中国株のオススメ銘柄5選|テンバガー株の選び方や証券会社を紹介!株式の買い方などを徹底解説
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「今から中国株に投資して遅くないかな?」
「中国株を買うならどこの証券会社がオススメ?」
「中国株に投資する上でのリスクや注意点を知りたい」
中国は近年目覚ましい経済成長を遂げ、それに合わせて株価も高騰し、多額のリターンを得た投資家もいます。
最近中国株に興味を持った方の中には、これからも経済成長する見込みがあるのか、今から買っても利益を得られるのか疑問に思っている方もいるでしょう。
この記事では過去のチャートや最新のニュースをもとに、中国株に投資するメリット、オススメ銘柄5選について解説します。
さらにオススメの証券会社、中国株に投資するリスクや注意点について解説するので、中国株に興味のある方は参考にしてください。
※この記事では銘柄の紹介を行っておりますが、投資の推奨はしておりません。投資は自己判断のもと行ってください。
目次
中国株は長期的成長を見込める人気の投資先
中国は近年目覚ましいスピードで発展を遂げてきました。名目GDPでは2010年に日本を抜き、現在は米国に次いで2位となっています。
今後も長期的な成長が見込まれるため、中国株への投資を検討されている方は多いです。ここでは、はじめに中国株への投資を検討されている方に向けて、中国株の概要と特徴について解説します。
中国株の概要
中国株の証券取引所は「上海証券取引所」「深セン証券取引所」「香港証券取引所」の3つに分かれており、取引時間は以下の4つに区分されています。
上海証券取引所 | 深セン証券取引所 | 香港証券取引所 | |
---|---|---|---|
プレオープニング・セッション | 10:15〜10:25(9:15〜9:25) | 10:15〜10:25(9:15〜9:25) | 10:00〜10:30(9:00〜9:30) |
前場 | 10:30〜12:30(9:30〜11:30) | 10:30〜12:30(9:30〜11:30) | 10:30〜13:00(9:30〜12:00) |
後場 | 14:00〜15:57(13:00〜14:57) | 14:00〜15:57(13:00〜14:57) | 14:00〜17:00(13:00〜16:00) |
クロージング・オークション・セッション | 15:57〜16:00(14:57〜15:00) | 15:57〜16:00(14:57〜15:00) | 17:00〜17:10(16:00〜16:10) |
プレオープニング・セッションとは、通常取引の開始前に始値を決めるための時間です。一方でクロージング・オークション・セッションは、終値を決めるための時間です。
また中国の取引所にはそれぞれ複数の市場があり、上場している企業数が異なります。
市場名 | 上場企業数(社) |
---|---|
上海証券取引所 A株 メインボード | 1,116 |
上海証券取引所 A株 科創板 | 574 |
上海証券取引所 B株 メインボード | 43 |
深セン証券取引所 A株 メインボード | 1,485 |
深セン証券取引所 A株 創業板 | 1,350 |
深セン証券取引所 B株 メインボード | 43 |
香港証券取引所 メインボード | 2,299 |
香港証券取引所 GEM | 322 |
A株やB株などの特徴については次項で解説します。
中国株の特徴
上海証券取引所は、最も時価総額の大きい取引所で、中国の大企業が多く上場しているのが特徴です。
深セン証券取引所は、深セン市に関係がある企業やハイテク企業が主に上場しています。
香港証券取引所は、上海証券取引所の次に時価総額の大きい取引所です。香港ドルと米ドルの為替レートを一定に保つ制度を採用しています。そのため米国株相場や米国の金利に影響を受けやすく、ボラティリティが大きいです。
A株市場とB株市場とは
上海取引所と深セン証券取引所には「A株市場」と「B株市場」があります。
A株市場はもともと中国の国内投資家だけを対象にした市場でした。現在は一部の銘柄のみ一定の範囲内で、外国人投資家も投資が可能になっています。
一方でB株市場は外国人投資家が取引できる市場です。多くの上場企業はA株市場に上場しており、B株市場に上場している企業は数%程度です。
