カップウィズハンドルはFXでも有効?成長株発掘のチャートパターンを為替相場で使う6つのポイント
トレードで利益を出したいあなたにおすすめのFX会社
マネーパートナーズ|当サイトで口座開設するとFX特別戦略がもらえる!!→24時間365日のサポートで初心者も安心|業界最狭水準のスプレッドで利益を最大化!
GMOクリック証券|100万口座突破!業界最安の手数料で始めよう
→高機能チャートとスマホアプリで快適トレード|新規口座開設で最大100万円キャッシュバック
FXTF|豊富な通貨ペアで多様な投資戦略を実現!
→独自の分析ツールで勝率アップ|取引量に応じた段階的キャッシュバックで利益の出しやすさ抜群
【FXツール】TradingView|次世代ツールを無料体験!
→TradingViewと連携してリアルトレードできる証券会社|高機能チャートで快適に取引
カップウィズハンドルは主に株式投資において有名なチャートパターンなので、以下のような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
- カップウィズハンドルはFXでも使えるの?
- FXでカップウィズハンドルを使うときの成立条件は?
- FXでカップウィズハンドルが有効なのはなぜ?
結論からいってしまうと、カップウィズハンドルはFXでも十分に有効活用することが可能です。
しかし、「あ、カップウィズハンドルっぽいな」と安易に利用すると、痛い目を見ることもあるでしょう。
本記事では、カップウィズハンドルの基本的な考え方を説明した上で、FXで使う際のコツについても紹介していきます。
FXでカップウィズハンドルを使えるようになるために、ぜひ最後までチェックしていってくださいね!
目次
カップウィズハンドルは成長株を見つけるチャートパターン
カップウィズハンドルは上の画像のように、取っ手のあるコーヒーカップのような形をしたチャートパターンです。
チャートでカップウィズハンドルが形成されたとき、右のハンドル部分から上に大きく伸びるケースがよく見られます。
カップウィズハンドルは米国の著名投資家であるウィリアム・オニール氏が編み出したチャートパターンで、株式投資における手法として生まれました。
現在でも数多くの投資家が成長株を見つけるために、カップウィズハンドルを使用しています。
まず最初に、株式投資におけるカップウィズハンドルの条件やエントリーポイントなど、基本的なところを確認していきましょう。
FXのカップウィズハンドルについては、この後に紹介していきます。
カップウィズハンドルの条件
カップウィズハンドルはコーヒーカップのような形状をしたチャートパターンですが、細かい条件がいくつかあります。
これらの条件をきちんと満たすほど、多くの投資家がカップウィズハンドルを認識しやすくなり、自ずと成功確率も上がるでしょう。
カップウィズハンドルの形状に関する細かい条件としては、以下の6つが挙げられます。
カップの部分
上の画像は、カップ部分の条件をまとめたものです。
これを文章で整理すると、以下のようになります。
- カップ形成前に30%以上の上昇が発生している
- カップの形状がU字型をしている
ハンドルの部分
上の画像は、ハンドル部分の条件をまとめたものです。
これを文章で整理すると、以下のようになります。
- カップの上半分かつ10週移動平均線より上でハンドルが出現する
- ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される
- ハンドルの下げ幅は5~10%である
- ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている
それぞれの条件を満たした上で、カップやハンドルの上値ラインをブレイクしたら成立し、大きく上昇すると判断することになります。
カップウィズハンドルの売買ポイントは上値ラインブレイクまたは上値ラインでの反発
上の画像は、カップウィズハンドルの成立条件を満たした場合の売買ポイントを示しています。
具体的には、以下の2つのタイミングです。
- 上値ラインブレイク直後に買い
- ブレイク後の調整で上値ラインで反発したときに買い
カップウィズハンドルが成立する上値ラインのブレイク直後が、まずはオーソドックスなエントリーポイントとして考えられます。
また、ブレイク後に調整するのを待った上で、上値ラインがサポートとして機能して反発するところでエントリーするのもいいでしょう。
カップウィズハンドルをチャートに生み出す相場心理
株式投資で編み出されたカップウィズハンドルがFXでも使えるのは、トレーダーたちの相場心理がカップウィズハンドルを作り出すからです。
トレーダーが持つ心理は株式相場でも為替相場でもその他の相場でも共通しています。
