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ビットコインの仕組みと特徴|儲かる原理を初心者にも分かりやすく図解

2023年06月09日 公開 
2024年11月22日 更新
ビットコインの仕組みと特徴|儲かる原理を初心者にも分かりやすく図解
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「ビットコインってどういう仕組みなのか。」

「ビットコインはどうやって儲けられるのか。」

「ビットコインに将来性はあるのか。」

これらの疑問を解決し、ビットコインについて初心者にも分かりやすく図解していきます。

【この記事で分かること】

  • ビットコインの仕組み
  • ビットコインでできること
  • ビットコインのリスクや将来性

この記事では、ビットコインについて仕組みや特徴から将来性まで詳しく解説しています。

ビットコインの仕組みやメリット・デメリットをあらかじめ知っておくことで、ビットコインへの理解が深まり、儲けられるだけでなく、リスクを回避するのに役立ちます。

ビットコインとは世界初のデジタル通貨

ビットコインの概要

ビットコインとは一体何なのか、そしてビットコインの特徴を解説します。

ビットコインとは何か

ビットコインとは、世界初の仮想通貨です。仮想通貨とは、別名「暗号資産」とも呼ばれ、インターネット上で利用できるデジタル通貨の総称を指します。

ビットコインは仮想通貨名であり、「ビットコイン=仮想通貨」ではありません。

通貨の種類として「円」や「ドル」があるように、仮想通貨の一種として「ビットコイン」があると考えると分かりやすいでしょう。

ビットコインの特徴

世界初の仮想通貨であるビットコインには、以下の2つの特徴があります。

  • 中央機関が存在しない
  • 発行枚数に上限がある

それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

中央機関が存在しない

ビットコインの特徴1つ目は、中央機関が存在しないことです。

円やドルなどの法定通貨は、中央銀行や政府のような中央機関によって通貨の発行や管理が行われます。

一方でビットコインには、通貨を発行したり、管理したりする中央機関が存在しません。

ビットコインを管理するのは、ブロックチェーンと呼ばれるシステムであり、ブロックチェーンでは、取引の正当性の確認や管理を分散したユーザー同士で行います。

ブロックチェーンはシステムの管理を中央集権化せず、分散化して不正な取引を防ぐため、ビットコインには取引の正当性を確認するための中央機関が必要ありません。

発行枚数に上限がある

ビットコインの特徴2つ目は、発行枚数の上限が2,100万枚に定められていることです。

市場にビットコインが過剰に出回ることによる価値の減少を防ぐために、発行上限が定められているとされています。

2009年にビットコインが初めて発行されはじめてから、2023年現在まで約1,800万枚が既に発行されており、2040年頃に発行枚数の上限に達する見込みです。

ビットコインの仕組み

ビットコインの仕組み

ビットコインは以下の3つの仕組みを持っていることで、安全なデジタル通貨として認められ、世界中で運用されています。

  • 分散型ネットワーク
  • ブロックチェーン
  • マイニング

分散型ネットワーク

ビットコインは、分散型ネットワークに基づいて動作しており、1つのデータを世界中のコンピューターが共有して、取引の処理を行っています。

このようなビットコインを支えている分散型ネットワークは「P2P(peer to peer)」ともよばれています。

分散型ネットワークの仕組み

P2Pネットワークでは、上記の画像のようにネットワーク上に接続された無数のコンピュータ同士で取引を監視しているため、ビットコイン取引の安全性の確保が可能です。

ブロックチェーン

ブロックチェーンは、分散型ネットワークにより実現した、ビットコインの仕組みを支え、かつビットコインの安全性にも大きく貢献している技術です。

ブロックチェーンでは、ビットコインの取引が行われると、取引履歴が1つのブロックの中に格納されます。

そして続けて取引が行われると、2つ目のブロックの中には、前のブロックの情報を参照して作成されたデータと取引履歴が格納されます。

以下の画像のようにブロックチェーンでは、前のブロックの情報を参照してブロックが次々と作成され、ブロック同士がつながるような形で接続されているのです。

ブロックチェーンの仕組み

他のブロック情報を参照にして、ブロック同士がチェーン状につながることにより、1つのブロックの情報を書き換えると、全てのブロック情報を書き換えなければいけません。

ブロックチェーンにより取引履歴の改ざんが困難になっていることが、ビットコインが安全なデジタル通貨として認められている理由の1つです。

ブロックチェーンのハードフォーク

ハードフォークとは、ブロックチェーンが仕様変更によって永久に分岐することです。

仮想通貨に新たな機能を追加したり、改良したりする場合、ブロックチェーンは改良されたチェーンと、現在のチェーンの2つに分岐(フォーク)します。

このようにフォークしたブロックチェーンに互換性がない場合、ハードフォークと呼ばれます。

2017年にビットコインのブロックチェーンは、処理速度を改良するためにハードフォークを経験し、その結果ビットコインキャッシュが誕生しました。

ハードフォーク後も、ブロックチェーン技術によりブロック同士はつながっているため、従来の取引結果は書き換えられず、ビットコインは現在でも安全に運用され続けています。

マイニング

ビットコインはマイニングにより新規発行されています。

マイニングとは、ブロックチェーン上の取引記録を処理するプロセスであり、処理の過程では、新しいブロックを追加するために膨大な計算を解かなければいけません。

ビットコインのマイニングは、高度な処理能力のあるコンピューターを使用して行われ、マイニングを行う参加者は「マイナー」と呼ばれます。

マイナーは高度な問題を解決すると、ブロックチェーンにあらかじめプログラミングされたシステムから報酬としてビットコインを受け取れます。

マイナー達はその報酬を目的として、日々競い合いながらマイニングを続けているのです。

マイナー達がマイニングを続ける限り、ブロックチェーン上の取引が正しく処理されるため、ブロックチェーンの改ざんが困難になり、中央機関がなくても安全に管理されています。