A株市場とB株市場どちらの市場で取引を行っても、株主の権利や取引価格に違いはありません。ただ取引に使用される通貨が異なります。
- 上海A株:人民元
- 上海B株:米ドル
- 深センA株:人民元
- 深センB株:香港ドル
科創板・創業板・メインボード・GEM
科創板は2019年7月に開設された市場で、半導体やバイオテクノロジーなどハイテク企業が中心に上場しています。
創業板(チャイナネクスト)は新興企業向けの市場です。中国版ナスダックとも呼ばれ、成長性の高い企業が多く集まっているのが特徴です。
香港証券取引所のメインボードは、主要企業を取引する市場です。一方でGEMは中小型株を取引します。
香港株・H株・レッドチップ
香港証券取引市場のメインボードとGEMでは、それぞれ以下3種類の株式を取り扱っています。
- 香港株:香港企業や証券取引所に上場する外国企業の銘柄
- H株:登記地が中国本土になっている中国企業が香港証券取引所で発行する銘柄
- レッドチップ:中国本土以外で登記している中国企業の銘柄
基本的にどれもが香港ドルで取引を行います。
中国株に投資する4つのメリット
次に中国株に投資する4つのメリットを解説します。
- 国が経済成長に力を入れている
- ボラティリティが高い
- 高配当銘柄が多い
- 取引時間が日本とほぼ変わらない
「なぜ中国株が人気なのか?」「今からでも稼げるのか?」と気になっている方は、ご確認ください。
国が経済成長に力を入れている
中国は国を挙げて経済成長に力を入れています。過去の中国は「世界の工場」と呼ばれており、海外製品を安価に製造することで発展してきました。
しかし現在はスマホやEVをはじめとしたハイテク製品、SNSのTikTokやオンラインゲームの原神などのITサービスを提供しており、さらなる経済発展の余地があります。
習近平指導部は2024年の経済成長率を5%[l]前後に設定していますが、2024年9月時点の成果を見ると、成長鈍化しており現時点での目標達成は厳しいです。
ただし政策当局は目標達成のために、新たな景気刺激策を発表する可能性は大いにあります。そのため今後も経済成長の余地があり、中国株でリターンを狙える機会は増えるとみられています。
ボラティリティが高い
中国株は日本株よりもボラティリティが大きいため、デイトレードやスイングトレードで大きなリターンを狙えます。
また上海証券取引所と深セン証券取引所には値幅制限が設定されていますが、香港証券取引所には値幅制限がありません。そのため材料が出た日は大きく価格が動き、1日で大きな利益を得られる可能性があります。
中国株は短期取引の経験があり、経済状況や相場予想をできる方であれば、トレードの選択肢として入れておくのも悪くないでしょう。
高配当の銘柄が多い
中国株は高配当銘柄が多いため、定期的な収入がほしい方にもオススメです。中国株は2024年9月20日時点で配当利回りが10%以上ある企業は珍しくありません。
なかでもブリリアンス・チャイナの配当利回りは100%を超えています。
加えて香港証券取引所の銘柄は、高い配当金に現地で課税がされません。そのため短期的な売買ではなく、長期投資を考えている方にも中国株はオススメです。
ただし以下の2つには注意が必要です。
- 香港上場の中国本土企業の配当金は、現地で10%源泉徴収される
- 日本で配当金に20.315%の税金が課せられる
取引時間が日本とほぼ変わらない
中国の証券取引所は、日本の取引所と取引時間がほぼ変わりません。日本と中国の時差は1時間のため、日本株と同じ時間帯で取引ができます。そのため取引時間中に中国で大きなニュースがあったとしても、すぐに対応できるのがメリットです。
中国株のオススメ銘柄5選
ここでは中国株のオススメ銘柄を以下5つ解説します。
- アリババ集団
- 比亜迪(BYD)
- 国軒高科(ゴション・ハイテク)
- 新東方教育科技集団(ニュー・オリエンタル・エデュケーション&テクノロジー・グループ)
- 騰訊控股 (テンセント・ホールディングス)
「中国株に興味はあるけど、どの銘柄がいいかわからない」という方の参考になれば幸いです。
アリババ集団
アリババ集団は、ネット通販の最大手企業です。一時期ソフトバンクが筆頭株主であったため、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
