まる序盤に発生します。
そのため、想定通りに相場が進んで行けば、非常に良い位置で買いポジションを保有することができるでしょう。
買いシグナルL2
上の画像は、買いシグナルL2を拡大したものです。
この買いシグナルL2の条件を整理すると、以下のようになります。
2つ目の買いシグナルは、上昇トレンドの中で比較的深めに調整したときに起こるパターンです。
まず最初の状態では、移動平均線は上を向いており、その上にチャートがあります。このことからは上昇トレンドであることが読み取れます。
その後は調整局面となりチャートが下落し、移動平均線が上向きを維持する中でチャートが移動平均線を割り込んできます。
この場合、上昇トレンドが継続するという前提で見ると、その後は上昇が再開し再び移動平均線を上抜けしていく可能性が高いと言えるわけです。
そのため、この局面は押し目買いに適した状況ということになります。
なお、買いシグナルL2では、移動平均線を割り込んできたところで買うことになっており、下落の最中に買いを入れる形になります。
しかし、この下落がそのまま進行してしまい、買いポジションの含み損が大きく膨らむ可能性も否定できません。
このことを踏まえると、反転の上昇が起こったことを確認してから買いを入れることが有用でしょう。
それを実行する一つの方法として、一度移動平均線を割り込んだ後に、再び移動平均線を上抜けするところで買いを入れるという形も考えられそうです。
買いシグナルL3
上の画像は、買いシグナルL3を拡大したものです。
この買いシグナルL3の条件を整理すると、以下のようになります。
3つ目の買いシグナルは、上昇トレンドの中で浅い調整が起こったときに起こるパターンです。
買いシグナルL2と同様に、移動平均線が上を向いていて、その上にチャートが位置しているのが初期状態です。
ここからチャートが下落するわけですが、買いシグナルL2とは異なり移動平均線にタッチする前に、下落が止まり再上昇していきます。
上昇トレンドの勢いが強いときでも調整局面はありますが、その際の下落が浅くなりやすいところがあります。
買いシグナルL3は上昇トレンドに乗り遅れてしまったケースなどにおいて、本格的な上昇が始まった中で買いを入れるタイミングを示したものと考えるといいでしょう。
買いシグナルL4
上の画像は、買いシグナルL4を拡大したものです。
この買いシグナルL4の条件を整理すると、以下のようになります。
最後の買いシグナルは他の買いシグナルと毛色が異なり、下落トレンドの中でのリバウンドを狙ったものです。
このシグナルが現れるのは、移動平均線は下向きで下落トレンドが発生している状況です。
ただし、下落トレンドの中であっても、下落が行き過ぎればリバウンドの上昇の動きが出ると考えます。
そのため、移動平均線よりも離れ過ぎたところでは、短期的に買いによる利益が狙えるというわけです。
なお、買いシグナルL4はトレンド方向に逆らっており、一歩間違えると損失が大きく膨らむリスクがあることを意識しておく必要があります。
また、条件にある「移動平均線と大きく乖離している」の基準が明示されているわけではなく、この判断が曖昧になりやすいとこがあります。
そのため、実際に買いシグナルL4を利用する際には、オシレーター系インジケーターを活用するなどして、別の分析によってこの部分の判断を行う必要があるでしょう。
4つの売りシグナル
続いて、売りシグナルの4パターンについても見ていきます。
基本的には買いシグナルを裏返しにしたものと考えると理解しやすくなるでしょう。
売りシグナルS1
上の画像は、売りシグナルS1を拡大したものです。
この売りシグナルS1の条件を整理すると、以下のようになります。
1つ目の売りシグナルは、相場の上昇トレンドが終わり下落トレンドへと移り変わっていくタイミングに現れます。
上昇トレンドにおいて移動平均線は上を向いていますが、こういった局面では徐々に下を向いていきます。
移動平均線から上昇トレンドが終わることが読み取れる中で、下落トレンドへと移行したと判断するのが、チャートが移動平均線を上から下に抜いたタイミングというわけです。
このシグナルは下落トレンドの序盤で発生するため、売りポジションを保有する上で非常に良いタイミングとなります。
また、もとの上昇トレンドに乗った買いポジションを保有していた場合には、売りシグナルS1は非常に良い利益確定のタイミングにもなるでしょう。
売りシグナルS2
上の画像は、売りシグナルS2を拡大したものです。
この売りシグナルS2の条件を整理すると、以下のようになります。
2つ目の売りシグナルは、相場が下落トレンドにある中で、比較的深めに調整の戻りが発生した際に見られるパターンです。
このシグナルは、移動平均線が下を向いていて、チャートが移動平均線の下にある、下落トレンドの状態から始まります。