ビットコインでなぜ稼げる?儲かる仕組み

ビットコインで儲かる仕組み

ビットコインを利用してどのようにして稼げるのか、詳しく解説します。

  • ビットコインは取引所で売買できる
  • ビットコインの価格変動を利用して売買差益を狙える

ビットコインは取引所で売買できる

ビットコインは、インターネット上のユーザー同士により取引所で売買されています。

ある価格帯でビットコインを購入したい場合、取引所で希望の価格帯で売ってくれるユーザーを探すことで、はじめてビットコインを購入できます。

取引所の利用には手数料がかかりますが、ビットコイン取引の仲介役といえる取引所を利用することでいつでも、どこでもビットコインを売買可能です。

ビットコインの価格変動を利用して売買差益を狙える

取引所で購入したビットコインは、安く買って高く売ることで「売買差益」を狙えます。

ビットコインの価格は、需要と供給のバランスや市場の状況、各国の経済・景気トピックスなどの要因によって常に変動しています。

ビットコインの取引所では、このような価格変動を利用し、低い価格で買って高い価格で売ることによって売買差益を得られるのです。

ビットコインの売買差益の仕組み

例えば、上記の画像のように価格が下げ止まると予想したタイミングでビットコインを購入し、価格が上がったときに売却することで差益を得られます。

株やFXと同様、取引により利益が得られることもあれば、売却タイミングによっては損失を被ることもあります。

ビットコインのメリット・デメリット

ビットコインのメリット・デメリット

ビットコインを利用するメリット・デメリットを解説していきます。

ビットコインのメリット

ビットコインを利用することには、以下の3つのメリットがあります。

  • 個人間で直接、リアルタイムで送金できる
  • 手数料が銀行に比べて安い
  • 世界中どこでも両替ナシで使える

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

個人間で直接、リアルタイムで送金できる

1つ目のメリットは、ビットコインはインターネット環境さえ整っていれば、個人間で、24時間365日リアルタイム送金ができる点です。

ビットコインを支える技術であるブロックチェーン上では、24時間365日取引が処理されているため、中央機関を介さなくても送金処理が短時間で行われます

またビットコインはデジタル通貨であるため、世界中どこであっても送金可能です。

手数料が銀行に比べて安い

2つ目のメリットは、ビットコインの取引や送金にかかる手数料が銀行に比べて安い点です。

銀行を利用して海外送金をする場合、銀行が取引の仲介業者となるため、約2,500円〜7,500円の手数料がかかります。

一方でビットコインを利用した海外送金の場合、中央集権的な機関を介することなく、分散型ネットワークによって処理されるため、手数料を1,000円程度に抑えられます。

世界中どこでも両替ナシで使える

3つ目のメリットは、ビットコインは円やドルなどの法定通貨と異なり、世界中どこでも両替ナシで使える点です。

ビットコインは円やドルと違い、世界各国で利用できる通貨です。

またビットコインは両替が必要ないことで、国境を越えた送金や決済でも両替手数料を気にする必要がありません。

ビットコインのデメリット

ビットコインにはメリットがあるものの、一方で以下のようなデメリットもあります。

  • 価値の担保がされていない
  • ボラティリティが大きい
  • ハッキングを受けるおそれがある
  • BTC決済対応のサービスがまだ少ない

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

価値の担保がされていない

1つ目のデメリットは、ビットコインの価値が担保されていない点です。