中国製品を海外に売るための電子商取引「アリババ・ドット・コム」、個人向けネット通販「タオバオ」などが主なサービスです
現在中国当局がアリババ集団をはじめとしたIT企業の監視を強めているため、将来性を疑問視する声もあります。ただアリババ集団は、今や世界を代表するIT企業です。
そのため一時的には株価が下落したとしても、長期的には中国当局の方針転換や会社の成長などで、利益を得られる可能性は十分にあるでしょう。
比亜迪(BYD)
比亜迪(BYD)は中国のEVの最大手メーカーです。もともとはリチウムイオン電池のメーカーで、その技術を活かして2003年に自動車業界に参入しました。
2008年には著名投資家であるウォーレン・バフェット氏も出資しており、今後の成長が見込まれています。また中国は2035年にガソリン車を廃止する方針です。EVメーカーである比亜迪(BYD)の需要が今後ますます高まっていくと見られています。
国軒高科(ゴション・ハイテク)
国軒高科(ゴション・ハイテク)はリチウムイオン電池のメーカーです。国軒高科のリチウムイオン電池は乗用車や物流車両、ハイブリッド車両に幅広く使われているため、先述した2035年のガソリン廃止に向けて需要が高まるでしょう。
また国軒高科は2021年時点で、リチウムイオン電池の生産能力を10倍に高めるとしており今後さらなる成長が期待できる銘柄です。
新東方教育科技集団(ニュー・オリエンタル・エデュケーション&テクノロジー・グループ)
新東方教育科技集団とは、学習塾を主力にした教育サービスの大手企業でした。しかし中国当局の「学習塾禁止令」により、留学・資格試験の準備、小中学生向けの演劇・音楽・美術に指導内容を変えて、生き残りを模索しています。
また現在はオンライン授業で使用していたサイトを活用し、ライブ販売で新鮮な農産物の販売によって売り上げを伸ばしています。一時は中国当局の規制によって破綻すると見られていましたが、発想の転換で復活を遂げました。
騰訊控股(テンセント・ホールディングス)
騰訊控股は中国を代表するIT企業で、中国版LINEの「WeChat」やポータルサイト「QQ.com」を運営しています。
WeChatのアプリ内サービス「ミニプログラムのユーザー数」は、1日4億5000万人もおり、中国国内で圧倒的な支持を得ていることがわかります。
またオンラインゲーム事業も展開しており、世界有数のゲーム企業としても有名です。
騰訊控股は中国国内だけでなく海外でも事業を成功させているため、今後のさらなる成長に期待ができる銘柄です。
オススメの中国ETF・投資信託
オススメの中国ETF・投資信託を1つずつ紹介します。
- ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)
- SBI・中国A株インデックス・ファンド 愛称:雪だるま(中国A株)
中国銘柄に個別で投資するのは怖い、ETFや投資信託を活用して手軽に分散したいという方は参考にしてください。
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)
CXSEは、中国の発行済み株式の20%以上を政府が保有している企業を除外した銘柄で構成されるETFです。米国籍ETFの一種で、NASDAQに上場しています。
中国企業は当局の政策や思惑に、大きな影響を受けることがデメリットです。たとえば、前項で紹介した新東方教育科技集団は「学習塾禁止令」により、事業内容を大きく変えることが求められました。
そのような当局のリスクを少しでも小さくするため、中国政府の株式保有割合が20%未満の企業だけで構成されたETFである「CXSE」が生まれました。この銘柄を活用すれば、中国当局の影響が少ない銘柄をご自身でスクリーニングする手間が省けます。
2024年6月30日時点で190銘柄から構成されています。最も投資ウェイトが大きいのは、「騰訊控股(テンセント・ホールディングス)」の13.32%です。8.80%で「アリババ集団」が続きます。
経費率は0.32%と低コストの部類です。また分配利回りは1.96%とあまり高くないため、値上がり益を目的とするETFと言えます。
SBI・中国A株インデックス・ファンド 愛称:雪だるま(中国A株)