カップウィズハンドルについて正しく理解するために、こういった相場心理についても見ていきましょう。
トレーダーの心理がカップウィズハンドルを生み出す
上記画像のAの局面では、大きな上昇が発生しており、ここで多くのトレーダーが買いポジションを持つことになります。
しかし、Bで調整局面に入り相場が下落し、多くのトレーダーが持っている買いポジションには含み損が発生。
この売りが一巡して下落圧力は弱まって形成するのが、Cにおける横ばいとなるカップの底です。
やがてDのように上昇が再開するも、カップの上値ラインに近づくと、長期間含み損を抱えていたトレーダーのやれやれ売りや、カップの底で買いポジションを持ったトレーダーの利確が入ります。
これによって、Eのようにハンドルが形成されるわけです。
この売りが一巡して上昇が再開して上値を突破すると、上昇を信じていた辛抱強いトレーダーが残り、大きな上昇へとつながっていきます。
トレーダーの心理はFXでも共通
このような形でトレーダーの心理に注目すると、なぜカップウィズハンドルが形成されるのかイメージがつくと思います。
このようなトレーダーの心理が引き起こす現象は為替相場でも起こると考えられるので、カップウィズハンドルはFXにおいても十分に活用できるといえるでしょう。
また、同じFXでもスキャルピングやデイトレード、スイングトレードなど、さまざまなトレードスタイルがあります。
これについても、それぞれの時間軸のトレーダーたちの間で、先ほど説明したような相場心理が起こることがあるはずです。
そのため、自分のトレードスタイルに合わせた時間軸で、例えば数時間レベル、数日レベル、数週間レベルといったカップウィズハンドルを探すといいかもしれません。
FXで使用するにはアレンジが必要
株式投資におけるカップウィズハンドルは、成長株を見つけるのを目的として条件が設定されています。
そのため、FXにこの条件をそのまま使用するのは現実的ではないでしょう。
例えば、カップ形成前に30%以上の上昇という条件を米ドル/円に当てはめると、例えば100円から130円に上昇する必要があるといった条件になってしまいます。
これが為替相場で成立するのを待つわけにはいかないので、FXでカップウィズハンドルを使う際にはある程度のアレンジが欠かせないといえるでしょう。
FXでカップウィズハンドルを活用する際には、どういった形でアレンジをするかがポイントになるわけです。
手法を考える際には株式投資のカップウィズハンドルではなく、FXにアレンジしたカップウィズハンドルを学ぶことをおすすめします。
以下の動画はFXにアレンジしたカップウィズハンドルの使い方を紹介していて、とても参考になるはずです。
カップウィズハンドルをFXで使う6つのポイント
FXでカップウィズハンドルを使う際には、以下のような形でアレンジするのがいいでしょう。
- 上下が逆のカップウィズハンドルも起こり得る
- トレンド発生中にU字(逆U字)を形成する
- カップの上半分(下半分)でハンドルを形成する
- 期間の条件はトレードスタイルに合わせて調整する
- ハンドルの下げ幅はカップに対して30%以下を目安にする
- 他の分析も併用する
もちろんこれが正解というものではありませんが、トレーダーの心理を考えながら為替相場に合わせるのがポイントです。
それぞれ見ていきましょう。
上下が逆のカップウィズハンドルも起こり得る
まず、FXでトレードする通貨ペアはあくまで通貨同士の交換レートにすぎません。
例えば米ドル/円であれば、買いは円を売って米ドルを買う、売りは米ドルを売って円を買うというような形です。
このようにFXにおける買いと売りは通貨の売り買いの方向が違うだけで、本質的には同じと考えていいでしょう。
カップウィズハンドルは、もともと株式の価値が高まる銘柄を探す目的で使うため、上昇トレンドの方向のみを想定したものです。
しかし、FXにおいては上昇トレンド・下降トレンドに関わらず、どちらの方向にも使用することができます。
トレンド発生中にU字(逆U字)を形成する
もともとのカップウィズハンドルには、カップ形成前に30%の上昇が起こることが条件にありました。
しかし、先述の通り為替相場でこれが成立するのを待っていては、相当な時間がかかってしまい現実的ではありません。
大切なのはカップ形成時にトレンド方向へのポジションがたまっており、カップ形成とともに含み損を抱えるトレーダーが出ることです。
カップ形成前の30%という上昇幅は気にする必要はなく、こういった状況を生み出すトレンドが発生したかを意識するといいでしょう。
なお、カップは鋭角であるよりも丸い形状である方が望ましい点は、FXでもそのまま活用できる条件です。