ビットコインは、政府や中央銀行のような中央機関が発行する通貨と異なり、中央機関が存在しない分散型のネットワークによって運営されています。

ビットコインは中央機関によって通貨としての価値を裏付けされておらず、需要と供給によってのみ価値が決まります

需要が高まるとビットコインの価値は上昇しますが、需要が供給を大きく下回ると、ビットコインの価値が大きく下落する可能性があり、通貨と比べて価値が安定しません。

ボラティリティが大きい

2つ目のデメリットは、ビットコインのボラティリティが大きく、価格の急激な変動に巻き込まれる可能性がある点です。

ビットコインをはじめとした仮想通貨市場は、為替市場や株式市場と比べると小規模な市場であり、市場参加者の数が多くありません。

市場参加者が少ないと、少数の参加者の取引によって相場価格が左右されるため、ボラティリティが大きくなる傾向があります。

また価格の変動が需要と供給の変化に大きく左右されるため、ビットコインに関する情報やニュースに反応する投資家心理によって価格が大きく変動してしまいます。

ボラティリティが大きい金融商品の取引には、保有している資産の価値が安定しなかったり、今後の価格動向を予想しづらかったりなどのデメリットがあるのです。

ハッキングを受ける恐れがある

3つ目のデメリットは、ビットコインが

デジタル通貨であるという特性上、ハッキングを受ける恐れがある点です。

例えばビットコインをウォレットで管理する場合、ウォレットがハッキングされることによってビットコインが盗まれる恐れもあります。

また過去には、取引所で管理されていた仮想通貨がハッキングにより流出してしまう事件も発生しました。

したがってハッキングの問題に対して、ユーザーはセキュリティ対策をしっかりと行い、信頼性の高い取引所やウォレットサービスを選ぶことが重要です。

BTC決済対応のサービスがまだ少ない

4つ目のデメリットは、BTC決済対応のサービスが少なく、ビットコインの利用機会がまだ少ない点です。

仮想通貨に注目を集める企業が増えつつありますが、通貨の安定性や法整備の問題からビットコイン決済に対応している企業やサービスはまだ限られています。

ビットコインが通貨として安定し、法整備が整っていけば今後決済手段としての普及が期待できます。

ビットコインでできること・用途

ビットコインを使って主にできることや用途を7つ以下でまとめています。

  • リアルタイムでの国際送金
  • ビットコイン決済に対応している店舗やサービスの決済
  • 電気料金などの公共料金の支払い
  • ビットコインでは世界中どこからで簡単に寄付ができる
  • NFTの購入
  • 投資・資産運用
  • インターネット上での取引において法定通貨の代替通貨としての使用

今後も仮想通貨の取引や流通が増えることで、用途の拡大が見込まれます。

ビットコインの買い方

ビットコインを購入するためには、まずビットコインの購入ができる取引所で口座開設をしなければいけません。

口座開設には、本人確認書類が必要であるため、事前に準備しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。

口座開設手続きが完了したら、ビットコインの購入資金を日本円で入金し、入金が反映されると、実際にビットコインが購入できるようになります。

ビットコインの購入方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてださい。

ビットコインのよくある質問に分かりやすく回答【FAQ】

ビットコインの仕組みに関してよくある質問

ビットコインに関しては、以下のような質問がよくあります。

  • 仮想通貨は誰が作った?
  • ビットコインは法定通貨(ドル、円)とは違う?
  • ビットコインは電子マネーとは違う?
  • ビットコインは今何円?
  • ビットコインは危険?
  • ビットコインに将来性はある?