雪だるま(中国A株)は、FTSE中国A50インデックスへの連動を目指す投資信託です。FTSE中国A50インデックスとは、中国A株の時価総額上位50銘柄で構成されている指数です。
最も投資ウェイトが大きいのは、貴州茅台酒(きしゅうちだいしゅ)の12.76%です。5.71%寧徳時代新能源科技(寧徳時代新能源科技)が続きます。
設定来のトータルリターンは-3.24%と低調ですが、低価格で購入できる現在は投資チャンスとも考えられます。また信託報酬率は、年0.4138%程度と同じカテゴリーの商品の中では低コストです。
日本の証券会社における中国株の買い方・手順
これまでの説明で中国株に興味を持った方も多いでしょう。ここでは日本の証券会社で中国株を買う方法、購入手順について解説します。
中国株の買い方は2種類
中国株を買う方法は、以下2つの方法が挙げられます。
- 中国株を扱う日本の証券会社で買う
- 投資信託として買う
中国株を扱う日本の証券会社で買う
中国株を個別に購入する場合は、中国株を取り扱っている日本の証券会社で購入ができます。個別に購入するメリットは、大きなリターンが得られる可能性があることです。
個別株は投資した企業の決算情報や製品情報、市場動向などの影響を大きく受けるため、値動きが非常に激しいです。そのため株価の予想に自信のある方であれば、短期間で大きな利益を得られる可能性があります。
一方で個別株は悪い決算のニュースや景気後退の影響を受けやすいため、大きな損失を抱える恐れもあります。そのため中国株を個別に買う場合は、十分な情報収集や勉強が欠かせません。
ETF・投資信託として買う
中国株をETF・投資信託を通して買う方法もあります。これらを通して買うメリットは、簡単に分散投資ができることです。集中投資は大きなリターンを得られる一方で、短期間で大きな損失を抱える可能性もあります。
ETF・投資信託は複数の銘柄に投資するため、1つの企業にトラブルが発生したとしても、保有資産全体のダメージを抑えることが可能です。そのため銘柄選びに自信がない方は、ETF・投資信託で中国株を購入するのがオススメです。
中国株の購入手順
中国株の購入手順は主に以下の通りです。
- 中国株が買える証券会社で口座を開設する
- 投資資金を入金する
- 銘柄を探す
- 銘柄の購入方法
ここでは銘柄の探し方から購入するまでを、SBI証券の画面を例に解説します。
銘柄の探し方
はじめにSBI証券へログインし、下記画像の赤枠内の「外国株式」をクリックします。
引用元:SBI証券
上部の「中国」をクリックします。
引用元:SBI証券
購入したい銘柄が決まっている場合は、下記画像の赤枠内にある「検索窓」に企業名を入力し、検索をクリックします。
引用元:SBI証券
また購入したい銘柄が決まっていない方は、ランキングから探すことも可能です。ランキングには、売買代金・約定件数・保有人数・保有残高の4種類あるため、投資方針によって変えられます。
引用元:SBI証券
銘柄の購入方法
購入したい銘柄が決まったら、その銘柄の専用ページに移動しましょう。
※この記事では「中国建設銀行(China Construction Bank)」を例に解説します。
引用元:SBI証券
専用ページに移動できたら、画像右上の「注文・登録」内にある「現買」をクリックします。
引用元:SBI証券
この画面では以下の情報を入力します。
- 数量
※売買単位は1,000株以上1,000株単位 - 価格
香港ドル(HKD)で入力
※中国株は「指値かつ当日のみ有効」 - 預り区分
特定・一般から選択 - 決済方法
- 外貨決済・円貨決済から選択
上記の情報に間違いが間違いがなければ、取引パスワードを入力し「注文確認画面へ」をクリックします。注文内容を確認する画面が現れるため、内容を再度チェックし問題なければ、「注文」をクリックします。
中国株で稼ぐための売買のコツ
ここでは中国株で稼ぐための売買のコツについて以下2つを解説します。
- 中国の経済動向や金融政策をチェックする
- 成長が期待できる分野・銘柄を選ぶ
中国株は短期間で大きく稼げる可能性がある一方で、安定性に欠けるため損失も大きくなる恐れがあります。中国株に興味のある方は、ここで解説するコツをしっかりと理解し、稼ぐポイントを押さえてください。
中国の経済動向や金融政策をチェックする