この状態から調整の上昇が発生し、下向きの移動平均線を下から上に抜けてきたところがシグナルです。
下落トレンドが継続するという前提に立つと、この上昇が継続することは考えにくく、下落が再開する可能性が高いと予想できます。
そのため、このタイミングが戻り売りを狙うのに適していると言えるわけです。
ただし、このシグナルが出るタイミングは上昇の最中であり、そのまま上昇が長期間継続する可能性もあります。
このリスクを避ける方法の一つとして、一度移動平均線を上抜けした後に反転下落し、再び移動平均線を割り込んでくるところまで待つという形も考えられそうです。
売りシグナルS3
上の画像は、売りシグナルS3を拡大したものです。
この売りシグナルS3の条件を整理すると、以下のようになります。
3つ目の売りシグナルは、下落トレンドの中で浅い調整が起こったときに現れるパターンです。
このシグナルは、移動平均線が下を向いていて、チャートが移動平均線の下側に位置しているところから始まります。
この状態から調整の上昇が起こりますが、移動平均線にタッチする前に下落が再開しするという流れです。
強いトレンド発生中にも調整局面はありますが、下落の勢いが強くて上方向にあまり戻すことができずに、そのまま下落が再開してしまったというイメージを持つといいでしょう。
本格的に下方向へ伸びる中でのエントリーポイントで、下落トレンドの序盤でポジションを持てなかった場合などに、売りを狙いやすいタイミングと言えるかもしれません。
売りシグナルS4
上の画像は、売りシグナルS4を拡大したものです。
この売りシグナルS4の条件を整理すると、以下のようになります。
最後の売りシグナルは、上昇トレンドの中で上がり過ぎたところでリバウンドの下落を狙うものです。
他の売りシグナルのように下落トレンドの中で順張り目線の売りを狙うのではなく、上昇トレンドの中で売りを狙うという、逆張り目線でのシグナルとなっています。
まず移動平均線が上向きということで、相場は上昇トレンド中という状態です。
その中で、チャートが上方向に大きく上昇して、移動平均線よりもあまりに離れ過ぎると、リバウンドの下落が起こるはずと考えます。
なお、このシグナルは、あくまでリバウンドを狙うものなので、基本的には短期的なトレード向きです。
また、買いポジションを保有している場合に置いては、短期的な利益確定のタイミングとしても利用できるでしょう。
注意したいのは、このシグナルの条件である「移動平均線と大きく乖離している」を判断する明確な基準までは定められていないという点です。
そのため、この部分の判断をするための基準を自分自身で別途設定しないと、売りシグナル④は実際に使うのは難しいところがあるかもしれません。
移動平均線の設定値について
グランビルの法則は、もともとは200日移動平均線を用いて研究された売買手法でした。
しかし、200日移動平均線は動きが非常に遅いため、短期から中期のトレードにはなかなか使いづらいところがあります。
そこで、「パラメータを200日以外の移動平均線でグランビルの法則の法則を使うことはできないのか?」という疑問がわくと思います。
結論から言うと、必ずしも200日というパラメータにこだわる必要はなく、分析対象やトレードスパンに合ったパラメータを設定すればいいと考えられます。
なお、日本テクニカルアナリスト協会のホームページでは、以下のような記述があります。
“グランビルは、平均値を計算する期間として長期予測向けに200日、中期向けに80日、短期向けに40日を推奨しましたが、現在では、より短期の価格動向を反映させるため、1週間の営業日数の近似値である5日、1ヶ月の営業日数の近似値である20日や25日を用います。”
日本テクニカルアナリスト協会「移動平均線」
このように、現在では200日以外にも、80日/40日/25日/20日/5日といったパラメータを使用されることが多いようです。
どんなパラメータを利用するにせよ、しっかりとバックテストを行って有効性を確認しておくことが大切となるでしょう。
グランビルの法則を学べるオススメ本
→『儲かる!相場の教科書 移動平均線 究極の読み方・使い方』のAmazon公式サイトはこちら
グランビルの法則をはじめ、移動平均線を使った手法についてより詳しく知りたいなら、『儲かる!相場の教科書 移動平均線 究極の読み方・使い方』がオススメです。
著者の小次郎講師は、数々の書籍や講座を通じて投資家教育に取り組んでおり、絶大な人気を誇っています。
この本は、そんな著者が長年の研究の末に編み出した「移動平均大循環分析」と、その応用編である「大循環MACD」についてしっかり学べる1冊です。
テクニカル指標の基本といえる移動平均線について、単にチャート上に表示させているだけで、使いこなせていない方も多いのではないでしょうか?