上昇トレンドであればU字、下降トレンドであれば逆U字かどうかを確認してください。
カップの上半分(下半分)でハンドルを形成する
ハンドルを形成する位置は、上昇トレンドであればもともとの条件と同様にカップの上半分、下降トレンドであれば上下を逆にしてカップの下半分と考えましょう。
なお、「10週移動平均線より上」という条件はそのまま使えないので、期間を適宜修正する、あるいは省略するといったアレンジが必要になってきます。
ハンドルの下げ幅はカップに対して30%以下を目安にする
もともとの条件では「ハンドルの深さは5~10%」とされていましたが、これもそのままFXで使用するのは現実的ではありません。
そのため、カップの深さを基準にして30%以下を目安とするといいでしょう。
期間の条件はトレードスタイルに合わせて調整する
カップやハンドルを形成する期間は、もともとの条件では相当な長期間となってしまいます。
スキャルピングやデイトレード、スイングトレードなど、ご自身のトレードスタイルに合わせて、現実的な期間にアレンジしていいでしょう。
そのときに大切なのは、自分と同じトレードスタイルのトレーダーたちの心理を想像することです。
他のトレーダーたちの間で、カップウィズハンドルが想定する相場心理が生まれているかどうかを意識することで、カップウィズハンドルの成功率を上げることができるはずです。
他の分析も併用する
カップウィズハンドルはもともとFXを想定したものではないため、FXで使うにはアレンジが必要となります。
さらに、もともとのカップウィズハンドルに比べて短期目線で使用することが多くなるため、ノイズの影響も大きくなるでしょう。
そのため、FXのカップウィズハンドルは株式投資で使うよりも、どうしても精度や信頼面で劣ってしまうかもしれません。
この部分に対応するために、カップウィズハンドルを単独の根拠としてトレードするのではなく、カップウィズハンドルが示すシナリオを他のテクニカル分析で補強することをおすすめします。
この部分にはダウ理論でもいいですし、グランビルの法則でもいいですし、その他の分析手法でも構いません。
カップウィズハンドルによる予測と、ご自身がお使いの手法が合致したところでトレードするなど、成功確率を向上させる工夫をしておきたいところです。
カップウィズハンドルのチャート事例
ここで、実際にFXのチャートでカップウィズハンドルを確認してみましょう。
上の画像は、米ドル/円の1時間足チャートです。
AからBにかけてがカップ部分で、BからCにかけてがハンドル部分となっています。
相場を見ていくと、上昇トレンドが続いており、週末の12日にAで高値をつけていったん下落へと転じていくという流れです。
このAがカップの左側となり、その後は週末を挟んで2日ほどかけてカップを形成し、ようやく15日の夜あたりから上昇が再開していきます。
この上昇はBのところでAの上値ラインで止められて、いったん調整しますが、これはAを目安にしたトレーダーたちのやれやれ売り、利確売りによるものでしょう。
その後、Cで上値ラインを上抜けすると上昇が加速していきました。
カップの深さ分は上昇しており、カップウィズハンドルをベースに判断するとDがちょうど良い利確ポイントとなった形です。
まとめ:自分に最適な移動平均線の設定値を見つけよう
今回は、「カップウィズハンドルはFXでも使えるのか?」というテーマに絞って解説を行ってきました。
結論をいうと、カップウィズハンドルはFXでも十分活用できますが、FX流にアレンジすることが大切です。
アレンジする際のポイントとしては、以下の6つを意識するといいでしょう。
- 上下が逆のカップウィズハンドルも起こり得る
- トレンド発生中にU字(逆U字)を形成する
- カップの上半分(下半分)でハンドルを形成する
- 期間の条件はトレードスタイルに合わせて調整する
- ハンドルの下げ幅はカップに対して30%以下を目安にする
- 他の分析も併用する
この中にもありますが、元祖のカップウィズハンドルと比べて、FXでは目線が短くなることが多いと思うので、単独ではなく他に補強する根拠も持っておきたいところです。
カップウィズハンドルだけで勝てるというわけにはいきませんが、カップウィズハンドルは相場展開をイメージする上で非常に役に立ちます。
手法の引き出しとしてカップウィズハンドルというパターンを持っておくことは、FXにおいて大きな武器となるので、チャート上にコーヒーカップを見つけたら有効活用するようにしましょう!
なお、今回は「カップウィズハンドルはFXでも使えるのか?」というテーマで解説してきましたが、以下の記事ではカップウィズハンドル全般の解説も行っています。
より深くカップウィズハンドルを理解したいという人は、ぜひこちらもチェックしてくださいね。