まずは中国の経済動向・金融政策をチェックしましょう。2023年11月の中国株は上昇トレンドです。
このまま上昇を続けるのか、反転して下落トレンド入りするのかは、経済動向や金融政策をもとに判断します。
- 実質GDP成長率(例:JETRO)
- 中国 上海180A株指数(例:Bloomberg)
- NNA景気指数(例:NNAアジア経済ニュース)
成長が期待できる分野・銘柄を選ぶ
中国のどの産業が伸びているかは、経済産業省が作成した「中国の実質GDP 成長率(業種別)の推移」で確認できます。
出典:第Ⅰ部 第2章 世界経済の動向と中長期的な経済成長に向けた取組(経済産業省)
上記の表を確認すると、情報通信・情報技術サービスがここ数年10%以上の成長をしていることがわかります。
このような情報をもとに、これまでの実績や長期にわたって成長ができる分野を分析し、利益が出ると思われる銘柄を選択していきます。
中国株の推移や今後の見通しは?高騰・下落傾向とは
中国株は中国当局の影響を受けやすく、方針転換によって株価が乱高下することは珍しくありません。また米国との貿易摩擦から、今後の中国株の行方が不安視されています。
ここでは中国株の推移を今後の見通しについて解説します。
中国株の推移
引用:TradingView
中国株は2008年のリーマンショックから2014年まで低迷していました。2015年に株価が回復したと見られましたが、チャイナショックが発生し株価が急落しました。
その後も米中貿易摩擦やコロナショック、恒大集団からはじまった不動産開発企業の債務問題などが原因で、株価はレンジ相場で推移しています。
中国株の今後の見通し
中国株の今後の見通しについて、ニュースをもとに紹介します。中国株の今後には悲観的・楽観的の両方の見方があるため、投資を考えている方は両者の見通しについての意見をバランスよく分析することが大切です。
9月10日のBloombergの記事では、デフレ圧力が続いていると報じられました。要因をさまざまありますが、従来中国では花形とされてきた不動産屋金融などの産業が振るわなくなっているためです。代わりに中国政府はEVや半導体へ資源を集中させています。
ただし、将来に希望が持てるニュースもあります。REUTERSの報道によると、5%前後の経済目標を達成するため、財政政策を強化すると専門家は分析しています。
また自動車産業は非常に力強いです。中国は現在最大の自動車輸出国と言われており、比亜迪をはじめとしたEVメーカーが、世界で存在感を出しています。全体的には暗いニュースの多い中国ですが、産業ごとには明るいニュースもあります。
短期的には下落する可能性は高いです。一方で長期投資の視点に立てば、安く銘柄を購入できるチャンスと言えるかもしれません。長期的に中国は成長すると考える方は、投資を検討しましょう。
中国株が高騰・急落したケース
過去に中国株が高騰・急落したケースを2つずつ紹介します。これらのケースを知ることで、中国株の分析に役立ててください。
2005年:株式分置改革【急騰①】
2005年までの中国株には「流通株」と「非流通株」の2つがありました。
流通株とは一般投資家に売り出された株です。非流通株は、証券取引所を通じて売買できない株のことで、国家株・法人株・従業員持ち株などが該当します。
流通株は市場取引によって価格が決まります。
一方で非流通株は1株当たりの純資産額で価格が決まるため、1つの株に対して2つの値段がついている状態でした。この「一株二価」の状態を解消するために行われたのが「株式分置改革」です。
株式分置改革によって、市場の健全化を推進する取り組みが評価され、個人投資家の投資意欲が高まったことにより株価が急騰しました。
2014年:改革プレミアム【急騰②】
2014年に、現在政治局常務委員を務めた周永康氏が摘発されました。結果、習国家主席の権力集中が進み、改革路線が推進されるとの期待が高まったことで株価が急騰しました。これが「改革プレミアム」です。
また同年11月に中国の中央銀行である中国人民銀行が2年4か月ぶりの利下げを行い、金融緩和を実施しました。このことから市場は、マーケットフレンドリーな政策を期待したことも株価が急騰した要因です。
2008年;リーマンショック【急落①】
2007年に明らかになった「米国サブプライム・ローン問題」を機に、中国をはじめとした新興国に流れていた投資資金が、急速に引き上げられました。