この本を読めば、移動平均線の真の凄さが分かり、トレンドにそったトレードで大きな利益を狙えます。
グランビルの法則を学べるYouTube動画
グランビルの法則について動画で見たいなら、fx neet orzの動画がオススメです。
このYouTubeチャンネルでは、FXの基本を面白おかしく解説しており、グランビルの法則についても分かりやすく説明してくれます。
グランビルの法則の売買ポイントについて頭ではなんとなく分かっているけど、実際のチャートでエントリーポイントを見つけられない人は必見です。
グランビルの法則の注意点・懸念点
グランビルの法則は、移動平均線の性質を利用した実戦にも取り入れやすい考え方です。
ただし、グランビルの法則を実際にトレードで活用していくにあたっては、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
ここで、グランビルの法則に関する注意点について整理しておきたいと思います。
シグナルの順番は関係ない
グランビルの法則を使う上で注意しないようにしたいのが、模式図の形にとらわれ過ぎないようにすることです。
上の画像のように、模式図からは各種類の買いシグナルと売りシグナルが順番が決まっているように見えますが、実際の相場では、このようにきれいな形で各シグナルが発生するわけではありません。
特に、買いシグナルL2、買いシグナルL3、売りシグナルS2、売りシグナルS3については、一つのトレンド相場において何度も出現することがありまし、逆に出現しないこともあります。
もちろんグランビルの法則の全体像を把握する上で、模式図はとても有用です。
しかし、グランビルの法則が頭に入った後には、それを柔軟な形で応用しながら、実際のチャートに適用していくように心がけるといいでしょう。
他の分析手法と併用するのが望ましい
グランビルの法則は相場の流れを読む上で役に立ちますが、具体的なトレードポイントを判断するにはやや曖昧なシグナルもあります。
例えば、上の画像で示した買いシグナルL4や売りシグナルS4は、「移動平均線から大きく乖離している」というのが条件ですが、判断基準が明確ではありません。
そのため、何をもって大きく乖離したと判断するのか、自分で基準を設けて判断する必要があるわけです。
また、上の画像で示した買いシグナルL2や売りシグナルS2についても、「移動平均線にタッチする前に反転する」というのが条件です。
こちらも、実際にエントリーの判断を行うに当たっては、何をもって反転したと判断するのか迷うことになることが考えられます。
そのため、反転したことを判断するための基準を、やはり自分で用意しておく必要があるでしょう。
こういった部分については、グランビルの法則を単独で使用するのではなく、他の分析手法で曖昧なところを補完してあげることが望ましいわけです。
グランビルの法則は全体の流れを見るところで有用ですが、細かいエントリーの判断に当たっては曖昧なところがある点、あらかじめ注意しておきたいところです。
グランビルの法則の成り立ち
考案者
ジョセフ・E・グランビル
歴史
グランビルの法則の考案者であるグランビルは、ウォール街の新聞社の人気記者でした。
1960年に、彼は『A Strategy of Daily Stock Market Timing for Maximum Profit(株価変動を最大に活用する戦略)』を出版し、その中でグランビルの法則を紹介しています。
“「200日移動平均線のチャートは、8つの基本的な読み方を知り、従われるなら、株式が先行きどう動くかについて最も有益な信頼するに足る指標となる」と延べ、13の例証をあげて解説した。”
なお、この著作は1962年に日本でも翻訳本(『グランビルの投資法則』、中居増吉訳、ダイヤモンド社)が出版されています。
用語
- 移動平均線
- チャート
- トレンド
- トレンド点間
- 調整
- シグナル
- 押し目買い
- 戻り売り
- リバウンド
- オシレーター系インジケーター
- 順張り
- 逆張り
- ポジション
- エントリー
- パラメータ
移動平均線が使えるFX会社/証券会社/仮想通貨取引所
グランビルの法則で使用する移動平均線は、以下のFX会社、証券会社、仮想通貨取引所で使用できます。
移動平均線が使えるFX会社
- DMM FX
- GMOクリック証券
- 外為オンライン
- LINE FX
- SBI FXトレード
移動平均線が使える証券会社
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
移動平均線が使える仮想通貨取引所
- bitFlyer
- Coincheck
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
- bitbank
移動平均線がMT4/MT5で使えるか
利用可能
MT4/MT5における設定方法は、以下の記事で解説しています。