それぞれの質問の回答をチェックして、ビットコインの理解を深めていただければと思います。

仮想通貨は誰が作った?

仮想通貨は「サトシ・ナカモト」により作られました

2008年「サトシ・ナカモト」が、ブロックチェーンやマイニングなど仮想通貨に関する基礎技術をまとめた論文を発表しました。

「サトシ・ナカモト」は匿名だといわれており、その正体は不明です。

ビットコインは法定通貨(ドル、円)とは違う?

ビットコインはドルや円のような法定通貨とは異なります。

ビットコインは、法定通貨のように、政府や中央銀行など権限を持つ機関によって管理や発行されておらず、分散型ネットワークによって運営されています。

したがってビットコインには、法定通貨が中央機関によって裏付けられているような価値がないのです。

ビットコインは電子マネーとは違う?

ビットコインは電子マネーではありません。電子マネーは、法定通貨を電子化したものなのに対して、ビットコインは円やドルのような通貨名です。

またビットコインは価格変動により価値が上下しますが、電子マネーの価値はチャージに利用した法定価格の価値のまま変動しません。

ビットコインは今何円?

ビットコインの価格は常に変動しています。最新の価格はTradingviewで確認してください。

ビットコインは危険?

ビットコインが危険かどうかは、個人の見解によって異なりますが、いくつかのリスクには注意しなければいけません。

例えば、ウォレットや取引所がハッキングされてビットコインが盗まれるリスクや、価格の急激な変動によって損失を被るリスクが考えられます。

ビットコインへ投資する前に、ビットコインを保管するためのセキュリティ対策をしたり、情報収集を十分に行ったりすることで、リスクを最小限に抑えることができます。

ビットコインに将来性はある?

ビットコインの将来性には期待が持てるといえるでしょう。ビットコインの利用用途が増加したことから、取引高が年々増加しています。

また新規発行上限に年々近づいていることもあり、上限達成後の価値の上昇を期待している投資家も多くいます

価格が安定しなかったり、法整備が整っていなかったりなどの懸念はありますが、今後のビットコインの動向には注目です。

まとめ:ビットコインの仕組みを正しく理解して安全に取引しよう

ビットコインは、世界初の仮想通貨であり、分散型ネットワークやブロックチェーン技術により中央集権的な管理が必要ないという点が、法定通貨とは異なる特徴です。

中央集権的な管理が必要ないことで、取引の透明性と安全性を高めつつ、取引手数料を抑えたり、リアルタイムで送金ができたりします。

急激な価格変動や法整備に関するリスクには注意しなければいけませんが、発行数が徐々に減ることで今後需要が高まり、利用方法も今より多様化・普及していくと考えられます。

ビットコインの将来性を期待して保有したいという方は、実際に口座開設をして購入してみるとよいでしょう。

またビットコイン取引では、利益を狙える一方でリスクも伴うため、市場の動向やトレンドを常に把握するためにも勉強をしておくことがおすすめです。

著者
Runchaテクニカル分析チーム
チーム紹介ページ

日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト|4大監査法人出身者|TradingViewインジケーター開発者|EA開発者|

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監修者
山中康司

有限会社アセンダント

学歴: 慶應義塾大学卒業

著書: 『FXチャート分析マスターブック FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』(2013年12月)

来歴: アメリカ銀行バイスプレジデント → 日興シティ信託銀行為替資金部次長を歴任。・金融コンサルティング会社アセンダント設立。金融リテラシー協会代表理事を務める。



所有者
株式会社アドバン

『ユーザーの新しい挑戦や、ワクワクの手助けができるサービス作り』をビジョンに、投資を始めたい人・よくわからない人の支えになるようなFX初心者ガイドや、トレード練習アプリを運営しております。
株式会社アドバンコーポレートサイト
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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
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