2008年9月にはリーマン・ブラザーズ銀行が破綻し「リーマンショック」が発生しました。
加えて2008年にリーマンショックが起き、6124ポイントまで上昇していた上海総合指数は1664ポイントまで下落し、価値が「約1/4まで暴落」しています。
2015年:チャイナショック【急落②】
2015年は6月に年初来高値をつけました。しかし8月に発表された中国の輸出入の減少やPMI(製造業購買担当者計器指数)などの下振れから、中国経済の景気が底上げしているのではないかとの懸念が広がり、中国株は暴落しました。
2015年6月に上海騒動指数は5178ポイントまで上昇しましたが、8月には2850ポイントまで下落し、2ヶ月での下落率は約45%です。
中国株が買えるオススメ証券会社
中国株が買える主な証券会社は以下の5社です。
証券会社名 | 特徴 |
SBI証券 | 9ヶ国に投資ができる |
楽天証券 | 上海A株市場の個別銘柄も取引できる |
マネックス証券 | 取り扱い銘柄数2,000銘柄超え |
野村證券 | 投資情報がまとめられたレポートを活用できる |
SMBC日興証券 | リアルタイムの取引が可能 |
その中でもオススメの証券会社はSBI証券です。
中国株の取引にはSBI証券がオススメ
引用元:SBI証券
格安の手数料
SBI証券は格安の手数料で取引ができます。1取引あたりの手数料は約定代金の0.286%(税込)で取引可能です。
- 最低手数料:47香港ドル(税込51.7香港ドル)
- 上限手数料:470香港ドル(税込517香港ドル)
また現地費用や諸経費がすべて含まれているため、追加で企業が発生しないのも嬉しいポイントです
日本円で取引できる
SBI証券では香港ドルを保有していなくても、日本円で取引ができます。
日本円を現実通貨に両替していると、取引したいタイミングで売買ができず、利益を得られるチャンスを逃してしまいます。日本円で取引できれば両替の手間がかからないため、取引したいと思ったタイミングで、すぐに取引できるため投資機会を逃しません。
中国株式投資を始める際のリスク・注意点
中国株はさらなる成長が期待できる、高い配当金を得られるといったメリットがありますが、以下のリスクや注意点もあります。
- 日本では情報収集が難しい
- 中国の政策に左右されやすい
- 外国人に持ち株制限がある
- 取引手数料が高め
日本では情報収集が難しい
中国株をはじめとした外国株式は情報収集が難しいです。現在はインターネットやSNSで情報を得られやすくなっていますが、個別企業の決算情報はなかなか入手しにくいというのが実情です。
また中国企業の製品やサービスを体験することも難しい場合があり、日本株と比べて情報収集が難しいといえるでしょう。
そのため中国株への投資を検討されている方は、証券会社の発行しているレポートや日経新聞などから、常に情報収集を行う必要があります。
中国の政策に左右されやすい
中国は共産党の一党独裁で、近年は習国家主席に権力が集中してきています。そのため国の意向で政策が大きく変わりやすいデメリットがあります。
最近ではゲーム・塾業界の規制が規制されました。政策の変更で急な事業転換を迫られる例もあるため、中国当局の意向や国策の情報について、常日頃の情報収集が欠かせません。
外国人には持ち株制限がある
中国では、国内上場企業の外国人持ち株比率が30%に制限されています。加えて外国人株主1者の持ち分は10%に制限するというルールもあります。
そのため狙っている銘柄によっては、外国人持ち株制限の影響で取引できないと言ったことも考えられます。
ただ9月22日の情報で、外国人持ち株比率の規制緩和を検討しているというニュースがあり、今後は外国人投資家も中国株を取引しやすい環境が整うかもしれません。
取引手数料が高め
中国株は日本株・米国株と比べて取引手数料が高めです。
日本株はSBI証券と楽天証券が取引手数料を完全無料化しています。また米国株もSBI証券と楽天証券は、最低取引手数料は0円です。
ただ中国株には取引手数料の差が、気にならなくなるほどの利益を出せる可能性があります。そのため手数料の差はあまり気にしなくても良いでしょう。
中国株に関するよくある質問【Q&A】
中国株に関するよくある質問に以下5つ回答します。
- 中国株の情報を集めるにはどうすればいい?
- 中国株のETFはあるか?
- 中国株は配当利回りが高いって本当?
- NISA口座やiDeCoで中国株は購入できますか?
- 中国株が「やばい」「やめとけ」と言われる理由は?
中国株の情報を集めるにはどうすればいい?
お使いの証券会社のレポートや日経新聞から情報を集めましょう。またネットで情報を集めたい方は、以下のサイトを参考にするのがオススメです。
中国株のETFはあるか?
SBI証券では中国株のETFを30銘柄取り扱っています(2024年9月時点)。ETFは1つの商品で何社にも分散投資が可能です。
多くの銘柄に投資するため、個別株投資ほどのリターンは得られません。
しかし分散が効いているため、1社の株価が下落しても保有資産全体のダメージを抑えられます。中国株に興味はあるけど、どの銘柄に投資していいかわからない方には、ETFをオススメします。
中国株は配当利回りが高いって本当?
中国株は2024年9月20日時点で、配当利回りが10%以上ある企業は珍しくありません。ブリリアンス・チャイナの配当利回りは100%を超えています。
そのため配当を得て老後の生活資金にしたい方、生活費の足しにしたい方にも中国株はオススメです。
NISA口座やiDeCoで中国株は購入できますか?
新NISAのつみたて投資枠での購入はできませんが、成長投資枠であれば購入可能です。またiDeCoでは、中国企業だけで構成された投資信託の購入はできません。
中国株に投資したいのであれば、全世界株式や新興国株式の投資信託を購入しましょう。
中国株が「やばい」「やめとけ」と言われる理由は?
一部では中国株への投資は「やばい」「やめとけ」と言われています。その理由は景気後退しており、短期的に株価が上昇すると予想しにくいためです。
ただし前述したように、産業別に見ると成長しているセクターもあり、中国当局もこの状況を打開しようと新たな財政政策を打ち出す可能性が高いです。
そのため長期的に見れば、現在は投資チャンスと言えるかもしれません。中国の長期的な成長を考えている方は、周りの意見に惑わされず投資を検討しましょう。
まとめ:今後に期待できる中国株をいち早く始めてみよう
中国株の特徴や投資するメリット、オススメの銘柄、中国株に投資する上でのリスクや注意点について解説しました。
近年の中国は景気後退入りしたとの見方もありますが、投資家の悲観ムードは変化の兆しを見せています。今のうちから中国株を仕込んでおくことで、大きなリターンを得られる可能性があります
中国株を始めるならSBI証券がオススメです。SBI証券をオススメする理由は以下の2つです。
- 格安の手数料
- 日本円で取引できる
中国株は中国当局の方針の影響を良くも悪くも大きく受けるため、政策の変更によっては今後大きく値上がりする銘柄も出てくるでしょう。
もしかしたら「中国株で大きな資産を築ける」かもしれません。
他の投資家に先駆けて中国株への投資を始めてみることをオススメします。